▶︎ 森田ひかる
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廊下で見かけたあの瞬間から私は恋に落ちた。
綺麗な金髪に、何個もつけてあるピアス、いかにもチャラそうな感じの後輩。私の好みではなかった。それなのに、一目見て雷に打たれたようにその子しか見れなくなった。
『ひかる先輩!!おはようございます!!』
「おぉ、おはよ〜。」
『今日も、ひかる先輩が1番可愛いです。』
「ふふ、ありがとう。」
「ほら、あっちで夏鈴が待っとるよ。」
『あ、本当だ。じゃあまた昼休み!』
「ん、またね〜。」
そしてその子は、私の好みになって再び目の前に現れた。私のことが好きだと、真っ直ぐ目を見て伝えてくれた彼女に同じ気持ちだと、返そうと思ったけど、もしかしたらすぐ飽きられてしまうかもしれない、なんてヘタレ心が過ぎって、未だに片想いされてる先輩を演じ続けていた。
「はぁ…、」
田村「ふふ、朝からおっきいため息やな?」
「あぁ、保乃ちゃん、おはよう。」
田村「おはよう。どうせhkrちゃんやろ。」
「んー、まぁ、そんなとこ、」
田村「そんな拗らせてないでさっさと付き合っちゃえばいいのに。」
「それが出来たらこんなに悩んでないよ〜。」
田村「ふふ、確かにな笑」
「でも、夏鈴ちゃんが言ってたけど、ほんっまにhkrちゃん人気らしいで?」
「…それも重々承知の上。」
田村「なーにをそんな躊躇ってるん。」
「…他にも、もっと可愛い子居るし、いつか飽きられちゃうのが怖いんよ。」
田村「金髪も、ピアスも、人間関係も、ひぃちゃんのためだけに変えた子が、飽きると思うん?」
「…それはそうやけどー、」
田村「あ、あれhkrちゃんやん。」
「え、どれ、」
田村「ほら、中庭、」
「…ほんとだ。」
田村「あ〜、あの子が麗奈ちゃんか〜!」
「麗奈ちゃん?」
田村「うん、最近hkrちゃんにすごいアタックしてるらしいで、当の本人は気づいてないみたいやけどな〜。」
「…、」
あ、麗奈ちゃん腕組んだ。
なんなん、hkrちゃんは私のことが好きなんやないの?なんでそんなニコニコしとるんよ。
田村「ふふ、ご立腹そうやん。」
「べーつーにーー。」
田村「だから、拗らせてないでさっさとOKすればいいのに。」
「…、」
田村「早くひぃちゃんの物にしちゃいな?」
「…分かっとるけどさ、」
田村「ふふ、大丈夫。hkrちゃんはひぃちゃんしか見てへんよ。ほら、今やって麗奈ちゃんと、ちゃんと距離とってんで、」
「…、」
田村「ふふ、お昼休みにでも結果は聞けるかな〜〜。」
『ひかる先輩!!!』
「…おぉ、hkrちゃん。」
『お弁当一緒に食べましょ!』
「良かよ〜、あ、麗奈ちゃんとやなくていいん?」
『麗奈ちゃん??』
『はい!私はひかる先輩が良いんで!』
「ならいいけど、屋上?」
『はい!!行きましょ!』
さっきの場面が少しだけチラつくけど、hkrちゃんに笑顔を向けられてしまえばそんなのどうでも良くなってしまった。
キキィーーー
『んーーー、気持ちいいーー。』
「ふふ、気持ちいいね〜。」
"んーーっ"なんて気持ちよさそうに腕を広げているhkrちゃんのセーターを少しだけつまんでみる。
『…ん?すごい可愛いことしてません?どうしたんですか?』
「…ねぇhkrちゃんはさ。」
『はい、』
「私のどこが好きなの?」
『全部好きですけど、1番好きなところは、当たり前を大切にしてるところ、ですかね。』
「…?」
『ありがとう、とか、ごめんとか、当たり前のことだけどちゃんと伝えてて、ありふれた当たり前を大切にしてるところが好きです。当たり前を大切にするって、中々出来ないことだと思うし。』
「っ…そっか、」
『ふふ、勿論ほかにも沢山ありますよ。』
『笑顔が可愛いところとか、ツボが浅い所とか、優しいとこも、負けず嫌いなところも、しれーっと飲み物奢らせるところも、あとはー、っと…んっ、んっ??!』
「…うるさい、」
You side
ひかる先輩に聞かれた、好きな所を好きなように沢山答えていればネクタイを引っ張られ、重なった唇。
思いもよらぬ出来事に拍子抜けしていれば、顔を真っ赤にしたひかる先輩が"うるさい"なんて一言呟いた。
『っ…、ひかる、先輩、今のって、』
森田「私も、hkrちゃんが好き。」
『うぇぇぇえええぇぇ!!?』
森田「なん!!そんな驚くことやないやろ?」
