▶︎ 山﨑天
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「やだー開けたいーーー。」
『我儘言わないの。』
「いーやーだー。hkrちゃんとお揃いのピアスつけるー。開けるのー。」
『…分かった。』
『じゃあ、来年の今日になったら開けようね。』
「本当?約束だからね?」
『ふふ、うん、約束。』
そう指切りをしたのが一年前の春。
そして今日は、去年言っていたその日なのだ。
「あーーー!!!」
田村「うわぁぁ!?なに!?」
森田「ちょ…、保乃ちゃんの声にびっくりするって。」
田村「ごめんやん、急に天ちゃんが叫ぶから。」
「ねぇ!hkrちゃんは??何で今日居ないん?」
森田「hkrさん別仕事やけ、私たちより遅れて集合って言ってたけど、もうそろそろ来るんやない?」
「はぁ…、まだかなぁ。」
田村「なんかあるん?」
「約束があるの、1年前からの。」
森田「1年前?!笑」
「うん、はぁ、早く来ないかな。」
なんて私の願いも虚しく、hkrちゃんが楽屋に顔を出したのは収録が始まる30分前で、話せる時間などある訳もなく、そのまま収録となってしまった。
「「「「「「「お疲れ様でしたーー」」」」」」」
「hkrちゃ……、」
スタッフ「mrt!次の現場行くよ。」
『はい!!』
そうやんな、簡単に捕まるわけないよな。
最近ドラマも決まって大忙しだし。
私との約束だって、忘れちゃってるに決まってる。
もうええ。1人で帰るし。別にピアスくらい1人で開けれるもん。
「お疲れ様でした、」
衣装から私服に着替えて、メンバーに挨拶をしてから楽屋を出る。そのまま送迎車に乗り込めば思わぬ人物が乗っていて、動きが止まってしまった。
「hkrちゃん、なんで、」
『今日、約束の日でしょ?』
「っ…だって、次の現場って!」
『ちょっとしたー、ドッキリ?』
「馬鹿!!!もう、嫌い。大っ嫌い。」
『えーー、嫌わないでよー、』
口ではそう言ってしまうけど、内心凄く凄く凄く嬉しくて、スペースは沢山あるのにギュッとhkrちゃんにくっついてしまう。
『ふふ、ちゃんとスタッフさんにも許可とってきたんだからねー。』
「えーー、許してくれたん?」
『最初は全然駄目。けど粘りに粘ったらOK貰えたよ。』
「ふふ、やるやん。」
『でしょ。』
「やっと、私もhkrちゃんに近づける。」
『見た目的に?笑』
「全部!含めて!」
『ふふ、はいはい。』
4つ上の1期生で、圧倒的な人気と実力を兼ね備えてる癖に、誰にでも優しくて、ちゃん付け、タメ口で話させてくれる私の好きな人、hkrちゃんは、凄く近いようで、凄く凄く遠い人やった。
『さ、mrt家着きましたよ。』
「え!hkrちゃん家お邪魔していいの!」
『じゃなかったらどこで開けるのさ。』
「それもそっか。やったー、お邪魔しまーす。」
『ふふ、まだエントランスにも入ってないから。フライングやめて。笑』
「あはっ、やばい、楽しい。」
『はいはい、シーだよ、天ちゃん。近所迷惑になっちゃうからね。』
「はーい。」
エントランスを通って、エレベーターに乗って、hkrさんのお部屋に辿り着く。
玄関に足を踏み入れれば、私の大好きな匂いが広がって幸せに満たされる。
『ココアでいい?』
「うん!!」
今か今かと待ち構えてる私と反対にhkrちゃんは焦らしてるん?ってくらい余裕を持って、ゆっくりと動いている。
「ねーえ、まだ空けてくれないん?」
『んー?ふふ、そんなに空けたいの?』
「空けたいよ!ずっと待ってたんやから。」
『仕方ないなぁ、はい、ココア。』
「ありがとう、」
『じゃあ、空ける?』
「うん!」
『後悔しない?』
「せえへん!!」
『ん、じゃあ空けよっか。』
そう言って、私の側へやってきたhkrちゃんは、立ち膝になりながら、私の耳に印をつけていた。
『ここで大丈夫?』
「うん、ばっちり。」
『おっけ、じゃあ空けるよ?』
「…はい、」
