▶︎ 小林由依
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よく行くカフェの店員さん。
優しそうで、大人っぽくて、綺麗で、そして、落ち着く声を持ってる人。
由依さんに、恋をしてからもう、1年が経った。
カランコロン
小林「いらっしゃいませー、って、hkrちゃん、学校お疲れ様。」
『ありがとうございます、いつもの、お願いします。』
小林「はーい。好きな席座ってな。」
『はいっ。』
会った時よりも柔らかくなった会話。
今でも店員さんとお客、その立場は変わらないけれど、その立場の中ではあの時より、変わった気がしている。
ポニーテールされている綺麗な髪、ハッキリと分かる輪郭、目が会う度に優しく微笑んでくれる由依さん。
あぁ、今日も好きです。
いつもの席に座って、スマホを開く。
友達からの連絡を何通か返していれば由依さんがやって来て、美味しそうなサンドウィッチと、珈琲が運ばれてきた。
小林「お待たせ。」
『ありがとうございます。』
小林「今日雨なのに、来てくれてありがとね。」
『…由依さんに会いたかったので。』
小林「ふふ、またそんなこと言って。」
「でもこの雨じゃ今日はもう店仕舞いかな。」
『あ…、すみません、私が来ちゃったから。』
小林「ん?んーん、私がhkrちゃん来るの待ってただけ。ふふ、お店閉めてくるからちょっとまっててね。」
『っ…はい、』
これからの時間は由依さんと2人きり。
緊張と、不安と、嬉しさ。心の中はぐちゃぐちゃだ。
カリッとした表面に、シャキッとしたレタス、噛めば噛むほど味が伝わるハム、水々しいトマト、由依さんの作ってくれるサンドウィッチは私の大好物だった。
小林「ひやーっ、雨すごーい。」
『由依さん、濡れてる、、タオル、』
鞄の中からタオルを取りだして、由依さんの頭に被せれば、可愛い子犬のように私に身を任せてされるがままの由依さん。
タオルの端で由依さんの頬を包めば、"ん?"なんて可愛らしく見上げてきて、胸がぐっと苦しくなる。
『かわいい、』
小林「ん?ふふ、ありがとう、」
「珈琲、冷めちゃうよ。」
『あ、いただきます、』
再び元の位置に戻り珈琲を口に運ぶ。
由依さんはそんな私を柔らかい表情で見つめたまま向かい合わせに座った。
『ん、美味しいです、』
小林「ふふ、良かった。」
『…由依、さんは、』
小林「ん?」
『…いや、なんでもないです、』
小林「なにそれ、笑」
ブブッ ブブッ ブブッ
小林「スマホ、鳴ってるけど、」
『え?あぁ、ほんとだ。』
森田ひかる:ねえ暇なんやけど
森田ひかる:電話しようよ!電話!
森田ひかる:hkrさーん、mrthkrさーん。
『…ふふ、うるさ。』
小林「…恋人?」
『え??』
小林「いや、なんか優しそうな顔してたから。」
『いえ、幼馴染です。』
小林「そっか、幼馴染ねぇ、」
mrthkr:今外だからお家帰ったらね。
小林「ねぇ、hkrちゃんってさ、」
『…?』
小林「…好きな人とか、いるの?」
『え?あ、えっ、と、』
小林「ふふ、居るんだ。」
『あー、えっ、と、はい、』
小林「幼馴染の子?」
『違います!!ひかるは、そーゆうんじゃないっていうか、』
小林「ひかるちゃん、違うんだ。」
『…はい、』
小林「…じゃあ、私とか?」
『っ…、』
小林「ふふ、ほんとに?」
変な駆け引きなんか柄じゃない。
素直に気持ちを伝えることしか、私には出来ないから。
『はい、由依さんが、好きです。』
小林「…そう、だったんだ、」
『…すみません、迷惑ですよね、』
小林「んーん、迷惑なんかじゃない。」
「私も同じ気持ちだから。」
『え?』
小林「私も、hkrちゃんが好き。」
「ふふ、両思いだね。」
『っ…、好きです、由依さん。』
小林「私も好きだよ。hkr。」
『…、致死量、かも。』
小林「ふふ、ねえこっち向いて?」
『っ…ちょっと、待って、くださいっ、』
机を間にして、私の頬に手を添えた由依さん。
そのままどんどん顔の距離が近づいていく。
小林「可愛い。」
