▶︎ 田村保乃
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『お邪魔しまーす』
「ふふ、どうぞ〜。」
hkrと付き合って半年、あの生活が嘘だったように一転した暮らしは凄く凄く楽しかった。
仕事もhkrの会社のモデルという形で採用してくれて、部屋だってhkrの仕事部屋を保乃の部屋として貸してくれている。
『今日はお鍋を作ろうかと思うんですけど、どうですか、田村さん。』
「ええですね〜、hkrさん。」
『じゃあ決まり!保乃ちゃん座ってていいよ。』
「保乃も手伝う!」
『ありがとう!』
hkrと付き合ってからというもの本当に世界が綺麗になった。ちょっとの触れ合いでも顔を赤くするhkrが可愛くて、愛しくて、保乃にもこんな感情残っていたんだなぁなんて思う時もある。
「これ切ればいい?」
『ん、手気をつけてね。』
「はーい。」
付き合う前も、付き合ってからも優しさの形は変わらないどころか増えていくばかりのhkr。細かな優しさから大きな優しさまで全部大好きやった。
保乃が具材を切って、hkrが鍋に詰めていく。
そんな単純作業なのに楽しく楽しくて仕方ない。
『OK、後は待ちましょー。』
「はーい!」
2人でソファーに腰かけて、今日も一日お疲れ様、なんて意味を込めてhkrを思い切り抱き締めた。
『っ…、』
「ふふ、顔真っ赤っか〜、そろそろ慣れてや!」
『慣れないよ、好きな人だもん、』
「っ…、馬鹿、」
弄ったつもりが予想もしない可愛い返事にやられてしまい保乃まで顔が赤くなってしまう。
初めてキスをした日に言われた言葉、
"保乃ちゃんの初めて、全部欲しかった"
その言葉にはきっと今まで保乃がしてきたことに対する嫉妬が入っていた。それがあまりにも可愛くてその日から何かとhkrを弄るのが癖になっていたり。
『あ、そうだ、最近このマンションの周りに彷徨いてる不審者が居るらしいから、気をつけてね。』
「不審者?」
『うん、管理人さんが教えてくれた。明日から張り紙も出すって、』
「そっか、分かった!」
『ふふ、いい子。』
『さ、お鍋出来るまでテレビでも見ますか。』
「やね〜!」
ピコン
hkr:夜、保乃ちゃん家お邪魔していい?
保乃:待ってる!
hkr:ん!終わり次第連絡する!
この日もいつも通りの毎日やった。
いつも通り朝起きて、ご飯食べて、準備して、撮影をして、hkrからの連絡に心躍って、気が付けば辺りが暗くなり始めていた。
ウキウキした気持ちのままお家に付けば、エントランスの前に居たのはどこか見覚えのある男の人。
"…!!やっと見つけた"
「え?……っ、」
あのお店のお客さんや、何度も保乃を指名してきた人。
"お店急に辞めちゃうんだもん、心配したよ"
「あぁ…、もう戻らないので、」
"あの時より倍金を出すから1回だけヤラしてくれよ"
「っ…すみません、」
"逃げんなって!何度も交わった仲だろ?"
忘れたかった。もうあの時の保乃には戻りたくないのに、触れられた手があの時、あの瞬間のことを思い出させる。気持ちよくも、楽しくもなかった時間。
「離してっ…、」
"ヤラせろって"
『保乃!!!!』
「っ…hkr、」
『何してるんですか。』
保乃と、男の人の間に入ってくれたhkr。
手にはスーパーの袋が握られていて、それが今の保乃にとっての当たり前で、日常になっていることが嬉しくなる。
"だ、誰だ、お前!"
"こいつを引き抜いたやつか?"
『だったらなんですか?目障りです、消えてください。』
冷静、だけど、しっかりと怒りは伝わってくるhkrの声。保乃の為に怒ってくれている。
"こいつは、使い回しだぞ!色んな男と寝てる!そんな汚い女必要ないだろ?"