『驚きですよ!!!!だって、え、私の事好きなんですか?』
森田「もー言ってあげませーん。」
『え、なんで、もっかい!!もっかいだけ!』
森田「ふふ、好き。」
何も施されていないストレートな綺麗な髪を耳に掛けながら、"好き"って笑ったひかる先輩に嬉しくなって、どんどん視界が滲んで行く。
森田「ちょっ、なんで泣いとるの〜笑笑」
『嬉しくて、っ、だって、ひかる先輩が私の事、好きってぇ、』
森田「ふふ、好き、大好き。」
『うぁぁぁっ、私の片想いじゃなかったんだぁあっ』
森田「ふふ、最初っからずーっと両想いだよ。」
『…え?』
森田「あはは、」
『いや、何笑ってるんですか!!最初っから両思いって…、なんで教えてくれなかったんですか!!』
森田「だってー、簡単に落ちちゃったらつまらんやろ?」
『っ…、』
今まで掌で転がす側だった私が、気づけばこの人の手のひらで転がされていたらしい。
森田「ふふ、今日から余所見しちゃ駄目だからね。」
『余所見なんて、出来るわけないじゃないですか。』
森田「ふふ、やね。私のこと大好きだもんね?」
『っ…、可愛い、可愛いから憎い!!!』
森田「あはは、ほら、お弁当食べよう。昼休み終わっちゃう。」
『…恋人とお弁当、ふふ、幸せ。』
森田「なに、そんな初々しいこと言っちゃって、慣れっこやろ?」
『…慣れっこ?私、ひかる先輩が初めての恋人ですけど、』
森田「え、そうなん!?」
『はい。』
『ちなみに、さっきのチューがファーストキスです。』
森田「…嘘、」
『ふふ、ほんと。』
森田「…もっと、ちゃんとすれば良かった。」
『あはは、可愛い。』
『ならもう1回、今度は私から。』
森田「っ…んっ、馬鹿、」
『ふふ、幸せだ。』
こうして無事結ばれた私達は幸せの日常を歩み出した。
田村「おはよう〜、あれ、ひぃちゃんセーター買ったん?」
「んー?ふふ、これhkrの。」
田村「あ〜〜、そりゃサイズおっきいと思ったわ!笑ふふ、ちゃんとカップルやってるやん〜。」
「まあね〜〜。」
藤吉「おはよ〜。」
『おはー。』
藤吉「あれ、hkr今日はセーター着てないの?」
『んー、ひかるが寒そうにしてたから貸した。』
藤吉「うわ、ちゃんと恋人やってるわ。」
『ふふ、恋人ですもーん。』
-fin-
リクエスト 好きを返して貰える日まで 続編!
綺麗な金髪に、何個もつけてあるピアス、いかにもチャラそうな感じの後輩。私の好みではなかった。それなのに、一目見て雷に打たれたようにその子しか見れなくなった。
『ひかる先輩!!おはようございます!!』
「おぉ、おはよ〜。」
『今日も、ひかる先輩が1番可愛いです。』
「ふふ、ありがとう。」
「ほら、あっちで夏鈴が待っとるよ。」
『あ、本当だ。じゃあまた昼休み!』
「ん、またね〜。」
そしてその子は、私の好みになって再び目の前に現れた。私のことが好きだと、真っ直ぐ目を見て伝えてくれた彼女に同じ気持ちだと、返そうと思ったけど、もしかしたらすぐ飽きられてしまうかもしれない、なんてヘタレ心が過ぎって、未だに片想いされてる先輩を演じ続けていた。
「はぁ…、」
田村「ふふ、朝からおっきいため息やな?」
「あぁ、保乃ちゃん、おはよう。」
田村「おはよう。どうせhkrちゃんやろ。」
「んー、まぁ、そんなとこ、」
田村「そんな拗らせてないでさっさと付き合っちゃえばいいのに。」
「それが出来たらこんなに悩んでないよ〜。」
田村「ふふ、確かにな笑」
「でも、夏鈴ちゃんが言ってたけど、ほんっまにhkrちゃん人気らしいで?」
「…それも重々承知の上。」
田村「なーにをそんな躊躇ってるん。」
「…他にも、もっと可愛い子居るし、いつか飽きられちゃうのが怖いんよ。」
田村「金髪も、ピアスも、人間関係も、ひぃちゃんのためだけに変えた子が、飽きると思うん?」
「…それはそうやけどー、」
田村「あ、あれhkrちゃんやん。」
「え、どれ、」
田村「ほら、中庭、」
「…ほんとだ。」
田村「あ〜、あの子が麗奈ちゃんか〜!」
「麗奈ちゃん?」
田村「うん、最近hkrちゃんにすごいアタックしてるらしいで、当の本人は気づいてないみたいやけどな〜。」
「…、」
あ、麗奈ちゃん腕組んだ。
なんなん、hkrちゃんは私のことが好きなんやないの?なんでそんなニコニコしとるんよ。
田村「ふふ、ご立腹そうやん。」
「べーつーにーー。」
田村「だから、拗らせてないでさっさとOKすればいいのに。」
「…、」
