▶︎ 小林由依
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土生ちゃんと居れる最後のライブが昨日終わった。それぞれが色んな思いを抱いていて、それを零すことなく受け止めていた土生ちゃんの姿が2日目を終え、打ち上げ準備の為ホテルに戻った今も頭から離れない。
ステージから見た景色、綺麗だったな。
今までにはない、迫力と、熱量が詰まったライブ。ただ単純に楽しかった。
土生ちゃんと、ライブのことが、ずっと交互に頭に思い浮かんでくる。
なんか、由依に会いたい。
会いに行こう。
コンコン コンコンコン
小林「…誰?って、hkrか。あのさ、狂ったようにノックしないで。怖かったんだけど。」
『あ、ごめん。スマホ部屋に置いてきちゃったから連絡出来なくて。』
小林「馬鹿なの?取り敢えず入れば?」
『ん、お邪魔します。』
お風呂上がりであろう由依は、柔らかい匂いに包まれていて、部屋に入ってそうそう力強く抱きしめた。
小林「ちょ…、何ほんと、どうしたの?」
『分かんない。』
『色んな事考えてたら、会いたくなった。』
小林「ふふ、何だそれ。」
由依の手が、私の背中をポンポンと一定のリズムで動いている。あー、安心するなぁ、
小林「座る?」
『ん、』
体を離し、ベッドに腰かける。
それでも何処か由依に触れていたくて、手は繋いだまま。
小林「なーに、ほんと、赤ちゃん?」
『立派な22歳。』
小林「じゃなかったら困るわ。」
"なんかあった?"とか、"話聞くよ?"なんて言葉を発さずに、空気で包み込んでくれる由依が好きだ。
『…色々考えちゃったんだよね。この先のこと。』
小林「奇遇だね、私も考えてたよ。」
『そしたらさ、いいことばっかりじゃなかった。』
小林「うん。」
『何年も先の想像した未来に、由依が、いなかった。』
小林「そっか。」
『由依だけじゃない、私以外の1期生全員居なかった。皆1期の卒業は順番って、心の中で思ってる訳じゃん。』
小林「そうだねぇ。」
『そしたら、私、由依を見送んなきゃいけないわけで。私が卒業する時には、由依は居なくて、なんか、そんな未来考えてたら由依に会いたくなった。』
小林「ふふ、要するに寂しくなったんでしょ?」
『まあ、うん。』
小林「私もさ、いつかは卒業するよ。」
「それはずっと先のことかもしれないし、来年かもしれない。タイミングなんて分からない。」
『うん、』
小林「でもさ、好きな人に卒業を見送って貰えるって凄い幸せだと思うんだよね、」
『っ…、』
小林「ふふ、照れんな。」
「ていうか、もしかしたら、hkrの方が先に卒業するかもしれないし、そんなの分かんないじゃん?」
『まぁ、確かに、』
小林「でしょ?」
「だから、その時が来るまではさ、2人で今を楽しもうよ。」
そう言って笑った由依が、凄く大人に見えた。
2個しか変わらないのに。
『うん、そうだね、そうする。』
小林「ん、かいけーつ。」
「…あれ、打ち上げって何時からだっけ、」
『22時半とかじゃなかった?』
小林「やば、もう時間になるじゃん、行くよ。」
『え、ほんとだ、うん、行こ。』
由依と手を取り、部屋を出る。
乾杯に間に合えー、なんて楽しそうに笑う由依に釣られて私の口角も上がる。
ああ、こんな毎日がずっと続けばいいのに。
side yui
「「「「「『乾杯!』」」」」」
打ち上げがあって良かった。
そうじゃなきゃ、私は逃げる理由を見付けられなかっただろう。
隣で、ひかると楽しそうに笑っているhkrが零した不安は私もずっと抱えていたもので、その不安から逃げるように毎日仕事に全力を尽くしていた。
本当は、私の方が不安で、子供なのだと思う。
今だって、今までだって、hkrが突然会いに来る時は決まって何か話したいことがある時で、その度に泣きそうになるくらい心が不安で押し潰されそうになる。
『由依?』
「…ん?」
『ここに皺寄ってたよ。』
そう言って私の眉間に触れたhkrの指先をぎゅっと捕まえて、そのまま下に降ろす。
「まだまだ私の隣に居てね。」
『…ふふ、当たり前じゃん。』
『どっちかが卒業したとしても、ずっと隣に居るよ。』
hkrは敢えて、恋人としての意味として受け取ったのだろう。無責任な事は言わない人だから。
「…ん。約束だから。」
『ん、約束。』
『って事で、私は二杯目取ってきまーす。』
「飲み過ぎても面倒見ないからね。」
『えーーー、勝手に面倒になるから大丈夫ー!』
田村「わ!ちょ、hkrさん大丈夫ですか?!笑」
『ごめん!躓いた!保乃ちゃん怪我してない?!』
田村「保乃は大丈夫ですけど、hkrさんどっか痛めたんやないですか?泣きそうな顔してますよ、」
