▶︎ 小林由依
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
『行け、そう…、くっ…、』
「…。」
私の恋人は今、私が寝ていると思っている。
ほんの少しの好奇心で寝たフリを始めてみれば、寝たか確認したあとそそくさとゲームを付けて、彼女はモンスターと戦いに行った。
私と付き合う前は超が着くほどのゲーマーだった彼女なのに、付き合ってからはそんな素振りを見せないくらい二人の時間を大切にしてくれた。
休日は私の我儘に付き合ってくれるし、平日だって会えない日は寂しくて掛けてしまう電話も嫌な顔1つせず、ずっーと繋げてくれて、本当に恋人として完璧な人だと思う。
だからこそ、我慢させてるんじゃないかって、心配になる。1度ちゃんと話すべきなのかもしれない。
「…、hkr、」
『ん、起きた?おはよ。』
でっかいモンスターと戦っている最中だったのに声を掛ければ一瞬で手を止め私の方へ振り向いてくれる。黒縁メガネを掛けたオフモードのhkrの天パが効いた柔らかい黒髪を手のひらで撫でながら言葉を紡いだ。
「ねぇ、hkrはさ、私と付き合ってて幸せ?」
『ふふ、幸せだよ。凄く幸せ。』
「…でも、私我儘だし、ゲームだって我慢させちゃってるでしょ?」
『我儘なんかじゃないよ。それに、ゲームは趣味でやってただけだから、由依より大切な物じゃないし、我慢なんてしてないよ。』
あぁ、本当にこの人は何処まで出来た人間なんだ。どうやって生きてきたらこんないい人になれるんだよ。
「…私と別れたいって、思ったことないの?」
『ある訳ないじゃん。』
『私、由依が側にいてくれなかったら寂しすぎて死んじゃうよ笑笑』
「っ…ふふ、死なれるのは困る。」
『でしょ?だから、これからもそばにいて?』
「うんっ。」
グッと腕を伸ばして、hkrの首に思い切り抱きつく。大好きな匂いが一瞬で広がって、また好きが募っていく。
「…私が変なとこで声掛けちゃったからhkr攻撃受けてる。」
『ん?ふふ、ほんとだ。』
「死なれたら困るから、こいつ倒して。」
『…いいの?』
「うん。hkrのゲームしてる姿好きだよ。」
『ふふ、そっか。』
『すぐ終わらせるから待っててね。』
「はーい。」
夜のカップルは彼氏のゲームやりすぎで喧嘩をすることが多々あるらしい。
それに比べ私の恋人は画面じゃなく、私の事を見てくれるできた人間だった。
今だって、"早く由依とイチャイチャするために死んでくれー!"なんて小言を言いながらモンスターを狩っている。
言うならばゲームをする大型犬だ。
餌よりも、遊びよりも、飼い主が1番。みたいな感じが、凄くあてはまっている。
『っしゃーい。クエストクリアー。』
「ふふ、おめでとう〜。」
『ありがとーう。』
コントローラーを手に持ったまま万歳した流れで私を抱き締めてきたhkrはやっぱり何処か犬感が拭えない。
『よし、セーブして、OK、終わり!!』
「もっとやってても良かったのに。」
『それじゃ由依がつまんないでしょ。』
「んー、別に新鮮で意外と面白かったよ?」
『どうせゲームするなら2人でやれるやつがいいし、1人ではいいや。』
「ふふ、何それ、可愛い。」
『あー、なんかお腹すいてきた。空かない?』
「んー、空いてきたかも!」
『ふふ、じゃあ今日はコンビニでお菓子とか買ってパーティーでもどうですか!』
「ありですね!」
『よっしゃ、あ、明日何時から?』
「明日はー、14時から!」
『ん、私も同じくらいだ。』
『じゃあお酒でも飲んじゃう?』
「ふふ、いいね。」
『よーし、そうと決まればコンビニ行くぞー!』
「おー!!」
2人して、スウェットにパーカーというダル着のままお揃いのサンダルを履いて近くのコンビニまで足を運ぶ。
このなんてことない普通の日常がとんでもないくらい幸せで、愛しくて、大切なものだった。
歩く時はいつも車道側を歩いてくれるところも、毎回買い物袋を持ってくれる所も、歩くペースを合わせてくれるところも、ドアを開けてくれる所も、全部全部好きで仕方なかった。
これからも私はこの人に何回も恋をするんだろうなぁ、なんて隣で顔を赤くし始めてるhkrを見て思う。
『ん?』
「んーん、なんもない。」
2人揃って映画を見て、ほんの少し寂しくなってhkrの肩に頭を預ける。
こんな毎日が大好きなんだ。
-fin-
リクエスト 完璧主と、デロデロな由依ちゃん。
