▶︎ 櫻坂46
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アイドルになって、色々なことを経験した。
ステージにたって、歌って踊って、バラエティにも挑戦して、食レポ、外回りも沢山した。
その度に色んな声が聞こえた。
心が暖かくなるような、嬉しい言葉、感謝したくなる言葉、支えになる言葉、
心が苦しくなる言葉、聞きたくない言葉、それでも聞かなきゃいけない言葉、本当に沢山。
心がきつくなる、その度に私はhkrを頼った。
『大丈夫だよ』
その一言が聞きたくて、いつもいつも頼っていた。hkrはスタッフさん、共演者さんに何を言われても顔色一つ変えずに対応していた。まるで気にしていないかのような、そんな感じ。
そんなhkrへの印象が変わったのはあの日の事だった。
新米スタッフ「えっと、櫻さんの楽屋はこちらですので、好きにすごしてください。」
「「「「「「「「「ありがとうございます。」」」」」」」」」
なんてことない歌番組の日だった。
いつも通り楽屋に案内されて、メンバーとワチャワチャしながら出番を待っていた。
そんな時番組の企画者から挨拶があるとの事で見るからに偉そうな方が入ってきた。
企画者「えー、本日はありがとうございますー」
菅井「こちらこそ、呼んでいただきありがとうございます。」
企画者「いやーほんとは、違うアイドル呼ぶ予定だったんだけどねー、予定が合わなくてねー、」
菅井「…あ、そうなんですね、」
メンバーの顔がどんどん引き攣っていくのが分かった。そりゃそうだ。目の前で"本当はあなた達のこと求めてたわけじゃないんだよ"なんて言われたようなものなのだから。
企画者「あれだよね、やっぱ乃木坂と違って素人感あるよね。」
菅井「…、まだまだ努力が足りていないかもしれないです、」
企画者「そりゃそうでしょ〜?センターの子誰だっけ、田村さん?だっけ?」
田村「あ、はい、」
企画者「この前他番組で見たけど愛嬌だけって感じだよね。」
田村「っ…」
企画者「森田さんはもうセンターはないんでしょ?」
森田「え、?」
企画者「いや、ほら君がセンター立つとちっちゃいし、なんかバランス悪いじゃん?」
もう我慢の限界だった。
口を開きかけたその瞬間。
ビシャッッ
企画者「うわ!!!ちょ、何してくれんだよ!」
『ホットがあればよかったのに。』
「hkr、?」
菅井「ちょっ、と、」
企画者「君、今俺に何したかわかってんの?」
『貴女に比べたら可愛いと思いますけど。』
企画者「はぁ?」
『さっきからうるさいんですよ』
企画者「お前、」
『あんたは見えないナイフで何度も何度も皆を傷つけてる。見えなきゃいいんですか。良い歳してそんなことも考えられないんですか?』
企画者「お前らはアイドルだろ、そんくらい、」
ビシャッッ
企画者「っ…てめぇ、」
『頭冷やせや。』
「っ…、」
『アイドルだから、何言ってもいいんか?ちゃうやろ。』
極極極稀に出るhkrの関西弁。
怒るとバリバリの関西人になるんだ、
企画者「アイドルだったらそんくらい我慢しろよ」
『ほんま懲りひん口やな。それにあんた私達のライブ見た事ないやろ。』
企画者「誰がお前たちのライブなんか、」
『愛嬌あって、歌えて、踊れて、皆に愛されてるほの、ちっこい体からは想像も出来ないくらい大きいパフォーマンスをするひかる、その背中が後ろにいる私達に気合いを入れてくれんねん、あんたが言った言葉どれも間違ってんで。』
企画者「…、もう良い、お前たちの出演は取り消しだ。」
『こんな番組こっちから願い下げや。』
企画者「っ…」
「あぁ、そうか、もういい。」
ガチャ バンッ
「「「「「「「「「「…」」」」」」」」」」
『皆、ごめん。本当にごめんなさい。』
小林「ちょ、頭上げてよ、」
企画の方が楽屋を出た瞬間私たちに頭を下げたhkr。わかってる。hkrが私達のためを思ってしてくれた行動だと、本当にどこまでも不器用で、かっこいい人間だ。
森田「hkrさんが、守ってくれて嬉しかった、です、」
田村「ほのも、ほんとに、嬉しかったです、」
『それでも私のした事は皆にとっても、櫻坂にとってもマイナスな事だった。本当にごめん。』
