▶︎ 田村保乃
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『っ…好き、だよ、ほのちゃん、』
「…、」
殺せない。
殺したいのに殺せない、そんな自分が嫌になる。
『っはぁっ、はぁはぁ、ごほっ、はぁっ、』
「なんでなん、なんで、」
『はぁはぁ、好きだよ、ほのちゃん。』
「うるさい!!首締められて、殺されそうになったんやで?なんで好きとか、言えるん。」
『ほのちゃんが好きだから、』
『ほのちゃんにだったら殺されてもいいなって思うんだ、』
「ほんま意味分からん。」
『…ご飯にしよっか。』
「ハンバーグ。」
『ふふ、はーい。』
恋人に殺されるかもしれないという状況で、彼女は普通に過ごせている。恋人を殺そうとするほのも、それを受けて入れてるhkrも普通じゃない。
『あちゃ、玉ねぎないや。』
「…買いに行く?」
『うん、ほのちゃんも一緒に行く?』
「ん、行く。」
『行こ。』
外に出れば当たり前のように繋がれた手。さっきの出来事を隠すようにhkrの首にはマフラーが巻かれている。
『公園だ、ほのちゃん絶対に手放しちゃだめだから。』
「分かってる。」
小さな公園できゃっきゃっと笑う子供、一瞬で頭の中に彼女たちを殺めるストーリーが出来上がる。
"だめだよ"そう言うみたいにぎゅっと強く握られた手。分かってる、ほのは、hkrを殺すまで他の人を殺さない約束やから、
『私だけを見て。』
「っ…うるさい、」
そのままスーパーに行き目的の玉ねぎを買っている間も、帰り道もずっと繋がれたままの手。
ガチャ
『ただいまー。』
『すぐ作るから待っててねー。』
「お腹減った。早くして。」
『ふふ、分かった。』
キッチンに立ち包丁で玉ねぎを刻み出したhkr。その後ろ姿にまたあの感覚がやってくる。
「…、」
『待って、ほのちゃん。後ろ向きは嫌だ。』
「っ…、」
『ん、絞めるなら早くして、』
包丁を置き、ほのの方へ向き直したhkrは満面の笑みを浮かべていた。そっと首に手をかけてその顔が歪んでいく様を瞬き1つしないで見続ける。
『んっ、くっ、ほのちゃん、好き、だよ、』
「…、」
分かってしまった。ほのは、hkrのこの表情が好きで、この時の"好き"が好きなんや。
『ごほっ、はぁはぁっ、ほのちゃん、』
「…早く、ハンバーグ、」
『はぁはぁっ、わかっ、た、』
hkrのあの表情を思い出す度にゾクゾクとした快感が身体を走る。hkrは絶対にほのが殺す。ほの以外には絶対に殺させへん。
ピッ
テレビ「最近○○区では通り魔が出ているとの情報です、皆様夜分遅くには出歩かないよう注意をお願いします。」
「通り魔…、」
『最近多いんだってね、』
「…hkr、絶対に外に出ないで。」
『え?』
「出たら行かん、分かった?」
『ん、分かった。』
『ハンバーグもうすぐ出来るから待っててね。』
「早くしてなー。」
「ただい…、hkr、?」
『ほの、ちゃ、ん、』
西野「あ、噂の彼女さん?ごめんなぁ、hkr、もう死んじゃうわ。」
「っ…hkr!!嫌や、死なんとって。嫌、嫌や、お願い、死なんで、」
『っ…ほの、ちゃん、』
ソファーに腰掛ける黒い服を身にまとった人と、その下で腹部から血を流しているhkr。すぐにかけよればhkrの血がほのの真っ白な服をどんどん染めていく。
『私は、まだ、死んでないよ、ほのちゃん、』
「っ…、」
ほのの手を首に持ってきたhkrは、いつものように、笑っていた、
『お願いほのちゃん、私を、殺して、』
「っ…hkr、」
ぎゅぅと首にかけた手に力を込める。
hkrの顔が歪んでいく、
『ほのちゃ、ん、』
「…、」
『愛して、る、』
「っ…ほのも、ほのも愛してる、」
やっぱりこの人を殺す事なんて出来ない。ほのはhkrを愛してしまった。
「お願い、救急車を呼んで!!!なぁ、お願い!」
西野「いやいや、もう間に合わないから、ほら、君の手で殺したいんやったら急いだ方がええで?」
彼女はこの状況を楽しんでいる。hkrと出会う前のほののように。
『ほの、私を、ころして、』
「っ…うわぁぁぁぁぁぁぁ、」
力任せにhkrの首を絞めた。
笑ったままhkrは力を抜かし、ぐったりとした。
西野「あ、死んじゃったな。ふふ、君が殺したんやで、念願やったんやろー?hkrから話は聞いてたでー?」
「っ…あんたは誰なん、」
西野「西野七瀬、ずっと君の恋人を殺したいって思っててん。」
「…、」
西野「急所刺せるように何回も練習したんやで?」
「通り魔って、」
西野「ん?ななのことやろうなー、」
「でもごめんな?hkrの事ゆっくりじっくり殺したかったやろ?なな、獲物横取りしちゃった。」
「っ…あんたは、狂ってる、」
西野「ななには、君も同じように見えるけど。」
"ほのちゃん、好きだよ"
"私だけを見て?"
