▶︎ 櫻坂46
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"センターは、mrthkr"
『え?』
6枚目シングル選抜発表、一つ空いたポジション、センターという場所に呼ばれたのは3期生のhkrちゃんやった。
保乃とひぃちゃんがシンメとなって、後ろには天ちゃんや夏鈴ちゃん、5thと対して変わらない面々に対して突然ガラッと変わったセンターというポジション。1期生でも、2期生でもなく、3期生。
そして唯一選抜入りした三期生。
とても酷なことやと思った。3期生の中から1人だけをつまみ出して、その子にセンターという重圧、同期が居ないという孤独な状況。何故か腹が立ってしまった。
名前を呼ばれて混乱状態のままやって来たhkrちゃんは保乃の隣に立って、ずっと目を泳がせたまま。ほかの3期生は泣いている子も入れば、ただじっと眺めている子もいて、でも、拍手をしている子は誰一人居ない。そして当の本人も嬉しいという感情は0のようだった。
"以上で6th選抜発表を終わります"
ポジションを写真に撮って、終わりの合図が掛かった瞬間hkrちゃんは"ごめんなさい"とだけ残してスタジオを出ていった。
3期生が追いかけようとしていたけれど、ゆいぽんさんがそれを止めて代わりに"ひかる、保乃、お願い"と言った。
3期生同士の方が分かり合えるかもしれない、でも、今回の選抜に3期生はいない。余計孤立感を覚えさせてしまうかもしれない、なんてゆいぽんさんの心遣いだと思った。
ひぃちゃんと2人で色んなところを探したけれど見付からなくて、そんな時ブブッとスマホが震えて、見てみれば石森璃花ちゃんからで、"屋上にいるかもしれません"なんてヒントをくれる。
急いで屋上に向かってみれば柵の前で蹲って、悔しそうにひたすら地面を叩いてる姿が目に入った。
"hkrちゃんはねぇ、合宿中1回も泣かなかったね"
"hkrの泣いたところ見た事ないかもしれないです"
振付師さんや、3期生の子がそういうくらいhkrちゃんは人に弱さを見せない子らしい。
だから、ゆいぽんさんは3期生ではなく保乃達を向かわせたのかもしれない。
「hkrちゃん、」
森田「…、」
保乃とひぃちゃんでぎゅぅっと強く抱き締めた。
腕の中で震えるhkrちゃんは今何を思っているんだろう。
『っ…はぁっ、ごめん、なさいっ、』
「謝ることなんて何も無いで、大丈夫、大丈夫。」
ひたすら保乃とひぃちゃんにしがみついて、泣いて、苦しそうにしてるhkrちゃんを見るのは正直辛かった。
メンバーの泣いてる姿は沢山見てきたし、慣れたもんだと思っていたのにhkrちゃんは何処か皆とは違くて、目を離したら何処かに消えてしまうんじゃないかと思うほど脆く見えた。
森田「…吐いて、吸って、そう、上手やね。」
ひぃちゃんの落ち着いた声がhkrちゃんをどんどん落ち着かせていく。次第に呼吸も普通になっていった。
『…ごめん、なさい、お2人とも忙しいのに、』
「ふふ、そんなん気にせーへんの!」
森田「私たちこの後オフやけ、なんも気にせんで。」
『…、』
数分間の沈黙後意外にも口を開いたのはhkrちゃんやった。
『っ…、なんで、私なんですかね、なんで、私なんかが、』
森田「私も、1stでセンターに選ばれて、なんで私なんだろうって、ずっと思っとった。でもね、答えなんかないんよ。だから、自分で作るしかない。」
『自分で、作る、?』
森田「自分がセンターに選ばれた理由を自分で作る、色んな所で爪痕を残したり、ツアーを満席で埋めたり、ほんの少しでもグループに貢献する事が出来たなら、それが答えになっていくと思う。」
「保乃も、そう思う。」