菅井「んーん、本当ならあの時私がちゃんと言うべきだった、でも耐えればいいって、考えちゃって、私の方こそごめん。」
櫻坂を第一に考えるふたりだから、友香の考えもhkrの考えも分かる。
『私が子供だった。』
『私が子供だったせいで、ごめん。』
「hkr、私は嬉しかったよ。」
『理佐、』
「櫻坂の事、私達のこと大好きなんだなぁって伝わったし?笑笑」
小林「間違いない。」
松田「ふふ、嬉しかったですね。」
『皆、』
菅井「マネージャーさんには私から話す。」
「hkrのお陰で久々に皆でoffになりそうだね!嬉しい〜〜、ありがと、hkr。」
『…、』
「hkr、ありがとう。」
『…うん、私の方こそ、みんなありがとう。』
何も気にしてない、なんてそんな見解は間違っていた。hkrは全部を感じていて、ずっと戦ってくれていたんだ。
菅井「じゃー、マネージャーさんところ行ってくるから皆は待ってて〜」
「「「「「「はーい」」」」」」
「hkr、」
『ん?』
「ちょっと来て、」
『ん、きた。どうしたの。』
「本当はずっと、我慢してくれてたんだね。」
『んー?なんのことー?』
「もう、」
『…本当は、理佐に酷いこと言った人とか、懲らしめてやりたいって思ってるよ。』
「っ…、」
『でも、私はその場に居なかったから、』
「hkrだって、色んなこと言われてたじゃん、」
『うん。言われた。でも、別に私だけだったらいい。』
「…、」
『メンバーのこと言われるは自分の何十倍も嫌。でもさっきのは本当に大人げなかったね、ごめん。』
「んーん、さっきも言ったでしょ、嬉しかったって。」
『次からは気をつける。』
「ふふ、バリバリの関西弁出てたもんね笑」
『やめて、恥ずかしい。』
ふにゃって笑ったhkrの頭に手を伸ばす。
「私だって、hkrを傷つけた人懲らしめたいって思ってるよ。」
『っ…、』
「メンバーのこと大事なのはわかるけど、ちゃんと自分のことも大事にして?もっと、私を頼って?」
『ありがとう。』
そう笑ったhkrの頭をもう一度撫で、話を終えた。
あれから半年…
hkr:理佐、
risa:また言われちゃった?
hkr:ん、
risa:hkr、大丈夫、大丈夫だよ。
-fin-
ステージにたって、歌って踊って、バラエティにも挑戦して、食レポ、外回りも沢山した。
その度に色んな声が聞こえた。
心が暖かくなるような、嬉しい言葉、感謝したくなる言葉、支えになる言葉、
心が苦しくなる言葉、聞きたくない言葉、それでも聞かなきゃいけない言葉、本当に沢山。
心がきつくなる、その度に私はhkrを頼った。
『大丈夫だよ』
その一言が聞きたくて、いつもいつも頼っていた。hkrはスタッフさん、共演者さんに何を言われても顔色一つ変えずに対応していた。まるで気にしていないかのような、そんな感じ。
そんなhkrへの印象が変わったのはあの日の事だった。
新米スタッフ「えっと、櫻さんの楽屋はこちらですので、好きにすごしてください。」
「「「「「「「「「ありがとうございます。」」」」」」」」」
なんてことない歌番組の日だった。
いつも通り楽屋に案内されて、メンバーとワチャワチャしながら出番を待っていた。
そんな時番組の企画者から挨拶があるとの事で見るからに偉そうな方が入ってきた。
企画者「えー、本日はありがとうございますー」
菅井「こちらこそ、呼んでいただきありがとうございます。」
企画者「いやーほんとは、違うアイドル呼ぶ予定だったんだけどねー、予定が合わなくてねー、」
菅井「…あ、そうなんですね、」
メンバーの顔がどんどん引き攣っていくのが分かった。そりゃそうだ。目の前で"本当はあなた達のこと求めてたわけじゃないんだよ"なんて言われたようなものなのだから。
企画者「あれだよね、やっぱ乃木坂と違って素人感あるよね。」
菅井「…、まだまだ努力が足りていないかもしれないです、」
企画者「そりゃそうでしょ〜?センターの子誰だっけ、田村さん?だっけ?」
田村「あ、はい、」
企画者「この前他番組で見たけど愛嬌だけって感じだよね。」
田村「っ…」
企画者「森田さんはもうセンターはないんでしょ?」
森田「え、?」
企画者「いや、ほら君がセンター立つとちっちゃいし、なんかバランス悪いじゃん?」
