▶︎ 藤吉夏鈴
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『んん…、』
藤吉「ん、おはよ、体調どう?」
『夏鈴、ちゃん?』
『ここ、どこ、?』
藤吉「夏鈴の部屋。レッスン終わった瞬間hkr倒れたから1人にすんのもあれやなって言って連れて帰ってきた。」
『嘘、ごめん、ありがとう。』
『いっ…、』
藤吉「薬、横に置いてある。」
『貰うね、ありがとう、』
夏鈴ちゃんのベッド、ふかふかだなぁ。
てか、ずっとそばに居てくれたのかな。
藤吉「食欲はあるん?」
『…あんま無いかも、』
藤吉「ゼリーくらいは食べんと、てか、食べてもらわんと夏鈴が保乃に怒られる。」
『保乃、あ、連絡しなきゃ。』
藤吉「保乃も知ってるから、大丈夫。」
「仕事終わって20時くらいかな、迎えに来るって。」
『そっか、ごめんね、色々、』
藤吉「別にええよ、それより、みかんと葡萄どっちがええ?」
『んー、ぶどうかな、』
藤吉「ん、待ってて。」
保乃と同じ関西のイントネーションなのに、保乃より静かで、何処か大人びている夏鈴ちゃんの声。
藤吉「ん、1人で食べれる?」
『うん、大丈夫、ありがとう。』
藤吉「ん。」
葡萄ゼリーを受けとり、ラベルを剥がす。
スプーンですくって、口に運べば優しい甘さが口の中に広がった。
『んま、』
藤吉「ふふ、ただのゼリーやで。」
『久しぶりに食べた。』
藤吉「たまに食べると美味しい現象やな。」
『ふふ、うん、』
保乃と付き合う前、私は夏鈴ちゃんに恋をしていた。あれが人生で初めての恋だった。
何故か、その事を思い出してしまって、顔が火照る。
藤吉「顔赤いで、熱上がったんかな。」
『…そ、うかも。』
藤吉「まぁ、それ食べたらまた寝とき、あと2時間くらいで保乃来ると思うし。」
『…夏鈴ちゃんのオフ潰しちゃってごめんね。』
藤吉「別にええよ。やること無かったし。」
『ありがとう。』
意外とアウトドアな夏鈴ちゃん、きっと今日だってやりたいこと、行きたいところあったはずなのに。
優しいな。
藤吉「なぁ、hkr。」
『ん?』
藤吉「今、幸せ?」
『どうしたの急に、幸せだよ。』
藤吉「…そっか、保乃はhkrを幸せにしてるんやね。」
『…?うん、』
藤吉「今だから言えるんやけどな、夏鈴hkrのこと好きやってん。」
『え?』
藤吉「初期から、hkrが保乃と付き合うまでの間、ずっーと、好きやった。」
想像もしていない夏鈴ちゃんからの告白。
頭が真っ白になって、言葉が何一つ思い浮かばない。
藤吉「やから、hkrにだけは優しく居たかった。夏鈴が、hkrを幸せにしたかった。」
『っ…、』
藤吉「まぁ、過去の話やけどな。」
「ふふ、食べ終わったんなら横になりや、」
『……、私も好きだった。』
藤吉「え?」
『保乃と付き合う前までずっと、夏鈴ちゃんのことが好きだった。』
藤吉「…そうやったんや、ならあの時アタックしとけばよかったな?」
熱に浮かされていたからなのか、初恋という魔法にかけられてしまったからなのか、分からないけれど、私の気持ちは音になった。
『今は、もう、アタックしてくれないの、?』
藤吉「っ…、」
「自分が何言ってるか分かってるん?」
『分かんないよ、もうわかんない、』
『けど、夏鈴ちゃんに愛されたいって、思っちゃったんだもん。』
藤吉「っ…、馬鹿。」
椅子から腰を上げて、ベッド脇までやってきた夏鈴ちゃんは、鋭い瞳で私を捕まえて、"嫌やったら拒んで"なんてずるい言葉を残して唇を重ねた。
そのまま保乃とは違う、気持ちをぶつけるかのように激しく愛されて、それが気持ちよくて、その行為が終わった頃には、保乃が迎えに来る時間になっていた。
この日を境に、初恋は歪んだものとなった。
藤吉夏鈴:今日、会えへん?
