▶︎ 森田 田村
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
保乃ちゃんが私以外のメンバーに触れる度、笑いかける度、チクリとする痛みの名前を私は知っている。
学生の頃から人一倍ソレを強く持っていたし、対処の仕方がわからないことも分かっていた。
だから今日もソレを隠して、平然を装うんだ。
田村「それは絶対ちゃうやろ笑笑」
山﨑「いや合ってるって!笑」
今だって、天ちゃんと楽しそうに笑いながら、腕を絡ませている。見慣れた光景だし、保乃ちゃんはそーゆうのが多い人なのも周知のこと。
松田「ひかる、これ前の現場で貰ったからあげるよ〜。」
「え、良いん?」
松田「ひかるこーゆうの好きでしょ?笑」
「うん、めっちゃ好き。」
「へへ、ありがとう。」
体育座りをしたペンギンのキーホルダー。
可愛くて、ちょっと面白くて、中々に好きだ。
松田「気のせいやったらあれなんやけどさ、なんかあった?」
「え?」
松田「元気ないように見えたから、私の勘違いだったらごめんだけど。」
「んー、ふふ、大したことやないけ、大丈夫。ありがとう。」
松田「…ま、何かあったらいつでも言ってね。」
「ふふ、うん、ありがとう。」
まりなは優しい、優しい上に面白くて、キャプテンとして周りをよく見ている。けれど、メンバーに嫉妬して独占欲の抑え方が分からない、なんて相談したって困らせてしまうだけだ。
まりなには嫉妬したことないのにな、なんで保乃ちゃんだけなんやろ。
田村「ひぃちゃ〜ん!ちょっと来て〜!!」
「ん??どうしたん?」
山﨑「ふふ、今から保乃と私がひかるに告白するからどっちがキュンとしたか決めてな。」
「なんそれ〜、笑」
山﨑「じゃあまず、私から、行くよ?ひかる。」
「ふふ、うん、いいよ。」
山﨑「ひかるの1番になりたい。」
「好きだよ。私と付き合って?」
「…おお〜、」
山﨑「まあ?まずまずなんじゃないですか?はい、次、保乃!」
田村「へへ、緊張するな〜。行くで?」
「うん…、」
田村「ひぃちゃんが好き、誰にも渡したくない、保乃だけを見ててほしい、付き合ってくれへん?」
言葉を失うほど、心臓がズキンと音を立てた。
余りの苦しさと、痛さに、思わず顔が歪んでしまう。
田村「ひぃちゃん?」
山﨑「ひかる?どうした?」
「なんこれ、分からん、」
今までの人生で受けたことのない衝撃と、胸の高鳴り。
「…好きっち、こと、?」
山﨑「…ひかる?」
私が保乃ちゃんにだけ嫉妬するのも、独占欲を出してしまうのも、全部、私が保乃ちゃんを好きだから?恋、してるからってこと?
「あ…、ごめん、もう大丈夫、」
「えっと、ふふ、どっちもキュンってしたけ、決めれんかった。」
山﨑「もーー、じゃあ夏鈴に決めてもらおうかなー」
「っ…、」
夏鈴にも同じ告白をしてしまうのだろうか、それとも夏鈴だけの告白をするのだろうか。
そんなの、嫌だ。
田村「…もー、保乃恥ずかしくて出来ん!」
「まりなちゃんとやってき?」
山﨑「えー、仕方ないなー、松田ーー!」
田村「ふふ、転ばんようになーー笑」
「ひぃちゃん、ほんまに大丈夫?」
「…うん、大丈夫。」
田村「ほんまにー?」
「ふふ、ほんとに。もう大丈夫やけ、気にせんで。」
田村「ならええけど、」
楽屋の隅の席に、保乃ちゃんと二人きり。
周りのメンバーは、視界に入らない。
「…保乃ちゃんを独り占めしたい。」
田村「え?」
「ふふ、どうしたん、急に。」
「え?」
田村「保乃を独り占めしたいって、」
「え?あー、えっと、」
嘘、声に出てた?どうしよう、なんて誤魔化そう。
田村「ほんまに思ってるん?」
「っ…それは、その、」
田村「保乃はさっきの告白、本気やで?」
「え?」
田村「ふふ、保乃撮影やから行ってくるね。」
「ちょっ…、」
田村「返事、待ってるから。」
「…嘘、」
本気なのか、それともただの遊びなのか、分からない。あまりにも難題すぎる。
けれど、答えなんて、とっくのとうに出ていた。
「好き。」
「保乃ちゃんが好き!!!」
田村「っ…ふふ、大胆すぎやろ。」
