▶︎ 櫻坂46
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
ガッシャーン バリンッ
菅井「どうした!?」
小林「hkr!!!」
それは突然の事だった。
いつものスタジオで、いつものようにレッスンをして、いつもと同じ休憩時間を過ごしていた。
そんな私たちにいつもとは違う非常事態が起きた。
『はぁはぁはぁ、もう嫌だ、嫌だ、嫌だ。』
ドアの付近にいたhkrが突然耳を抑え、声を上げ、近くにあった花瓶の方へと倒れ込んだ。呼吸の仕方を忘れてしまったかのように、大きく取り乱していて、1期も2期も初めて見るhkrの姿に混乱していた。
「hkrー??どうした?大丈夫だからね。友香、ごめん、メンバー連れて外行ってもらえる?」
菅井「ん、分かった。行こう、みんな。」
スタッフ「理佐、大丈夫か?」
「大丈夫です。」
「こば、ひかるちゃん、ほのちゃん、ごめん、残ってもらってもいい?」
小林「ん。」
森田「はい、」
田村「ほの、タオルとか持ってきます、」
「ありがとね、」
「hkrー?聞こえる?大丈夫だよ、ゆっくり、ゆっくり。」
私だってどうすればいいかなんて分からない。
それでも、彼女を抱きしめて、安心させたかった。ふと、あの時期のあの子と重なってしまった。1人ではきっと無理だと思ったから、普段からhkrを可愛がってるこばと、仲のいいひかるちゃんとほのちゃんに残ってもらう。
森田「hkrーー、大丈夫だよ、」
小林「私水買ってくるよ。」
「ありがとう。」
「hkr、大丈夫、大丈夫。ゆっくり息吸って。」
『はぁはぁはぁっ、嫌だ、はぁっはぁっ、嫌だよ』
「何が嫌なんだろ、」
田村「これ、タオル!!」
「ありがとう、」
田村「hkr、ほのやでー?ちゃんとそばに居るでーー?」
そんなほのちゃんの声にhkrが反応を示した。
ぎゅっっ 離れていかないで、そう言っているみたいに強くほのちゃんの腕を掴んだhkr、
『はぁっはぁ、ほのっ、ちゃんっ、はぁっ、』
田村「ん、ほのやで、大丈夫、ゆっくり、ゆっーくり、そうそう、」
『はぁはぁ、んん、嫌だ!嫌だ嫌だ嫌だ、はぁっはぁっ、』
声を上げ、何かから逃げるように耳を塞ぎ続けるhkr。
森田「hkr!!!大丈夫だよ!!!私はここに居る!!!」
田村「ほのやっておる!!理佐さんやって、由依さんやっておるよ!」
小林「hkr、hkrは独りじゃない。私達がいるよ。私たちがhkrを守るから、」
「っ…大丈夫、大丈夫だよ、」
ぎゅっっっっと強くhkrを抱きしめてただ一生懸命に想いが伝わるように願う。
『はぁ、はぁ、理佐、さん?』
「ん、理佐だよ、ほのちゃん達もいるよ、」
『…っぅ、理佐さんっ、怖かった、怖かったっっ、』
「うん、もう大丈夫、大丈夫だよ、」
悪夢から冷めた子供のようにわんわんと声を出してなくhkrを見て、後悔が募っていく。
どうしてこんなになるまで気付けなかったのだろうか、もっと私が気にして声を掛けていれば、なんてそんな思いはこば達も同じらしく皆悔しそうな表情を浮かべていた。
『…っはぁ、ごめん、なさい、』
田村「hkr。」
『ほの、ちゃん、』
田村「おいで、」
私の元からほのちゃんの元へと行ったhkrは、ただ強くほのちゃんに抱き締められていた。
田村「ごめんな、こんなになるまで気づけなくて、」
森田「私も、hkrとずっと一緒に居たのに、全然気付けなかった、」
『謝らないで、ほのちゃんも、ひかるちゃんも悪くない、全部、私がいけないから、』
小林「hkr、いつから?」
『……3週間くらい前から、夜になって寝ようとすると、頭の中に色んな人の声が聞こえてきて、』
そう言ったhkrの表情は、あの時救えなかったあの子と全く同じ表情だった。
「っ…」
『いつか治るって、思ってたんですけど、全然治らなくて、寧ろ酷くなる一方で、』
「ごめんっ、気付けなくて、ずっと1人で苦しませて、ごめんっ、hkr、ほんとにごめんっ、」
『んん、理佐さん?』
もう一度その存在を確認するように抱きしめた身体。
小林「…話してくれてありがとう。」
「理佐、」
