▶︎ 藤吉 山﨑
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藤吉「…。」
帰宅してから約1時間。
私と夏鈴の攻防戦は続いていた。
「なぁ、そろそろ機嫌直してや、」
藤吉「嫌や、無理。」
「…困ったなぁ、」
ソファーの上、膝を抱えて、鋭い目付きを私に向ける猫のような夏鈴は今凄く機嫌が悪い。
いや、こうなることは分かっていた。分かっていたから動画は見やんように言ってたんやけど。
少しの希望を込めて、柔らかいほっぺをぷにぷにしてみても、後ろから抱きしめてみても、一向に心を開いてくれる様子はない。
「あれは、お仕事やで?」
藤吉「…そうやけど、さくらちゃんとはプライベートでも仲良いやん。」
「それは、そうやな、」
藤吉「あんなん、公開デートやろ、」
「…ごめんな?」
藤吉「もう嫌や、」
「っ…、夏鈴??」
嘘、夏鈴、泣いてる?
ちょっと待って、ほんまにどうしよう、
藤吉「年上なのに、余裕ないし、嫉妬ばっかして、天のこと困らせて、こんな夏鈴、嫌や、」
子供のように泣きじゃくる夏鈴の理由があまりにも可愛くて、気が付けば涙を拭く腕を掴んで、そのままキスをしていた。
藤吉「っ…、天、?」
「可愛すぎやで。」
「勿論さくちゃんも好きやけど、私が愛してるのは夏鈴しか居らんから。」
あぁ、これが正解だったみたい。
嬉しそうに、恥ずかしそうに笑って、もう一度唇を重ねてきた夏鈴。
「なぁ、もっと、しよ?」
藤吉「…今日はダメ、」
「え、なんでなん、今する流れやったやろ、」
藤吉「さくらちゃんと浮気デートしてきた天とは一週間は出来ひん。」
「な…、」
言葉を失うとはまさにこーゆーこと。
思わぬ返事に口をパクパクさせることしか出来なかった。
藤吉「ふふ、嘘やで?」
「天の好きなようにして?」
私の頬に手を当て、それはそれは綺麗な顔を近づてきた夏鈴は夜の始まりを告げた。
「夏鈴、身体痛くない?」
藤吉「ん、大丈夫やで、」
「今日の夏鈴積極的やったな?」
藤吉「…うるさい。」
「ふふ、今日の天は沢山好きって言ってくれたな?」
「言って欲しそうな顔してたから。」
藤吉「なんやそれ、笑」
「夏鈴が世界で一番好きやで。」
藤吉「夏鈴も。天だけが好き。」
「わーい、両思い〜。」
藤吉「ほんまにずっと両想いでいてな?」
「当たり前やん。」
かなり心配させてしまったらしい。
私の想いが伝わるように、もう一度だけキスをして、目を閉じた。
-fin-
帰宅してから約1時間。
私と夏鈴の攻防戦は続いていた。
「なぁ、そろそろ機嫌直してや、」
藤吉「嫌や、無理。」
「…困ったなぁ、」
ソファーの上、膝を抱えて、鋭い目付きを私に向ける猫のような夏鈴は今凄く機嫌が悪い。
いや、こうなることは分かっていた。分かっていたから動画は見やんように言ってたんやけど。
少しの希望を込めて、柔らかいほっぺをぷにぷにしてみても、後ろから抱きしめてみても、一向に心を開いてくれる様子はない。
「あれは、お仕事やで?」
藤吉「…そうやけど、さくらちゃんとはプライベートでも仲良いやん。」
「それは、そうやな、」
藤吉「あんなん、公開デートやろ、」
「…ごめんな?」
藤吉「もう嫌や、」
「っ…、夏鈴??」
嘘、夏鈴、泣いてる?
ちょっと待って、ほんまにどうしよう、
藤吉「年上なのに、余裕ないし、嫉妬ばっかして、天のこと困らせて、こんな夏鈴、嫌や、」
子供のように泣きじゃくる夏鈴の理由があまりにも可愛くて、気が付けば涙を拭く腕を掴んで、そのままキスをしていた。
藤吉「っ…、天、?」
「可愛すぎやで。」
「勿論さくちゃんも好きやけど、私が愛してるのは夏鈴しか居らんから。」
あぁ、これが正解だったみたい。
嬉しそうに、恥ずかしそうに笑って、もう一度唇を重ねてきた夏鈴。
「なぁ、もっと、しよ?」
藤吉「…今日はダメ、」
「え、なんでなん、今する流れやったやろ、」
藤吉「さくらちゃんと浮気デートしてきた天とは一週間は出来ひん。」
「な…、」
言葉を失うとはまさにこーゆーこと。
思わぬ返事に口をパクパクさせることしか出来なかった。
藤吉「ふふ、嘘やで?」
「天の好きなようにして?」
私の頬に手を当て、それはそれは綺麗な顔を近づてきた夏鈴は夜の始まりを告げた。
「夏鈴、身体痛くない?」
藤吉「ん、大丈夫やで、」
「今日の夏鈴積極的やったな?」
藤吉「…うるさい。」
「ふふ、今日の天は沢山好きって言ってくれたな?」
「言って欲しそうな顔してたから。」
藤吉「なんやそれ、笑」
「夏鈴が世界で一番好きやで。」
藤吉「夏鈴も。天だけが好き。」
「わーい、両思い〜。」
藤吉「ほんまにずっと両想いでいてな?」
「当たり前やん。」
かなり心配させてしまったらしい。
私の想いが伝わるように、もう一度だけキスをして、目を閉じた。
-fin-