▶︎ 渡邉理佐
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
ドンッ バコ ボコッ バタン
『んーー、ごめんね、お待たせ。』
そう爽やかな笑顔を見せたこの女はうちの高校で所謂てっぺんに立っている人間。かくいう私はそんなとんでもない人に好かれてしまった一般生徒。
「全然待ってないよ。」
『全く、理佐ちゃんとの時間を邪魔するなんていい度胸だよね。』
「私といる時に絡んじゃったあの人に同情するよ。」
『さ、スイパラ行こ!スイパラ!!』
「はいはい、」
『甘い物!甘い物!』
「分かったから、静かにして?」
『はーい。』
端正な顔立ちに、スラッとしたスタイル、身長は私よりいくつか大きくて、立っているだけで漂うオーラはまさに主人公のような存在感。
ほんと、なんで私なんかを好いているのだろう。
まぁ難しいことを考えたところできっと答えなんかでないのだろう。それならば今目の前にある華やかなスイーツ達をたらふく食べて幸せになってしまおう。
「んんー、おいしい。」
『ふふ、美味しいね。』
「hkr、ついてる。」
『え、どこ』
「ここ、もー、ん、取れたよ」
『わ、ありがとう!』
「どーいたしまして。」
『んん、おいし!』
一生この綺麗な顔に傷を付けないでもらいたい。願わくば喧嘩なんかやめて私だけのhkrになればいい。そうとさえ思ってしまうほどこの人は魅力的で惹かれる何かを持っていた。そんな人に好かれてる私は前世でどれだけの徳を積んだのだろうか。
『んー、美味しかったね。』
「美味しかったね。」
『理佐ちゃんとまた行きたい。』
「ふふ、うん、行こうね。」
「送ってくれてありがとう、また明日ね?」
『ん!また明日!!!』
ぶんぶんと手を振っているhkrを背に玄関を開けて中に入り、部屋の窓から寂しそうにとぼとぼと帰る背中を見るのが私の日課だ。
明日はhkrが好きって言ってくれた巻き髪で行こう。
『おーはよ!!』
『今日の髪型!!!私の好きなやつ!!』
「たまたま気分でしただけだから。」
『そんなこと言っちゃって、本当は私に見せたかったんでしょー??』
「違いますーー。」
『もーほんとのこといいなよー笑笑』
ドンッ
「わ、ごめんなさい。」
『大丈夫?理佐ちゃん。』
『すみません。お怪我ないですか?』
飛強高校1「いってぇ、これ肩脱臼しちまったかも。」
飛強高校2「おいおい、大丈夫かよ?」
飛強高校3「いやーこれは、金、払ってもらわねえとなぁ」
「え…、」
『お兄さん達、冗談きついなぁ笑笑』
飛強高校1「あ?冗談じゃねえよ。」
飛強高校2「何笑ってんだてめえ」
飛強高校3「…おい、もういい、行くぞ。」
飛強高校1「は?なんでだよ」
飛強高校3「いいから。」
『あ、行っちゃった。』
『大丈夫?理佐ちゃん。』
「うん、大丈夫。」
「あの人たち相手がhkrだって気付いて居なくなったのかな。」
『さー?理佐ちゃんに怪我がないならなんでもいーかな。』
「ふふ、心配症。」
『理佐ちゃんにだけね?笑』
「はいはい。やば、遅刻しちゃう!急ご!」
『はーい。』
(昼休み)
ザワザワ ザワザワ
「なに、どうしたの?」
小林「なんか、校門の所に飛強高校の生徒達が居るみたいで。」
『あ、あの制服朝の、』
「あ、ほんとだ。」
『げ、理佐ちゃんの虜になって会いに来たとか?』
「そんなんじゃないでしょ。」
用があるのは私じゃなくてhkrだと思うけど。
小林「hkrまたなんか喧嘩でも吹っかけたの?」
『私が喧嘩ふっかける訳ないじゃん。笑笑』
『んー、このメロンパン美味しいね。』
