▶︎ 渡邉 山﨑
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齋藤「理佐ーー、出番だよーー」
「はいはい、今行くよ。」
この季節になるとやってくる予防接種と言うの名の一大イベント。この日を迎えてしまったら最後1期生はそれぞれある担当に着く。
小林「ほら、ひーかーる、いくよ。」
森田「嫌です!!行きたくない!!!」
小林「頑張ったらご飯連れてってあげるから。」
森田「…、ほんとですか?」
小林「うん、勿論。」
こばはひかるちゃん担当。
菅井「ほら、綺良ちゃん、行くよ〜〜」
増本「嫌です〜」
菅井「ちょ、逃げないの!!行くよ!!」
増本「じゃあ頑張ったら何してくれますか?何してくれるんですか?」
菅井「なーんでもしてあげるから、ね。」
友香は綺良ちゃん担当。
そして私の担当は、
天「ぜっっったいに嫌!!!!!」
齋藤「そんな事言わないでー、あ、ほら、理佐来たよ」
「お待たせ。ふーちゃん行ってきちゃって大丈夫だよ。」
齋藤「ん!あとは頼んだ!」
「はーい。」
「さてと、天ちゃん、そんなテーブルの下に居ないで、出ておいで。」
天「嫌です。今日だけはお姉ちゃんの言うこと聞けません!」
「え〜〜、」
机の下に入って出てこないこの末っ子は、私の担当だった。一期の末っ子も二期の末っ子も隠れる所は毎年同じ。でも、天ちゃんが加入してからの2年は特に大変だった。平手と天ちゃん、2人で腕を組んで机の下に逃げ、1時間でてこない事件が発生してしまっていたから。だからまぁそれに比べれば今日の相手は天ちゃんだけ、軽いもんだ。
「ひかるちゃん、ちゃんと受けれて偉いなぁ」
天「…、」
「あ、綺良ちゃんも受けれるじゃん、えらー。」
天「…、」
「さぁ次は、天ちゃんの番だぞーー?」
天「いや、です、」
「んー、じゃあこれ頑張ったら天ちゃんの欲しいもの何でも買ってあげる。」
天「……何でもですか??」
「うん、何でも!」
「だから、おいでっ。」
天「…、行きます、」
「ふふ、偉い。」
私の手を取りゆっくりと机の下から出てきた天ちゃん。
天「ちゃんと欲しい物くださいね、」
「うんっ。」
小林「あ、理佐、天ちゃん。」
「こば、おつかれー、ひかるちゃんもよく頑張ったね。」
森田「頑張りましたっ、」
「ふふ、偉い偉い。」
森田「天ちゃん、大丈夫、一瞬やった!」
天「ほんと?」
森田「うんっ。」
小林「ふふ、頑張れ、天ちゃん。理佐。」
「ん、いってきまーす。」
こばとひかるちゃんに見送られ接種場までやってきた私たち。天ちゃんは覚悟を決めたのかただ真っ直ぐ前だけ見ている。
看護師「次の方ー、」
「はーい!」
「行くよ。」
天「…、」
しっかりと私に着いてくる天ちゃん。
1期の末っ子に比べればなんていい子なのだろう。あの子は楽屋からここへ来るまでの最中に1度、会場に来てからお医者さんのスペースに行くまでに1度、逃走劇を始めていた。それに比べれば、天ちゃんは随分といい子なもんだ。
「お願いします〜」
天「お願いします、」
医者「どちらから打ちますか?」
「えっとー、どうしたい?」
天「お姉ちゃんから、がいいです、」
「ん、わかった!」
「じゃあ私からお願いします〜、」
医者「はーい、いきまーす。」 チクッ
「…、」
医者「おしまいです〜」
「ありがとうございました〜、天ちゃん全然大丈夫、ほんとすぐだよ。」
天「…お願いします、」
医者「はい、行きますね〜」
嫌嫌、と言いながらも注射の針が腕に刺さる瞬間を見届けている天ちゃん。針が腕に下がった瞬間悲鳴が上がった。
天「いっっったぁい!!!」
医者「終わりましたよ、頑張りましたね〜、」
「はい、これどうぞ。」
天「ありがとうございます、」
「頑張ったね、」
お医者さんからラムネを貰った天ちゃんは少しだけ嬉しそうに会場を後にした。
「何が欲しい?」
天「お姉ちゃんとお揃いのものが欲しいです。」
「お揃い…、」
"理佐とお揃いのものが欲しい"
何年か前の記憶、注射を終えたあの子は眩しいほどの笑顔でそう言った。末っ子同士受け継がれてくものがあるのかな、
天「ダメですか?」
「んーん、ダメじゃないよ。じゃあ買いに行こっか!」
天「はい!!」
「ん!行こ!!」
天「おーー!!」
(おまけ)
「ほーら、平手ーーー!!」
平手「ぜっっっったいに嫌だ!!来ないでー!!」
「欲しいもの何でも買ってあげるから!!ね?」
平手「……、分かった。」
「おぉ、やけにすんなり、」
「ほら、行こ。」
平手「ん。」
(移動中)
平手「あ、理佐見て、」
「ん?」
「あ、ちょっ…!!!」
