▶︎ 森田 田村
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保乃ちゃんは最近、ストーカーに付き纏われているらしい。
そんな話を聞いたのはそこさくの隙間時間だった。結構深刻な話なのに、笑顔を絶やさずに話す保乃ちゃんを見て心がキュッとなったのは、ストーカーがどれだけ怖くて、精神的に来るものなのか私たちアイドルは皆分かっているから。
そして、この世界の大人たちはそんな事アイドルなら当たり前だから慣れろ、とそう言ってくる人がいることも知っていたから。
スタッフさんや、プロデューサーさんたちにも話は伝わっていて、それなりの処置はとっているらしいのだが、オフの日や、お昼にコンビニに向かった時など保乃ちゃんが1人の時に現れるらしく、現行犯での逮捕が未だに出来ないらしい。
そんな話を聞いてしまった後に、明日保乃ちゃんがオフだということを知れば残る選択肢は一つだけ。
「今日お泊まり行ってもよか?」
保乃ちゃんがメンバーをお家に呼ぶこと、オフの時間を共に過ごすことが少ないのは知っている。
私だってどちらかと言えばそっち側で、オフの日は出来るだけ一人で居たい。
でも、こんな話を聞いた後に好きな人を1人にできるほどヘタレでもないのだ。
田村「え、全然良いけど、心配してくれて、とかやったらほんまに大丈夫やで?ひぃちゃんやってオフは一人で居たい人やろ。」
「私が保乃ちゃんと居たいんよ、駄目かな。」
田村「っ…キュンってしちゃったやん。」
「ふふ、チョロ〜。」
田村「ひぃちゃんがタラシなだけやろ〜。」
「……お泊まり、してってくれる?」
「ふふ、是非。」
田村「ありがとう。」
私が居たところで気休め程度にしかならないだろうけど、一人でいるよりはきっとマシだと思う。
……ていうか、好きな人と、好きな人のお家で2人きり。私の方がやばいやん。
「お邪魔します、」
田村「どうぞ〜〜。」
「ごめんな、ちょっと散らかってるかも。」
「全然綺麗だよ。あ、ふふ、私があげたぬいぐるみ飾ってくれてるん?」
田村「ん〜?ふふ、せやで〜、可愛いやろ。」
「うん、かわいい。」
ぬいぐるみも、私があげたぬいぐるみを目立つところに飾ってくれてる保乃ちゃんも、全部かわいい。
田村「先お風呂入る?その間に保乃ご飯作っとくよ!」
「え!保乃ちゃん作ってくれるん、」
田村「そんな大したもんやないけど…、」
「嬉しい、是非いただきます。」
田村「ふふ、じゃあ保乃の服用意しとくからお風呂入ってき?」
「ありがとう、お借りします。」
(入浴中)
ん、このシャンプー保乃ちゃんの匂いがする。
そりゃ保乃ちゃんが使ってるやつやけ、当たり前か。
湯船…、お借りします。
「んんーーーーー、」
暖かい。いい匂いするし、なんか女の子って感じ。
「お借りしました〜。」
田村「ふふ、保乃の服ぶっかぶかやな。」
「ぶかぶか〜〜、あ、お鍋だ!!」
田村「ひぃちゃん鍋好きって言ってたから、作ってみました〜〜。」
「美味しそう〜、」
田村「まだ味染みてないから保乃も先お風呂入ってくるな!」
「ん!待っとるね。」
田村「うんっ。行ってきますっ。」
なんか、なんかなんか!今の会話カップルっぽい。
「へへ、へへへへ…、」
まずい、まずい。顔どうにかせんと。
田村「ただいま〜〜、お、鍋もいい感じやなぁ。」
「ナイスタイミングやね。」
田村「ふふ、やな!」
ピンポーン
「っ…、誰、」
田村「誰やろ、」
「……警察?なぁ、これ、警察やんな?」
保乃ちゃんの指の先に映る男の人は確かに警察の制服を着ていて、手帳も手にしている。
ストーカー、では、なさそう。
「警察っぽいね、」
田村「なんやろ…、はーい、」
【○○警察の久住と申します、夜分遅くにすみません。このマンション内でガス漏れが発生しまして、一軒一軒見回っているんですよ。】
田村「ガス漏れ…、」
【ガス管の確認だけさせてもらってもよろしいでしょうか?】
田村「…どないしよ、」
「…警察って部屋に入ってきたりするもんなん?」
田村「どうなんやろ、でも緊急事態やしな、」
「ひぃちゃんも居るし、大丈夫、かな。」
「…何かあったら、私が守るよ。」
田村「ふふ、また格好いいこと言った。」
「…、今鍵開けに行きますね。」
【ご協力ありがとうございます。】
保乃ちゃんがインターフォンから離れ、鍵を開けに行く。その間もインターフォンには警察の姿が映っていて、やけに違和感を覚える。
なんかこの男、笑っとる、、、。
…手に持ってるのって、ガムテープ?