「っ…、」
何も言い返せない、それが真実で、変えれない過去だから。
『私にとっては初めての好きな人です。保乃ちゃんにそーゆう過去があるのも知ってる、でもそれを含めて私は保乃ちゃんが好きです。保乃ちゃんが初めてじゃなくても、私にとっては初めての人だから、関係ないんですよ。』
"っ…"
『保乃ちゃんは、綺麗です。貴方がなんと言おうと、どんな過去があろうと、保乃ちゃんは綺麗なままです。』
"…くっ"
『本当にそろそろ警察呼びますよ。』
"ちっ…、くそ、"
何も言い返せなくなったのか、hkrの圧に負けたのかは分からないけど、そそくさと保乃たちの前から消えたあの人を冷たい目で睨みつけたhkrは、そのまま保乃の手を取ってエントランスを抜け、エレベーターに乗った。
その瞬間だった。
「…ごめん、hkr…んっ、」
初めてhkrからされたキス。
優しくて、熱い。
「んっ…はぁっ、」
『っ…、』
唇が離れて、hkrの優しい瞳が保乃を捕まえる。
『保乃ちゃんが無事で本当に良かった。』
そう言って強く抱きしめられた身体。
今日ばかりは保乃の方が愛しさと、嬉しさで顔を真っ赤にしてしまう。
エレベーターが空いて、鍵を開けて部屋に入る。
入って、何を言うでもなく再び重なった唇。
この日初めて、保乃はhkrと夜を超えた。
『…おはよ、保乃ちゃん、』
田村「おはよ、」
『身体痛くない?大丈夫?』
田村「ん、大丈夫やで、」
朝目が覚めて、程よい気持ちよさと愛されたという感覚で満たされている保乃の心。
昨日の夜hkrは全てを上書きするように保乃を抱いた。優しく、でも激しくて、それでいて、愛を沢山感じた夜やった。
本人は寝起きのぼーっとした頭が冴えてきたのか徐々に顔を赤くしていって、そこもまた可愛らしくて。
好きやな、そんな気持ちを込めてぎゅぅっと抱き着いた。
もし、来世があるとするのなら保乃はhkrとの全てを初めてからやり直したい。初めてを全部hkrに捧げたい。
今世は、そうやなぁ、これからあるhkrの初めてをぜーんぶ保乃の物にしたい。
なんて我儘かな。
『…ん?』
「ふふ、んーん、好きやで、hkr。」
『私も。大好きだよ、保乃ちゃん。』
hkrとの日常が保乃を綺麗にしていく。
これは、綺麗な恋の話。
-fin-
リクエスト 歪みは綺麗になるの続編でキスやハグが慣れてて嫉妬する夢主を可愛がる保乃ちゃんの話。
「ふふ、どうぞ〜。」
hkrと付き合って半年、あの生活が嘘だったように一転した暮らしは凄く凄く楽しかった。
仕事もhkrの会社のモデルという形で採用してくれて、部屋だってhkrの仕事部屋を保乃の部屋として貸してくれている。
『今日はお鍋を作ろうかと思うんですけど、どうですか、田村さん。』
「ええですね〜、hkrさん。」
『じゃあ決まり!保乃ちゃん座ってていいよ。』
「保乃も手伝う!」
『ありがとう!』
hkrと付き合ってからというもの本当に世界が綺麗になった。ちょっとの触れ合いでも顔を赤くするhkrが可愛くて、愛しくて、保乃にもこんな感情残っていたんだなぁなんて思う時もある。
「これ切ればいい?」
『ん、手気をつけてね。』
「はーい。」
付き合う前も、付き合ってからも優しさの形は変わらないどころか増えていくばかりのhkr。細かな優しさから大きな優しさまで全部大好きやった。
保乃が具材を切って、hkrが鍋に詰めていく。
そんな単純作業なのに楽しく楽しくて仕方ない。
『OK、後は待ちましょー。』
「はーい!」
2人でソファーに腰かけて、今日も一日お疲れ様、なんて意味を込めてhkrを思い切り抱き締めた。
『っ…、』
「ふふ、顔真っ赤っか〜、そろそろ慣れてや!」
『慣れないよ、好きな人だもん、』
「っ…、馬鹿、」
弄ったつもりが予想もしない可愛い返事にやられてしまい保乃まで顔が赤くなってしまう。
初めてキスをした日に言われた言葉、
"保乃ちゃんの初めて、全部欲しかった"
その言葉にはきっと今まで保乃がしてきたことに対する嫉妬が入っていた。それがあまりにも可愛くてその日から何かとhkrを弄るのが癖になっていたり。
『あ、そうだ、最近このマンションの周りに彷徨いてる不審者が居るらしいから、気をつけてね。』
「不審者?」
『うん、管理人さんが教えてくれた。明日から張り紙も出すって、』
「そっか、分かった!」
『ふふ、いい子。』
『さ、お鍋出来るまでテレビでも見ますか。』
「やね〜!」
ピコン
hkr:夜、保乃ちゃん家お邪魔していい?
