▶︎ 菅井友香
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あぁ、どうしよう、分からない。これはこっちで、あれはこっち?あれ、どっちに捌ければいいんだっけ。
『これの時は私と一緒に、それは理佐と一緒に捌ければ大丈夫。』
「っ…hkr、ごめんね、私がリハ参加出来ない迄に、頼っちゃって、」
『メンバーでしょ。』
"だから、助け合うのは当たり前"
そう言ってくれてるみたいで、嬉しくなる。
元はと言えば舞台と重なってしまったのが問題だった。リハに参加できたり出来なかったり、でメンバーには迷惑をかけていた。
「ありがとう。」
それからhkrは何度も私が困る度に現れて教えてくれて、去っていった。
不器用なhkrの優しさが痛いほど心に染みる。
田村「えっ、と、」
『こっち、』
田村「わ、すみません。」
『大丈夫』
『他、ある?』
田村「あ、ここの時って、」
森田「あ、それ私も気になってた、」
『これ、ほのは由依と、ひかるは理佐と同じとこ。』
田村「あ!!せや!ありがとうございます!」
森田「hkrさん、メンバー皆の覚えててほんと尊敬します」
『全然だよ』
凄いなぁ、本当にメンバー全員の立ち位置覚えてるんだ。私なんて自分の覚えるだけでも精一杯なのに。あ、やばい、ちょっと泣きそうかも。
「理佐、ちょっと飲み物買ってくるね」
理佐「はいよ、大丈夫?」
「ん、大丈夫!」
普通にしたつもりなのに気付いてくれる理佐、私には理佐みたいな洞察力もないや、
-舞台裏の隅-
『いた。』
「っ…hkr、なんで」
『飲み物買うって言ったのに自販機と違う方向行ったから。』
「それだけで、」
『それに、友香の顔苦しそうだった。』
「っ…」
静かに隣に座ったhkrは、それ以上何か言うことは無かった。ただ隣に居てくれて、でも、いつもの距離なんかじゃなくて、肩と肩が触れ合う、近い距離。
「私、だめだめだね、」
「hkrとか、理佐みたいに皆を見れる力も無いし、皆の立ち位置を覚えて、教えたりすることも出来ない、私がキャプテンだから、キャプテンだったから、欅も守れなかったのかな、」
『友香。』
「…」
hkrの声が少し怒っている。
『友香は抜けてる。滑舌も悪い。』
「っ…、」
『でも、欅が立ち止まった時も、改名が決まった時も、改名してからも、一番先頭に立って言葉を紡いでくれたのは友香だよ』
「…っ、hkrだって、前に立って、そばに居てくれたじゃん。」
『でも、私は話してない。』
『欅を、櫻を代表してくれたのは友香だよ』
『友香はどんなときも私達と色んな人とを繋ぐ架け橋になってくれた。それがどんだけ辛くて、苦しいことか私には計り知れない。』
「っ…、」
『あの時、改名することを伝えたのが友香じゃなかったら、きっと私達はこんな大きいステージになんて立てなかったよ。』
「そんなこと、」
『ある。』
『友香は抜けてるし、滑舌悪いけど、そのお陰で場が和んで、皆が友香の一言一言聞き逃さないように一生懸命聞いて、私達が言うより多くの人たちに思いが届いてる。』
どうしてhkrは私の思っている不安を1つずつ抜けることなく取り除いてくれるのだろうか。
『友香は勿論頼れるキャプテンだよ。』
『でもさ、』
「ん、?」
『皆を頼るキャプテンの形があってもいいと思うんだ。』
「っ…」
『友香はキャプテンっていう肩書きの前に櫻坂のメンバーなんだよ、私達と何ら変わらない。だからさ、1人でどうにかしようとか、私が頑張んなきゃとか、思わなくていい。私達にもっと頼って。』
