▶︎ 森田 田村
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保乃ちゃんは私たちが結ばれた日にこう言った。
"別れたくなったら一ヶ月前に教えてな"
保乃ちゃんと別れたくなる日なんか来ないよっち笑っていたけど、付き合って3年、他に好きな人が出来てしまった。
保乃ちゃんとどこか似た雰囲気を持つ、チョコ好きの同僚。
全てを1から説明して、保乃ちゃんに別れを告げた。
田村「付き合った日に保乃が言ったこと覚えてる?」
「覚えとるよ、一ヶ月前に教えてってやつやろ?」
田村「うん。だから、別れるんは1ヶ月先でもええかな?」
「うん。私もそのつもりで話しとったよ。」
田村「ありがとう。」
「今日から1ヶ月は保乃のわがままに沢山付き合ってな?」
「ふふ、分かった。」
田村「まずは、明日!映画見に行こう!!」
「良いね、なんの映画にするん?」
田村「せやなぁ…、着いて決めようや!」
「ん、そうしよっか。」
田村「楽しみやなぁ、映画デート、」
別れ話をした後にする会話としてはきっと異例なのだろう。けど、楽しみと呟く保乃ちゃんの顔はちゃんと別れ話をしたあとの恋人の顔やった。
この日から1ヶ月。沢山デートをして、沢山思い出を作った。いや、違うかな。
「なぁ、保乃ちゃん。」
田村「ん?」
「今日まで行ってきた場所って、全部私たちがデートしてきた場所やろ?」
田村「…バレた?」
「分かるよ、そりゃ、」
思い出を作る、よりも、思い出を塗り直す、そんな1ヶ月やった。
初めてデートした時に着てきた服を着てくれたり、あの時となんっも変わらん笑窪のできる可愛い笑顔を何回も浮かべてくれて、ひぃちゃんっち呼ぶ声を沢山聞かせてくれた。
私は、今、この場で別れたくないと思ってしまっていた。
田村「ここも、覚えてる?」
「覚えとるよ、私が保乃ちゃんに告白した場所。」
田村「ふふ、ひぃちゃんほんまに緊張してたやんな?」
「してたよ、、笑」
「保乃ちゃんがOKしてくれるなんて思っとらんかった。」
田村「えぇ〜、ほんまに〜?笑」
「ふふ、うん。」
田村「保乃は、ずっーと好きやったで?」
「っ…、」
田村「3年って、意外と長いなぁ、」
「そうやね、」
田村「明日からひぃちゃんは保乃のじゃないんやな?」
「…、」
田村「ほんまに、楽しかった。」
保乃ちゃんが立ち上がる。
それに釣られるように私も立ち上がって、夕日の沈む海に目をやった。
田村「ひぃちゃん。」
「ん?」
田村「大好きやったで?」
そう言って涙を流しながら笑う保乃ちゃんは、綺麗で、そして、覚悟を決めていたようだった。
いつまでも、揺らいで、覚悟が決められなかったのは、私の方じゃないか。
「私も、大好きやったよ。」
田村「…ばいばい。」
後ろを向いて、歩き出した保乃ちゃん。
その背中に後悔は無いようだ。
私は、ただ、その背中を眺めているだけ。
踏み出す勇気も、保乃ちゃんに背中を向ける勇気も、ないまま。
保乃ちゃんと過ごした、この3年と1ヶ月は、一生忘れられないものになるだろう。
何処までも、大人な保乃ちゃんが好きでした。
私の我儘を受け入れてくれてありがとう。
子供な私の隣に居てくれてありがとう。
世界で1番、幸せになってね。
-fin-
TikTokで見かけたカップルの話を参考にさせてもらいました。。。
"別れたくなったら一ヶ月前に教えてな"
保乃ちゃんと別れたくなる日なんか来ないよっち笑っていたけど、付き合って3年、他に好きな人が出来てしまった。
保乃ちゃんとどこか似た雰囲気を持つ、チョコ好きの同僚。
全てを1から説明して、保乃ちゃんに別れを告げた。
田村「付き合った日に保乃が言ったこと覚えてる?」
「覚えとるよ、一ヶ月前に教えてってやつやろ?」
田村「うん。だから、別れるんは1ヶ月先でもええかな?」
「うん。私もそのつもりで話しとったよ。」
田村「ありがとう。」
「今日から1ヶ月は保乃のわがままに沢山付き合ってな?」
「ふふ、分かった。」
田村「まずは、明日!映画見に行こう!!」
「良いね、なんの映画にするん?」
田村「せやなぁ…、着いて決めようや!」
「ん、そうしよっか。」
田村「楽しみやなぁ、映画デート、」
別れ話をした後にする会話としてはきっと異例なのだろう。けど、楽しみと呟く保乃ちゃんの顔はちゃんと別れ話をしたあとの恋人の顔やった。
この日から1ヶ月。沢山デートをして、沢山思い出を作った。いや、違うかな。
「なぁ、保乃ちゃん。」
田村「ん?」
「今日まで行ってきた場所って、全部私たちがデートしてきた場所やろ?」
田村「…バレた?」
「分かるよ、そりゃ、」
思い出を作る、よりも、思い出を塗り直す、そんな1ヶ月やった。
初めてデートした時に着てきた服を着てくれたり、あの時となんっも変わらん笑窪のできる可愛い笑顔を何回も浮かべてくれて、ひぃちゃんっち呼ぶ声を沢山聞かせてくれた。
私は、今、この場で別れたくないと思ってしまっていた。
田村「ここも、覚えてる?」
「覚えとるよ、私が保乃ちゃんに告白した場所。」
田村「ふふ、ひぃちゃんほんまに緊張してたやんな?」
「してたよ、、笑」
「保乃ちゃんがOKしてくれるなんて思っとらんかった。」
田村「えぇ〜、ほんまに〜?笑」
「ふふ、うん。」
田村「保乃は、ずっーと好きやったで?」
「っ…、」
田村「3年って、意外と長いなぁ、」
「そうやね、」
田村「明日からひぃちゃんは保乃のじゃないんやな?」
「…、」
田村「ほんまに、楽しかった。」
保乃ちゃんが立ち上がる。
それに釣られるように私も立ち上がって、夕日の沈む海に目をやった。
田村「ひぃちゃん。」
「ん?」
田村「大好きやったで?」
そう言って涙を流しながら笑う保乃ちゃんは、綺麗で、そして、覚悟を決めていたようだった。
いつまでも、揺らいで、覚悟が決められなかったのは、私の方じゃないか。
「私も、大好きやったよ。」
田村「…ばいばい。」
後ろを向いて、歩き出した保乃ちゃん。
その背中に後悔は無いようだ。
私は、ただ、その背中を眺めているだけ。
踏み出す勇気も、保乃ちゃんに背中を向ける勇気も、ないまま。
保乃ちゃんと過ごした、この3年と1ヶ月は、一生忘れられないものになるだろう。
何処までも、大人な保乃ちゃんが好きでした。
私の我儘を受け入れてくれてありがとう。
子供な私の隣に居てくれてありがとう。
世界で1番、幸せになってね。
-fin-
TikTokで見かけたカップルの話を参考にさせてもらいました。。。