「っ…、保乃ちゃん!!!!」
「開けちゃダメ!!!!」
田村「えっ…、」
ガチャ
遅かった。けど、まだ間に合う。
走って、ドアノブに手をかける。
空いた隙間から入ろうとしてくる男を足で押し出して、勢いのままドアを閉めた。
そのまま鍵を閉めて、マネージャーさんに連絡をする。
その間も男はドアの前で叫んでいて、その声は狂気じみていた。
「…大丈夫、大丈夫やけ、私の事だけ考えて、」
玄関で座り込んでしまった保乃ちゃんの表情は青ざめていて、呼吸も乱れている。
保乃ちゃんをこんなに追い詰める男が憎くて仕方ない。ぎゅっと強く抱き締めて、腕の中に保乃ちゃんを仕舞い込む。
私がいる、そう伝わるように。
それからどのくらいの時間が経ったか、正直覚えていない。外で男と、マネージャーさん、それから警察の人の声が聞こえて、数分後、男は逮捕されて、私達は事情聴取を受けて…、なんて本当にバタバタとした時間を過ごした。
その間もずっと保乃ちゃんと手は繋がったまま。
震える手をぎゅっと握りしめていた。
引き続き戸締まりに気をつけるように、それからこの事は後日公式から発表することになった、と告げてマネージャーさんは帰って行った。
「…、もう、大丈夫だから。」
田村「ひぃちゃんがおらんかったら、保乃どうなってたんやろう。」
「…、どうもなっとらんよ。私が絶対に保乃ちゃんを守るから。」
田村「っ…守ってくれて、ありがとう。」
「ほんまに格好良かった。」
「全然だよ…、無事でよかった。」
田村「……鍋、冷めちゃったなぁ、」
「なんかもう、食欲ないや、笑笑」
田村「保乃も。」
ベッドの上で、私の存在を確かめるように腕を絡めてくる保乃ちゃん。怖くて、不安で、堪らなかったんやと思う。
アイドルやけ、仕方ない。
そう言われることが日常の私たち。
だけど、そんなこと絶対にない。
アイドルだって、人間で、保乃ちゃんだって、ただの女の子で、怖くて、不安なのは当たり前。
仕方ない、とそう言われてしまう世界を作り出したのはいつだって大人で、私はそんな人たちにはなりたくない、そう思った夜だった。
「保乃ちゃんが怖くなったり、不安になった時は、絶対会いに来るから、連絡して。」
田村「っ…そんなん、ひぃちゃんの迷惑に、」
「ならんよ。」
「どんな理由であろうと、保乃ちゃんに会えるなら何処でも飛んでくよ。」
田村「っ…、またキュンってさせられた。」
「ふふ、してくれたん?」
田村「してばっかやで、」
「私的にはアタックしてるつもりやけ、嬉しいんですけども。」
田村「っ…、何言うてるん、、」
「本気だよ。って、こんな時に言うんはずるいね。」
田村「ほんま、反則やで。」
「会いたくなったら、連絡してもええ?」
「もちろん。」
田村「恋人として会いに来てくれる?」
「え…、」
田村「違うん?」
「いや、違わない、けど、え、それって、」
田村「保乃、ひぃちゃんのことが好き。守ってくれたから好きになったんやなくて、ずっと、好きやった。」
「っ…、ほんと、に、?」
田村「保乃、嘘つかへん。」
「付き合ってくれると?」
田村「うんっ、ひぃちゃんの恋人になりたい。」
「っ…、やば、嬉しい、抱きしめてよか?」
田村「ふふ、うんっ、」
可愛く笑う保乃ちゃんを腕の中に閉じ込めて、幸せに浸る。
今日は本当に色んなことがあった日やった。
けど、保乃ちゃんの中で、少しでも寝る前に思い出す今日の記憶が幸せなものだったらいい。
そうであってほしい。
田村「ひぃちゃんはほんまにスーパーマンやな。」
「ふふ、初期の頃から言ってくれるよね。」
田村「だって何でも兼ね備えてるやん。」
「ひぃちゃんの全部が好き。」
「っ…、私も保乃ちゃんの全部が好きだよ。」
見つめ合って、保乃ちゃんが瞼を閉じて、そっと唇を重ねた。
初めてのキス。癖になりそう。
田村「好き、」
森田「愛しとうよ、」
-Fin-
リクエスト
・甘い森田村の話
・ストーカー被害で悩んでる保乃ちゃんをひかるちゃんが助ける話!