『んっ…、』
重なった唇は、甘くて、ほんの少し苦い珈琲の香りがした。
-fin-
優しそうで、大人っぽくて、綺麗で、そして、落ち着く声を持ってる人。
由依さんに、恋をしてからもう、1年が経った。
カランコロン
小林「いらっしゃいませー、って、hkrちゃん、学校お疲れ様。」
『ありがとうございます、いつもの、お願いします。』
小林「はーい。好きな席座ってな。」
『はいっ。』
会った時よりも柔らかくなった会話。
今でも店員さんとお客、その立場は変わらないけれど、その立場の中ではあの時より、変わった気がしている。
ポニーテールされている綺麗な髪、ハッキリと分かる輪郭、目が会う度に優しく微笑んでくれる由依さん。
あぁ、今日も好きです。
いつもの席に座って、スマホを開く。
友達からの連絡を何通か返していれば由依さんがやって来て、美味しそうなサンドウィッチと、珈琲が運ばれてきた。
小林「お待たせ。」
『ありがとうございます。』
小林「今日雨なのに、来てくれてありがとね。」
『…由依さんに会いたかったので。』
小林「ふふ、またそんなこと言って。」
「でもこの雨じゃ今日はもう店仕舞いかな。」
『あ…、すみません、私が来ちゃったから。』
小林「ん?んーん、私がhkrちゃん来るの待ってただけ。ふふ、お店閉めてくるからちょっとまっててね。」
『っ…はい、』
これからの時間は由依さんと2人きり。
緊張と、不安と、嬉しさ。心の中はぐちゃぐちゃだ。
カリッとした表面に、シャキッとしたレタス、噛めば噛むほど味が伝わるハム、水々しいトマト、由依さんの作ってくれるサンドウィッチは私の大好物だった。
小林「ひやーっ、雨すごーい。」
『由依さん、濡れてる、、タオル、』
鞄の中からタオルを取りだして、由依さんの頭に被せれば、可愛い子犬のように私に身を任せてされるがままの由依さん。
タオルの端で由依さんの頬を包めば、"ん?"なんて可愛らしく見上げてきて、胸がぐっと苦しくなる。
『かわいい、』
小林「ん?ふふ、ありがとう、」
「珈琲、冷めちゃうよ。」
『あ、いただきます、』
再び元の位置に戻り珈琲を口に運ぶ。
由依さんはそんな私を柔らかい表情で見つめたまま向かい合わせに座った。
『ん、美味しいです、』
小林「ふふ、良かった。」
『…由依、さんは、』
小林「ん?」
『…いや、なんでもないです、』
小林「なにそれ、笑」
ブブッ ブブッ ブブッ
小林「スマホ、鳴ってるけど、」
『え?あぁ、ほんとだ。』
森田ひかる:ねえ暇なんやけど
森田ひかる:電話しようよ!電話!
森田ひかる:hkrさーん、mrthkrさーん。
『…ふふ、うるさ。』
小林「…恋人?」
『え??』
小林「いや、なんか優しそうな顔してたから。」
『いえ、幼馴染です。』
小林「そっか、幼馴染ねぇ、」
mrthkr:今外だからお家帰ったらね。
小林「ねぇ、hkrちゃんってさ、」
『…?』
小林「…好きな人とか、いるの?」
『え?あ、えっ、と、』
小林「ふふ、居るんだ。」
『あー、えっ、と、はい、』
小林「幼馴染の子?」
『違います!!ひかるは、そーゆうんじゃないっていうか、』
小林「ひかるちゃん、違うんだ。」
『…はい、』
小林「…じゃあ、私とか?」
『っ…、』
小林「ふふ、ほんとに?」
変な駆け引きなんか柄じゃない。
素直に気持ちを伝えることしか、私には出来ないから。
『はい、由依さんが、好きです。』
小林「…そう、だったんだ、」
『…すみません、迷惑ですよね、』
小林「んーん、迷惑なんかじゃない。」
「私も同じ気持ちだから。」
『え?』
小林「私も、hkrちゃんが好き。」
「ふふ、両思いだね。」
『っ…、好きです、由依さん。』
小林「私も好きだよ。hkr。」
『…、致死量、かも。』
小林「ふふ、ねえこっち向いて?」
『っ…ちょっと、待って、くださいっ、』
机を間にして、私の頬に手を添えた由依さん。
そのままどんどん顔の距離が近づいていく。
小林「可愛い。」
『んっ…、』
重なった唇は、甘くて、ほんの少し苦い珈琲の香りがした。
-fin-