"おやすみ、ほのちゃん"
"見て見て!ほのちゃんとお揃いの服買っちゃった"
"今日で付き合って2年記念日だね"
そう言っていたから、hkrの好きなケーキ買ってきたのに、お揃いのリング用意してたのに、なんで、、なんで、
西野「えー、ふふ、泣いてるの?」
「ねぇ、お願い、hkrのことそれで刺したんやろ?」
西野「え?うん。そうやけど、」
「ほのの事も、それで刺して、hkrと同じ所、」
西野「ええけど。」
「っ…ぅっ、」
西野「ふふ、1日に2人も殺したの初めて。」
「なぁどう?痛い?苦しい?」
「…幸せ、や、」
西野「…つまらん。」
視界がボヤけていく、hkrの手を取り、嵌めることの出来なかったリングを握り締めて、ゆっくりと目を閉じた。
「愛してんで、hkr、」
-Fin-
「…、」
殺せない。
殺したいのに殺せない、そんな自分が嫌になる。
『っはぁっ、はぁはぁ、ごほっ、はぁっ、』
「なんでなん、なんで、」
『はぁはぁ、好きだよ、ほのちゃん。』
「うるさい!!首締められて、殺されそうになったんやで?なんで好きとか、言えるん。」
『ほのちゃんが好きだから、』
『ほのちゃんにだったら殺されてもいいなって思うんだ、』
「ほんま意味分からん。」
『…ご飯にしよっか。』
「ハンバーグ。」
『ふふ、はーい。』
恋人に殺されるかもしれないという状況で、彼女は普通に過ごせている。恋人を殺そうとするほのも、それを受けて入れてるhkrも普通じゃない。
『あちゃ、玉ねぎないや。』
「…買いに行く?」
『うん、ほのちゃんも一緒に行く?』
「ん、行く。」
『行こ。』
外に出れば当たり前のように繋がれた手。さっきの出来事を隠すようにhkrの首にはマフラーが巻かれている。
『公園だ、ほのちゃん絶対に手放しちゃだめだから。』
「分かってる。」
小さな公園できゃっきゃっと笑う子供、一瞬で頭の中に彼女たちを殺めるストーリーが出来上がる。
"だめだよ"そう言うみたいにぎゅっと強く握られた手。分かってる、ほのは、hkrを殺すまで他の人を殺さない約束やから、
『私だけを見て。』
「っ…うるさい、」
そのままスーパーに行き目的の玉ねぎを買っている間も、帰り道もずっと繋がれたままの手。
ガチャ
『ただいまー。』
『すぐ作るから待っててねー。』
「お腹減った。早くして。」
『ふふ、分かった。』
キッチンに立ち包丁で玉ねぎを刻み出したhkr。その後ろ姿にまたあの感覚がやってくる。
「…、」
『待って、ほのちゃん。後ろ向きは嫌だ。』
「っ…、」
『ん、絞めるなら早くして、』
包丁を置き、ほのの方へ向き直したhkrは満面の笑みを浮かべていた。そっと首に手をかけてその顔が歪んでいく様を瞬き1つしないで見続ける。
『んっ、くっ、ほのちゃん、好き、だよ、』
「…、」
分かってしまった。ほのは、hkrのこの表情が好きで、この時の"好き"が好きなんや。
『ごほっ、はぁはぁっ、ほのちゃん、』
「…早く、ハンバーグ、」
『はぁはぁっ、わかっ、た、』
hkrのあの表情を思い出す度にゾクゾクとした快感が身体を走る。hkrは絶対にほのが殺す。ほの以外には絶対に殺させへん。