そんな話を聞いたのはそこさくの隙間時間だった。結構深刻な話なのに、笑顔を絶やさずに話す保乃ちゃんを見て心がキュッとなったのは、ストーカーがどれだけ怖くて、精神的に来るものなのか私たちアイドルは皆分かっているから。
そして、この世界の大人たちはそんな事アイドルなら当たり前だから慣れろ、とそう言ってくる人がいることも知っていたから。
スタッフさんや、プロデューサーさんたちにも話は伝わっていて、それなりの処置はとっているらしいのだが、オフの日や、お昼にコンビニに向かった時など保乃ちゃんが1人の時に現れるらしく、現行犯での逮捕が未だに出来ないらしい。
そんな話を聞いてしまった後に、明日保乃ちゃんがオフだということを知れば残る選択肢は一つだけ。
「今日お泊まり行ってもよか?」
保乃ちゃんがメンバーをお家に呼ぶこと、オフの時間を共に過ごすことが少ないのは知っている。
私だってどちらかと言えばそっち側で、オフの日は出来るだけ一人で居たい。
でも、こんな話を聞いた後に好きな人を1人にできるほどヘタレでもないのだ。
田村「え、全然良いけど、心配してくれて、とかやったらほんまに大丈夫やで?ひぃちゃんやってオフは一人で居たい人やろ。」
「私が保乃ちゃんと居たいんよ、駄目かな。」
田村「っ…キュンってしちゃったやん。」
「ふふ、チョロ〜。」
田村「ひぃちゃんがタラシなだけやろ〜。」
「……お泊まり、してってくれる?」
「ふふ、是非。」
田村「ありがとう。」
私が居たところで気休め程度にしかならないだろうけど、一人でいるよりはきっとマシだと思う。
……ていうか、好きな人と、好きな人のお家で2人きり。私の方がやばいやん。
「お邪魔します、」
田村「どうぞ〜〜。」
「ごめんな、ちょっと散らかってるかも。」
「全然綺麗だよ。あ、ふふ、私があげたぬいぐるみ飾ってくれてるん?」
田村「ん〜?ふふ、せやで〜、可愛いやろ。」
「うん、かわいい。」
ぬいぐるみも、私があげたぬいぐるみを目立つところに飾ってくれてる保乃ちゃんも、全部かわいい。
田村「先お風呂入る?その間に保乃ご飯作っとくよ!」
「え!保乃ちゃん作ってくれるん、」
田村「そんな大したもんやないけど…、」
「嬉しい、是非いただきます。」
田村「ふふ、じゃあ保乃の服用意しとくからお風呂入ってき?」
「ありがとう、お借りします。」
(入浴中)
ん、このシャンプー保乃ちゃんの匂いがする。
そりゃ保乃ちゃんが使ってるやつやけ、当たり前か。
湯船…、お借りします。
「んんーーーーー、」
暖かい。いい匂いするし、なんか女の子って感じ。
「お借りしました〜。」
田村「ふふ、保乃の服ぶっかぶかやな。」
「ぶかぶか〜〜、あ、お鍋だ!!」
田村「ひぃちゃん鍋好きって言ってたから、作ってみました〜〜。」
「美味しそう〜、」
田村「まだ味染みてないから保乃も先お風呂入ってくるな!」
「ん!待っとるね。」
田村「うんっ。行ってきますっ。」
なんか、なんかなんか!今の会話カップルっぽい。
「へへ、へへへへ…、」
まずい、まずい。顔どうにかせんと。
田村「ただいま〜〜、お、鍋もいい感じやなぁ。」
「ナイスタイミングやね。」
田村「ふふ、やな!」
ピンポーン
「っ…、誰、」
田村「誰やろ、」
「……警察?なぁ、これ、警察やんな?」
保乃ちゃんの指の先に映る男の人は確かに警察の制服を着ていて、手帳も手にしている。
ストーカー、では、なさそう。
「警察っぽいね、」
田村「なんやろ…、はーい、」
【○○警察の久住と申します、夜分遅くにすみません。このマンション内でガス漏れが発生しまして、一軒一軒見回っているんですよ。】
田村「ガス漏れ…、」
【ガス管の確認だけさせてもらってもよろしいでしょうか?】
田村「…どないしよ、」
「…警察って部屋に入ってきたりするもんなん?」
田村「どうなんやろ、でも緊急事態やしな、」
「ひぃちゃんも居るし、大丈夫、かな。」
「…何かあったら、私が守るよ。」
田村「ふふ、また格好いいこと言った。」
「…、今鍵開けに行きますね。」
【ご協力ありがとうございます。】
保乃ちゃんがインターフォンから離れ、鍵を開けに行く。その間もインターフォンには警察の姿が映っていて、やけに違和感を覚える。
なんかこの男、笑っとる、、、。
…手に持ってるのって、ガムテープ?