田村「早くひぃちゃんの物にしちゃいな?」
「…分かっとるけどさ、」
田村「ふふ、大丈夫。hkrちゃんはひぃちゃんしか見てへんよ。ほら、今やって麗奈ちゃんと、ちゃんと距離とってんで、」
「…、」
田村「ふふ、お昼休みにでも結果は聞けるかな〜〜。」
『ひかる先輩!!!』
「…おぉ、hkrちゃん。」
『お弁当一緒に食べましょ!』
「良かよ〜、あ、麗奈ちゃんとやなくていいん?」
『麗奈ちゃん??』
『はい!私はひかる先輩が良いんで!』
「ならいいけど、屋上?」
『はい!!行きましょ!』
さっきの場面が少しだけチラつくけど、hkrちゃんに笑顔を向けられてしまえばそんなのどうでも良くなってしまった。
キキィーーー
『んーーー、気持ちいいーー。』
「ふふ、気持ちいいね〜。」
"んーーっ"なんて気持ちよさそうに腕を広げているhkrちゃんのセーターを少しだけつまんでみる。
『…ん?すごい可愛いことしてません?どうしたんですか?』
「…ねぇhkrちゃんはさ。」
『はい、』
「私のどこが好きなの?」
『全部好きですけど、1番好きなところは、当たり前を大切にしてるところ、ですかね。』
「…?」
『ありがとう、とか、ごめんとか、当たり前のことだけどちゃんと伝えてて、ありふれた当たり前を大切にしてるところが好きです。当たり前を大切にするって、中々出来ないことだと思うし。』
「っ…そっか、」
『ふふ、勿論ほかにも沢山ありますよ。』
『笑顔が可愛いところとか、ツボが浅い所とか、優しいとこも、負けず嫌いなところも、しれーっと飲み物奢らせるところも、あとはー、っと…んっ、んっ??!』
「…うるさい、」
You side
ひかる先輩に聞かれた、好きな所を好きなように沢山答えていればネクタイを引っ張られ、重なった唇。
思いもよらぬ出来事に拍子抜けしていれば、顔を真っ赤にしたひかる先輩が"うるさい"なんて一言呟いた。
『っ…、ひかる、先輩、今のって、』
森田「私も、hkrちゃんが好き。」
『うぇぇぇえええぇぇ!!?』
森田「なん!!そんな驚くことやないやろ?」
『驚きですよ!!!!だって、え、私の事好きなんですか?』
森田「もー言ってあげませーん。」
『え、なんで、もっかい!!もっかいだけ!』
森田「ふふ、好き。」
何も施されていないストレートな綺麗な髪を耳に掛けながら、"好き"って笑ったひかる先輩に嬉しくなって、どんどん視界が滲んで行く。
森田「ちょっ、なんで泣いとるの〜笑笑」
『嬉しくて、っ、だって、ひかる先輩が私の事、好きってぇ、』
森田「ふふ、好き、大好き。」
『うぁぁぁっ、私の片想いじゃなかったんだぁあっ』
森田「ふふ、最初っからずーっと両想いだよ。」
『…え?』
森田「あはは、」
『いや、何笑ってるんですか!!最初っから両思いって…、なんで教えてくれなかったんですか!!』
森田「だってー、簡単に落ちちゃったらつまらんやろ?」
『っ…、』
今まで掌で転がす側だった私が、気づけばこの人の手のひらで転がされていたらしい。
森田「ふふ、今日から余所見しちゃ駄目だからね。」
『余所見なんて、出来るわけないじゃないですか。』
森田「ふふ、やね。私のこと大好きだもんね?」
『っ…、可愛い、可愛いから憎い!!!』
森田「あはは、ほら、お弁当食べよう。昼休み終わっちゃう。」
『…恋人とお弁当、ふふ、幸せ。』
森田「なに、そんな初々しいこと言っちゃって、慣れっこやろ?」
『…慣れっこ?私、ひかる先輩が初めての恋人ですけど、』
森田「え、そうなん!?」
『はい。』
『ちなみに、さっきのチューがファーストキスです。』
森田「…嘘、」
『ふふ、ほんと。』
森田「…もっと、ちゃんとすれば良かった。」
『あはは、可愛い。』
『ならもう1回、今度は私から。』
森田「っ…んっ、馬鹿、」
『ふふ、幸せだ。』
こうして無事結ばれた私達は幸せの日常を歩み出した。
田村「おはよう〜、あれ、ひぃちゃんセーター買ったん?」
「んー?ふふ、これhkrの。」
田村「あ〜〜、そりゃサイズおっきいと思ったわ!笑ふふ、ちゃんとカップルやってるやん〜。」
「まあね〜〜。」
藤吉「おはよ〜。」
『おはー。』
藤吉「あれ、hkr今日はセーター着てないの?」
『んー、ひかるが寒そうにしてたから貸した。』
藤吉「うわ、ちゃんと恋人やってるわ。」
『ふふ、恋人ですもーん。』
-fin-
リクエスト 好きを返して貰える日まで 続編!