▶︎ 森田ひかる
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小林「私の猫ちゃん〜〜。」
山下「へへへ、由依さん〜〜。」
最近多く見るようになった、瞳月ちゃんにデレデレの由依さんと、嬉しそうに笑う瞳月ちゃんの様子。1期生さんと3期ちゃんの仲が深まっている微笑ましい図ではあるけれど、時に腹が立ってしまう。
だって、私の横で悲しそうな表情を浮かべている人が居るんだもん。
「…hkrさん?」
『ん?』
困り眉になっちゃって、必死に笑顔作っとるけど、そんなの私には丸分かりで、hkrさんにこんな表情をさせる由依さんにほんの少し腹が立ってしまうんだ。
「瞳月ちゃんと由依さん、仲良しですね。」
『そうだね、微笑ましい、ね。』
「…そうですかねえ、」
『え?』
「だって、由依さんはhkrさんの恋人やのに、全然こっち来ないじゃないですか。」
『…仕方ないよ、由依のブームは分かりやすいから、笑』
そんなに悲しそうに笑うのなら、苦しそうなら、いっそのこと、
「私にすればいいのに、」
『っ…、ひかる、ちゃん?』
綺麗な手を取り、視線を交えれば徐々に顔が赤く染っていくhkrさん。そんな表情恋人以外に見せちゃいけんやろ、。
「私なら、hkrさんにこんな顔させませんよ。」
「好きな人を悲しませたりしません。」
『っ…、』
自分ですら想像もしていなかったタイミングでの告白、hkrさんはただただ返す言葉を探しているようだった。"ごめんなさい"たったの六文字言ってくれればいいのに、優しいあなたは"ありがとう"の5文字から入るんやろうな。
『えっ…、と、ありがとう、ひかるちゃん、』
ほら、hkrさんのことはなんでも分かっちゃうんですよ。
『でも、その、私は、』
小林「しーーちゃんっ。」
山下「なんですかっ〜。」
『私は…、』
「っ…、ごめんなさい。」
『え?…っ、ひかるちゃん、?』
堪らず抱きしめてしまった身体。
ソファーが沈んで、私の腕の中にhkrさんがおって、あまりに大きな動作にメンバーの視線が私たちの方へ向く。
「…、なんで私じゃ駄目なん、なんで…、」
小林「…ひかる、hkr、何してんの。」
『…、』
「由依さんから、hkrさんを奪ってる所です。」
『っ…、』
小林「…、何言ってんの、離れて。」
私のものにならないのなら、せめて、由依さんがhkrさんだけを見るように、hkrさんがあんな顔をもう浮かべないように、悪者になるだけ。
「由依さん、随分瞳月ちゃんと仲良さそうですよね。」
小林「そりゃ、仲深めてるところだし。」
「恋人放ってまですることですか?」
小林「何が言いたい訳?」
『ひかるちゃん、もう、いいから、』
「良くないですよ、由依さんが瞳月ちゃんと一緒に居るようになってから、hkrさんいっつも悲しそうにしてて、好きな人がそんな状態だったら誰だって奪いたくなりますよ。私の方が幸せに出来るって、思いますよ。」
小林「っ…、hkrは渡さない。私のhkrだから。」
「なら、ちゃんと捕まえてて。私が漬け込む隙もないくらい、自分のものにしておいて下さいよ。hkrさんにあんな悲しそうな顔させんで。」
あぁ、気まずいな、こーゆう時は何も言わずに出てくのが良いよね。
田村「ひぃちゃん…!」
保乃ちゃんの声が聞こえたけれど、止まれない。
今止まってしまったら、揺らいでしまったら、この想いが零れてしまうから。
楽屋を出て、屋上に走る。
空はどんよりとした重たい空気を纏っていて、まるで私みたい、なんて馬鹿げたことを考えた。
『ひかるちゃん!!!!』
「っ…hkrさん、」
どうして…、私は貴方から離れたのに、私を、抱きしめるんですか。
『好きになってくれて、ありがとう、』
「っ…、」
『ひかるちゃんはいつもそばに居てくれた、ずっと私のそばに居てくれて、嬉しかった。気持ちに気付けなくてごめんね。』
「…、もう、hkrさんが悲しい顔しないで済みますかね、」
『どうだろう、でも、ひかるちゃんが言ってくれて由依も少しは焦ってるかも。』
「…もし、また、」
『もし、また悲しいことがあったらさ、』
『次は、私のこと奪いに来てね、』
あぁ、この人は何処までも狡くて、可愛い人。
