▶︎ 森田ひかる
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触れたら、消えてしまいそうで。
近付いたら、遠のきそうで。
彼女と出会ってからの8年はずっと夢を見てるみたいだった。
そんな現実離れした記憶を更新するように今日も息をする。
『おはよう。』
森田「おはよう、hkr。」
『今日も1日が始まったね。』
森田「ふふっ、そうやね。今日は1日仕事被ってるんよね?」
『うん、こんなに被る日あるんだ、ってくらいずっと一緒。』
森田「なんか嫌がってるやん、笑」
『え、嫌じゃないよ。こんな奇跡あるんだ、の表現。』
森田「ふはっ、紛らわしい。なんその言い方。笑」
『え〜、へへっ、なんだろうね。』
私とひかるは同期で、メンバーの中でも割と仲がいい方だと思う。人に見せれない姿をひかるには見せれるし、ひかるもそうでいてくれてると思っている。
それでも1日のふとした瞬間に感じるひかるとの距離に心臓がギュッと苦しくなる。
前に夏鈴がどこかで言っていた"ひかるは攻略したくなる人"と似ているような気がするけれど、違う気もして。
攻略したくなる、よりも、ひかるの生きる世界に私も入り込みたい。ってそんな感覚。
森田「…?」
今もあなたのことを考えているのに、誰のこと考えてるの?とでも言いたそうな少し不貞腐れていそうで、でも、それでいいよ。ってそんな表情を浮かべるひかるに心臓が痛む。
この感情に名前を付けるには私の度胸が足りなくて、でも放っておけるほど小さなものでもないから困るんだ。
『本当に頭抱えちゃうよ。』
森田「ふっ、なに急に。」
『あなたは本当に、、、可愛いね。』
森田「なん?怖いんやけど。」
『ん〜ふふっ、さ、準備しよ。今日はカフェ日和をテーマにした撮影らしいよ。』
森田「なんかhkrが似合いそうなテーマだよね。」
『え〜、似合うかな。』
森田「うん、見てみたいっち思う。」
『…お〜、ふふっ、ありがとう。惚れちゃうかもよ??』
森田「そしたら両想いになれてhkrは嬉しいね。」
『なんで私がひかるのこと好きなていで進んでんの笑』
森田「好きじゃないん?私の事。」
『…え?』
鞄を漁る手が思わず止まってしまう。
これは、探られてるのか?それとも、勘付かれてる?
森田「ふはっ、冗談やん。」
「早く準備せんと、怒られるけ急ご。」
『なっ…、心臓に悪いですよ、ひかるさん。』
『……準備しよう。』
準備をして、メイクをしてもらって、衣装に着替えて、スタジオへ移動する。
移動してる間の私たちの距離は0距離で、いつも心臓の音がひかるにバレてしまうんじゃないか、なんて思いながら腕を貸す。
森田「…なんか筋肉ついた?」
『え?ほんと?2か月前からジム行き始めたんですよ。』
森田「え〜、忙しいのに偉いね。しかもちゃんと効果出てるやん。」
『ね、人に言われると嬉しいね。』
森田「ふふっ、引越しの時色々手伝ってね。」
『雑用宣言かな??』
森田「そんなこと言っとらんよ〜〜〜。」
『てか毎回手伝いに行ってあげてるじゃん。』
森田「ふふ、そうやったね。いつもありがとう〜。」
『ふは、適当ーー。』
話が落ち着いたタイミングで、スタジオに着く。
腕を解いて、仕事モードの顔をするひかる。
本人にオンオフの自覚はないらしいが、この切り替えをする瞬間を見る度に、手を伸ばしても届かない、そんな気持ちに陥る。
ある種、私も彼女のファンで魅入られた人間なのだと思う。
"森田さん、mrtさん、スタジオ入りま〜す"
『「お願いしまーす。」』
私もひかるを見習って、少し遅れて仕事モードに切り替える。さあ、仕事頑張ろう。
撮影が終わり、一息付く間もなくインタビューへと場面を変え、1時間近く受けごたえをして午前中が幕を閉じた。
『…なんか、ボリュームが多かったね。今日のインタビュー。』
森田「え、思った。」
「なんか濃かったよね、今日。」
『うん、3時間近く話した気分。』
森田「んふふ、わかる。」
