▶︎ 渡邉理佐
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昔から自己紹介が苦手だった。
それだけは逃れられない時間だったから。
教師「じゃあー次は、渡邉。」
「は、はい、」
「わ、わ、渡邉理佐です、よ、よろしくお願い、し、ます、」
"え、緊張しすぎじゃね?"
"いやあれ緊張じゃねーだろ"
"あー、吃音とか何とか?"
"え、ほんとにいるんだね"
こうなるから嫌だったんだ。
周りの人とは違う、それを感じてしまうから。
『うるさ。静かに出来ないの?』
"は?"
"ちょっ、やめとけって、mrtだよ、噂の"
『あんたも、もっと自信持ちなよ。』
『ちゃんと話せてるよ。』
「っ…あ、あ、りがとう。」
怖いと噂のmrtさんは、私を守るように言葉を紡いでくれた。
この日からmrtさんへの片想いが始まった。
小林「理佐ーー、ここどうやってやんのー、」
「こ、これは、え、え、えっくすを、ちょっ、っと待ってね、書く、」
小林「ん、ありがとう、」
そしてあの日から由依という友達も出来た。吃音の私を普通の友達として受け入れてくれて、一緒に居てくれる、大切な友達。
『あ、いたいた。』
『ねえ、理佐。』
「っ…、mrt、さんっ、」
『hkrでいい。』
『じゃなくて、ちょっと話してみ。』
「…?」
『例えばー、じゃあ好きな食べ物は?』
「え、え、びの…、」
『理佐、最後まで、教えて。』
「え、え、びの、ぱ、ぱ、ぱすた、」
『エビのパスタが好きなのか。いいね、私も好き。』
小林「ちょっと、なに急に。」
『いや、なんか、今もそうだけど理佐ちゃんと話せるのに最後まで言わないで諦めてるからさ、ちゃんと話したいって思って。』
「っ…わ、わ、私は、吃音だ、だ、し、」
『…?だから?』
「じ、じ、時間たくさん、と、とっちゃう、」
『ふふ、そんなの気にしなくていいんだよ。』
『私は理佐と話したくて今ここにいるの。理佐の紡ぐ言葉が聞きたい。』
「っ…、」
こんなこと言ってくれる人は初めてだった。
お母さんや家族は私の言いたいことを先読みして会話をしていたし、由依や、同級生には時間を取らせてしまうと思うと、話すことをやめてしまっていたから、hkrにそう言って貰えて、すごく嬉しかった。
『じゃあ、理佐は、海老が一番好き?』
「…う、うん、好き。」
『ふふ、そっか、じゃあ今度さ一緒にエビのお店行かない?由依も。』
「…行きたい、」
小林「行きた……え、ちょっと待って、今理佐普通に言えてなかった?」
『ふふ、言えてたね。』
「う、う、う、そ、い、いえてた?」
『ふふ、うん、言えてたよ。』
『理佐、私は理佐の言葉を最後までちゃんと聞きたい。それがどれだけ時間のかかることでも良い、最後まで私に教えて?』
「っ…ありがとう。」
小林「言えてる!!言えてるよ!!」
『やっぱり、』
「…?」
『あぁ、いや、実はさ私のお姉ちゃんも小学生の時から吃音なんだよね。でも、大学生になってから普通に話せるようになってて、理由聞いたら、相手に時間を取らせたくないって思って焦っちゃたり、自分はちゃんと話せないって思い込んでただけで、ちゃんと向き合ったらいつの間にか詰まらず話せるようになったーって、』
小林「…そーなんだ。」
『うん、だからもしかしたら理佐もそうなのかなぁって、』
「っ…、」
『理佐はちゃんと話せるよ。大丈夫。』
「で、でも、みん、みんなの前だと、は、話せなくなる、」
『それはまだ自信が無いからじゃないかな、』
『私や、由依と沢山お話して沢山自信をつけてけば必ず話せるようになる。』
「っ…、こ、これからもは、話してくれる?」
『もちろん。ね、由依。』
小林「うん。勿論だよ。」
「…ありがとう、」
この日から自信をつける日々が始まった。
『ふぁー、あ、理佐おはよー、』
「おはよう〜、ふふ、ね、むそうだね。」
『んー、ねーむい。』
「昨日遅かったの?」
『ちょっとだけねーー、』
小林「おはーー、」
『おはよー』
「おはようー、」
小林「ね、昨日のドラマ見た?」
「見た見た!め、っちゃきゅんってした。」
小林「ね。hkrはどうせ見てないからいいや。」
『見てないけど!!』
『ふふ、てかなーんで3年間丸々同じクラスなわけ?笑』
小林「運命の腐れ縁?」
「嫌なのー??」
『ぜーんぜん、超嬉しい。』
「ふふ、私も。」
あの日から、2年が経ち、私たちは3年生になった。そして、二人のおかげで私はほぼ詰まることなく話をすることが出来た。
そして話せるようになった私には伝えなきゃ行けない言葉がある。
「hkr、」
『ん??』
「1年生の時からずっ、と、好きです、」
『へ…、』
小林「わお。」
「私と、付き合って貰えませんか、」
『私でいいの?』
「hkrがいい。」
『…ぜひ、お願いします、』
小林「ふふ、おめでとう。やっとだね、理佐。」
「うんっ。」
『幸せーーー』
小林「はぁ、リア充め。」
「ふふ、幸せ。」
-fin-
それだけは逃れられない時間だったから。
教師「じゃあー次は、渡邉。」
「は、はい、」
「わ、わ、渡邉理佐です、よ、よろしくお願い、し、ます、」
"え、緊張しすぎじゃね?"