「…うん、」
「ねぇhkr、」
『はい、』
「ちょっとお休みしよっか。」
『っ…嫌です、嫌だ、理佐さん達とまだ一緒にやりたい、』
田村「hkr、ほのも理佐さんの意見に賛成や、hkrは今心がいっぱいいっぱいやねん、だから1回整理する時間を作ろう?」
森田「誰もhkrを置いてったりしない、皆でhkrのこと待ってるから、だから、今はお休みしよう?」
『…』
小林「私もさ休業したら皆に置いてかれちゃうじゃないかって思ってた。でもね?こんなにメンバー思いの人達が私の事置いてくわけなかったんだ、休業中も毎日連絡くれて、休みの時は会いにも来てくれてさ、hkrも逢いに来てくれたでしょ?」
『っ…』
小林「誰もhkrを1人にしないし、置いてったりしないよ。むしろ、自分がみんなを置いてってやるんだってくらいの気持ちでさ、1回休んで、また頑張ろう?」
1度休業を経験したこばからの言葉にはそ相応の重みがあって、それをhkrも分かったのだろう、静かに首を縦に振った。
「ん、偉い、偉いよ、hkr。」
『絶対に置いてかないでください、』
「うんっ、なんなら休業期間私のお家にいなよ。」
『え、?』
「hkrのそばに居たい。だめかな?」
『だめ、じゃないです、』
「ふふ、じゃあ決まりね、そーゆうことだから、皆hkrに会いたかったら私のお家きてね?」
田村「やったー!hkrに会えて、理佐さんにも会えて、って一石二鳥ですね!」
森田「いーなー、hkr羨ましいー!」
『ふふ、いいでしょ、』
力なく笑ったhkrに安堵する。もう同じ過ちは犯さない。絶対にこの子を守ってみせる。
小林「メンバーに話そっか。」
『はい、』
「その前にマネージャーさんじゃない?笑」
森田「たしかに。」
田村「もう一斉に話しちゃえば良くないですか?」
「賛成。」
『そんな軽いノリで決めないでくださいよ、笑』
「あ、ごめんごめん笑」
さ、1度休んで、また歩き出そう。
hkr、休むことは立ち止まることじゃない、休むことでそれまで以上の歩幅で歩き出せるんだよ。大丈夫、hkrは独りじゃない。1人になんて絶対させないから。
-fin-
菅井「どうした!?」
小林「hkr!!!」
それは突然の事だった。
いつものスタジオで、いつものようにレッスンをして、いつもと同じ休憩時間を過ごしていた。
そんな私たちにいつもとは違う非常事態が起きた。
『はぁはぁはぁ、もう嫌だ、嫌だ、嫌だ。』
ドアの付近にいたhkrが突然耳を抑え、声を上げ、近くにあった花瓶の方へと倒れ込んだ。呼吸の仕方を忘れてしまったかのように、大きく取り乱していて、1期も2期も初めて見るhkrの姿に混乱していた。
「hkrー??どうした?大丈夫だからね。友香、ごめん、メンバー連れて外行ってもらえる?」
菅井「ん、分かった。行こう、みんな。」
スタッフ「理佐、大丈夫か?」
「大丈夫です。」
「こば、ひかるちゃん、ほのちゃん、ごめん、残ってもらってもいい?」
小林「ん。」
森田「はい、」
田村「ほの、タオルとか持ってきます、」
「ありがとね、」
「hkrー?聞こえる?大丈夫だよ、ゆっくり、ゆっくり。」
私だってどうすればいいかなんて分からない。
それでも、彼女を抱きしめて、安心させたかった。ふと、あの時期のあの子と重なってしまった。1人ではきっと無理だと思ったから、普段からhkrを可愛がってるこばと、仲のいいひかるちゃんとほのちゃんに残ってもらう。
森田「hkrーー、大丈夫だよ、」
小林「私水買ってくるよ。」
「ありがとう。」
「hkr、大丈夫、大丈夫。ゆっくり息吸って。」
『はぁはぁはぁっ、嫌だ、はぁっはぁっ、嫌だよ』
「何が嫌なんだろ、」
田村「これ、タオル!!」
「ありがとう、」
田村「hkr、ほのやでー?ちゃんとそばに居るでーー?」
そんなほのちゃんの声にhkrが反応を示した。
ぎゅっっ 離れていかないで、そう言っているみたいに強くほのちゃんの腕を掴んだhkr、
『はぁっはぁ、ほのっ、ちゃんっ、はぁっ、』
田村「ん、ほのやで、大丈夫、ゆっくり、ゆっーくり、そうそう、」
『はぁはぁ、んん、嫌だ!嫌だ嫌だ嫌だ、はぁっはぁっ、』
