▶︎ 山下瞳月
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今はまだ片思いでいい。そう思っていた。
それなのに、目の前で繰り広げられるこの光景に私はどんどん焦燥に駆られている。
森田「hkrちゃーん。」
『はーい。ふふ、どうしたんですか、ひぃさん。』
森田「傍に居ったけ、くっついてみた。」
『ふふ、かわいい。』
hkrは、推しと公言している森田さんとどんどん仲を深めていって、気が付けば年の差も、期という壁も超えて、ペアでいる事が当たり前となっていた。
これじゃ、私が入る隙なんてないじゃん、
小林「しーちゃん。」
「由依さん!!」
小林「ふふ、どうしたの、あるはずのない耳が垂れてるように見えるけど。」
そんなふうに笑いながら私の頭をくしゃくしゃと撫で回す由依さんはおふざけな中に私を心配してくれてるような眼差しがあって、心がじんわりとする。
「大丈夫です、自分で解決しなきゃいけないことなので、」
小林「そっか。無理だけはしちゃダメだよ。」
「ふふ、はいっ。ありがとうございます。」
『瞳月、優が呼んでるよ。』
「ん!今行く!」
小林「行ってらっしゃい。」
「行ってきます!」
由依さんのお陰で落ちていた気持ちが少しだけ軽くなって、hkrにも笑顔を浮かべて返事が出来た。良かった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「「「「「お疲れ様でした。」」」」」
新曲の振り入れを終え、仕事に駆けだす人や疲労を抱きながら帰る準備をする人を見ながら、hkrの姿を探す。
森田「ここは、右に捻ってから、そう、ふふ、飲み込み早か〜。」
『あー!ふふ、ありがとうございます。』
また森田さんと一緒だ。
久々に一緒に帰れると思ったのに。
田村「ひぃちゃーん、次のお仕事行くでー。」
森田「あ!!そっか、リスケしたんやった。」
『すみません!!私が引き止めちゃったから!』
森田「ふふ、全然良かよ。」
「分からないところはまた明日教えるけ、今日はあんま無理せんようにね。」
『はい!ありがとうございます!!』
『お疲れ様でした!』
森田「お疲れ様〜〜。」
「ほのち〜、着替え手伝って〜。」
田村「はいはーい。」
hkr、1人になった。話しかけるなら今がチャンス、だよね?
「hkr、」
『ん?瞳月だ。ふふ、お疲れ様。』
「お疲れ様、」
「わっ…、ん〜、ふふ、どうしたの。」
『瞳月の顔みたらなんか力抜けちゃった。』
そう言いながら私をぎゅっと抱き締めてくるhkr。大きな身体が全身で私を感じようとしてるのが伝わってなんだか恥ずかしくなる。
村井「ここはお家じゃないですよー。いちゃいちゃしないでくださーい。」
小島「あはは、そうだそうだーっ!」
『ふふ、皆嫉妬しちゃってーーー』
「「「してないわ!!」」」
『瞳月この後仕事は?』
「ないよ。」
『じゃあ一緒に帰ろ。』
「うんっ。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
『んーーー、涼し、』
「涼しいね。」
『もう秋になるねえ。』
「なっちゃうね。」
『ふふ、なんで寂しそうなの。』
「だって、初めて夏を好きになれたから、」
『そっか、ライブとか色んなこと沢山あったもんね。』
「うん。」
ライブも、イベントも沢山あった。
でも、私が夏を好きになれたのは、hkrが夏嫌いの私をたくさん外に連れ出してくれたから。夏を理由に二人の時間を作ってくれたからなんだよ。
「…hkr、最近森田さんと仲良いね。」
『7thの期間に入ってから立ち位置も近くなってなんとなく、仲良くなれたんだよね。ふふ、ひぃさん可愛いんだよ、ひぃさん〜っち呼ぶとちょこちょこ歩いてきて、なん〜って、ふふ、可愛いでしょ。』
気に食わない。笑顔で森田さんの話をするのも、森田さんの方言が移っているのも、まるで、森田さんに染められてしまったようなhkrが、気に食わない。
『…瞳月??』
もっと気まずそうにして欲しかった。名前の分からない罪悪感を持って欲しかった。
こんな我儘な自分が1番気に食わない。
『瞳月!!』
「…、」
hkrに握られた手が、そこだけが熱くなる。
嬉しいのに、離してほしくて、好きなのに、距離を置きたい、訳の分からない感情に、なんか、キレそう。
『どうしたの、なんかあった?』
『下唇、噛んでる。』
「っ…、」
「分かんない、hkrが分かんないよ、」
「私の事、どう思ってるの、っ、好きなのは、瞳月だけなの、?」
ポロポロと涙が溢れて、それが恥ずかしくて、悔しくて、hkrの腕の中に飛び込んだ。
『っ…、瞳月が好きなのは、由依さんなのかなって、』
「え、?」
『前までは私の事好きでいてくれてるのかなって、思ってたけど、最近は由依さんのこと好きになっちゃったのかなって、ひぃさんと一緒にいるのが増えたのは、瞳月と由依さんの絡みを見たくなくて、』
「馬鹿、馬鹿っ、」
「私はずっとhkrが好きなの、ずっとずっと好きだったの!!」
『っ…、私も瞳月が好きだよ。』
『本当に大好きだよ。』
「っ…、付き合って、私と、」
『ふふ、うん。』
『付き合おう、私たち。』
好き、大好き、好きすぎて嫌い。
もっともっと嫌いになるまで、ずっと好き。
もう片想いはおしまい。