"いやあれ緊張じゃねーだろ"
"あー、吃音とか何とか?"
"え、ほんとにいるんだね"
こうなるから嫌だったんだ。
周りの人とは違う、それを感じてしまうから。
『うるさ。静かに出来ないの?』
"は?"
"ちょっ、やめとけって、mrtだよ、噂の"
『あんたも、もっと自信持ちなよ。』
『ちゃんと話せてるよ。』
「っ…あ、あ、りがとう。」
怖いと噂のmrtさんは、私を守るように言葉を紡いでくれた。
この日からmrtさんへの片想いが始まった。
小林「理佐ーー、ここどうやってやんのー、」
「こ、これは、え、え、えっくすを、ちょっ、っと待ってね、書く、」
小林「ん、ありがとう、」
そしてあの日から由依という友達も出来た。吃音の私を普通の友達として受け入れてくれて、一緒に居てくれる、大切な友達。
『あ、いたいた。』
『ねえ、理佐。』
「っ…、mrt、さんっ、」
『hkrでいい。』
『じゃなくて、ちょっと話してみ。』
「…?」
『例えばー、じゃあ好きな食べ物は?』
「え、え、びの…、」
『理佐、最後まで、教えて。』
「え、え、びの、ぱ、ぱ、ぱすた、」
『エビのパスタが好きなのか。いいね、私も好き。』
小林「ちょっと、なに急に。」
『いや、なんか、今もそうだけど理佐ちゃんと話せるのに最後まで言わないで諦めてるからさ、ちゃんと話したいって思って。』
「っ…わ、わ、私は、吃音だ、だ、し、」
『…?だから?』
「じ、じ、時間たくさん、と、とっちゃう、」
『ふふ、そんなの気にしなくていいんだよ。』
『私は理佐と話したくて今ここにいるの。理佐の紡ぐ言葉が聞きたい。』
「っ…、」
こんなこと言ってくれる人は初めてだった。
お母さんや家族は私の言いたいことを先読みして会話をしていたし、由依や、同級生には時間を取らせてしまうと思うと、話すことをやめてしまっていたから、hkrにそう言って貰えて、すごく嬉しかった。
『じゃあ、理佐は、海老が一番好き?』
「…う、うん、好き。」
『ふふ、そっか、じゃあ今度さ一緒にエビのお店行かない?由依も。』
「…行きたい、」
小林「行きた……え、ちょっと待って、今理佐普通に言えてなかった?」
『ふふ、言えてたね。』
「う、う、う、そ、い、いえてた?」
『ふふ、うん、言えてたよ。』
『理佐、私は理佐の言葉を最後までちゃんと聞きたい。それがどれだけ時間のかかることでも良い、最後まで私に教えて?』
「っ…ありがとう。」
小林「言えてる!!言えてるよ!!」
『やっぱり、』
「…?」
『あぁ、いや、実はさ私のお姉ちゃんも小学生の時から吃音なんだよね。でも、大学生になってから普通に話せるようになってて、理由聞いたら、相手に時間を取らせたくないって思って焦っちゃたり、自分はちゃんと話せないって思い込んでただけで、ちゃんと向き合ったらいつの間にか詰まらず話せるようになったーって、』
小林「…そーなんだ。」
『うん、だからもしかしたら理佐もそうなのかなぁって、』
「っ…、」
『理佐はちゃんと話せるよ。大丈夫。』
「で、でも、みん、みんなの前だと、は、話せなくなる、」
『それはまだ自信が無いからじゃないかな、』
『私や、由依と沢山お話して沢山自信をつけてけば必ず話せるようになる。』
「っ…、こ、これからもは、話してくれる?」
『もちろん。ね、由依。』
小林「うん。勿論だよ。」
「…ありがとう、」
この日から自信をつける日々が始まった。
『ふぁー、あ、理佐おはよー、』
「おはよう〜、ふふ、ね、むそうだね。」
『んー、ねーむい。』
「昨日遅かったの?」
『ちょっとだけねーー、』
小林「おはーー、」
『おはよー』
「おはようー、」
小林「ね、昨日のドラマ見た?」
「見た見た!め、っちゃきゅんってした。」
小林「ね。hkrはどうせ見てないからいいや。」
『見てないけど!!』
『ふふ、てかなーんで3年間丸々同じクラスなわけ?笑』
小林「運命の腐れ縁?」
「嫌なのー??」
『ぜーんぜん、超嬉しい。』
「ふふ、私も。」
あの日から、2年が経ち、私たちは3年生になった。そして、二人のおかげで私はほぼ詰まることなく話をすることが出来た。
そして話せるようになった私には伝えなきゃ行けない言葉がある。
「hkr、」
『ん??』
「1年生の時からずっ、と、好きです、」
『へ…、』
小林「わお。」
「私と、付き合って貰えませんか、」
『私でいいの?』
「hkrがいい。」
『…ぜひ、お願いします、』
小林「ふふ、おめでとう。やっとだね、理佐。」
「うんっ。」
『幸せーーー』
小林「はぁ、リア充め。」
「ふふ、幸せ。」
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