▶︎ 森田ひかる
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午後の移動教室。倫理の授業。
刻々と時間が過ぎて行く。
私の視線は今日も彼女に向いていた。
少しだけ空いている窓の隙間から入ってくる風に吹かれた柔らかそうなふわふわな髪。
気怠そうに黒板を眺めながら右手に握っているペンをクルクルと回し、チャイムが鳴るのを待っているであろう彼女の姿は週に一度だけみれる貴重な姿やった。
教師「じゃあmrtさん、ここ書けますか?」
『…。』
すっと立ち上がり凛とした姿勢のまま黒板に行き細長い綺麗な指で、誰が見ても美しいと思えるほどに綺麗な文字を書いている。
クールで、寡黙で、猫っぽい彼女は、私の好きな人。
教師「正解です。次は、森田さん行けますか?」
「え…、」
やばい、mrtさんしか見とらんかった、なんも話聞いてない。
『倫理に答えなんかないよ。森田さんの考えが答えだよ。』
「っ…」
席に戻るmrtさんと、黒板に向かう私。
すれ違った瞬間小さな声で言われた、初めての会話。
私の考えが答え。
教師「正解です。」
模範解答みたいな答えしちゃったかな。
mrtさんの事が好き。これも間違ってないん?女の子が女の子を過ぎでもいいん?
『…っ。』
笑って、くれ、た。
初めて私という存在を知って貰えた気がする。
教師「今日の倫理はここで終わります。お疲れ様でした。」
「「「「「「ありがとうございましたー」」」」」」
『森田さん』
「っ…mrtさん、どうしたと?」
『森田さんさ、私の事よく見てるよね?』
「え…、バレとった?」
『ふふ、流石に。』
『なんかあった?』
「あ…いや、その、んー、」
『んー?』
「好き、やなぁって、」
『ふふ、知ってる。』
「え?」
『好意感じるくらい熱い視線でした。』
「嘘…恥ずかしい。」
「それに、気持ち悪いやろ、?女の子が女の子をすきなんて、」
『気持ち悪くないよ。』
『森田さんは、なんで私の事好きになってくれたの?』
「最初はすごく綺麗で格好いい人やなって思ってて、でも倫理の授業しか被らんけ、どうやって仲良くなればいいかわかんないまま見てたらいつの間にか好きになってたって言うか、」
『ふふ、照れるなぁ、』
『でも、森田さんは私のことを人として見てくれて、人として好きになってくれたんだから。異性同士の恋愛も、同性同士の恋愛も中身なんてなんも変わらないんだよ。』
「っ…、」
もし、正解があるというのならこれは間違いなく百点の答えだと思った。すっきりと心の中が澄み渡っていくような、そんな感じ。
「mrtさんに片想いして、良かった。」
『ふふ、何それ。』
『後、両思いの間違いだよ。』
「え?」
『私も森田さんが好き。』
「っ…ちょっと待って、無理、死んじゃう。」
『死ぬなーーー。』
『付き合ってくれる?』
「お願いします…、」
『へへ、やったぁ。』
クールだと、猫だと思っていた彼女は、
可愛らしい笑顔を沢山浮かべ、ストレートに気持ちを伝えてくれる犬のような人やった。
『今日放課後一緒に帰ろ。』
「帰る!!」
『教室まで迎えいく。4組だっけ?』
「うん、4組。」
「mrtさんは?」
『1組。あとhkrが良い。』
「っ…hkr、」
『ふふ、ひかる。』
「くぁぁぁ…、」
『なんか鳥いたんだけど。笑』
『教室まで送ってく。行こう。』
『ありがとうっ。』
ガタッ
『いて…、』
「え、大丈夫?笑笑笑」
『大丈夫、そんな笑わないでよ笑笑』
「いや、だって、そんな壁に当たると思わんやん。」
『ひかる見てたら前見れなかったの。』
「ふふ、可愛かね。」
『うるさい。』
『ん、手。』
「ふふ、ん、」
初めて繋いだ手は私の想像以上に暖かくて、もっと沢山のことを知りたいと思った。
「好き、やなぁ、」