「っ、うっ、うぅ、hkr、っ、」
『泣き虫だっていいよ。』
そんな一言ともにhkrの温もりに包まれた。
hkrが自分からスキンシップをすることは滅多に無く、その1回が私だということに更に気持ちは高まる。
「頼っても、いい、?」
『うん。』
「抜けててもいい?」
『うん。ぽんこつな友香も好きだよ。』
「頼れるキャプテンじゃなくても、いい?」
『うん。皆と手を取りあって、一緒に頑張ろう。今まで一人で頑張ってくれてありがとう。今日からは一緒に頑張らせてね。』
「っ…うぅ、うぅーーー、」
人前で泣くのは久々だった。
大人気なく声をあげて泣いた。hkrの手が頭を何度も優しく通って、背中ではぽんぽんって赤ちゃんをあやすみたいにリラックスさせてくれている。
もう少しだけ、もう少しだけ。
risa side
「あ、hkr、おかえ、え?」
『寝ちゃった。』
途中で抜け出したhkrが帰ってきたかと思えば腕の中には赤ちゃんのように眠る友香が居た。
『もう少ししたら起こすよ。』
"よいしょ"
優しくソファーに友香を下ろしたhkrは、これまた優しい表情で友香の頭を撫でていた。
「ありがとね。」
『何もしてないよ。』
『理佐もお疲れ様。』
今度は理佐の番、とでも言うように優しく頭を撫でてくれた。
言葉じゃなく、行動で示すのがhkrらしいななんて思って笑みが毀れる。
『何笑ってるの。』
「んーん、hkrもお疲れ様。」
同じように優しく優しく頭を撫でてやれば、ありがとう、なんて可愛らしい笑顔が帰ってくる。
きっと友香の不安な事全部取り除いたんだろうな。私にはきっと出来ない。彼女のこの性格はきっと天性のものだ。
「神様みたいなもんかぁ。」
『え?なんて?』
「んーん、なんでもない。」
友香が起きたら頭を撫でていたことをこっそり教えてやろう。
なんて、密かにhkr友香カップル誕生を楽しみに待つ理佐さんが居たとかなんだとか。
-fin-
『これの時は私と一緒に、それは理佐と一緒に捌ければ大丈夫。』
「っ…hkr、ごめんね、私がリハ参加出来ない迄に、頼っちゃって、」
『メンバーでしょ。』
"だから、助け合うのは当たり前"
そう言ってくれてるみたいで、嬉しくなる。
元はと言えば舞台と重なってしまったのが問題だった。リハに参加できたり出来なかったり、でメンバーには迷惑をかけていた。
「ありがとう。」
それからhkrは何度も私が困る度に現れて教えてくれて、去っていった。
不器用なhkrの優しさが痛いほど心に染みる。
田村「えっ、と、」
『こっち、』
田村「わ、すみません。」
『大丈夫』
『他、ある?』
田村「あ、ここの時って、」
森田「あ、それ私も気になってた、」
『これ、ほのは由依と、ひかるは理佐と同じとこ。』
田村「あ!!せや!ありがとうございます!」
森田「hkrさん、メンバー皆の覚えててほんと尊敬します」
『全然だよ』
凄いなぁ、本当にメンバー全員の立ち位置覚えてるんだ。私なんて自分の覚えるだけでも精一杯なのに。あ、やばい、ちょっと泣きそうかも。
「理佐、ちょっと飲み物買ってくるね」
理佐「はいよ、大丈夫?」
「ん、大丈夫!」
普通にしたつもりなのに気付いてくれる理佐、私には理佐みたいな洞察力もないや、
-舞台裏の隅-
『いた。』
「っ…hkr、なんで」
『飲み物買うって言ったのに自販機と違う方向行ったから。』
「それだけで、」
『それに、友香の顔苦しそうだった。』
「っ…」
静かに隣に座ったhkrは、それ以上何か言うことは無かった。ただ隣に居てくれて、でも、いつもの距離なんかじゃなくて、肩と肩が触れ合う、近い距離。
