▶︎ 櫻坂46
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1年半前の結婚式以来、本当に由依との関わりを絶った。
その事を知っているのはあの日一緒に飲みに行った理佐だけ。その事があるせいか今まで以上に何かある度理佐を頼ることが増えた。仕事での悩み、部屋に置く家具の相談、何故一日が24時間しかないのかなんてくだらない質問も理佐は全て聞いてくれた。
そんな理佐から好きだと伝えられたのは昨日の夜だった。
いつものように2人でご飯を食べ、その後私の家に移動してお酒を飲む、本当にいつも通りだった。そのいつも通りは最後の最後で非日常へと変わった。
"hkrのこと、高校の時からずっと好きだった"
"返事はいつでもいい"と、そう告げられた。
昨日はそのまま解散となって、朝も普通におはようのやり取りをした。
でもやっぱり、いつも通りに行くわけなくて、今日は一日ずっと頭の中に理佐が思い浮かんだ。
高校の時から…か、由依と付き合ってる時もずっと好きでいてくれていたのだろうか。
『どうしたもんかなぁ…、』
上司「本当になぁ、仕事中なのを忘れてるなんてどうしたもんかなぁ?」
『うわ…!?すみません、』
上司「しっかりしろmrt。外回り行ってこい。」
『はい!』
はぁぁ…やらかした。とりあえず営業しに行こう。
『ありがとうございました!またよろしくお願いします!!』
"よろしくねー"
2件の営業を終え、少し浮ついた気分で会社へ戻っていれば少し先に見覚えのある姿があった。
『…まじかよ、』
どこかに隠れる場所、、、
小林「hkr?」
『…???』
あたかも私じゃないですよ感を出してみたがまぁ、失敗。少し眉間に皺を寄せた由依に腕を掴まれ、早々に白状した。
小林「わざわざ赤の他人みたいな感じ出さなくてもいいじゃん、」
『ごめん、』
小林「…仕事?」
『うん、営業。』
小林「お疲れ様。」
『…ん、じゃあ、私は、会社戻るから、』
小林「ねえ、理佐と付き合ったの?」
『…え?なんで?』
小林「…昨日の夜理佐から連絡来て、hkrに告白したって、言われたから。」
『…そう、』
小林「付き合ったの、?」
『由依に関係ある?』
小林「…それは、」
『じゃあ、、』
小林「待って!」
「結婚して1年半、hkrと会えなくなって1年半、ずっと辛かった。寂しかった。」
『っ…、』
小林「私がこんなこと言っちゃダメってわかってる、でも、私はこれからもhkrと会いたい、さよならなんて嫌だよ。」
『…ごめん。私は由依に会いたくない。』
小林「…私のことが好きだから?」
『…理佐を幸せにしたいから。』
小林「っ…、」
『これから先、由依と会う度に私は理佐を傷つける。由依を思う度に理佐を苦しめるのは、嫌だよ。』
小林「理佐のことが、好きなの、?」
『うん、…好きだよ。』
小林「っ…そっ、か、ごめん、」
『んーん、由依は旦那さんと幸せになって。』
小林「っ…、うん、」
『じゃあ、ばいばい。』
あの日と同じ、由依を背に歩き出す。
ポケットからスマホを取りだして、電話をかける。
『もしもし、理佐?』
"hkr?どうしたの?"
『今から会えない?』
"今から?ちょっと待ってね…、"
"すみません、ちょっと早いんですけど、上がっても大丈夫ですか?"
"ありがとうございます、、、うん、会えるよ"
『ん、なら理佐のとこまで迎えいく。待ってて。』
"分かった。気をつけてね"
『はーい。』
会社は…、いいかな。
今日くらいは、いいよね。
『理佐。』
理佐「hkr、お疲れ様。」
『お疲れ。』
理佐「これ、珈琲、」
『え、ありがとう。丁度飲みたかった。』
理佐「ふふ、だと思った。」
『天才理佐ちゃんだね。』
理佐「でしょ。」
珈琲のカップを片手に、もう片方の手で理佐の手を握る。
理佐「…hkr、?」
『理佐、ずっと側にいてくれてありがとう。高校の時から、由依と喧嘩した時も、別れた時も、卒業してからも、何かある度理佐は隣に居てくれてさ、』
理佐「っ…、」
『昨日、理佐に好きって言われて初めて、この関係は理佐が我慢してくれて出来てるものだって分かった。』
理佐「…、」
『これから先も理佐に側にいて欲しい。理佐を幸せにしたい。気持ちの整理付くまでずっと側にいてくれてありがとう。これからもそばに居てくれないかな、』
理佐「私は、由依にはなれないよ、っ、」
『うん。』
理佐「由依みたいに、hkrを振り回せない、hkrを夢中にさせてあげること、出来ないよ、」
『理佐が良い。』
『理佐だから、そばに居て欲しい。』
理佐「っ…馬鹿、遅い、ずっと待ってた、」
『ごめんね。好きだよ、理佐。』
1年半という長いようで短い、この期間。
由依のことを思い出す時間が減ったのは、理佐が居てくれたから。理佐が私の中心になってくれたから、私はきっぱりと由依に別れを告げることが出来た。
この選択が正解かなんて分からないけど、
分からないのだから、これを正解にしてしまえばいい。
理佐を幸せにして、初めて正解と言えると思うから。
16歳から22歳までの7年間、私は由依が好きだった。それはきっと私の人生の中で誇れることだと思う。