「センターに選んでよかったって思って貰えるような結果を残すことが、選ばれた理由になるんやないかな。」
森田「…でも今は、難しいことは考えんでよか。もっと私たちを頼って、もっと皆に弱さを見せてごらん、」
『っ…、』
森田「弱さを見せることで人は強くなれる。hkrちゃんはもっと強くなれる、センターになれるんよ。」
「ずっと強い子なんか居らへんから。」
『…、』
「センターやから、とか、そんなん気にせんでええねん、もっとhkrちゃんらしく居ていいねんで。」
天ちゃんと同じ高校生、初舞台に立ってからまだたった5ヶ月、そんな子が何年もやってる保乃たちの1番先頭に立って、櫻坂を代表する。
きっと、不安と恐怖とプレッシャー、重圧、色んな物がhkrちゃんを襲っていると思う。
そんなものから少しでもhkrちゃんを守れるように、そんな思いを込めて手を握った。
「大丈夫、hkrちゃんは1人やない、保乃達が居るから。保乃達がhkrちゃんを守るから。」
森田「ん、大丈夫だよ。」
ほんの少しだけ、柔らかく笑ったhkrちゃん。
時間を置いて3人でスタジオに戻れば数人のメンバーと3期生全員が残っていた。
中嶋優月「hkr、」
『優月、』
谷口愛李「hkrっ!!」
優月ちゃんや、愛李ちゃんを中心に固まった3期生に、hkrちゃんは初めて涙を見せた。
『っ…ぐす、』
山下瞳月「hkrは1人じゃないよ、私達がいるから。」
小島凪沙「ふふ、そうだよ、私達はずっとhkrのそばに居るよ!!」
『っ…あり、がとうっ、皆っ、』
きっと抱えているものは変わらないけど、それでもそれを皆と分け合うことが出来たhkrちゃんならきっと大丈夫、3期生が着いてるhkrちゃんなら、大丈夫やと心の底から思う。
3期生がhkrちゃんを横で支えるのなら、保乃たちは1歩前に出てhkrちゃんを守っていこう。
そう決めた日やった。
-fin-
リクエスト 3期生の夢主がセンターに選ばれて重圧とかに耐えきれなくなってしまうのを森田村が支える話。
『え?』
6枚目シングル選抜発表、一つ空いたポジション、センターという場所に呼ばれたのは3期生のhkrちゃんやった。
保乃とひぃちゃんがシンメとなって、後ろには天ちゃんや夏鈴ちゃん、5thと対して変わらない面々に対して突然ガラッと変わったセンターというポジション。1期生でも、2期生でもなく、3期生。
そして唯一選抜入りした三期生。
とても酷なことやと思った。3期生の中から1人だけをつまみ出して、その子にセンターという重圧、同期が居ないという孤独な状況。何故か腹が立ってしまった。
名前を呼ばれて混乱状態のままやって来たhkrちゃんは保乃の隣に立って、ずっと目を泳がせたまま。ほかの3期生は泣いている子も入れば、ただじっと眺めている子もいて、でも、拍手をしている子は誰一人居ない。そして当の本人も嬉しいという感情は0のようだった。
"以上で6th選抜発表を終わります"
ポジションを写真に撮って、終わりの合図が掛かった瞬間hkrちゃんは"ごめんなさい"とだけ残してスタジオを出ていった。
3期生が追いかけようとしていたけれど、ゆいぽんさんがそれを止めて代わりに"ひかる、保乃、お願い"と言った。
3期生同士の方が分かり合えるかもしれない、でも、今回の選抜に3期生はいない。余計孤立感を覚えさせてしまうかもしれない、なんてゆいぽんさんの心遣いだと思った。
ひぃちゃんと2人で色んなところを探したけれど見付からなくて、そんな時ブブッとスマホが震えて、見てみれば石森璃花ちゃんからで、"屋上にいるかもしれません"なんてヒントをくれる。
急いで屋上に向かってみれば柵の前で蹲って、悔しそうにひたすら地面を叩いてる姿が目に入った。
"hkrちゃんはねぇ、合宿中1回も泣かなかったね"