「私、だめだめだね、」
「hkrとか、理佐みたいに皆を見れる力も無いし、皆の立ち位置を覚えて、教えたりすることも出来ない、私がキャプテンだから、キャプテンだったから、欅も守れなかったのかな、」
『友香。』
「…」
hkrの声が少し怒っている。
『友香は抜けてる。滑舌も悪い。』
「っ…、」
『でも、欅が立ち止まった時も、改名が決まった時も、改名してからも、一番先頭に立って言葉を紡いでくれたのは友香だよ』
「…っ、hkrだって、前に立って、そばに居てくれたじゃん。」
『でも、私は話してない。』
『欅を、櫻を代表してくれたのは友香だよ』
『友香はどんなときも私達と色んな人とを繋ぐ架け橋になってくれた。それがどんだけ辛くて、苦しいことか私には計り知れない。』
「っ…、」
『あの時、改名することを伝えたのが友香じゃなかったら、きっと私達はこんな大きいステージになんて立てなかったよ。』
「そんなこと、」
『ある。』
『友香は抜けてるし、滑舌悪いけど、そのお陰で場が和んで、皆が友香の一言一言聞き逃さないように一生懸命聞いて、私達が言うより多くの人たちに思いが届いてる。』
どうしてhkrは私の思っている不安を1つずつ抜けることなく取り除いてくれるのだろうか。
『友香は勿論頼れるキャプテンだよ。』
『でもさ、』
「ん、?」
『皆を頼るキャプテンの形があってもいいと思うんだ。』
「っ…」
『友香はキャプテンっていう肩書きの前に櫻坂のメンバーなんだよ、私達と何ら変わらない。だからさ、1人でどうにかしようとか、私が頑張んなきゃとか、思わなくていい。私達にもっと頼って。』
「っ、うっ、うぅ、hkr、っ、」
『泣き虫だっていいよ。』
そんな一言ともにhkrの温もりに包まれた。
hkrが自分からスキンシップをすることは滅多に無く、その1回が私だということに更に気持ちは高まる。
「頼っても、いい、?」
『うん。』
「抜けててもいい?」
『うん。ぽんこつな友香も好きだよ。』
「頼れるキャプテンじゃなくても、いい?」
『うん。皆と手を取りあって、一緒に頑張ろう。今まで一人で頑張ってくれてありがとう。今日からは一緒に頑張らせてね。』
「っ…うぅ、うぅーーー、」
人前で泣くのは久々だった。
大人気なく声をあげて泣いた。hkrの手が頭を何度も優しく通って、背中ではぽんぽんって赤ちゃんをあやすみたいにリラックスさせてくれている。
もう少しだけ、もう少しだけ。
risa side
「あ、hkr、おかえ、え?」
『寝ちゃった。』
途中で抜け出したhkrが帰ってきたかと思えば腕の中には赤ちゃんのように眠る友香が居た。
『もう少ししたら起こすよ。』
"よいしょ"
優しくソファーに友香を下ろしたhkrは、これまた優しい表情で友香の頭を撫でていた。
「ありがとね。」
『何もしてないよ。』
『理佐もお疲れ様。』
今度は理佐の番、とでも言うように優しく頭を撫でてくれた。
言葉じゃなく、行動で示すのがhkrらしいななんて思って笑みが毀れる。
『何笑ってるの。』
「んーん、hkrもお疲れ様。」
同じように優しく優しく頭を撫でてやれば、ありがとう、なんて可愛らしい笑顔が帰ってくる。
きっと友香の不安な事全部取り除いたんだろうな。私にはきっと出来ない。彼女のこの性格はきっと天性のものだ。
「神様みたいなもんかぁ。」
『え?なんて?』
「んーん、なんでもない。」
友香が起きたら頭を撫でていたことをこっそり教えてやろう。
なんて、密かにhkr友香カップル誕生を楽しみに待つ理佐さんが居たとかなんだとか。
-fin-