▶︎ 田村保乃
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ある日家に帰ると机の上にゼク○ィが置いてあった。
『…え。』
すぐ横のソファーで気持ちよさそうに寝る保乃と、開かれたページを行き来する視界。
海外での結婚式をテーマにした1面には幸せそうな男女が見つめ合っていて、微笑ましい気持ちよりも焦りと、申し訳なさに包まれる。
私には、この幸せを上げることが出来ないのだから。
田村「んん…、hkr、?」
『おはよう、保乃。』
田村「おはよう、って、あ、ごめん!!これは違くて、仕事で貰っただけやから!」
『仕事で、ね、』
『…ねぇ、保乃?』
しゃがんで、彼女と同じ目線になれば空気を察したのか涙を溜めた瞳で"嫌や"なんて首を横に振っている。
『んーん、別に別れるとか、そんなんじゃないよ。』
田村「じゃあ、なんで、そんなに悲しそうな顔するん?」
『…私じゃ、あのページみたいな幸せをあげれないから。』
田村「っ…、」
『誰よりも保乃を幸せにしたいのに、当たり前の幸せをあげれない自分が嫌で、悔しい。』
そう言って、保乃の細くて綺麗な手をぎゅっと握り締めれば同じくらい、いやそれよりも強く握り返されて、保乃の真剣な瞳が私を捕まえた。
田村「なぁ、hkrはさ保乃とこれから先もずっと一緒にいたいって思ってる?」
『思ってるよ。』
田村「保乃のこと、嫌いになったりせえへん?」
『するわけない。保乃しか見えないんだから。』
田村「…なぁ、保乃たち、結婚せん?」
『……え?』
田村「hkr、SNS見なさすぎやで。」
「昨日、日本でも同性婚が認められたの。」
『っ…、そう、なの?』
田村「うん、それで、この本買ってみて、色々考えてた。」
思わぬ展開に開いた口が塞がらない。
保乃と、結婚出来るの?
『待って、待ってね、』
田村「待たれへん、返事は?」
『っ…、したい、保乃と結婚したいよ。』
田村「保乃のhkrになってくれるってことでいいん?」
『ふふ、うん。』
『でもプロポーズ、私からしたかったな。』
田村「なら、ちゃんと、hkrから言って?」
『…、保乃の傍に居たい。この先もずっと。』
保乃と2年半を過ごしてきたこの部屋で、なんの準備もしないまま、プロポーズするなんてきっと後々後悔するんだろうな。
でも、良いや。
それ以上に、大切に、愛しく思うのだから。
『田村保乃さん、私と結婚してください。』
田村「っ…、はい。お願いします。」
婚約指輪なんて大層なものは用意できなかったから、近くにあったラッピングに使うタイを使って指輪を作って保乃の薬指に嵌めた。
『ふふ、今日だけはこれで許してね。』
田村「ふふ、あはは、可愛い。これ、大事にするな?」
『うん、好きだよ、保乃。』
田村「保乃も好き。」
『んっ…、』
田村「へへ、んっ、んーっ、んっ、しすぎや、」
『もっとしよ。』
田村「んっ…待って、ベッドがええ、」
『ん。行こう。』
愛を誓った日に、愛を伝え合った私たち。
結婚しなくても幸せになれるこの時代に、
私は貴女と結婚したいのです。
そんな言葉に深く共感しながら、朝を迎え、婚約指輪を買いに行った帰り、区役所に婚姻届を出した。
黄昏に染っていく外を見ながら、薬指に嵌っている綺麗な指輪を眺める。
本当に結婚、したんだ。
田村「なぁ、hkr?」
『んー?』
田村「付き合った日にさ、保乃のこと幸せにするって指約束してくれたやろ?」
『ふふ、そういえばそんなことしたね。』
田村「約束、ちゃんと守ってくれたな。」
「保乃今すっっっごい幸せ。」
『っ…、』
『私も幸せ、です。』
田村「あはは、夜ご飯作ろっか。」
『ん、作ろ!!』