小林「まぁそれなりにうちの学校ヤンキーいるし誰かしら行くでしょ。」
「あ、松田と武元が行ったみたい。」
『お、頑張れ頑張れー。』
小林「森田と藤吉も来たね。今回はhkrの出番なさそうだねぇ。」
『出番なんか求めてませーん。』
『理佐ちゃん、食べる?』
「ふふ、大丈夫。」
しかし、喧嘩の結果は思っていたよりも良いものでは無かった。
「なにあれ、」
小林「さっきっから、バットとか、木の棒とか卑怯でしょ。」
「ね、あれ、ナイフ、?」
小林「え、ちょっとまって、まじじゃん、森田気づいてないよね、」
『ふぁー、理佐ちゃん、ちょっとこれ持ってて?』
「あ、うん、」
「どこ行くの、」
『んー、食後の運動。ほら、太っちゃうから、笑』
「…、」
行かないでって、言えないから、掴んだ裾から伝わればいいのに。
『大丈夫、いい子で待ってて?』
「っ…すぐ帰ってきて、」
『はいよ、じゃあ由依、理佐の事よろしくね。』
小林「はいよ」
『いってきまーす』
めんどくさぁ、なんて頭をかきながら教室を出ていったhkr。どうしてこうも主人公というのは危ない所に行く運命なのだろうか。
小林「あ、hkr、」
『ちょいちょい、うちの敷地で何してるのー?』
飛強高校1「やっと出てきたかmrt。」
『うん、ずっと上から見てたけどね。』
『ひかるちゃん達大丈夫?』
森田「あい、大丈夫です。」
藤吉「夏鈴も、大丈夫です」
松田.武元「ギブです!」
『ふふ、お疲れ様笑』
『いやー久々にこんな卑怯な奴ら見たよ』
飛強高校3「あ?」
『女の子相手に武器使わないと喧嘩出来ないってちょーーかっこ悪いよ?』
飛強高校2「てめぇ、調子乗ってんじゃねぇぞ。」
『あんた達が1回引いた理由ってまさか人数連れてくるからとかじゃないよね?え、そんなダサい理由じゃないよね?』
飛強高校1「…やれ、」
小林「…一斉に行きすぎでしょ。」
『人数人数。多いわ。よっ、あぶね、』
ドンッ ドンッ バコ ドンッ ドンッドンッ
『よっ、と、』
森田「hkrさん!後ろ!」
『おぉ、あぶね、ありがとう、ほらナイフなんて危ないよ、しまって!』
飛強高校3「うるせぇ!黙れ!!」
森田「っ…、」
『ひかるちゃん!!!大丈夫?』
森田「すみません、掠っただけです、」
『夏鈴ちゃん、手当してあげて。』
藤吉「あ、はい、」
ひかるちゃんがナイフによって怪我をした。
それがわかった途端hkrの雰囲気がガラッと変わる。これは、稀に見る本気モードだ、
ドンッドンッ ドンッ バコッ ドンッ バコッバコッ
『…終わり?』
飛強高校3「はぁ、はぁ、」
『終わりならさっさと帰って。目障り。』
飛強高校1「っ…くそ、い、行くぞお前ら、」
『あ、そうだ。』
『次うちの生徒に絡んだらこんなんじゃ済まないから。』
飛強高校1「っ…、」
『しっしっ、』
『……ふぅ、いやぁ、体動かしたーー。理佐ちゃーーん!!!!終わったよー!!!!!!』
1階の校門から2階の私たちに向けて叫んでいるhkr、ほんと何処からあの元気さが出てくるんだか。
小林「相変わらずうるさいね。」
「ふふ、だね。でも怪我なくて良かった。」
小林「そうだね。」
バタバタバタ
『ただいまー!!』
「おかえり」
『あ!!メロンパン食べた!!?』
小林「あ、私が食べた。」
『ちょ、理佐ちゃんならいいけど由依はだめー。』
小林「1口くらい、いいじゃん、けち!」
『ケチじゃないですー。』
「ふふ、もういいじゃん、そんなの笑」
『まぁ良いけど。』
『ねぇ理佐、私、もっと強くなるね』
「え?」
『もっと、ちゃんと、理佐の事守れるように頑張る。』
「うん、」
『だから、私から離れないでね。』
