▶︎ 森田 守屋
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森田「興味無い。」
【あの、本当に、森田さんのことが好きで、】
森田「邪魔。」
【っ…。】
この瞬間だけを切り取って、彼女を決めつけるのなら、冷酷で、薄情で、性格の悪い、一軍女子。
けれどそれはほんの一部にしか過ぎなくて、いや、違うか、麗奈に向けてくれてる顔が、一部にしかならないのかもしれない。
「ひかるちゃん、」
森田「麗奈ちゃん。委員会終わったと?」
「うん、終わった。」
「この子は?」
【あ、えっと…、】
森田「関係なかよ、帰ろ。」
「そんな言い方しないの。」
「沢山勇気出してひかるちゃんに声掛けたんだよね?」
【っ…はい、そうです、】
「ほら、勇気出してくれたんだから、ひかるちゃんもちゃんと向き合わないとダメだよ。」
森田「…はぁ、分かったよ。なん?」
【森田さんのことがずっと前から好きでした。友達からでもいいので、始めて貰えませんか。】
森田「無理。」
「言い方!ちゃんと文にして伝えてあげて。」
森田「えっとー、」
「ひかるちゃんは誰のなんだっけ?」
森田「麗奈ちゃんの。」
「じゃあなんて言うの?」
森田「私は麗奈ちゃん以外興味無いけ、ごめん。」
【っ…、】
「あーあ、走ってっちゃった。」
森田「別にどうでもよか、」
「ふふ、でも上手に言えました。偉い偉い。」
麗奈の前では、あの一軍トップの森田ひかる、キングが下になる。いつも人を見下すような目をしているひかるちゃんが麗奈の前では見下される側。
そう、きっとこれが、ひかるちゃんの本当の姿。
「でも麗奈言ったよね?」
「他の女の子に好かれるような事しないでって。」
森田「…ごめん、」
「本当は麗奈じゃなくてもいいんでしょ?」
森田「ちがっ…、麗奈ちゃんじゃなきゃ駄目、麗奈ちゃんが居なきゃ駄目なの、」
「じゃあ教えて?麗奈の事、どれくらい好き?」
森田「それは、」
「んーん、言葉なんか要らない。」
「行動で示してよ。」
麗奈の言葉一つ一つに熱を籠らせていく瞳。
その目に捕まえられて、麗奈も高揚していく。
脱がされていくシャツと、耳元に響くひかるちゃんの吐息。
「ねぇ、誰か来ちゃうかもよ?」
森田「っ…、麗奈ちゃんの可愛いところ、他の人に見せたくない。」
「じゃあー、やめる?」
森田「でも、…でも、」
苦しそうに下唇を噛み締めて、言葉を選ぶその姿にキングの面影は何一つなくて、それがまた可愛かった。
頬に手を当てて、唇を重ねる。
可愛かったご褒美。
森田「っ…、」
「続きは、また今度ね?」
「ん、帰ろ。」
森田「…ん、」
名残惜しそうなひかるちゃんの手を取り、教室を出る。廊下を歩いていけば、丁度麗奈達のクラスが見える位置に先程の女の子がいて、それはそれは屈辱そうな表情を浮かべていた。
【…あの!!!】
「…?」
【私で遊んで楽しかったですか?ひかるちゃんと、そーゆう関係なのに、告白させて、】
森田「誰の許可を得て麗奈ちゃんに触ってると?」
【っ…、】
森田「目障り。麗奈ちゃんの前に立たんで。」
「ふふ、ごめんね、」
"もう二度とひかるちゃんに近づかないでね?"
