▶︎ 森田ひかる
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たまに、どうしようもないくらい追い詰められてしまう時がある。真っ暗闇に落ちたような、そんな感覚に。
そして今日がその日だった。
ライブリハが進んでいき、1期生、2期生、3期生と皆で協力してライブを作りあげて行っているのに、私は失敗ばかり。何度もメモ帳に書き込んでいるのに頭に入らず、保乃ちゃんや、天ちゃんに心配される始末。
焦りと、プレッシャーと、不安が、どんどん私を覆っていく。
休憩の時間。
楽しそうにしているメンバーたちから離れて、端の方に座り込んで浅い呼吸を繰り返す、
なんで出来ないの。
なんで失敗しちゃうの。
なんで、なんで、もう駄目だ、逃げてしまいたい、そう思った瞬間ポンと頭に置かれた手。
視線を床からその人物へと動かす。
私を心配するように、眉を下げた表情を浮かべていたのは私の憧れの人、hkrさんやった。
「hkrさん、」
普段は物静かで、メンバーたちが騒いでいるのをちょっと離れたところから見守っているような人。なのに、パフォーマンスになると本当に人が変わったように自分を魅せて、周りを惹き込む力を解き放つ、憧れで、だからこそどこか遠い存在の人。
『疲れちゃったね。』
私の隣に腰をかけて、そう呟いたhkrさん。
hkrさんの作り出す空気感は暖かくて優しいものだった。
『でも逃げちゃダメ。』
「っ…、」
『分かんないところ、ある?』
「…全部、分かんないです、」
「上手く出来ない理由も、泣きたくなるくらいダメな自分も、何もかも分からない、」
『…真剣な証拠じゃん。』
「…え?」
『真剣に向き合ってるからこそ、自分の弱さだったり、失敗に気づける。ひかるちゃんは、全然駄目なんかじゃないよ。』
「っ…、」
『焦らなくていいの、誰かと比べなくていい、ひかるちゃんらしいパフォーマンスを私は見たい。』
「私らしい、パフォーマンス、」
『出来るでしょ?ひかるちゃんなら。』
「…はい、ありがとうございます、hkrさん、」
『んーん、立ち位置とか分からなくなったら聞いてね。』
「ありがとうございます。」
自分の事だけで精一杯な私とは違って、どこか余裕そうで周りをちゃんと見てるhkrさんが格好良くて、憧れで、ほんの少し羨ましかった。
でも今は、私らしいパフォーマンスをすることが彼女に近づく1歩だと思うから、全力でやろう。
暗闇に差した一筋の光はhkrさんやった。
小林「ひかる、調子戻ったね。魔法でもかけたの?」
『…ひかるちゃんが自分の力で立ち上がっただけだよ。』
小林「ふーーん、」
『…お腹空いたなぁ。』
小林「さっきご飯食べてたでしょうが。」
『その分動いたから、』
小林「いや絶対比例してないから。ほら、次の曲やるよ。」
『はーい。』
-fin-
リクエスト いっぱいいっぱいになったひかるちゃんを救う夢主。
病み森田さんのお話。
そして今日がその日だった。
ライブリハが進んでいき、1期生、2期生、3期生と皆で協力してライブを作りあげて行っているのに、私は失敗ばかり。何度もメモ帳に書き込んでいるのに頭に入らず、保乃ちゃんや、天ちゃんに心配される始末。
焦りと、プレッシャーと、不安が、どんどん私を覆っていく。
休憩の時間。
楽しそうにしているメンバーたちから離れて、端の方に座り込んで浅い呼吸を繰り返す、
なんで出来ないの。
なんで失敗しちゃうの。
なんで、なんで、もう駄目だ、逃げてしまいたい、そう思った瞬間ポンと頭に置かれた手。
視線を床からその人物へと動かす。
私を心配するように、眉を下げた表情を浮かべていたのは私の憧れの人、hkrさんやった。
「hkrさん、」
普段は物静かで、メンバーたちが騒いでいるのをちょっと離れたところから見守っているような人。なのに、パフォーマンスになると本当に人が変わったように自分を魅せて、周りを惹き込む力を解き放つ、憧れで、だからこそどこか遠い存在の人。
『疲れちゃったね。』
私の隣に腰をかけて、そう呟いたhkrさん。
hkrさんの作り出す空気感は暖かくて優しいものだった。
『でも逃げちゃダメ。』
「っ…、」
『分かんないところ、ある?』
「…全部、分かんないです、」
「上手く出来ない理由も、泣きたくなるくらいダメな自分も、何もかも分からない、」
『…真剣な証拠じゃん。』
「…え?」
『真剣に向き合ってるからこそ、自分の弱さだったり、失敗に気づける。ひかるちゃんは、全然駄目なんかじゃないよ。』
「っ…、」
『焦らなくていいの、誰かと比べなくていい、ひかるちゃんらしいパフォーマンスを私は見たい。』
「私らしい、パフォーマンス、」
『出来るでしょ?ひかるちゃんなら。』
「…はい、ありがとうございます、hkrさん、」
『んーん、立ち位置とか分からなくなったら聞いてね。』
「ありがとうございます。」
自分の事だけで精一杯な私とは違って、どこか余裕そうで周りをちゃんと見てるhkrさんが格好良くて、憧れで、ほんの少し羨ましかった。
でも今は、私らしいパフォーマンスをすることが彼女に近づく1歩だと思うから、全力でやろう。
暗闇に差した一筋の光はhkrさんやった。
小林「ひかる、調子戻ったね。魔法でもかけたの?」
『…ひかるちゃんが自分の力で立ち上がっただけだよ。』
小林「ふーーん、」
『…お腹空いたなぁ。』
小林「さっきご飯食べてたでしょうが。」
『その分動いたから、』
小林「いや絶対比例してないから。ほら、次の曲やるよ。」
『はーい。』
-fin-
リクエスト いっぱいいっぱいになったひかるちゃんを救う夢主。
病み森田さんのお話。