「うん、離さないでね。」
小林「うわ、胸やけ。重い。」
-fin-
『んーー、ごめんね、お待たせ。』
そう爽やかな笑顔を見せたこの女はうちの高校で所謂てっぺんに立っている人間。かくいう私はそんなとんでもない人に好かれてしまった一般生徒。
「全然待ってないよ。」
『全く、理佐ちゃんとの時間を邪魔するなんていい度胸だよね。』
「私といる時に絡んじゃったあの人に同情するよ。」
『さ、スイパラ行こ!スイパラ!!』
「はいはい、」
『甘い物!甘い物!』
「分かったから、静かにして?」
『はーい。』
端正な顔立ちに、スラッとしたスタイル、身長は私よりいくつか大きくて、立っているだけで漂うオーラはまさに主人公のような存在感。
ほんと、なんで私なんかを好いているのだろう。
まぁ難しいことを考えたところできっと答えなんかでないのだろう。それならば今目の前にある華やかなスイーツ達をたらふく食べて幸せになってしまおう。
「んんー、おいしい。」
『ふふ、美味しいね。』
「hkr、ついてる。」
『え、どこ』
「ここ、もー、ん、取れたよ」
『わ、ありがとう!』
「どーいたしまして。」
『んん、おいし!』
一生この綺麗な顔に傷を付けないでもらいたい。願わくば喧嘩なんかやめて私だけのhkrになればいい。そうとさえ思ってしまうほどこの人は魅力的で惹かれる何かを持っていた。そんな人に好かれてる私は前世でどれだけの徳を積んだのだろうか。
『んー、美味しかったね。』
「美味しかったね。」
『理佐ちゃんとまた行きたい。』
「ふふ、うん、行こうね。」
「送ってくれてありがとう、また明日ね?」
『ん!また明日!!!』
ぶんぶんと手を振っているhkrを背に玄関を開けて中に入り、部屋の窓から寂しそうにとぼとぼと帰る背中を見るのが私の日課だ。
明日はhkrが好きって言ってくれた巻き髪で行こう。
『おーはよ!!』
『今日の髪型!!!私の好きなやつ!!』
「たまたま気分でしただけだから。」
『そんなこと言っちゃって、本当は私に見せたかったんでしょー??』
「違いますーー。」
『もーほんとのこといいなよー笑笑』
ドンッ
「わ、ごめんなさい。」
『大丈夫?理佐ちゃん。』
『すみません。お怪我ないですか?』
飛強高校1「いってぇ、これ肩脱臼しちまったかも。」
飛強高校2「おいおい、大丈夫かよ?」
飛強高校3「いやーこれは、金、払ってもらわねえとなぁ」
「え…、」
『お兄さん達、冗談きついなぁ笑笑』
飛強高校1「あ?冗談じゃねえよ。」
飛強高校2「何笑ってんだてめえ」
飛強高校3「…おい、もういい、行くぞ。」
飛強高校1「は?なんでだよ」
飛強高校3「いいから。」
『あ、行っちゃった。』
『大丈夫?理佐ちゃん。』
「うん、大丈夫。」
「あの人たち相手がhkrだって気付いて居なくなったのかな。」
『さー?理佐ちゃんに怪我がないならなんでもいーかな。』
「ふふ、心配症。」
『理佐ちゃんにだけね?笑』
「はいはい。やば、遅刻しちゃう!急ご!」
『はーい。』
(昼休み)
ザワザワ ザワザワ
「なに、どうしたの?」
小林「なんか、校門の所に飛強高校の生徒達が居るみたいで。」
『あ、あの制服朝の、』
「あ、ほんとだ。」
『げ、理佐ちゃんの虜になって会いに来たとか?』
「そんなんじゃないでしょ。」
用があるのは私じゃなくてhkrだと思うけど。
小林「hkrまたなんか喧嘩でも吹っかけたの?」
『私が喧嘩ふっかける訳ないじゃん。笑笑』
『んー、このメロンパン美味しいね。』
小林「まぁそれなりにうちの学校ヤンキーいるし誰かしら行くでしょ。」
「あ、松田と武元が行ったみたい。」