"hkrの泣いたところ見た事ないかもしれないです"
振付師さんや、3期生の子がそういうくらいhkrちゃんは人に弱さを見せない子らしい。
だから、ゆいぽんさんは3期生ではなく保乃達を向かわせたのかもしれない。
「hkrちゃん、」
森田「…、」
保乃とひぃちゃんでぎゅぅっと強く抱き締めた。
腕の中で震えるhkrちゃんは今何を思っているんだろう。
『っ…はぁっ、ごめん、なさいっ、』
「謝ることなんて何も無いで、大丈夫、大丈夫。」
ひたすら保乃とひぃちゃんにしがみついて、泣いて、苦しそうにしてるhkrちゃんを見るのは正直辛かった。
メンバーの泣いてる姿は沢山見てきたし、慣れたもんだと思っていたのにhkrちゃんは何処か皆とは違くて、目を離したら何処かに消えてしまうんじゃないかと思うほど脆く見えた。
森田「…吐いて、吸って、そう、上手やね。」
ひぃちゃんの落ち着いた声がhkrちゃんをどんどん落ち着かせていく。次第に呼吸も普通になっていった。
『…ごめん、なさい、お2人とも忙しいのに、』
「ふふ、そんなん気にせーへんの!」
森田「私たちこの後オフやけ、なんも気にせんで。」
『…、』
数分間の沈黙後意外にも口を開いたのはhkrちゃんやった。
『っ…、なんで、私なんですかね、なんで、私なんかが、』
森田「私も、1stでセンターに選ばれて、なんで私なんだろうって、ずっと思っとった。でもね、答えなんかないんよ。だから、自分で作るしかない。」
『自分で、作る、?』
森田「自分がセンターに選ばれた理由を自分で作る、色んな所で爪痕を残したり、ツアーを満席で埋めたり、ほんの少しでもグループに貢献する事が出来たなら、それが答えになっていくと思う。」
「保乃も、そう思う。」
「センターに選んでよかったって思って貰えるような結果を残すことが、選ばれた理由になるんやないかな。」
森田「…でも今は、難しいことは考えんでよか。もっと私たちを頼って、もっと皆に弱さを見せてごらん、」
『っ…、』
森田「弱さを見せることで人は強くなれる。hkrちゃんはもっと強くなれる、センターになれるんよ。」
「ずっと強い子なんか居らへんから。」
『…、』
「センターやから、とか、そんなん気にせんでええねん、もっとhkrちゃんらしく居ていいねんで。」
天ちゃんと同じ高校生、初舞台に立ってからまだたった5ヶ月、そんな子が何年もやってる保乃たちの1番先頭に立って、櫻坂を代表する。
きっと、不安と恐怖とプレッシャー、重圧、色んな物がhkrちゃんを襲っていると思う。
そんなものから少しでもhkrちゃんを守れるように、そんな思いを込めて手を握った。
「大丈夫、hkrちゃんは1人やない、保乃達が居るから。保乃達がhkrちゃんを守るから。」
森田「ん、大丈夫だよ。」
ほんの少しだけ、柔らかく笑ったhkrちゃん。
時間を置いて3人でスタジオに戻れば数人のメンバーと3期生全員が残っていた。
中嶋優月「hkr、」
『優月、』
谷口愛李「hkrっ!!」
優月ちゃんや、愛李ちゃんを中心に固まった3期生に、hkrちゃんは初めて涙を見せた。
『っ…ぐす、』
山下瞳月「hkrは1人じゃないよ、私達がいるから。」
小島凪沙「ふふ、そうだよ、私達はずっとhkrのそばに居るよ!!」
『っ…あり、がとうっ、皆っ、』
きっと抱えているものは変わらないけど、それでもそれを皆と分け合うことが出来たhkrちゃんならきっと大丈夫、3期生が着いてるhkrちゃんなら、大丈夫やと心の底から思う。
3期生がhkrちゃんを横で支えるのなら、保乃たちは1歩前に出てhkrちゃんを守っていこう。
そう決めた日やった。
-fin-
リクエスト 3期生の夢主がセンターに選ばれて重圧とかに耐えきれなくなってしまうのを森田村が支える話。