『ん?』
「んーん。なんでもない。」
『ふふ、そっか。』
-fin-
刻々と時間が過ぎて行く。
私の視線は今日も彼女に向いていた。
少しだけ空いている窓の隙間から入ってくる風に吹かれた柔らかそうなふわふわな髪。
気怠そうに黒板を眺めながら右手に握っているペンをクルクルと回し、チャイムが鳴るのを待っているであろう彼女の姿は週に一度だけみれる貴重な姿やった。
教師「じゃあmrtさん、ここ書けますか?」
『…。』
すっと立ち上がり凛とした姿勢のまま黒板に行き細長い綺麗な指で、誰が見ても美しいと思えるほどに綺麗な文字を書いている。
クールで、寡黙で、猫っぽい彼女は、私の好きな人。
教師「正解です。次は、森田さん行けますか?」
「え…、」
やばい、mrtさんしか見とらんかった、なんも話聞いてない。
『倫理に答えなんかないよ。森田さんの考えが答えだよ。』
「っ…」
席に戻るmrtさんと、黒板に向かう私。
すれ違った瞬間小さな声で言われた、初めての会話。
私の考えが答え。
教師「正解です。」
模範解答みたいな答えしちゃったかな。
mrtさんの事が好き。これも間違ってないん?女の子が女の子を過ぎでもいいん?
『…っ。』
笑って、くれ、た。
初めて私という存在を知って貰えた気がする。
教師「今日の倫理はここで終わります。お疲れ様でした。」
「「「「「「ありがとうございましたー」」」」」」
『森田さん』
「っ…mrtさん、どうしたと?」
『森田さんさ、私の事よく見てるよね?』
「え…、バレとった?」
『ふふ、流石に。』
『なんかあった?』
「あ…いや、その、んー、」
『んー?』
「好き、やなぁって、」
『ふふ、知ってる。』
「え?」
『好意感じるくらい熱い視線でした。』
「嘘…恥ずかしい。」
「それに、気持ち悪いやろ、?女の子が女の子をすきなんて、」
『気持ち悪くないよ。』
『森田さんは、なんで私の事好きになってくれたの?』
「最初はすごく綺麗で格好いい人やなって思ってて、でも倫理の授業しか被らんけ、どうやって仲良くなればいいかわかんないまま見てたらいつの間にか好きになってたって言うか、」
『ふふ、照れるなぁ、』
『でも、森田さんは私のことを人として見てくれて、人として好きになってくれたんだから。異性同士の恋愛も、同性同士の恋愛も中身なんてなんも変わらないんだよ。』
「っ…、」
もし、正解があるというのならこれは間違いなく百点の答えだと思った。すっきりと心の中が澄み渡っていくような、そんな感じ。
「mrtさんに片想いして、良かった。」
『ふふ、何それ。』
『後、両思いの間違いだよ。』
「え?」
『私も森田さんが好き。』
「っ…ちょっと待って、無理、死んじゃう。」
『死ぬなーーー。』
『付き合ってくれる?』
「お願いします…、」
『へへ、やったぁ。』
クールだと、猫だと思っていた彼女は、
可愛らしい笑顔を沢山浮かべ、ストレートに気持ちを伝えてくれる犬のような人やった。
『今日放課後一緒に帰ろ。』
「帰る!!」
『教室まで迎えいく。4組だっけ?』
「うん、4組。」
「mrtさんは?」
『1組。あとhkrが良い。』
「っ…hkr、」
『ふふ、ひかる。』
「くぁぁぁ…、」
『なんか鳥いたんだけど。笑』
『教室まで送ってく。行こう。』
『ありがとうっ。』
ガタッ
『いて…、』
「え、大丈夫?笑笑笑」
『大丈夫、そんな笑わないでよ笑笑』
「いや、だって、そんな壁に当たると思わんやん。」
『ひかる見てたら前見れなかったの。』
「ふふ、可愛かね。」
『うるさい。』
『ん、手。』
「ふふ、ん、」
初めて繋いだ手は私の想像以上に暖かくて、もっと沢山のことを知りたいと思った。
「好き、やなぁ、」
『ん?』
「んーん。なんでもない。」
『ふふ、そっか。』
-fin-