ピッ
テレビ「最近○○区では通り魔が出ているとの情報です、皆様夜分遅くには出歩かないよう注意をお願いします。」
「通り魔…、」
『最近多いんだってね、』
「…hkr、絶対に外に出ないで。」
『え?』
「出たら行かん、分かった?」
『ん、分かった。』
『ハンバーグもうすぐ出来るから待っててね。』
「早くしてなー。」
「ただい…、hkr、?」
『ほの、ちゃ、ん、』
西野「あ、噂の彼女さん?ごめんなぁ、hkr、もう死んじゃうわ。」
「っ…hkr!!嫌や、死なんとって。嫌、嫌や、お願い、死なんで、」
『っ…ほの、ちゃん、』
ソファーに腰掛ける黒い服を身にまとった人と、その下で腹部から血を流しているhkr。すぐにかけよればhkrの血がほのの真っ白な服をどんどん染めていく。
『私は、まだ、死んでないよ、ほのちゃん、』
「っ…、」
ほのの手を首に持ってきたhkrは、いつものように、笑っていた、
『お願いほのちゃん、私を、殺して、』
「っ…hkr、」
ぎゅぅと首にかけた手に力を込める。
hkrの顔が歪んでいく、
『ほのちゃ、ん、』
「…、」
『愛して、る、』
「っ…ほのも、ほのも愛してる、」
やっぱりこの人を殺す事なんて出来ない。ほのはhkrを愛してしまった。
「お願い、救急車を呼んで!!!なぁ、お願い!」
西野「いやいや、もう間に合わないから、ほら、君の手で殺したいんやったら急いだ方がええで?」
彼女はこの状況を楽しんでいる。hkrと出会う前のほののように。
『ほの、私を、ころして、』
「っ…うわぁぁぁぁぁぁぁ、」
力任せにhkrの首を絞めた。
笑ったままhkrは力を抜かし、ぐったりとした。
西野「あ、死んじゃったな。ふふ、君が殺したんやで、念願やったんやろー?hkrから話は聞いてたでー?」
「っ…あんたは誰なん、」
西野「西野七瀬、ずっと君の恋人を殺したいって思っててん。」
「…、」
西野「急所刺せるように何回も練習したんやで?」
「通り魔って、」
西野「ん?ななのことやろうなー、」
「でもごめんな?hkrの事ゆっくりじっくり殺したかったやろ?なな、獲物横取りしちゃった。」
「っ…あんたは、狂ってる、」
西野「ななには、君も同じように見えるけど。」
"ほのちゃん、好きだよ"
"私だけを見て?"
"おやすみ、ほのちゃん"
"見て見て!ほのちゃんとお揃いの服買っちゃった"
"今日で付き合って2年記念日だね"
そう言っていたから、hkrの好きなケーキ買ってきたのに、お揃いのリング用意してたのに、なんで、、なんで、
西野「えー、ふふ、泣いてるの?」
「ねぇ、お願い、hkrのことそれで刺したんやろ?」
西野「え?うん。そうやけど、」
「ほのの事も、それで刺して、hkrと同じ所、」
西野「ええけど。」
「っ…ぅっ、」
西野「ふふ、1日に2人も殺したの初めて。」
「なぁどう?痛い?苦しい?」
「…幸せ、や、」
西野「…つまらん。」
視界がボヤけていく、hkrの手を取り、嵌めることの出来なかったリングを握り締めて、ゆっくりと目を閉じた。
「愛してんで、hkr、」
-Fin-