平手「へへ、捕まえられるもんなら捕まえてみなー!」
「はぁぁ、平手ー!!!」
-fin-
「はいはい、今行くよ。」
この季節になるとやってくる予防接種と言うの名の一大イベント。この日を迎えてしまったら最後1期生はそれぞれある担当に着く。
小林「ほら、ひーかーる、いくよ。」
森田「嫌です!!行きたくない!!!」
小林「頑張ったらご飯連れてってあげるから。」
森田「…、ほんとですか?」
小林「うん、勿論。」
こばはひかるちゃん担当。
菅井「ほら、綺良ちゃん、行くよ〜〜」
増本「嫌です〜」
菅井「ちょ、逃げないの!!行くよ!!」
増本「じゃあ頑張ったら何してくれますか?何してくれるんですか?」
菅井「なーんでもしてあげるから、ね。」
友香は綺良ちゃん担当。
そして私の担当は、
天「ぜっっったいに嫌!!!!!」
齋藤「そんな事言わないでー、あ、ほら、理佐来たよ」
「お待たせ。ふーちゃん行ってきちゃって大丈夫だよ。」
齋藤「ん!あとは頼んだ!」
「はーい。」
「さてと、天ちゃん、そんなテーブルの下に居ないで、出ておいで。」
天「嫌です。今日だけはお姉ちゃんの言うこと聞けません!」
「え〜〜、」
机の下に入って出てこないこの末っ子は、私の担当だった。一期の末っ子も二期の末っ子も隠れる所は毎年同じ。でも、天ちゃんが加入してからの2年は特に大変だった。平手と天ちゃん、2人で腕を組んで机の下に逃げ、1時間でてこない事件が発生してしまっていたから。だからまぁそれに比べれば今日の相手は天ちゃんだけ、軽いもんだ。
「ひかるちゃん、ちゃんと受けれて偉いなぁ」
天「…、」
「あ、綺良ちゃんも受けれるじゃん、えらー。」
天「…、」
「さぁ次は、天ちゃんの番だぞーー?」
天「いや、です、」
「んー、じゃあこれ頑張ったら天ちゃんの欲しいもの何でも買ってあげる。」
天「……何でもですか??」
「うん、何でも!」
「だから、おいでっ。」
天「…、行きます、」
「ふふ、偉い。」
私の手を取りゆっくりと机の下から出てきた天ちゃん。
天「ちゃんと欲しい物くださいね、」
「うんっ。」
小林「あ、理佐、天ちゃん。」
「こば、おつかれー、ひかるちゃんもよく頑張ったね。」
森田「頑張りましたっ、」
「ふふ、偉い偉い。」
森田「天ちゃん、大丈夫、一瞬やった!」
天「ほんと?」
森田「うんっ。」
小林「ふふ、頑張れ、天ちゃん。理佐。」
「ん、いってきまーす。」
こばとひかるちゃんに見送られ接種場までやってきた私たち。天ちゃんは覚悟を決めたのかただ真っ直ぐ前だけ見ている。
看護師「次の方ー、」
「はーい!」
「行くよ。」
天「…、」
しっかりと私に着いてくる天ちゃん。
1期の末っ子に比べればなんていい子なのだろう。あの子は楽屋からここへ来るまでの最中に1度、会場に来てからお医者さんのスペースに行くまでに1度、逃走劇を始めていた。それに比べれば、天ちゃんは随分といい子なもんだ。
「お願いします〜」
天「お願いします、」
医者「どちらから打ちますか?」
「えっとー、どうしたい?」
天「お姉ちゃんから、がいいです、」
「ん、わかった!」
「じゃあ私からお願いします〜、」
医者「はーい、いきまーす。」 チクッ
「…、」
医者「おしまいです〜」
「ありがとうございました〜、天ちゃん全然大丈夫、ほんとすぐだよ。」
天「…お願いします、」
医者「はい、行きますね〜」
嫌嫌、と言いながらも注射の針が腕に刺さる瞬間を見届けている天ちゃん。針が腕に下がった瞬間悲鳴が上がった。
天「いっっったぁい!!!」
医者「終わりましたよ、頑張りましたね〜、」
「はい、これどうぞ。」
天「ありがとうございます、」
「頑張ったね、」
お医者さんからラムネを貰った天ちゃんは少しだけ嬉しそうに会場を後にした。
「何が欲しい?」
天「お姉ちゃんとお揃いのものが欲しいです。」
「お揃い…、」
"理佐とお揃いのものが欲しい"
何年か前の記憶、注射を終えたあの子は眩しいほどの笑顔でそう言った。末っ子同士受け継がれてくものがあるのかな、
天「ダメですか?」
「んーん、ダメじゃないよ。じゃあ買いに行こっか!」
天「はい!!」
「ん!行こ!!」
天「おーー!!」
(おまけ)
「ほーら、平手ーーー!!」
平手「ぜっっっったいに嫌だ!!来ないでー!!」
「欲しいもの何でも買ってあげるから!!ね?」
平手「……、分かった。」
「おぉ、やけにすんなり、」
「ほら、行こ。」
平手「ん。」
(移動中)
平手「あ、理佐見て、」
「ん?」
「あ、ちょっ…!!!」
平手「へへ、捕まえられるもんなら捕まえてみなー!」
「はぁぁ、平手ー!!!」
-fin-