ハイスペな主に不安になるけど、さらに好きにさせられてしまうぽんのお話。
「…。」
私の恋人は今、私が寝ていると思っている。
ほんの少しの好奇心で寝たフリを始めてみれば、寝たか確認したあとそそくさとゲームを付けて、彼女はモンスターと戦いに行った。
私と付き合う前は超が着くほどのゲーマーだった彼女なのに、付き合ってからはそんな素振りを見せないくらい二人の時間を大切にしてくれた。
休日は私の我儘に付き合ってくれるし、平日だって会えない日は寂しくて掛けてしまう電話も嫌な顔1つせず、ずっーと繋げてくれて、本当に恋人として完璧な人だと思う。
だからこそ、我慢させてるんじゃないかって、心配になる。1度ちゃんと話すべきなのかもしれない。
「…、hkr、」
『ん、起きた?おはよ。』
でっかいモンスターと戦っている最中だったのに声を掛ければ一瞬で手を止め私の方へ振り向いてくれる。黒縁メガネを掛けたオフモードのhkrの天パが効いた柔らかい黒髪を手のひらで撫でながら言葉を紡いだ。
「ねぇ、hkrはさ、私と付き合ってて幸せ?」
『ふふ、幸せだよ。凄く幸せ。』
「…でも、私我儘だし、ゲームだって我慢させちゃってるでしょ?」
『我儘なんかじゃないよ。それに、ゲームは趣味でやってただけだから、由依より大切な物じゃないし、我慢なんてしてないよ。』
あぁ、本当にこの人は何処まで出来た人間なんだ。どうやって生きてきたらこんないい人になれるんだよ。
「…私と別れたいって、思ったことないの?」
『ある訳ないじゃん。』
『私、由依が側にいてくれなかったら寂しすぎて死んじゃうよ笑笑』
「っ…ふふ、死なれるのは困る。」
『でしょ?だから、これからもそばにいて?』
「うんっ。」
グッと腕を伸ばして、hkrの首に思い切り抱きつく。大好きな匂いが一瞬で広がって、また好きが募っていく。
「…私が変なとこで声掛けちゃったからhkr攻撃受けてる。」
『ん?ふふ、ほんとだ。』
「死なれたら困るから、こいつ倒して。」
『…いいの?』
「うん。hkrのゲームしてる姿好きだよ。」
『ふふ、そっか。』
『すぐ終わらせるから待っててね。』
「はーい。」
夜のカップルは彼氏のゲームやりすぎで喧嘩をすることが多々あるらしい。
それに比べ私の恋人は画面じゃなく、私の事を見てくれるできた人間だった。
今だって、"早く由依とイチャイチャするために死んでくれー!"なんて小言を言いながらモンスターを狩っている。
言うならばゲームをする大型犬だ。
餌よりも、遊びよりも、飼い主が1番。みたいな感じが、凄くあてはまっている。
『っしゃーい。クエストクリアー。』
「ふふ、おめでとう〜。」
『ありがとーう。』
コントローラーを手に持ったまま万歳した流れで私を抱き締めてきたhkrはやっぱり何処か犬感が拭えない。
『よし、セーブして、OK、終わり!!』
「もっとやってても良かったのに。」
『それじゃ由依がつまんないでしょ。』
「んー、別に新鮮で意外と面白かったよ?」
『どうせゲームするなら2人でやれるやつがいいし、1人ではいいや。』
「ふふ、何それ、可愛い。」
『あー、なんかお腹すいてきた。空かない?』
「んー、空いてきたかも!」
『ふふ、じゃあ今日はコンビニでお菓子とか買ってパーティーでもどうですか!』
「ありですね!」
『よっしゃ、あ、明日何時から?』
「明日はー、14時から!」
『ん、私も同じくらいだ。』
『じゃあお酒でも飲んじゃう?』
「ふふ、いいね。」
『よーし、そうと決まればコンビニ行くぞー!』
「おー!!」
2人して、スウェットにパーカーというダル着のままお揃いのサンダルを履いて近くのコンビニまで足を運ぶ。
このなんてことない普通の日常がとんでもないくらい幸せで、愛しくて、大切なものだった。
歩く時はいつも車道側を歩いてくれるところも、毎回買い物袋を持ってくれる所も、歩くペースを合わせてくれるところも、ドアを開けてくれる所も、全部全部好きで仕方なかった。
これからも私はこの人に何回も恋をするんだろうなぁ、なんて隣で顔を赤くし始めてるhkrを見て思う。
『ん?』
「んーん、なんもない。」
2人揃って映画を見て、ほんの少し寂しくなってhkrの肩に頭を預ける。
こんな毎日が大好きなんだ。
-fin-
リクエスト 完璧主と、デロデロな由依ちゃん。
ハイスペな主に不安になるけど、さらに好きにさせられてしまうぽんのお話。