耳元でカチャカチャとなる音と、耳たぶを挟まれる感覚、全てが初めてで、それ以上にhkrちゃんが空けてくれている、という事実が私の心臓を動かさせた。
『天、行くよ、』
「っ…、」 パチンッ
私の心臓が大きく跳ねるのと同時に、一瞬の痛みが耳朶を刺激した。
『…大丈夫?痛くない?』
「ちょっと痛いかも、でも、それ以上にhkrちゃんからの呼び捨てに心臓が痛い。」
『ふふ、天ちゃん私の呼び捨てに弱いから、意識反らせるかと思って。』
まんまと引っかかりましたとも。
「…意外と痛くないんやね、ピアスって。」
『そうだね、意外とね。』
『はい、鏡。どう?いい感じ?』
「いい感じ……って、このピアス、hkrちゃんが着けてるやつ、」
『お揃いがいいって言ってたから、お揃いの買ってきたよ。』
「覚えててくれたん?」
『当たり前じゃん。天ちゃんとの会話は全部覚えてるよ。』
「それは絶対嘘やん。」
『いや本当だって。笑』
「じゃあ初めてした会話は?」
『パイナップル食べれるの?って私が話しかけて、天ちゃんが食べれますよ!!って笑いながら返してくれたのが初めての会話。』
「えー、ふふ、正解。」
「じゃあ、私がBuddiesのセンターになった時言った言葉覚えてますか?」
『私は、hkrさんにとって特別な存在になりたいです。でしょ?』
「っ…、ほんまに覚えててくれたんや。」
『当たり前じゃん。』
「私、特別な存在になれましたか?」
『ふふ、うん。すっごく特別な存在だよ。』
「どんな特別?」
『それはー、内緒。』
「嫌や、聞きたい!」
『内緒ーー。』
「いーやーやー、」
『んー、じゃあ、』
『来年の今日、教えてあげる。』
「っ…、また先延ばし、」
『ふふ、嫌?』
「んーん、嫌やない。」
『じゃあ決まり。』
「ぜっっったい、忘れないでくださいね。」
『言ったでしょ、天ちゃんとの会話は全部お覚えてるって。』
「ふふ、約束。」
『ん、約束。』
来年の今日、私はどんな顔をしているんだろう。
hkrちゃんは、どんな顔をしているんだろう。
2人が笑顔やったら、いいな。
【カレンダー】
【2024.11.25 天ちゃんに告白。】
-Fin-
『我儘言わないの。』
「いーやーだー。hkrちゃんとお揃いのピアスつけるー。開けるのー。」
『…分かった。』
『じゃあ、来年の今日になったら開けようね。』
「本当?約束だからね?」
『ふふ、うん、約束。』
そう指切りをしたのが一年前の春。
そして今日は、去年言っていたその日なのだ。
「あーーー!!!」
田村「うわぁぁ!?なに!?」
森田「ちょ…、保乃ちゃんの声にびっくりするって。」
田村「ごめんやん、急に天ちゃんが叫ぶから。」
「ねぇ!hkrちゃんは??何で今日居ないん?」
森田「hkrさん別仕事やけ、私たちより遅れて集合って言ってたけど、もうそろそろ来るんやない?」
「はぁ…、まだかなぁ。」
田村「なんかあるん?」
「約束があるの、1年前からの。」
森田「1年前?!笑」
「うん、はぁ、早く来ないかな。」
なんて私の願いも虚しく、hkrちゃんが楽屋に顔を出したのは収録が始まる30分前で、話せる時間などある訳もなく、そのまま収録となってしまった。
「「「「「「「お疲れ様でしたーー」」」」」」」
「hkrちゃ……、」
スタッフ「mrt!次の現場行くよ。」
『はい!!』
そうやんな、簡単に捕まるわけないよな。
最近ドラマも決まって大忙しだし。
私との約束だって、忘れちゃってるに決まってる。
もうええ。1人で帰るし。別にピアスくらい1人で開けれるもん。
「お疲れ様でした、」
衣装から私服に着替えて、メンバーに挨拶をしてから楽屋を出る。そのまま送迎車に乗り込めば思わぬ人物が乗っていて、動きが止まってしまった。
「hkrちゃん、なんで、」
『今日、約束の日でしょ?』
「っ…だって、次の現場って!」
『ちょっとしたー、ドッキリ?』
「馬鹿!!!もう、嫌い。大っ嫌い。」
『えーー、嫌わないでよー、』
口ではそう言ってしまうけど、内心凄く凄く凄く嬉しくて、スペースは沢山あるのにギュッとhkrちゃんにくっついてしまう。