「っ…、保乃ちゃん!!!!」
「開けちゃダメ!!!!」
田村「えっ…、」
ガチャ
遅かった。けど、まだ間に合う。
走って、ドアノブに手をかける。
空いた隙間から入ろうとしてくる男を足で押し出して、勢いのままドアを閉めた。
そのまま鍵を閉めて、マネージャーさんに連絡をする。
その間も男はドアの前で叫んでいて、その声は狂気じみていた。
「…大丈夫、大丈夫やけ、私の事だけ考えて、」
玄関で座り込んでしまった保乃ちゃんの表情は青ざめていて、呼吸も乱れている。
保乃ちゃんをこんなに追い詰める男が憎くて仕方ない。ぎゅっと強く抱き締めて、腕の中に保乃ちゃんを仕舞い込む。
私がいる、そう伝わるように。
それからどのくらいの時間が経ったか、正直覚えていない。外で男と、マネージャーさん、それから警察の人の声が聞こえて、数分後、男は逮捕されて、私達は事情聴取を受けて…、なんて本当にバタバタとした時間を過ごした。
その間もずっと保乃ちゃんと手は繋がったまま。
震える手をぎゅっと握りしめていた。
引き続き戸締まりに気をつけるように、それからこの事は後日公式から発表することになった、と告げてマネージャーさんは帰って行った。
「…、もう、大丈夫だから。」
田村「ひぃちゃんがおらんかったら、保乃どうなってたんやろう。」
「…、どうもなっとらんよ。私が絶対に保乃ちゃんを守るから。」
田村「っ…守ってくれて、ありがとう。」
「ほんまに格好良かった。」
「全然だよ…、無事でよかった。」
田村「……鍋、冷めちゃったなぁ、」
「なんかもう、食欲ないや、笑笑」
田村「保乃も。」
ベッドの上で、私の存在を確かめるように腕を絡めてくる保乃ちゃん。怖くて、不安で、堪らなかったんやと思う。
アイドルやけ、仕方ない。
そう言われることが日常の私たち。
だけど、そんなこと絶対にない。
アイドルだって、人間で、保乃ちゃんだって、ただの女の子で、怖くて、不安なのは当たり前。
仕方ない、とそう言われてしまう世界を作り出したのはいつだって大人で、私はそんな人たちにはなりたくない、そう思った夜だった。
「保乃ちゃんが怖くなったり、不安になった時は、絶対会いに来るから、連絡して。」
田村「っ…そんなん、ひぃちゃんの迷惑に、」
「ならんよ。」
「どんな理由であろうと、保乃ちゃんに会えるなら何処でも飛んでくよ。」
田村「っ…、またキュンってさせられた。」
「ふふ、してくれたん?」
田村「してばっかやで、」
「私的にはアタックしてるつもりやけ、嬉しいんですけども。」
田村「っ…、何言うてるん、、」
「本気だよ。って、こんな時に言うんはずるいね。」
田村「ほんま、反則やで。」
「会いたくなったら、連絡してもええ?」
「もちろん。」
田村「恋人として会いに来てくれる?」
「え…、」
田村「違うん?」
「いや、違わない、けど、え、それって、」
田村「保乃、ひぃちゃんのことが好き。守ってくれたから好きになったんやなくて、ずっと、好きやった。」
「っ…、ほんと、に、?」
田村「保乃、嘘つかへん。」
「付き合ってくれると?」
田村「うんっ、ひぃちゃんの恋人になりたい。」
「っ…、やば、嬉しい、抱きしめてよか?」
田村「ふふ、うんっ、」
可愛く笑う保乃ちゃんを腕の中に閉じ込めて、幸せに浸る。
今日は本当に色んなことがあった日やった。
けど、保乃ちゃんの中で、少しでも寝る前に思い出す今日の記憶が幸せなものだったらいい。
そうであってほしい。
田村「ひぃちゃんはほんまにスーパーマンやな。」
「ふふ、初期の頃から言ってくれるよね。」
田村「だって何でも兼ね備えてるやん。」
「ひぃちゃんの全部が好き。」
「っ…、私も保乃ちゃんの全部が好きだよ。」
見つめ合って、保乃ちゃんが瞼を閉じて、そっと唇を重ねた。
初めてのキス。癖になりそう。
田村「好き、」
森田「愛しとうよ、」
-Fin-
リクエスト
・甘い森田村の話
・ストーカー被害で悩んでる保乃ちゃんをひかるちゃんが助ける話!