mrthkr:20時頃、お家いく。
藤吉夏鈴:待ってるな。
-fin-
藤吉「ん、おはよ、体調どう?」
『夏鈴、ちゃん?』
『ここ、どこ、?』
藤吉「夏鈴の部屋。レッスン終わった瞬間hkr倒れたから1人にすんのもあれやなって言って連れて帰ってきた。」
『嘘、ごめん、ありがとう。』
『いっ…、』
藤吉「薬、横に置いてある。」
『貰うね、ありがとう、』
夏鈴ちゃんのベッド、ふかふかだなぁ。
てか、ずっとそばに居てくれたのかな。
藤吉「食欲はあるん?」
『…あんま無いかも、』
藤吉「ゼリーくらいは食べんと、てか、食べてもらわんと夏鈴が保乃に怒られる。」
『保乃、あ、連絡しなきゃ。』
藤吉「保乃も知ってるから、大丈夫。」
「仕事終わって20時くらいかな、迎えに来るって。」
『そっか、ごめんね、色々、』
藤吉「別にええよ、それより、みかんと葡萄どっちがええ?」
『んー、ぶどうかな、』
藤吉「ん、待ってて。」
保乃と同じ関西のイントネーションなのに、保乃より静かで、何処か大人びている夏鈴ちゃんの声。
藤吉「ん、1人で食べれる?」
『うん、大丈夫、ありがとう。』
藤吉「ん。」
葡萄ゼリーを受けとり、ラベルを剥がす。
スプーンですくって、口に運べば優しい甘さが口の中に広がった。
『んま、』
藤吉「ふふ、ただのゼリーやで。」
『久しぶりに食べた。』
藤吉「たまに食べると美味しい現象やな。」
『ふふ、うん、』
保乃と付き合う前、私は夏鈴ちゃんに恋をしていた。あれが人生で初めての恋だった。
何故か、その事を思い出してしまって、顔が火照る。
藤吉「顔赤いで、熱上がったんかな。」
『…そ、うかも。』
藤吉「まぁ、それ食べたらまた寝とき、あと2時間くらいで保乃来ると思うし。」
『…夏鈴ちゃんのオフ潰しちゃってごめんね。』
藤吉「別にええよ。やること無かったし。」
『ありがとう。』
意外とアウトドアな夏鈴ちゃん、きっと今日だってやりたいこと、行きたいところあったはずなのに。
優しいな。
藤吉「なぁ、hkr。」
『ん?』
藤吉「今、幸せ?」
『どうしたの急に、幸せだよ。』
藤吉「…そっか、保乃はhkrを幸せにしてるんやね。」
『…?うん、』
藤吉「今だから言えるんやけどな、夏鈴hkrのこと好きやってん。」
『え?』
藤吉「初期から、hkrが保乃と付き合うまでの間、ずっーと、好きやった。」
想像もしていない夏鈴ちゃんからの告白。
頭が真っ白になって、言葉が何一つ思い浮かばない。
藤吉「やから、hkrにだけは優しく居たかった。夏鈴が、hkrを幸せにしたかった。」
『っ…、』
藤吉「まぁ、過去の話やけどな。」
「ふふ、食べ終わったんなら横になりや、」
『……、私も好きだった。』
藤吉「え?」
『保乃と付き合う前までずっと、夏鈴ちゃんのことが好きだった。』
藤吉「…そうやったんや、ならあの時アタックしとけばよかったな?」
熱に浮かされていたからなのか、初恋という魔法にかけられてしまったからなのか、分からないけれど、私の気持ちは音になった。
『今は、もう、アタックしてくれないの、?』
藤吉「っ…、」
「自分が何言ってるか分かってるん?」
『分かんないよ、もうわかんない、』
『けど、夏鈴ちゃんに愛されたいって、思っちゃったんだもん。』
藤吉「っ…、馬鹿。」
椅子から腰を上げて、ベッド脇までやってきた夏鈴ちゃんは、鋭い瞳で私を捕まえて、"嫌やったら拒んで"なんてずるい言葉を残して唇を重ねた。
そのまま保乃とは違う、気持ちをぶつけるかのように激しく愛されて、それが気持ちよくて、その行為が終わった頃には、保乃が迎えに来る時間になっていた。
この日を境に、初恋は歪んだものとなった。
藤吉夏鈴:今日、会えへん?
mrthkr:20時頃、お家いく。
藤吉夏鈴:待ってるな。
-fin-