23歳の今日からは、理佐を幸せにした。と誇れるように生きていきたい。
これが、私の選択だ。
-fin-
その事を知っているのはあの日一緒に飲みに行った理佐だけ。その事があるせいか今まで以上に何かある度理佐を頼ることが増えた。仕事での悩み、部屋に置く家具の相談、何故一日が24時間しかないのかなんてくだらない質問も理佐は全て聞いてくれた。
そんな理佐から好きだと伝えられたのは昨日の夜だった。
いつものように2人でご飯を食べ、その後私の家に移動してお酒を飲む、本当にいつも通りだった。そのいつも通りは最後の最後で非日常へと変わった。
"hkrのこと、高校の時からずっと好きだった"
"返事はいつでもいい"と、そう告げられた。
昨日はそのまま解散となって、朝も普通におはようのやり取りをした。
でもやっぱり、いつも通りに行くわけなくて、今日は一日ずっと頭の中に理佐が思い浮かんだ。
高校の時から…か、由依と付き合ってる時もずっと好きでいてくれていたのだろうか。
『どうしたもんかなぁ…、』
上司「本当になぁ、仕事中なのを忘れてるなんてどうしたもんかなぁ?」
『うわ…!?すみません、』
上司「しっかりしろmrt。外回り行ってこい。」
『はい!』
はぁぁ…やらかした。とりあえず営業しに行こう。
『ありがとうございました!またよろしくお願いします!!』
"よろしくねー"
2件の営業を終え、少し浮ついた気分で会社へ戻っていれば少し先に見覚えのある姿があった。
『…まじかよ、』
どこかに隠れる場所、、、
小林「hkr?」
『…???』
あたかも私じゃないですよ感を出してみたがまぁ、失敗。少し眉間に皺を寄せた由依に腕を掴まれ、早々に白状した。
小林「わざわざ赤の他人みたいな感じ出さなくてもいいじゃん、」
『ごめん、』
小林「…仕事?」
『うん、営業。』
小林「お疲れ様。」
『…ん、じゃあ、私は、会社戻るから、』
小林「ねえ、理佐と付き合ったの?」
『…え?なんで?』
小林「…昨日の夜理佐から連絡来て、hkrに告白したって、言われたから。」
『…そう、』
小林「付き合ったの、?」
『由依に関係ある?』
小林「…それは、」
『じゃあ、、』
小林「待って!」
「結婚して1年半、hkrと会えなくなって1年半、ずっと辛かった。寂しかった。」
『っ…、』
小林「私がこんなこと言っちゃダメってわかってる、でも、私はこれからもhkrと会いたい、さよならなんて嫌だよ。」
『…ごめん。私は由依に会いたくない。』
小林「…私のことが好きだから?」
『…理佐を幸せにしたいから。』
小林「っ…、」
『これから先、由依と会う度に私は理佐を傷つける。由依を思う度に理佐を苦しめるのは、嫌だよ。』
小林「理佐のことが、好きなの、?」
『うん、…好きだよ。』
小林「っ…そっ、か、ごめん、」
『んーん、由依は旦那さんと幸せになって。』
小林「っ…、うん、」
『じゃあ、ばいばい。』
あの日と同じ、由依を背に歩き出す。
ポケットからスマホを取りだして、電話をかける。
『もしもし、理佐?』
"hkr?どうしたの?"
『今から会えない?』
"今から?ちょっと待ってね…、"
"すみません、ちょっと早いんですけど、上がっても大丈夫ですか?"
"ありがとうございます、、、うん、会えるよ"
『ん、なら理佐のとこまで迎えいく。待ってて。』
"分かった。気をつけてね"
『はーい。』
会社は…、いいかな。
今日くらいは、いいよね。
『理佐。』
理佐「hkr、お疲れ様。」
『お疲れ。』
理佐「これ、珈琲、」
『え、ありがとう。丁度飲みたかった。』
理佐「ふふ、だと思った。」
『天才理佐ちゃんだね。』
理佐「でしょ。」
珈琲のカップを片手に、もう片方の手で理佐の手を握る。
理佐「…hkr、?」
『理佐、ずっと側にいてくれてありがとう。高校の時から、由依と喧嘩した時も、別れた時も、卒業してからも、何かある度理佐は隣に居てくれてさ、』
理佐「っ…、」
『昨日、理佐に好きって言われて初めて、この関係は理佐が我慢してくれて出来てるものだって分かった。』
理佐「…、」
『これから先も理佐に側にいて欲しい。理佐を幸せにしたい。気持ちの整理付くまでずっと側にいてくれてありがとう。これからもそばに居てくれないかな、』
理佐「私は、由依にはなれないよ、っ、」
『うん。』
理佐「由依みたいに、hkrを振り回せない、hkrを夢中にさせてあげること、出来ないよ、」
『理佐が良い。』
『理佐だから、そばに居て欲しい。』
理佐「っ…馬鹿、遅い、ずっと待ってた、」
『ごめんね。好きだよ、理佐。』
1年半という長いようで短い、この期間。
由依のことを思い出す時間が減ったのは、理佐が居てくれたから。理佐が私の中心になってくれたから、私はきっぱりと由依に別れを告げることが出来た。
この選択が正解かなんて分からないけど、
分からないのだから、これを正解にしてしまえばいい。
理佐を幸せにして、初めて正解と言えると思うから。
16歳から22歳までの7年間、私は由依が好きだった。それはきっと私の人生の中で誇れることだと思う。
23歳の今日からは、理佐を幸せにした。と誇れるように生きていきたい。
これが、私の選択だ。
-fin-