もう我慢の限界だった。
口を開きかけたその瞬間。
ビシャッッ
企画者「うわ!!!ちょ、何してくれんだよ!」
『ホットがあればよかったのに。』
「hkr、?」
菅井「ちょっ、と、」
企画者「君、今俺に何したかわかってんの?」
『貴女に比べたら可愛いと思いますけど。』
企画者「はぁ?」
『さっきからうるさいんですよ』
企画者「お前、」
『あんたは見えないナイフで何度も何度も皆を傷つけてる。見えなきゃいいんですか。良い歳してそんなことも考えられないんですか?』
企画者「お前らはアイドルだろ、そんくらい、」
ビシャッッ
企画者「っ…てめぇ、」
『頭冷やせや。』
「っ…、」
『アイドルだから、何言ってもいいんか?ちゃうやろ。』
極極極稀に出るhkrの関西弁。
怒るとバリバリの関西人になるんだ、
企画者「アイドルだったらそんくらい我慢しろよ」
『ほんま懲りひん口やな。それにあんた私達のライブ見た事ないやろ。』
企画者「誰がお前たちのライブなんか、」
『愛嬌あって、歌えて、踊れて、皆に愛されてるほの、ちっこい体からは想像も出来ないくらい大きいパフォーマンスをするひかる、その背中が後ろにいる私達に気合いを入れてくれんねん、あんたが言った言葉どれも間違ってんで。』
企画者「…、もう良い、お前たちの出演は取り消しだ。」
『こんな番組こっちから願い下げや。』
企画者「っ…」
「あぁ、そうか、もういい。」
ガチャ バンッ
「「「「「「「「「「…」」」」」」」」」」
『皆、ごめん。本当にごめんなさい。』
小林「ちょ、頭上げてよ、」
企画の方が楽屋を出た瞬間私たちに頭を下げたhkr。わかってる。hkrが私達のためを思ってしてくれた行動だと、本当にどこまでも不器用で、かっこいい人間だ。
森田「hkrさんが、守ってくれて嬉しかった、です、」
田村「ほのも、ほんとに、嬉しかったです、」
『それでも私のした事は皆にとっても、櫻坂にとってもマイナスな事だった。本当にごめん。』
菅井「んーん、本当ならあの時私がちゃんと言うべきだった、でも耐えればいいって、考えちゃって、私の方こそごめん。」
櫻坂を第一に考えるふたりだから、友香の考えもhkrの考えも分かる。
『私が子供だった。』
『私が子供だったせいで、ごめん。』
「hkr、私は嬉しかったよ。」
『理佐、』
「櫻坂の事、私達のこと大好きなんだなぁって伝わったし?笑笑」
小林「間違いない。」
松田「ふふ、嬉しかったですね。」
『皆、』
菅井「マネージャーさんには私から話す。」
「hkrのお陰で久々に皆でoffになりそうだね!嬉しい〜〜、ありがと、hkr。」
『…、』
「hkr、ありがとう。」
『…うん、私の方こそ、みんなありがとう。』
何も気にしてない、なんてそんな見解は間違っていた。hkrは全部を感じていて、ずっと戦ってくれていたんだ。
菅井「じゃー、マネージャーさんところ行ってくるから皆は待ってて〜」
「「「「「「はーい」」」」」」
「hkr、」
『ん?』
「ちょっと来て、」
『ん、きた。どうしたの。』
「本当はずっと、我慢してくれてたんだね。」
『んー?なんのことー?』
「もう、」
『…本当は、理佐に酷いこと言った人とか、懲らしめてやりたいって思ってるよ。』
「っ…、」
『でも、私はその場に居なかったから、』
「hkrだって、色んなこと言われてたじゃん、」
『うん。言われた。でも、別に私だけだったらいい。』
「…、」
『メンバーのこと言われるは自分の何十倍も嫌。でもさっきのは本当に大人げなかったね、ごめん。』
「んーん、さっきも言ったでしょ、嬉しかったって。」
『次からは気をつける。』
「ふふ、バリバリの関西弁出てたもんね笑」
『やめて、恥ずかしい。』
ふにゃって笑ったhkrの頭に手を伸ばす。
「私だって、hkrを傷つけた人懲らしめたいって思ってるよ。」
『っ…、』
「メンバーのこと大事なのはわかるけど、ちゃんと自分のことも大事にして?もっと、私を頼って?」
『ありがとう。』
そう笑ったhkrの頭をもう一度撫で、話を終えた。
あれから半年…
hkr:理佐、
risa:また言われちゃった?
hkr:ん、
risa:hkr、大丈夫、大丈夫だよ。
-fin-