声を上げ、何かから逃げるように耳を塞ぎ続けるhkr。
森田「hkr!!!大丈夫だよ!!!私はここに居る!!!」
田村「ほのやっておる!!理佐さんやって、由依さんやっておるよ!」
小林「hkr、hkrは独りじゃない。私達がいるよ。私たちがhkrを守るから、」
「っ…大丈夫、大丈夫だよ、」
ぎゅっっっっと強くhkrを抱きしめてただ一生懸命に想いが伝わるように願う。
『はぁ、はぁ、理佐、さん?』
「ん、理佐だよ、ほのちゃん達もいるよ、」
『…っぅ、理佐さんっ、怖かった、怖かったっっ、』
「うん、もう大丈夫、大丈夫だよ、」
悪夢から冷めた子供のようにわんわんと声を出してなくhkrを見て、後悔が募っていく。
どうしてこんなになるまで気付けなかったのだろうか、もっと私が気にして声を掛けていれば、なんてそんな思いはこば達も同じらしく皆悔しそうな表情を浮かべていた。
『…っはぁ、ごめん、なさい、』
田村「hkr。」
『ほの、ちゃん、』
田村「おいで、」
私の元からほのちゃんの元へと行ったhkrは、ただ強くほのちゃんに抱き締められていた。
田村「ごめんな、こんなになるまで気づけなくて、」
森田「私も、hkrとずっと一緒に居たのに、全然気付けなかった、」
『謝らないで、ほのちゃんも、ひかるちゃんも悪くない、全部、私がいけないから、』
小林「hkr、いつから?」
『……3週間くらい前から、夜になって寝ようとすると、頭の中に色んな人の声が聞こえてきて、』
そう言ったhkrの表情は、あの時救えなかったあの子と全く同じ表情だった。
「っ…」
『いつか治るって、思ってたんですけど、全然治らなくて、寧ろ酷くなる一方で、』
「ごめんっ、気付けなくて、ずっと1人で苦しませて、ごめんっ、hkr、ほんとにごめんっ、」
『んん、理佐さん?』
もう一度その存在を確認するように抱きしめた身体。
小林「…話してくれてありがとう。」
「理佐、」
「…うん、」
「ねぇhkr、」
『はい、』
「ちょっとお休みしよっか。」
『っ…嫌です、嫌だ、理佐さん達とまだ一緒にやりたい、』
田村「hkr、ほのも理佐さんの意見に賛成や、hkrは今心がいっぱいいっぱいやねん、だから1回整理する時間を作ろう?」
森田「誰もhkrを置いてったりしない、皆でhkrのこと待ってるから、だから、今はお休みしよう?」
『…』
小林「私もさ休業したら皆に置いてかれちゃうじゃないかって思ってた。でもね?こんなにメンバー思いの人達が私の事置いてくわけなかったんだ、休業中も毎日連絡くれて、休みの時は会いにも来てくれてさ、hkrも逢いに来てくれたでしょ?」
『っ…』
小林「誰もhkrを1人にしないし、置いてったりしないよ。むしろ、自分がみんなを置いてってやるんだってくらいの気持ちでさ、1回休んで、また頑張ろう?」
1度休業を経験したこばからの言葉にはそ相応の重みがあって、それをhkrも分かったのだろう、静かに首を縦に振った。
「ん、偉い、偉いよ、hkr。」
『絶対に置いてかないでください、』
「うんっ、なんなら休業期間私のお家にいなよ。」
『え、?』
「hkrのそばに居たい。だめかな?」
『だめ、じゃないです、』
「ふふ、じゃあ決まりね、そーゆうことだから、皆hkrに会いたかったら私のお家きてね?」
田村「やったー!hkrに会えて、理佐さんにも会えて、って一石二鳥ですね!」
森田「いーなー、hkr羨ましいー!」
『ふふ、いいでしょ、』
力なく笑ったhkrに安堵する。もう同じ過ちは犯さない。絶対にこの子を守ってみせる。
小林「メンバーに話そっか。」
『はい、』
「その前にマネージャーさんじゃない?笑」
森田「たしかに。」
田村「もう一斉に話しちゃえば良くないですか?」
「賛成。」
『そんな軽いノリで決めないでくださいよ、笑』
「あ、ごめんごめん笑」
さ、1度休んで、また歩き出そう。
hkr、休むことは立ち止まることじゃない、休むことでそれまで以上の歩幅で歩き出せるんだよ。大丈夫、hkrは独りじゃない。1人になんて絶対させないから。
-fin-
1/30ページ