他愛もない会話をしながら、次のスケジュールを確認すれば、予定されていた残り二つの仕事が跡形くもなく消えていた。
『…あれ?ひかる、次のスケジュール入ってる?』
森田「ん?…入っとらんね、リスケになったんかな?」
『…あ、マネさんから連絡来てた。スタジオの都合でリスケになったぽい、え、このあとオフだって!オフ!』
森田「喜びすぎやろ。笑笑」
「なにするん?」
『え〜、なにしよう。ひかるは?』
森田「ん〜、お家でゆったりかな。」
『流石インドア。』
森田「私は気分派インドアだから。」
『ふはっ、たまにアウトドアになっちゃう気分派ね。』
森田「そうそう。笑笑」
「hkrも一緒にゆったりする?」
『え、ひかるん家で?』
森田「うん、嫌なら良いけど。」
『行きたい!一緒にゆったりしたい。』
ひかるからお家に誘ってくれることはそう多くない。割とイエスマンではあるから"行っていい?"と聞けば大抵は"いいよ"と返してくれるけど、誘ってくれるのは珍しい。やばい、結構嬉しい。
本当、8年前から私何も変わってないな。
ひかるの言葉、態度に一喜一憂して。
森田「ふふっ、じゃあ一緒に帰ろう。」
私服に着替えて、送迎車に乗り込む。
その間も珍しく腕を絡ませてくるひかるは、何を考えているのかよく分からないけれど、楽しそうなのだけは伝わってくる。
森田「〜〜、」
『ふふ、上機嫌だね。』
森田「…hkrと過ごせるから。」
『…え、』
森田「…ふっ、あははっ、なん、その顔!」
『いや急に、ねえ、え?』
森田「hkrも私と過ごせて嬉しいやろ?」
『いや、まあ、うん、嬉しい、けど。』
森田「ふふ、やろ。一緒。」
あーーー、かわいい。なんだ今の、可愛すぎる。
いや分かってる、ひかるにそーゆう気はないし、そうゆう対象として見ていい人な訳がない。
今の発言だけを鵜呑みにして、この8年間耐え抜いてきた感情に名前をつけてしまえば、余計苦しくなることなんて容易に想像が着いてしまう。
頭を悩ませる私を横目に、ひかるは上機嫌で。
悶々とした頭のまま、車はひかるの家へ着いて、気が付けばソファーへ腰を下ろしていた。
『…家主がソファーじゃなくて床に座るって、どうなんですか?』
森田「これがデフォやん。」
『いやまあ、そうだけどさ。』
『一応毎度この定型文は言っとこうかなみたいな。』
森田「ふっ、めんどくさ。」
少し手を伸ばせば、ひかるの綺麗な黒髪へ触れられる。本当は今すぐに触れて、抱きしめて、この気持ちに名前をつけてしまいたい。
『…はーーっ、ふぅ、』
森田「びっくりするけ、そんな急に深呼吸せんで。」
『あ、ごめん。精神統一してた。』
森田「8年前からずっと精神統一してるやん。」
『あはは、たしかに。』
『…てか、ひかるが恋愛ドラマ見てるの珍しいね。』
森田「最近よく見るんよね。」
『そうなんだ、面白い?』
森田「うーん、誰かと付き合うとかしたことないけ分からんけど、なんか学べることが多い。」
『ふふ、恋愛ドラマでお勉強してんの。かわいいね。』
森田「あー、ばかにしたやろ。」
『してないよ!たぶん。』
森田「してる時の言い訳やん。笑」
「…hkrはさ、あるん?恋愛したこと。」
『んー、どうだろうね、恋愛ねえ、んー、』
森田「hkrが私に対して思ってる気持ちとか、この8年間の生活とかは恋愛じゃないん?」
『………ん?』
森田「ん、ふふっ、顔に出来すぎやろ笑笑」
『いや、え?いやいやいや、え?』
いや、別に、ねえ。
告白とか、してないし。
その、好きとか、思ってないし。
てか口に出してないし。
そもそも、思っちゃったら負けだと思ってるし。
森田「…私のこと、好きやろ?」
『っ…、ひかる、さん、?』
『ちょっ…、ひかる?』
首にひかるの腕がかかって、顔の距離は5cmもなくて、こんなの少しでも動いてしまえば唇と唇が触れてしまうじゃないか。
森田「…いつまで私を独りにするん?」
『…え?』
森田「ずっと、待っとるんよ。hkrのこと。」
「私の世界はhkrを中心に回っとって、hkrが居らんとつまらん。」
『っ…ちょっと、待って、それってひかるも私の事好きなの?』
