▶︎ 田村保乃
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音楽やら笛の音やらが響き渡るグラウンド。
それぞれの色のハチマキを巻いた高校生達は体育祭という祭りに闘志を燃やしていた。
そんな子達とは正反対に位置する私は今日ものんびりと石段に座りその光景を眺めている。
森田「さっきhkr目的の子たちいっぱい来とったね。」
『写真撮ってただけだよ。』
森田「列になってたやん。これから種目が始まってhkrが活躍する度に湧くんやろうね〜。」
『出来るだけ目立たないように終えるから大丈夫。』
森田「うちのクラスはhkr頼みなんだから、目立たないわけないんよ。」
『…、』
松田「hkrーー!100m走!招集かかってるよ!」
『ん、今行く。』
森田「ふふ、がんばれー。」
正直言えば後輩たちからの好意に気付いてない訳では無い。けれど、応える気はないし、私が欲しい好きは一つだけだから。
田村「あー、やっと来た!居なくなったんかと思ったわ。」
『ごめん、ぼーっとしてた。』
田村「ふふ、hkrらしい。ほら、並んで。」
『はーい。』
田村保乃、隣のクラスのマドンナで容姿性格ともに人気が高く、所謂高嶺の花ってやつ。
私なんかじゃスタートラインにすら立てない。
それにしてもポニーテール可愛いな。
そりゃ男子たちも爆湧きするわけだ。
"100m走の選手が登場します"
田村「hkr!頑張ってな!」
『…1位取ったらさ、、』
田村「ふふ、1位取ったら付き合ってあげる!」
『っ…、』
田村「だから、頑張ってな。」
『ん。頑張る、見ててね、1番前で。』
田村「分かった。」
体の底から力が湧き出てくる気がした。
好きな人の力って凄いや。
"位置について、よーい"
"バンッ"
"始まりました、最終レース!"
"先頭を走るのは、5組のmrthkrさんです!"
体が軽い、いつもより風を切って走れてる、
絶対に1位取ってやる。
〜1位は…5組mrthkrさんです!!〜
森田「hkrーー!おめでとーー!」
松田「お前は天才かー!!」
山﨑「圧倒的だったよ。」
『ふふ、ありがと。』
5組の輪に囲まれた後、お目当ての人の元へ走れば笑窪を作って私を待っていてくれたらしい。
田村「やるやん、hkr。」
『誰かさんが応援してくれたから。』
田村「…さっきのやけど、」
『まって、私から言いたい。』
『保乃のことが、』
"借り物に出る人は速やかに集まってください!!"
森田「hkr!行かんとやない?」
『ん、行く。』
『…ごめん、保乃、後でちゃんと言うから。』
田村「…、はよ行ってき。」
あ、拗ねちゃった。
早く競技終わらせて保乃に気持ちを伝えよう。
『行ってくるね。』
『これ、着て待ってて。』
mrtと書かれたジャージをかぶせ、集合場所に向かった。
山﨑「あ、hkrー、遅い!」
『ごめん、』
山﨑「全くー。」
「てか今年のお題何があるんだろうね?」
『なんだろうね。』
正直さっさと終わらせて保乃の元へ向かいたい。
あの高嶺の花が今私を待っている、そんな状況に自惚れずには居られないのだ。
『さっさと、終わらせよ。』
山﨑「やな〜。」
"それでは借り物競争が始まります"
"位置について、よーい、どん!"
一斉に走り出した私達。目の前のボードを取り内容を確認する。天は教育実習の先生か、私は…。
『っ…、』
想像もしていなかった内容に驚いてしまう。
が、時間もない、あの子の元へ走るしか、無い。
『保乃!!!!』
田村「ん??保乃?」
『うん、私と一緒に来て。』
田村「わかった、」
軍が違うとか、高嶺の花とか、そんなんどうでもいい。保乃と手を繋いで、ただ真っ直ぐゴールテープを目指した。
"パンッ"
"1位は5組のmrtさん、なんとお題は…好きな人、です!!"