「っ…、」
あぁ、あいつは何処までも子供で、それを隠せるくらい大人なんだ。
『ドライアイで乾燥してんのかな、ふふ、大丈夫。ありが……、由依、?え、?皆見てるよ、』
「うるさい。黙って。」
居てもたってもいられなかった。
hkrの腕をひいて、私の中に閉じ込めた。
正確には、hkrの方が身長が高いから私が抱きついた図なのだろうけど。
齋藤「ひゅーひゅーっ!」
松田「よっ!お熱いお2人!」
山﨑「ふふ、hkrちゃん顔真赤!」
『ちょ、本当に、どうしたの、』
「本当は寂しい。不安。ずっと、卒業したくないし、してほしくない。」
『っ…、』
「先のことなのに、受け入れられる自信が無い。」
「そんなに、大人になれない。」
「だから、hkrも大人になんないで。私を、置いていこうとするな。」
『…、私には由依の方が大人に見えるよ。』
『けど、今は少しだけそれが無くなったかも。』
「…、」
『ふふ、先のことなんて分かんないね。』
『分かんないからさ、お互いこれからも一緒に過ごしてみて、受け止めきれないやって答えになったら一緒に卒業しよう?』
「っ…、」
きっとこれは、思い付きでも、その場繋ぎの言葉なんかでもなくて、責任を持った1つの提案なのだろう。
ならば私も、その責任を持って、答えを出そう。
「言ったからね。」
「お互い受け入れられなくなったら私と一緒に卒業して。」
『ふふ、うん、約束するよ。』
田村「わ〜っ、なんかプロポーズみたい。」
森田「ちょ、保乃ちゃん、笑笑」
藤吉「今入るところやない、笑」
田村「あ、ごめんやん、え、ほんとにごめんやん、」
『ふふ、保乃ちゃんもいつかされるかもね、プロポーズ。』
「そうだね、ちっちゃい王子様はいつになったらするんだろうね?」
森田「ちょっ…!!」
『ふふ、2杯目とってきまーす。』
「私もー!」
森田「言い逃げしないでくださいよ!!!」
田村「…保乃はずっーと待ってんで?ひぃちゃん。」
森田「っ…、わ、私も二杯目、」
藤吉「はぁ…、ヘタレやな。」
守屋「そーゆう夏鈴ちゃんは、麗奈の事独り占めしてくれないの?」
藤吉「…、これ、飲み終わったら部屋戻ろう?」
守屋「ふふ、うん、今日は夏鈴ちゃんにキャラメリゼされちゃうな〜。」
藤吉「ちょっ…、」
武元「うわ〜夏鈴〜、ライブ後なのにまだそんな体力あるのかよ〜。」
松田「高校生みたい〜」
藤吉「もー、うるさい!」
あぁ、こんな時間が続けばいいのに。
-Fin-
ステージから見た景色、綺麗だったな。
今までにはない、迫力と、熱量が詰まったライブ。ただ単純に楽しかった。
土生ちゃんと、ライブのことが、ずっと交互に頭に思い浮かんでくる。
なんか、由依に会いたい。
会いに行こう。
コンコン コンコンコン
小林「…誰?って、hkrか。あのさ、狂ったようにノックしないで。怖かったんだけど。」
『あ、ごめん。スマホ部屋に置いてきちゃったから連絡出来なくて。』
小林「馬鹿なの?取り敢えず入れば?」
『ん、お邪魔します。』
お風呂上がりであろう由依は、柔らかい匂いに包まれていて、部屋に入ってそうそう力強く抱きしめた。
小林「ちょ…、何ほんと、どうしたの?」
『分かんない。』
『色んな事考えてたら、会いたくなった。』
小林「ふふ、何だそれ。」
由依の手が、私の背中をポンポンと一定のリズムで動いている。あー、安心するなぁ、
小林「座る?」
『ん、』
体を離し、ベッドに腰かける。
それでも何処か由依に触れていたくて、手は繋いだまま。
小林「なーに、ほんと、赤ちゃん?」
『立派な22歳。』
小林「じゃなかったら困るわ。」
"なんかあった?"とか、"話聞くよ?"なんて言葉を発さずに、空気で包み込んでくれる由依が好きだ。
『…色々考えちゃったんだよね。この先のこと。』
小林「奇遇だね、私も考えてたよ。」
『そしたらさ、いいことばっかりじゃなかった。』
小林「うん。」
『何年も先の想像した未来に、由依が、いなかった。』
小林「そっか。」
『由依だけじゃない、私以外の1期生全員居なかった。皆1期の卒業は順番って、心の中で思ってる訳じゃん。』
小林「そうだねぇ。」
『そしたら、私、由依を見送んなきゃいけないわけで。私が卒業する時には、由依は居なくて、なんか、そんな未来考えてたら由依に会いたくなった。』
小林「ふふ、要するに寂しくなったんでしょ?」
『まあ、うん。』
小林「私もさ、いつかは卒業するよ。」
「それはずっと先のことかもしれないし、来年かもしれない。タイミングなんて分からない。」
『うん、』
小林「でもさ、好きな人に卒業を見送って貰えるって凄い幸せだと思うんだよね、」