あの時の約束は小指から、薬指へ。
-Fin-
TikTokやらなんやらから色々引用させてもらいました。
『…え。』
すぐ横のソファーで気持ちよさそうに寝る保乃と、開かれたページを行き来する視界。
海外での結婚式をテーマにした1面には幸せそうな男女が見つめ合っていて、微笑ましい気持ちよりも焦りと、申し訳なさに包まれる。
私には、この幸せを上げることが出来ないのだから。
田村「んん…、hkr、?」
『おはよう、保乃。』
田村「おはよう、って、あ、ごめん!!これは違くて、仕事で貰っただけやから!」
『仕事で、ね、』
『…ねぇ、保乃?』
しゃがんで、彼女と同じ目線になれば空気を察したのか涙を溜めた瞳で"嫌や"なんて首を横に振っている。
『んーん、別に別れるとか、そんなんじゃないよ。』
田村「じゃあ、なんで、そんなに悲しそうな顔するん?」
『…私じゃ、あのページみたいな幸せをあげれないから。』
田村「っ…、」
『誰よりも保乃を幸せにしたいのに、当たり前の幸せをあげれない自分が嫌で、悔しい。』
そう言って、保乃の細くて綺麗な手をぎゅっと握り締めれば同じくらい、いやそれよりも強く握り返されて、保乃の真剣な瞳が私を捕まえた。
田村「なぁ、hkrはさ保乃とこれから先もずっと一緒にいたいって思ってる?」
『思ってるよ。』
田村「保乃のこと、嫌いになったりせえへん?」
『するわけない。保乃しか見えないんだから。』
田村「…なぁ、保乃たち、結婚せん?」
『……え?』
田村「hkr、SNS見なさすぎやで。」
「昨日、日本でも同性婚が認められたの。」
『っ…、そう、なの?』
田村「うん、それで、この本買ってみて、色々考えてた。」
思わぬ展開に開いた口が塞がらない。
保乃と、結婚出来るの?
『待って、待ってね、』
田村「待たれへん、返事は?」
『っ…、したい、保乃と結婚したいよ。』
田村「保乃のhkrになってくれるってことでいいん?」
『ふふ、うん。』
『でもプロポーズ、私からしたかったな。』
田村「なら、ちゃんと、hkrから言って?」
『…、保乃の傍に居たい。この先もずっと。』
保乃と2年半を過ごしてきたこの部屋で、なんの準備もしないまま、プロポーズするなんてきっと後々後悔するんだろうな。
でも、良いや。
それ以上に、大切に、愛しく思うのだから。
『田村保乃さん、私と結婚してください。』
田村「っ…、はい。お願いします。」
婚約指輪なんて大層なものは用意できなかったから、近くにあったラッピングに使うタイを使って指輪を作って保乃の薬指に嵌めた。
『ふふ、今日だけはこれで許してね。』
田村「ふふ、あはは、可愛い。これ、大事にするな?」
『うん、好きだよ、保乃。』
田村「保乃も好き。」
『んっ…、』
田村「へへ、んっ、んーっ、んっ、しすぎや、」
『もっとしよ。』
田村「んっ…待って、ベッドがええ、」
『ん。行こう。』
愛を誓った日に、愛を伝え合った私たち。
結婚しなくても幸せになれるこの時代に、
私は貴女と結婚したいのです。
そんな言葉に深く共感しながら、朝を迎え、婚約指輪を買いに行った帰り、区役所に婚姻届を出した。
黄昏に染っていく外を見ながら、薬指に嵌っている綺麗な指輪を眺める。
本当に結婚、したんだ。
田村「なぁ、hkr?」
『んー?』
田村「付き合った日にさ、保乃のこと幸せにするって指約束してくれたやろ?」
『ふふ、そういえばそんなことしたね。』
田村「約束、ちゃんと守ってくれたな。」
「保乃今すっっっごい幸せ。」
『っ…、』
『私も幸せ、です。』
田村「あはは、夜ご飯作ろっか。」
『ん、作ろ!!』
あの時の約束は小指から、薬指へ。
-Fin-
TikTokやらなんやらから色々引用させてもらいました。