森田「わざわざ聞くん?hkr恋愛下手やろ。」
『なっ…、』
森田「好き、大好き。」
『…やば、』
『私も好きだよ。ひかるに恋してる。ひかるのこと独り占めしたい。』
森田「うん、」
ひかるの視線が、私の唇に向かう。
あーーやば、なにこの表情。
自分からしてこないくせに。
私が動くのを待ってるなんて、狡すぎる。
『ほんと、頭抱えちゃうね。あなたって人は。』
唇と唇が触れる。
生まれて初めての感触。
生まれて初めての、恋人。
『っ…、』
森田「…もう1回、して、」
『うあ、、、』
心の声が漏れたことも気にならないほど、もう1度深く口付けを交わした。
森田「んっ…、ふふ、やば、心臓が苦しい。」
『そんな、私みたいなこと言わないで。』
森田「hkrは顔に書いてあるだけで、言ったことはないやろ。」
『…あー、確かに、心の中ではいっぱい思ってたけど言ったことないか。てか、私そんな顔に出やすいの?』
森田「…うーん、割と初期から気づいとったから分かりやすいんやない?」
『…え?鬼なの?初期から気づいてて、この8年ずっと私を一喜一憂させてたの?』
森田「…私やってこんなかかると思わんかったよ。hkrの意気地無し。」
『それは…、すみません。』
森田「…これからは沢山触れて、沢山独り占めして。」
『…いいの?』
森田「うん、私hkrが思ってる以上に我儘言ったり、嫉妬とかしちゃうかもしれんけど嫌いにならんでね。」
『なる訳ないじゃん。』
『重ければ重いほど、愛されてるなーって思うタイプだよ。』
森田「ふふ、相性いいね?私たち。」
『ふふ、うん。』
触れたら、消えてしまいそうな。
近づいたら、遠のいてしまいそうな。
そんな貴女に恋をして8年、やっとあなたを捕まえられた。
もう離さない、離してあげない。
今日も、明日も、ずっと好きだよ。
森田「…hkr、」
『ん?』
森田「愛しとうよ。」
『ぅぁっ…、』
森田「ふふっ」
近付いたら、遠のきそうで。
彼女と出会ってからの8年はずっと夢を見てるみたいだった。
そんな現実離れした記憶を更新するように今日も息をする。
『おはよう。』
森田「おはよう、hkr。」
『今日も1日が始まったね。』
森田「ふふっ、そうやね。今日は1日仕事被ってるんよね?」
『うん、こんなに被る日あるんだ、ってくらいずっと一緒。』
森田「なんか嫌がってるやん、笑」
『え、嫌じゃないよ。こんな奇跡あるんだ、の表現。』
森田「ふはっ、紛らわしい。なんその言い方。笑」
『え〜、へへっ、なんだろうね。』
私とひかるは同期で、メンバーの中でも割と仲がいい方だと思う。人に見せれない姿をひかるには見せれるし、ひかるもそうでいてくれてると思っている。
それでも1日のふとした瞬間に感じるひかるとの距離に心臓がギュッと苦しくなる。
前に夏鈴がどこかで言っていた"ひかるは攻略したくなる人"と似ているような気がするけれど、違う気もして。
攻略したくなる、よりも、ひかるの生きる世界に私も入り込みたい。ってそんな感覚。
森田「…?」
今もあなたのことを考えているのに、誰のこと考えてるの?とでも言いたそうな少し不貞腐れていそうで、でも、それでいいよ。ってそんな表情を浮かべるひかるに心臓が痛む。
この感情に名前を付けるには私の度胸が足りなくて、でも放っておけるほど小さなものでもないから困るんだ。
『本当に頭抱えちゃうよ。』
森田「ふっ、なに急に。」
『あなたは本当に、、、可愛いね。』
森田「なん?怖いんやけど。」
『ん〜ふふっ、さ、準備しよ。今日はカフェ日和をテーマにした撮影らしいよ。』
森田「なんかhkrが似合いそうなテーマだよね。」
『え〜、似合うかな。』
森田「うん、見てみたいっち思う。」
『…お〜、ふふっ、ありがとう。惚れちゃうかもよ??』
森田「そしたら両想いになれてhkrは嬉しいね。」
『なんで私がひかるのこと好きなていで進んでんの笑』
森田「好きじゃないん?私の事。」
『…え?』
鞄を漁る手が思わず止まってしまう。
これは、探られてるのか?それとも、勘付かれてる?