『お、頑張れ頑張れー。』
小林「森田と藤吉も来たね。今回はhkrの出番なさそうだねぇ。」
『出番なんか求めてませーん。』
『理佐ちゃん、食べる?』
「ふふ、大丈夫。」
しかし、喧嘩の結果は思っていたよりも良いものでは無かった。
「なにあれ、」
小林「さっきっから、バットとか、木の棒とか卑怯でしょ。」
「ね、あれ、ナイフ、?」
小林「え、ちょっとまって、まじじゃん、森田気づいてないよね、」
『ふぁー、理佐ちゃん、ちょっとこれ持ってて?』
「あ、うん、」
「どこ行くの、」
『んー、食後の運動。ほら、太っちゃうから、笑』
「…、」
行かないでって、言えないから、掴んだ裾から伝わればいいのに。
『大丈夫、いい子で待ってて?』
「っ…すぐ帰ってきて、」
『はいよ、じゃあ由依、理佐の事よろしくね。』
小林「はいよ」
『いってきまーす』
めんどくさぁ、なんて頭をかきながら教室を出ていったhkr。どうしてこうも主人公というのは危ない所に行く運命なのだろうか。
小林「あ、hkr、」
『ちょいちょい、うちの敷地で何してるのー?』
飛強高校1「やっと出てきたかmrt。」
『うん、ずっと上から見てたけどね。』
『ひかるちゃん達大丈夫?』
森田「あい、大丈夫です。」
藤吉「夏鈴も、大丈夫です」
松田.武元「ギブです!」
『ふふ、お疲れ様笑』
『いやー久々にこんな卑怯な奴ら見たよ』
飛強高校3「あ?」
『女の子相手に武器使わないと喧嘩出来ないってちょーーかっこ悪いよ?』
飛強高校2「てめぇ、調子乗ってんじゃねぇぞ。」
『あんた達が1回引いた理由ってまさか人数連れてくるからとかじゃないよね?え、そんなダサい理由じゃないよね?』
飛強高校1「…やれ、」
小林「…一斉に行きすぎでしょ。」
『人数人数。多いわ。よっ、あぶね、』
ドンッ ドンッ バコ ドンッ ドンッドンッ
『よっ、と、』
森田「hkrさん!後ろ!」
『おぉ、あぶね、ありがとう、ほらナイフなんて危ないよ、しまって!』
飛強高校3「うるせぇ!黙れ!!」
森田「っ…、」
『ひかるちゃん!!!大丈夫?』
森田「すみません、掠っただけです、」
『夏鈴ちゃん、手当してあげて。』
藤吉「あ、はい、」
ひかるちゃんがナイフによって怪我をした。
それがわかった途端hkrの雰囲気がガラッと変わる。これは、稀に見る本気モードだ、
ドンッドンッ ドンッ バコッ ドンッ バコッバコッ
『…終わり?』
飛強高校3「はぁ、はぁ、」
『終わりならさっさと帰って。目障り。』
飛強高校1「っ…くそ、い、行くぞお前ら、」
『あ、そうだ。』
『次うちの生徒に絡んだらこんなんじゃ済まないから。』
飛強高校1「っ…、」
『しっしっ、』
『……ふぅ、いやぁ、体動かしたーー。理佐ちゃーーん!!!!終わったよー!!!!!!』
1階の校門から2階の私たちに向けて叫んでいるhkr、ほんと何処からあの元気さが出てくるんだか。
小林「相変わらずうるさいね。」
「ふふ、だね。でも怪我なくて良かった。」
小林「そうだね。」
バタバタバタ
『ただいまー!!』
「おかえり」
『あ!!メロンパン食べた!!?』
小林「あ、私が食べた。」
『ちょ、理佐ちゃんならいいけど由依はだめー。』
小林「1口くらい、いいじゃん、けち!」
『ケチじゃないですー。』
「ふふ、もういいじゃん、そんなの笑」
『まぁ良いけど。』
『ねぇ理佐、私、もっと強くなるね』
「え?」
『もっと、ちゃんと、理佐の事守れるように頑張る。』
「うん、」
『だから、私から離れないでね。』
「うん、離さないでね。」
小林「うわ、胸やけ。重い。」
-fin-