最後にそんな一言を耳元に残して、彼女から離れる。
キングにふさわしいクイーンは彼女じゃない。
クイーンは麗奈で、麗奈がクイーンなのだから。
「ねぇ、ひかるちゃん。」
森田「ん?なに、麗奈ちゃん。」
「麗奈のこと好き?」
森田「そんなんやない、愛しとるよ。」
「ふふ、知ってる。」
これから先もひかるちゃんの1部を知るのは麗奈だけでいい。
麗奈だけがいい。
-fin-
【あの、本当に、森田さんのことが好きで、】
森田「邪魔。」
【っ…。】
この瞬間だけを切り取って、彼女を決めつけるのなら、冷酷で、薄情で、性格の悪い、一軍女子。
けれどそれはほんの一部にしか過ぎなくて、いや、違うか、麗奈に向けてくれてる顔が、一部にしかならないのかもしれない。
「ひかるちゃん、」
森田「麗奈ちゃん。委員会終わったと?」
「うん、終わった。」
「この子は?」
【あ、えっと…、】
森田「関係なかよ、帰ろ。」
「そんな言い方しないの。」
「沢山勇気出してひかるちゃんに声掛けたんだよね?」
【っ…はい、そうです、】
「ほら、勇気出してくれたんだから、ひかるちゃんもちゃんと向き合わないとダメだよ。」
森田「…はぁ、分かったよ。なん?」
【森田さんのことがずっと前から好きでした。友達からでもいいので、始めて貰えませんか。】
森田「無理。」
「言い方!ちゃんと文にして伝えてあげて。」
森田「えっとー、」
「ひかるちゃんは誰のなんだっけ?」
森田「麗奈ちゃんの。」
「じゃあなんて言うの?」
森田「私は麗奈ちゃん以外興味無いけ、ごめん。」
【っ…、】
「あーあ、走ってっちゃった。」
森田「別にどうでもよか、」
「ふふ、でも上手に言えました。偉い偉い。」
麗奈の前では、あの一軍トップの森田ひかる、キングが下になる。いつも人を見下すような目をしているひかるちゃんが麗奈の前では見下される側。
そう、きっとこれが、ひかるちゃんの本当の姿。
「でも麗奈言ったよね?」
「他の女の子に好かれるような事しないでって。」
森田「…ごめん、」
「本当は麗奈じゃなくてもいいんでしょ?」
森田「ちがっ…、麗奈ちゃんじゃなきゃ駄目、麗奈ちゃんが居なきゃ駄目なの、」
「じゃあ教えて?麗奈の事、どれくらい好き?」
森田「それは、」
「んーん、言葉なんか要らない。」
「行動で示してよ。」
麗奈の言葉一つ一つに熱を籠らせていく瞳。
その目に捕まえられて、麗奈も高揚していく。
脱がされていくシャツと、耳元に響くひかるちゃんの吐息。
「ねぇ、誰か来ちゃうかもよ?」
森田「っ…、麗奈ちゃんの可愛いところ、他の人に見せたくない。」
「じゃあー、やめる?」
森田「でも、…でも、」
苦しそうに下唇を噛み締めて、言葉を選ぶその姿にキングの面影は何一つなくて、それがまた可愛かった。
頬に手を当てて、唇を重ねる。
可愛かったご褒美。
森田「っ…、」
「続きは、また今度ね?」
「ん、帰ろ。」
森田「…ん、」
名残惜しそうなひかるちゃんの手を取り、教室を出る。廊下を歩いていけば、丁度麗奈達のクラスが見える位置に先程の女の子がいて、それはそれは屈辱そうな表情を浮かべていた。
【…あの!!!】
「…?」
【私で遊んで楽しかったですか?ひかるちゃんと、そーゆう関係なのに、告白させて、】
森田「誰の許可を得て麗奈ちゃんに触ってると?」
【っ…、】
森田「目障り。麗奈ちゃんの前に立たんで。」
「ふふ、ごめんね、」
"もう二度とひかるちゃんに近づかないでね?"
最後にそんな一言を耳元に残して、彼女から離れる。
キングにふさわしいクイーンは彼女じゃない。
クイーンは麗奈で、麗奈がクイーンなのだから。
「ねぇ、ひかるちゃん。」
森田「ん?なに、麗奈ちゃん。」
「麗奈のこと好き?」
森田「そんなんやない、愛しとるよ。」
「ふふ、知ってる。」
これから先もひかるちゃんの1部を知るのは麗奈だけでいい。
麗奈だけがいい。
-fin-