「ちゃんと、奪われてくださいね。」
先の見えない、私の片想いはまだ続くらしい。
-fin-
山下「へへへ、由依さん〜〜。」
最近多く見るようになった、瞳月ちゃんにデレデレの由依さんと、嬉しそうに笑う瞳月ちゃんの様子。1期生さんと3期ちゃんの仲が深まっている微笑ましい図ではあるけれど、時に腹が立ってしまう。
だって、私の横で悲しそうな表情を浮かべている人が居るんだもん。
「…hkrさん?」
『ん?』
困り眉になっちゃって、必死に笑顔作っとるけど、そんなの私には丸分かりで、hkrさんにこんな表情をさせる由依さんにほんの少し腹が立ってしまうんだ。
「瞳月ちゃんと由依さん、仲良しですね。」
『そうだね、微笑ましい、ね。』
「…そうですかねえ、」
『え?』
「だって、由依さんはhkrさんの恋人やのに、全然こっち来ないじゃないですか。」
『…仕方ないよ、由依のブームは分かりやすいから、笑』
そんなに悲しそうに笑うのなら、苦しそうなら、いっそのこと、
「私にすればいいのに、」
『っ…、ひかる、ちゃん?』
綺麗な手を取り、視線を交えれば徐々に顔が赤く染っていくhkrさん。そんな表情恋人以外に見せちゃいけんやろ、。
「私なら、hkrさんにこんな顔させませんよ。」
「好きな人を悲しませたりしません。」
『っ…、』
自分ですら想像もしていなかったタイミングでの告白、hkrさんはただただ返す言葉を探しているようだった。"ごめんなさい"たったの六文字言ってくれればいいのに、優しいあなたは"ありがとう"の5文字から入るんやろうな。
『えっ…、と、ありがとう、ひかるちゃん、』
ほら、hkrさんのことはなんでも分かっちゃうんですよ。
『でも、その、私は、』
小林「しーーちゃんっ。」
山下「なんですかっ〜。」
『私は…、』
「っ…、ごめんなさい。」
『え?…っ、ひかるちゃん、?』
堪らず抱きしめてしまった身体。
ソファーが沈んで、私の腕の中にhkrさんがおって、あまりに大きな動作にメンバーの視線が私たちの方へ向く。
「…、なんで私じゃ駄目なん、なんで…、」
小林「…ひかる、hkr、何してんの。」
『…、』
「由依さんから、hkrさんを奪ってる所です。」
『っ…、』
小林「…、何言ってんの、離れて。」
私のものにならないのなら、せめて、由依さんがhkrさんだけを見るように、hkrさんがあんな顔をもう浮かべないように、悪者になるだけ。
「由依さん、随分瞳月ちゃんと仲良さそうですよね。」
小林「そりゃ、仲深めてるところだし。」
「恋人放ってまですることですか?」
小林「何が言いたい訳?」
『ひかるちゃん、もう、いいから、』
「良くないですよ、由依さんが瞳月ちゃんと一緒に居るようになってから、hkrさんいっつも悲しそうにしてて、好きな人がそんな状態だったら誰だって奪いたくなりますよ。私の方が幸せに出来るって、思いますよ。」
小林「っ…、hkrは渡さない。私のhkrだから。」
「なら、ちゃんと捕まえてて。私が漬け込む隙もないくらい、自分のものにしておいて下さいよ。hkrさんにあんな悲しそうな顔させんで。」
あぁ、気まずいな、こーゆう時は何も言わずに出てくのが良いよね。
田村「ひぃちゃん…!」
保乃ちゃんの声が聞こえたけれど、止まれない。
今止まってしまったら、揺らいでしまったら、この想いが零れてしまうから。
楽屋を出て、屋上に走る。
空はどんよりとした重たい空気を纏っていて、まるで私みたい、なんて馬鹿げたことを考えた。
『ひかるちゃん!!!!』
「っ…hkrさん、」
どうして…、私は貴方から離れたのに、私を、抱きしめるんですか。
『好きになってくれて、ありがとう、』
「っ…、」
『ひかるちゃんはいつもそばに居てくれた、ずっと私のそばに居てくれて、嬉しかった。気持ちに気付けなくてごめんね。』
「…、もう、hkrさんが悲しい顔しないで済みますかね、」
『どうだろう、でも、ひかるちゃんが言ってくれて由依も少しは焦ってるかも。』
「…もし、また、」
『もし、また悲しいことがあったらさ、』
『次は、私のこと奪いに来てね、』
あぁ、この人は何処までも狡くて、可愛い人。
「ちゃんと、奪われてくださいね。」
先の見えない、私の片想いはまだ続くらしい。
-fin-