「森田さんとずっと一緒に居ないでね。」
『瞳月こそ。』
「ふふ、うんっ。」
-Fin-
それなのに、目の前で繰り広げられるこの光景に私はどんどん焦燥に駆られている。
森田「hkrちゃーん。」
『はーい。ふふ、どうしたんですか、ひぃさん。』
森田「傍に居ったけ、くっついてみた。」
『ふふ、かわいい。』
hkrは、推しと公言している森田さんとどんどん仲を深めていって、気が付けば年の差も、期という壁も超えて、ペアでいる事が当たり前となっていた。
これじゃ、私が入る隙なんてないじゃん、
小林「しーちゃん。」
「由依さん!!」
小林「ふふ、どうしたの、あるはずのない耳が垂れてるように見えるけど。」
そんなふうに笑いながら私の頭をくしゃくしゃと撫で回す由依さんはおふざけな中に私を心配してくれてるような眼差しがあって、心がじんわりとする。
「大丈夫です、自分で解決しなきゃいけないことなので、」
小林「そっか。無理だけはしちゃダメだよ。」
「ふふ、はいっ。ありがとうございます。」
『瞳月、優が呼んでるよ。』
「ん!今行く!」
小林「行ってらっしゃい。」
「行ってきます!」
由依さんのお陰で落ちていた気持ちが少しだけ軽くなって、hkrにも笑顔を浮かべて返事が出来た。良かった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「「「「「お疲れ様でした。」」」」」
新曲の振り入れを終え、仕事に駆けだす人や疲労を抱きながら帰る準備をする人を見ながら、hkrの姿を探す。
森田「ここは、右に捻ってから、そう、ふふ、飲み込み早か〜。」
『あー!ふふ、ありがとうございます。』
また森田さんと一緒だ。
久々に一緒に帰れると思ったのに。
田村「ひぃちゃーん、次のお仕事行くでー。」
森田「あ!!そっか、リスケしたんやった。」
『すみません!!私が引き止めちゃったから!』
森田「ふふ、全然良かよ。」
「分からないところはまた明日教えるけ、今日はあんま無理せんようにね。」
『はい!ありがとうございます!!』
『お疲れ様でした!』
森田「お疲れ様〜〜。」
「ほのち〜、着替え手伝って〜。」
田村「はいはーい。」
hkr、1人になった。話しかけるなら今がチャンス、だよね?
「hkr、」
『ん?瞳月だ。ふふ、お疲れ様。』
「お疲れ様、」
「わっ…、ん〜、ふふ、どうしたの。」
『瞳月の顔みたらなんか力抜けちゃった。』
そう言いながら私をぎゅっと抱き締めてくるhkr。大きな身体が全身で私を感じようとしてるのが伝わってなんだか恥ずかしくなる。
村井「ここはお家じゃないですよー。いちゃいちゃしないでくださーい。」
小島「あはは、そうだそうだーっ!」
『ふふ、皆嫉妬しちゃってーーー』
「「「してないわ!!」」」
『瞳月この後仕事は?』
「ないよ。」
『じゃあ一緒に帰ろ。』
「うんっ。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
『んーーー、涼し、』
「涼しいね。」
『もう秋になるねえ。』
「なっちゃうね。」
『ふふ、なんで寂しそうなの。』
「だって、初めて夏を好きになれたから、」
『そっか、ライブとか色んなこと沢山あったもんね。』
「うん。」
ライブも、イベントも沢山あった。
でも、私が夏を好きになれたのは、hkrが夏嫌いの私をたくさん外に連れ出してくれたから。夏を理由に二人の時間を作ってくれたからなんだよ。
「…hkr、最近森田さんと仲良いね。」
『7thの期間に入ってから立ち位置も近くなってなんとなく、仲良くなれたんだよね。ふふ、ひぃさん可愛いんだよ、ひぃさん〜っち呼ぶとちょこちょこ歩いてきて、なん〜って、ふふ、可愛いでしょ。』
気に食わない。笑顔で森田さんの話をするのも、森田さんの方言が移っているのも、まるで、森田さんに染められてしまったようなhkrが、気に食わない。
『…瞳月??』
もっと気まずそうにして欲しかった。名前の分からない罪悪感を持って欲しかった。
こんな我儘な自分が1番気に食わない。
『瞳月!!』
「…、」
hkrに握られた手が、そこだけが熱くなる。
嬉しいのに、離してほしくて、好きなのに、距離を置きたい、訳の分からない感情に、なんか、キレそう。
『どうしたの、なんかあった?』
『下唇、噛んでる。』
「っ…、」
「分かんない、hkrが分かんないよ、」
「私の事、どう思ってるの、っ、好きなのは、瞳月だけなの、?」
ポロポロと涙が溢れて、それが恥ずかしくて、悔しくて、hkrの腕の中に飛び込んだ。
『っ…、瞳月が好きなのは、由依さんなのかなって、』
「え、?」
『前までは私の事好きでいてくれてるのかなって、思ってたけど、最近は由依さんのこと好きになっちゃったのかなって、ひぃさんと一緒にいるのが増えたのは、瞳月と由依さんの絡みを見たくなくて、』
「馬鹿、馬鹿っ、」
「私はずっとhkrが好きなの、ずっとずっと好きだったの!!」
『っ…、私も瞳月が好きだよ。』
『本当に大好きだよ。』
「っ…、付き合って、私と、」
『ふふ、うん。』
『付き合おう、私たち。』
好き、大好き、好きすぎて嫌い。
もっともっと嫌いになるまで、ずっと好き。
もう片想いはおしまい。
「森田さんとずっと一緒に居ないでね。」
『瞳月こそ。』
「ふふ、うんっ。」
-Fin-