保乃:待ってる!
hkr:ん!終わり次第連絡する!
この日もいつも通りの毎日やった。
いつも通り朝起きて、ご飯食べて、準備して、撮影をして、hkrからの連絡に心躍って、気が付けば辺りが暗くなり始めていた。
ウキウキした気持ちのままお家に付けば、エントランスの前に居たのはどこか見覚えのある男の人。
"…!!やっと見つけた"
「え?……っ、」
あのお店のお客さんや、何度も保乃を指名してきた人。
"お店急に辞めちゃうんだもん、心配したよ"
「あぁ…、もう戻らないので、」
"あの時より倍金を出すから1回だけヤラしてくれよ"
「っ…すみません、」
"逃げんなって!何度も交わった仲だろ?"
忘れたかった。もうあの時の保乃には戻りたくないのに、触れられた手があの時、あの瞬間のことを思い出させる。気持ちよくも、楽しくもなかった時間。
「離してっ…、」
"ヤラせろって"
『保乃!!!!』
「っ…hkr、」
『何してるんですか。』
保乃と、男の人の間に入ってくれたhkr。
手にはスーパーの袋が握られていて、それが今の保乃にとっての当たり前で、日常になっていることが嬉しくなる。
"だ、誰だ、お前!"
"こいつを引き抜いたやつか?"
『だったらなんですか?目障りです、消えてください。』
冷静、だけど、しっかりと怒りは伝わってくるhkrの声。保乃の為に怒ってくれている。
"こいつは、使い回しだぞ!色んな男と寝てる!そんな汚い女必要ないだろ?"
「っ…、」
何も言い返せない、それが真実で、変えれない過去だから。
『私にとっては初めての好きな人です。保乃ちゃんにそーゆう過去があるのも知ってる、でもそれを含めて私は保乃ちゃんが好きです。保乃ちゃんが初めてじゃなくても、私にとっては初めての人だから、関係ないんですよ。』
"っ…"
『保乃ちゃんは、綺麗です。貴方がなんと言おうと、どんな過去があろうと、保乃ちゃんは綺麗なままです。』
"…くっ"
『本当にそろそろ警察呼びますよ。』
"ちっ…、くそ、"
何も言い返せなくなったのか、hkrの圧に負けたのかは分からないけど、そそくさと保乃たちの前から消えたあの人を冷たい目で睨みつけたhkrは、そのまま保乃の手を取ってエントランスを抜け、エレベーターに乗った。
その瞬間だった。
「…ごめん、hkr…んっ、」
初めてhkrからされたキス。
優しくて、熱い。
「んっ…はぁっ、」
『っ…、』
唇が離れて、hkrの優しい瞳が保乃を捕まえる。
『保乃ちゃんが無事で本当に良かった。』
そう言って強く抱きしめられた身体。
今日ばかりは保乃の方が愛しさと、嬉しさで顔を真っ赤にしてしまう。
エレベーターが空いて、鍵を開けて部屋に入る。
入って、何を言うでもなく再び重なった唇。
この日初めて、保乃はhkrと夜を超えた。
『…おはよ、保乃ちゃん、』
田村「おはよ、」
『身体痛くない?大丈夫?』
田村「ん、大丈夫やで、」
朝目が覚めて、程よい気持ちよさと愛されたという感覚で満たされている保乃の心。
昨日の夜hkrは全てを上書きするように保乃を抱いた。優しく、でも激しくて、それでいて、愛を沢山感じた夜やった。
本人は寝起きのぼーっとした頭が冴えてきたのか徐々に顔を赤くしていって、そこもまた可愛らしくて。
好きやな、そんな気持ちを込めてぎゅぅっと抱き着いた。
もし、来世があるとするのなら保乃はhkrとの全てを初めてからやり直したい。初めてを全部hkrに捧げたい。
今世は、そうやなぁ、これからあるhkrの初めてをぜーんぶ保乃の物にしたい。
なんて我儘かな。
『…ん?』
「ふふ、んーん、好きやで、hkr。」
『私も。大好きだよ、保乃ちゃん。』
hkrとの日常が保乃を綺麗にしていく。
これは、綺麗な恋の話。
-fin-
リクエスト 歪みは綺麗になるの続編でキスやハグが慣れてて嫉妬する夢主を可愛がる保乃ちゃんの話。