「余所見せんで、待っててな、保乃のひぃちゃん。」
「っ…は、い。」
保乃ちゃんのこと好きすぎて、苦しいや。
-fin-
学生の頃から人一倍ソレを強く持っていたし、対処の仕方がわからないことも分かっていた。
だから今日もソレを隠して、平然を装うんだ。
田村「それは絶対ちゃうやろ笑笑」
山﨑「いや合ってるって!笑」
今だって、天ちゃんと楽しそうに笑いながら、腕を絡ませている。見慣れた光景だし、保乃ちゃんはそーゆうのが多い人なのも周知のこと。
松田「ひかる、これ前の現場で貰ったからあげるよ〜。」
「え、良いん?」
松田「ひかるこーゆうの好きでしょ?笑」
「うん、めっちゃ好き。」
「へへ、ありがとう。」
体育座りをしたペンギンのキーホルダー。
可愛くて、ちょっと面白くて、中々に好きだ。
松田「気のせいやったらあれなんやけどさ、なんかあった?」
「え?」
松田「元気ないように見えたから、私の勘違いだったらごめんだけど。」
「んー、ふふ、大したことやないけ、大丈夫。ありがとう。」
松田「…ま、何かあったらいつでも言ってね。」
「ふふ、うん、ありがとう。」
まりなは優しい、優しい上に面白くて、キャプテンとして周りをよく見ている。けれど、メンバーに嫉妬して独占欲の抑え方が分からない、なんて相談したって困らせてしまうだけだ。
まりなには嫉妬したことないのにな、なんで保乃ちゃんだけなんやろ。
田村「ひぃちゃ〜ん!ちょっと来て〜!!」
「ん??どうしたん?」
山﨑「ふふ、今から保乃と私がひかるに告白するからどっちがキュンとしたか決めてな。」
「なんそれ〜、笑」
山﨑「じゃあまず、私から、行くよ?ひかる。」
「ふふ、うん、いいよ。」
山﨑「ひかるの1番になりたい。」
「好きだよ。私と付き合って?」
「…おお〜、」
山﨑「まあ?まずまずなんじゃないですか?はい、次、保乃!」
田村「へへ、緊張するな〜。行くで?」
「うん…、」
田村「ひぃちゃんが好き、誰にも渡したくない、保乃だけを見ててほしい、付き合ってくれへん?」
言葉を失うほど、心臓がズキンと音を立てた。
余りの苦しさと、痛さに、思わず顔が歪んでしまう。
田村「ひぃちゃん?」
山﨑「ひかる?どうした?」
「なんこれ、分からん、」
今までの人生で受けたことのない衝撃と、胸の高鳴り。
「…好きっち、こと、?」
山﨑「…ひかる?」
私が保乃ちゃんにだけ嫉妬するのも、独占欲を出してしまうのも、全部、私が保乃ちゃんを好きだから?恋、してるからってこと?
「あ…、ごめん、もう大丈夫、」
「えっと、ふふ、どっちもキュンってしたけ、決めれんかった。」
山﨑「もーー、じゃあ夏鈴に決めてもらおうかなー」
「っ…、」
夏鈴にも同じ告白をしてしまうのだろうか、それとも夏鈴だけの告白をするのだろうか。
そんなの、嫌だ。
田村「…もー、保乃恥ずかしくて出来ん!」
「まりなちゃんとやってき?」
山﨑「えー、仕方ないなー、松田ーー!」
田村「ふふ、転ばんようになーー笑」
「ひぃちゃん、ほんまに大丈夫?」
「…うん、大丈夫。」
田村「ほんまにー?」
「ふふ、ほんとに。もう大丈夫やけ、気にせんで。」
田村「ならええけど、」
楽屋の隅の席に、保乃ちゃんと二人きり。
周りのメンバーは、視界に入らない。
「…保乃ちゃんを独り占めしたい。」
田村「え?」
「ふふ、どうしたん、急に。」
「え?」
田村「保乃を独り占めしたいって、」
「え?あー、えっと、」
嘘、声に出てた?どうしよう、なんて誤魔化そう。
田村「ほんまに思ってるん?」
「っ…それは、その、」
田村「保乃はさっきの告白、本気やで?」
「え?」
田村「ふふ、保乃撮影やから行ってくるね。」
「ちょっ…、」
田村「返事、待ってるから。」
「…嘘、」
本気なのか、それともただの遊びなのか、分からない。あまりにも難題すぎる。
けれど、答えなんて、とっくのとうに出ていた。
「好き。」
「保乃ちゃんが好き!!!」
田村「っ…ふふ、大胆すぎやろ。」
「余所見せんで、待っててな、保乃のひぃちゃん。」
「っ…は、い。」
保乃ちゃんのこと好きすぎて、苦しいや。
-fin-