『っ…、』
小林「ふふ、照れんな。」
「ていうか、もしかしたら、hkrの方が先に卒業するかもしれないし、そんなの分かんないじゃん?」
『まぁ、確かに、』
小林「でしょ?」
「だから、その時が来るまではさ、2人で今を楽しもうよ。」
そう言って笑った由依が、凄く大人に見えた。
2個しか変わらないのに。
『うん、そうだね、そうする。』
小林「ん、かいけーつ。」
「…あれ、打ち上げって何時からだっけ、」
『22時半とかじゃなかった?』
小林「やば、もう時間になるじゃん、行くよ。」
『え、ほんとだ、うん、行こ。』
由依と手を取り、部屋を出る。
乾杯に間に合えー、なんて楽しそうに笑う由依に釣られて私の口角も上がる。
ああ、こんな毎日がずっと続けばいいのに。
side yui
「「「「「『乾杯!』」」」」」
打ち上げがあって良かった。
そうじゃなきゃ、私は逃げる理由を見付けられなかっただろう。
隣で、ひかると楽しそうに笑っているhkrが零した不安は私もずっと抱えていたもので、その不安から逃げるように毎日仕事に全力を尽くしていた。
本当は、私の方が不安で、子供なのだと思う。
今だって、今までだって、hkrが突然会いに来る時は決まって何か話したいことがある時で、その度に泣きそうになるくらい心が不安で押し潰されそうになる。
『由依?』
「…ん?」
『ここに皺寄ってたよ。』
そう言って私の眉間に触れたhkrの指先をぎゅっと捕まえて、そのまま下に降ろす。
「まだまだ私の隣に居てね。」
『…ふふ、当たり前じゃん。』
『どっちかが卒業したとしても、ずっと隣に居るよ。』
hkrは敢えて、恋人としての意味として受け取ったのだろう。無責任な事は言わない人だから。
「…ん。約束だから。」
『ん、約束。』
『って事で、私は二杯目取ってきまーす。』
「飲み過ぎても面倒見ないからね。」
『えーーー、勝手に面倒になるから大丈夫ー!』
田村「わ!ちょ、hkrさん大丈夫ですか?!笑」
『ごめん!躓いた!保乃ちゃん怪我してない?!』
田村「保乃は大丈夫ですけど、hkrさんどっか痛めたんやないですか?泣きそうな顔してますよ、」
「っ…、」
あぁ、あいつは何処までも子供で、それを隠せるくらい大人なんだ。
『ドライアイで乾燥してんのかな、ふふ、大丈夫。ありが……、由依、?え、?皆見てるよ、』
「うるさい。黙って。」
居てもたってもいられなかった。
hkrの腕をひいて、私の中に閉じ込めた。
正確には、hkrの方が身長が高いから私が抱きついた図なのだろうけど。
齋藤「ひゅーひゅーっ!」
松田「よっ!お熱いお2人!」
山﨑「ふふ、hkrちゃん顔真赤!」
『ちょ、本当に、どうしたの、』
「本当は寂しい。不安。ずっと、卒業したくないし、してほしくない。」
『っ…、』
「先のことなのに、受け入れられる自信が無い。」
「そんなに、大人になれない。」
「だから、hkrも大人になんないで。私を、置いていこうとするな。」
『…、私には由依の方が大人に見えるよ。』
『けど、今は少しだけそれが無くなったかも。』
「…、」
『ふふ、先のことなんて分かんないね。』
『分かんないからさ、お互いこれからも一緒に過ごしてみて、受け止めきれないやって答えになったら一緒に卒業しよう?』
「っ…、」
きっとこれは、思い付きでも、その場繋ぎの言葉なんかでもなくて、責任を持った1つの提案なのだろう。
ならば私も、その責任を持って、答えを出そう。
「言ったからね。」
「お互い受け入れられなくなったら私と一緒に卒業して。」
『ふふ、うん、約束するよ。』
田村「わ〜っ、なんかプロポーズみたい。」
森田「ちょ、保乃ちゃん、笑笑」
藤吉「今入るところやない、笑」
田村「あ、ごめんやん、え、ほんとにごめんやん、」
『ふふ、保乃ちゃんもいつかされるかもね、プロポーズ。』
「そうだね、ちっちゃい王子様はいつになったらするんだろうね?」
森田「ちょっ…!!」
『ふふ、2杯目とってきまーす。』
「私もー!」
森田「言い逃げしないでくださいよ!!!」
田村「…保乃はずっーと待ってんで?ひぃちゃん。」
森田「っ…、わ、私も二杯目、」
藤吉「はぁ…、ヘタレやな。」
守屋「そーゆう夏鈴ちゃんは、麗奈の事独り占めしてくれないの?」
藤吉「…、これ、飲み終わったら部屋戻ろう?」
守屋「ふふ、うん、今日は夏鈴ちゃんにキャラメリゼされちゃうな〜。」
藤吉「ちょっ…、」
武元「うわ〜夏鈴〜、ライブ後なのにまだそんな体力あるのかよ〜。」
松田「高校生みたい〜」
藤吉「もー、うるさい!」
あぁ、こんな時間が続けばいいのに。
-Fin-