森田「ふはっ、冗談やん。」
「早く準備せんと、怒られるけ急ご。」
『なっ…、心臓に悪いですよ、ひかるさん。』
『……準備しよう。』
準備をして、メイクをしてもらって、衣装に着替えて、スタジオへ移動する。
移動してる間の私たちの距離は0距離で、いつも心臓の音がひかるにバレてしまうんじゃないか、なんて思いながら腕を貸す。
森田「…なんか筋肉ついた?」
『え?ほんと?2か月前からジム行き始めたんですよ。』
森田「え〜、忙しいのに偉いね。しかもちゃんと効果出てるやん。」
『ね、人に言われると嬉しいね。』
森田「ふふっ、引越しの時色々手伝ってね。」
『雑用宣言かな??』
森田「そんなこと言っとらんよ〜〜〜。」
『てか毎回手伝いに行ってあげてるじゃん。』
森田「ふふ、そうやったね。いつもありがとう〜。」
『ふは、適当ーー。』
話が落ち着いたタイミングで、スタジオに着く。
腕を解いて、仕事モードの顔をするひかる。
本人にオンオフの自覚はないらしいが、この切り替えをする瞬間を見る度に、手を伸ばしても届かない、そんな気持ちに陥る。
ある種、私も彼女のファンで魅入られた人間なのだと思う。
"森田さん、mrtさん、スタジオ入りま〜す"
『「お願いしまーす。」』
私もひかるを見習って、少し遅れて仕事モードに切り替える。さあ、仕事頑張ろう。
撮影が終わり、一息付く間もなくインタビューへと場面を変え、1時間近く受けごたえをして午前中が幕を閉じた。
『…なんか、ボリュームが多かったね。今日のインタビュー。』
森田「え、思った。」
「なんか濃かったよね、今日。」
『うん、3時間近く話した気分。』
森田「んふふ、わかる。」
他愛もない会話をしながら、次のスケジュールを確認すれば、予定されていた残り二つの仕事が跡形くもなく消えていた。
『…あれ?ひかる、次のスケジュール入ってる?』
森田「ん?…入っとらんね、リスケになったんかな?」
『…あ、マネさんから連絡来てた。スタジオの都合でリスケになったぽい、え、このあとオフだって!オフ!』
森田「喜びすぎやろ。笑笑」
「なにするん?」
『え〜、なにしよう。ひかるは?』
森田「ん〜、お家でゆったりかな。」
『流石インドア。』
森田「私は気分派インドアだから。」
『ふはっ、たまにアウトドアになっちゃう気分派ね。』
森田「そうそう。笑笑」
「hkrも一緒にゆったりする?」
『え、ひかるん家で?』
森田「うん、嫌なら良いけど。」
『行きたい!一緒にゆったりしたい。』
ひかるからお家に誘ってくれることはそう多くない。割とイエスマンではあるから"行っていい?"と聞けば大抵は"いいよ"と返してくれるけど、誘ってくれるのは珍しい。やばい、結構嬉しい。
本当、8年前から私何も変わってないな。
ひかるの言葉、態度に一喜一憂して。
森田「ふふっ、じゃあ一緒に帰ろう。」
私服に着替えて、送迎車に乗り込む。
その間も珍しく腕を絡ませてくるひかるは、何を考えているのかよく分からないけれど、楽しそうなのだけは伝わってくる。
森田「〜〜、」
『ふふ、上機嫌だね。』
森田「…hkrと過ごせるから。」
『…え、』
森田「…ふっ、あははっ、なん、その顔!」
『いや急に、ねえ、え?』
森田「hkrも私と過ごせて嬉しいやろ?」
『いや、まあ、うん、嬉しい、けど。』
森田「ふふ、やろ。一緒。」
あーーー、かわいい。なんだ今の、可愛すぎる。
いや分かってる、ひかるにそーゆう気はないし、そうゆう対象として見ていい人な訳がない。
今の発言だけを鵜呑みにして、この8年間耐え抜いてきた感情に名前をつけてしまえば、余計苦しくなることなんて容易に想像が着いてしまう。
頭を悩ませる私を横目に、ひかるは上機嫌で。
悶々とした頭のまま、車はひかるの家へ着いて、気が付けばソファーへ腰を下ろしていた。
『…家主がソファーじゃなくて床に座るって、どうなんですか?』