『ふふ、ちゃんとスタッフさんにも許可とってきたんだからねー。』
「えーー、許してくれたん?」
『最初は全然駄目。けど粘りに粘ったらOK貰えたよ。』
「ふふ、やるやん。」
『でしょ。』
「やっと、私もhkrちゃんに近づける。」
『見た目的に?笑』
「全部!含めて!」
『ふふ、はいはい。』
4つ上の1期生で、圧倒的な人気と実力を兼ね備えてる癖に、誰にでも優しくて、ちゃん付け、タメ口で話させてくれる私の好きな人、hkrちゃんは、凄く近いようで、凄く凄く遠い人やった。
『さ、mrt家着きましたよ。』
「え!hkrちゃん家お邪魔していいの!」
『じゃなかったらどこで開けるのさ。』
「それもそっか。やったー、お邪魔しまーす。」
『ふふ、まだエントランスにも入ってないから。フライングやめて。笑』
「あはっ、やばい、楽しい。」
『はいはい、シーだよ、天ちゃん。近所迷惑になっちゃうからね。』
「はーい。」
エントランスを通って、エレベーターに乗って、hkrさんのお部屋に辿り着く。
玄関に足を踏み入れれば、私の大好きな匂いが広がって幸せに満たされる。
『ココアでいい?』
「うん!!」
今か今かと待ち構えてる私と反対にhkrちゃんは焦らしてるん?ってくらい余裕を持って、ゆっくりと動いている。
「ねーえ、まだ空けてくれないん?」
『んー?ふふ、そんなに空けたいの?』
「空けたいよ!ずっと待ってたんやから。」
『仕方ないなぁ、はい、ココア。』
「ありがとう、」
『じゃあ、空ける?』
「うん!」
『後悔しない?』
「せえへん!!」
『ん、じゃあ空けよっか。』
そう言って、私の側へやってきたhkrちゃんは、立ち膝になりながら、私の耳に印をつけていた。
『ここで大丈夫?』
「うん、ばっちり。」
『おっけ、じゃあ空けるよ?』
「…はい、」
耳元でカチャカチャとなる音と、耳たぶを挟まれる感覚、全てが初めてで、それ以上にhkrちゃんが空けてくれている、という事実が私の心臓を動かさせた。
『天、行くよ、』
「っ…、」 パチンッ
私の心臓が大きく跳ねるのと同時に、一瞬の痛みが耳朶を刺激した。
『…大丈夫?痛くない?』
「ちょっと痛いかも、でも、それ以上にhkrちゃんからの呼び捨てに心臓が痛い。」
『ふふ、天ちゃん私の呼び捨てに弱いから、意識反らせるかと思って。』
まんまと引っかかりましたとも。
「…意外と痛くないんやね、ピアスって。」
『そうだね、意外とね。』
『はい、鏡。どう?いい感じ?』
「いい感じ……って、このピアス、hkrちゃんが着けてるやつ、」
『お揃いがいいって言ってたから、お揃いの買ってきたよ。』
「覚えててくれたん?」
『当たり前じゃん。天ちゃんとの会話は全部覚えてるよ。』
「それは絶対嘘やん。」
『いや本当だって。笑』
「じゃあ初めてした会話は?」
『パイナップル食べれるの?って私が話しかけて、天ちゃんが食べれますよ!!って笑いながら返してくれたのが初めての会話。』
「えー、ふふ、正解。」
「じゃあ、私がBuddiesのセンターになった時言った言葉覚えてますか?」
『私は、hkrさんにとって特別な存在になりたいです。でしょ?』
「っ…、ほんまに覚えててくれたんや。」
『当たり前じゃん。』
「私、特別な存在になれましたか?」
『ふふ、うん。すっごく特別な存在だよ。』
「どんな特別?」
『それはー、内緒。』
「嫌や、聞きたい!」
『内緒ーー。』
「いーやーやー、」
『んー、じゃあ、』
『来年の今日、教えてあげる。』
「っ…、また先延ばし、」
『ふふ、嫌?』
「んーん、嫌やない。」
『じゃあ決まり。』
「ぜっっったい、忘れないでくださいね。」
『言ったでしょ、天ちゃんとの会話は全部お覚えてるって。』
「ふふ、約束。」
『ん、約束。』
来年の今日、私はどんな顔をしているんだろう。
hkrちゃんは、どんな顔をしているんだろう。
2人が笑顔やったら、いいな。
【カレンダー】
【2024.11.25 天ちゃんに告白。】
-Fin-