田村「っ…、ほんまに?」
『ん、だから保乃しか連れて行けないでしょ。』
田村「さっきの続き、してや、」
『保乃の事が好きです。私と付き合ってください。』
田村「ふふ、はいっ、お願いします。」
仲間の歓声が上がる。
グラウンドの真ん中で保乃を抱き締めて、幸せに浸る私は皆の注目の的で、でもそれでいい。
保乃は私のものだと、そう宣言出来ているのだから。
田村「余所見したらあかんで?」
『する訳ないよ。3年間ずっと保乃だけが好きだよ。』
田村「これからも好きでいてな。」
『保乃もね。』
-fin-
それぞれの色のハチマキを巻いた高校生達は体育祭という祭りに闘志を燃やしていた。
そんな子達とは正反対に位置する私は今日ものんびりと石段に座りその光景を眺めている。
森田「さっきhkr目的の子たちいっぱい来とったね。」
『写真撮ってただけだよ。』
森田「列になってたやん。これから種目が始まってhkrが活躍する度に湧くんやろうね〜。」
『出来るだけ目立たないように終えるから大丈夫。』
森田「うちのクラスはhkr頼みなんだから、目立たないわけないんよ。」
『…、』
松田「hkrーー!100m走!招集かかってるよ!」
『ん、今行く。』
森田「ふふ、がんばれー。」
正直言えば後輩たちからの好意に気付いてない訳では無い。けれど、応える気はないし、私が欲しい好きは一つだけだから。
田村「あー、やっと来た!居なくなったんかと思ったわ。」
『ごめん、ぼーっとしてた。』
田村「ふふ、hkrらしい。ほら、並んで。」
『はーい。』
田村保乃、隣のクラスのマドンナで容姿性格ともに人気が高く、所謂高嶺の花ってやつ。
私なんかじゃスタートラインにすら立てない。
それにしてもポニーテール可愛いな。
そりゃ男子たちも爆湧きするわけだ。
"100m走の選手が登場します"
田村「hkr!頑張ってな!」
『…1位取ったらさ、、』
田村「ふふ、1位取ったら付き合ってあげる!」
『っ…、』
田村「だから、頑張ってな。」
『ん。頑張る、見ててね、1番前で。』
田村「分かった。」
体の底から力が湧き出てくる気がした。
好きな人の力って凄いや。
"位置について、よーい"
"バンッ"
"始まりました、最終レース!"
"先頭を走るのは、5組のmrthkrさんです!"
体が軽い、いつもより風を切って走れてる、
絶対に1位取ってやる。
〜1位は…5組mrthkrさんです!!〜
森田「hkrーー!おめでとーー!」
松田「お前は天才かー!!」
山﨑「圧倒的だったよ。」
『ふふ、ありがと。』
5組の輪に囲まれた後、お目当ての人の元へ走れば笑窪を作って私を待っていてくれたらしい。
田村「やるやん、hkr。」
『誰かさんが応援してくれたから。』
田村「…さっきのやけど、」
『まって、私から言いたい。』
『保乃のことが、』
"借り物に出る人は速やかに集まってください!!"
森田「hkr!行かんとやない?」
『ん、行く。』
『…ごめん、保乃、後でちゃんと言うから。』
田村「…、はよ行ってき。」
あ、拗ねちゃった。
早く競技終わらせて保乃に気持ちを伝えよう。
『行ってくるね。』
『これ、着て待ってて。』
mrtと書かれたジャージをかぶせ、集合場所に向かった。
山﨑「あ、hkrー、遅い!」
『ごめん、』
山﨑「全くー。」
「てか今年のお題何があるんだろうね?」
『なんだろうね。』
正直さっさと終わらせて保乃の元へ向かいたい。
あの高嶺の花が今私を待っている、そんな状況に自惚れずには居られないのだ。
『さっさと、終わらせよ。』
山﨑「やな〜。」
"それでは借り物競争が始まります"
"位置について、よーい、どん!"
一斉に走り出した私達。目の前のボードを取り内容を確認する。天は教育実習の先生か、私は…。
『っ…、』
想像もしていなかった内容に驚いてしまう。
が、時間もない、あの子の元へ走るしか、無い。
『保乃!!!!』
田村「ん??保乃?」
『うん、私と一緒に来て。』
田村「わかった、」
軍が違うとか、高嶺の花とか、そんなんどうでもいい。保乃と手を繋いで、ただ真っ直ぐゴールテープを目指した。
"パンッ"
"1位は5組のmrtさん、なんとお題は…好きな人、です!!"
田村「っ…、ほんまに?」
『ん、だから保乃しか連れて行けないでしょ。』
田村「さっきの続き、してや、」
『保乃の事が好きです。私と付き合ってください。』
田村「ふふ、はいっ、お願いします。」
仲間の歓声が上がる。
グラウンドの真ん中で保乃を抱き締めて、幸せに浸る私は皆の注目の的で、でもそれでいい。
保乃は私のものだと、そう宣言出来ているのだから。
田村「余所見したらあかんで?」
『する訳ないよ。3年間ずっと保乃だけが好きだよ。』
田村「これからも好きでいてな。」
『保乃もね。』
-fin-