森田「これがデフォやん。」
『いやまあ、そうだけどさ。』
『一応毎度この定型文は言っとこうかなみたいな。』
森田「ふっ、めんどくさ。」
少し手を伸ばせば、ひかるの綺麗な黒髪へ触れられる。本当は今すぐに触れて、抱きしめて、この気持ちに名前をつけてしまいたい。
『…はーーっ、ふぅ、』
森田「びっくりするけ、そんな急に深呼吸せんで。」
『あ、ごめん。精神統一してた。』
森田「8年前からずっと精神統一してるやん。」
『あはは、たしかに。』
『…てか、ひかるが恋愛ドラマ見てるの珍しいね。』
森田「最近よく見るんよね。」
『そうなんだ、面白い?』
森田「うーん、誰かと付き合うとかしたことないけ分からんけど、なんか学べることが多い。」
『ふふ、恋愛ドラマでお勉強してんの。かわいいね。』
森田「あー、ばかにしたやろ。」
『してないよ!たぶん。』
森田「してる時の言い訳やん。笑」
「…hkrはさ、あるん?恋愛したこと。」
『んー、どうだろうね、恋愛ねえ、んー、』
森田「hkrが私に対して思ってる気持ちとか、この8年間の生活とかは恋愛じゃないん?」
『………ん?』
森田「ん、ふふっ、顔に出来すぎやろ笑笑」
『いや、え?いやいやいや、え?』
いや、別に、ねえ。
告白とか、してないし。
その、好きとか、思ってないし。
てか口に出してないし。
そもそも、思っちゃったら負けだと思ってるし。
森田「…私のこと、好きやろ?」
『っ…、ひかる、さん、?』
『ちょっ…、ひかる?』
首にひかるの腕がかかって、顔の距離は5cmもなくて、こんなの少しでも動いてしまえば唇と唇が触れてしまうじゃないか。
森田「…いつまで私を独りにするん?」
『…え?』
森田「ずっと、待っとるんよ。hkrのこと。」
「私の世界はhkrを中心に回っとって、hkrが居らんとつまらん。」
『っ…ちょっと、待って、それってひかるも私の事好きなの?』
森田「わざわざ聞くん?hkr恋愛下手やろ。」
『なっ…、』
森田「好き、大好き。」
『…やば、』
『私も好きだよ。ひかるに恋してる。ひかるのこと独り占めしたい。』
森田「うん、」
ひかるの視線が、私の唇に向かう。
あーーやば、なにこの表情。
自分からしてこないくせに。
私が動くのを待ってるなんて、狡すぎる。
『ほんと、頭抱えちゃうね。あなたって人は。』
唇と唇が触れる。
生まれて初めての感触。
生まれて初めての、恋人。
『っ…、』
森田「…もう1回、して、」
『うあ、、、』
心の声が漏れたことも気にならないほど、もう1度深く口付けを交わした。
森田「んっ…、ふふ、やば、心臓が苦しい。」
『そんな、私みたいなこと言わないで。』
森田「hkrは顔に書いてあるだけで、言ったことはないやろ。」
『…あー、確かに、心の中ではいっぱい思ってたけど言ったことないか。てか、私そんな顔に出やすいの?』
森田「…うーん、割と初期から気づいとったから分かりやすいんやない?」
『…え?鬼なの?初期から気づいてて、この8年ずっと私を一喜一憂させてたの?』
森田「…私やってこんなかかると思わんかったよ。hkrの意気地無し。」
『それは…、すみません。』
森田「…これからは沢山触れて、沢山独り占めして。」
『…いいの?』
森田「うん、私hkrが思ってる以上に我儘言ったり、嫉妬とかしちゃうかもしれんけど嫌いにならんでね。」
『なる訳ないじゃん。』
『重ければ重いほど、愛されてるなーって思うタイプだよ。』
森田「ふふ、相性いいね?私たち。」
『ふふ、うん。』
触れたら、消えてしまいそうな。
近づいたら、遠のいてしまいそうな。
そんな貴女に恋をして8年、やっとあなたを捕まえられた。
もう離さない、離してあげない。
今日も、明日も、ずっと好きだよ。
森田「…hkr、」
『ん?』
森田「愛しとうよ。」
『ぅぁっ…、』
森田「ふふっ」