▶︎ 渡邉理佐
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そそくさと舞台裏へ走っていけば前方、右側に私が妹のように可愛がっているあの子の姿が見えた。
天「んん、やだぁ、むり、」
田村「嫌やなぁ、辛いなぁ。」
「あれ、ぴえんーー?笑笑」
天「お姉ちゃんっー、」
「大丈夫、天ちゃんは大丈夫だよ。」
天「んんっー、」
「ふふ、ほのちゃんよろしくね。」
田村「はいっ、」
「天ー??また後でね?」
天「んんー!!天って呼ぶのずるい!!早くhkrさんのとこ行って!!」
「あははっ、はいはい、いってきます」
hkrは何処にいるんだろ。
あ、居た。
「hkr!」
『ん?…ん??ねぇ、由依、私、今なんか天使見えてるんだけど。』
小林「うん、理佐ね。」
『…』
「ふふ、どう?」
『綺麗、』
「ほんとにー?笑」
『うん、凄く綺麗。綺麗すぎて、目のやり場に、困る、』
「よかった、じゃあ、行ってくるね。」
『ん、あ、理佐』
「ん?」
カシャ
『いってらっしゃいっ、』
「いってきます。」
yui side
ステージに理佐が上がり、その様子をモニター越しに見ていた。メンバーそれぞれ言葉を交わすことなく理佐の紡ぐ言葉一つ一つを聞き零さないように真剣に聞いていた。
"辛いなぁって、思うことも沢山あって"
『っ…、』
隣にいるhkrが天を仰いだ。涙をこぼさないように、なんてやっているこの癖、理佐から受け継いだのかな。それとも理佐がhkrから受け継いだのかな。
森田「hkrさん、」
hkrの左隣にいたひかるがぎゅっとhkrの手を握った。hkrはそのままひかるに抱きついて寂しそうに、泣いた。
メンバー全員二人の姿を視界に入れなかった。まるで2人のことが見えていないかのように、それが私たちにできる唯一の優しさだったと思う。
『ごめん、ありがとう、』
森田「ふふ、hkrさん赤ちゃんみたい。」
『え、』
「hkrは元から赤ちゃんだよ」
『えぇ、』
「ふふ、そろそろ出番だよ。」
『ん、』
『由依。』
「ん?」
『ん、』
手を広げて待っているhkr。
……え?これは、来いってこと?
「ふふ、言葉にしてよ笑」
『…ん、由依、来て。』
「はいはい。」
ぎゅぅぅぅって潰されるんじゃないかって位抱きしめられてそして耳元でhkrが言った。
"理佐の代わりにはなれないけど、でも、私は由依のそばに居たい、由依の気持ちを分かりたいって思ってるよ"
不器用なhkrなりに気持ちを伝えてくれたことが嬉しくて口元が緩む。
「同じこと思ってるよ。」
なんて言えば眉を上げびっくりしたように笑った。理佐の代わりにはなれないけど、hkrのこと守りたいって私も思ってるよ。
そんなやり取りを終えステージに上がった私たち。1期だけのMCを終え、理佐と友香が2人で会場を回り、そして、太陽は見上げる人を選ばないが終わった。
理佐とやる最後の楽曲。
理佐「危なっかしい計画ー!!!」
risa side
こば、友香、私の順(すみません、ちょっとあやふやです)で煽りを入れる。最後の曲が始まった。
〜大人しいコだね、なんて言われるけど〜
それぞれが花道へ走り出す。
田村「理佐さん〜〜!」
「ふふ、ほのちゃん!ありがとね〜!!」
森田「理佐さん!」
「お、ひかるちゃん、hkrの事よろしくね。ありがとう〜〜!!」
すれ違うメンバーそれぞれに一言一言声をかける。この曲が終われば、このコンサートが終われば、もう私は、アイドルじゃなくなってしまう。
「っ…hkr!」
『理佐、』
「ふふ、今日も可愛いよ。」
『理佐も可愛いよ、卒業してもずっとBuddiesだから。』
「ふふ、うんっ!」
きっとhkrにはなんでもお見通しなんだ。
〜全部渋谷で 学ぶんだ〜
「ありがとう〜!!!!!」
最後メンバーが掃けて私一人で会場を回る。
"渡邉理佐"その文字をこんなにも多く見る日が来るなんて思わなかったな。青と白のペンライト、推しタオル、うちわなんかもあって、泣いてるファンの人を見ると心の底から"ありがとう"という気持ちになる。
「またね〜〜!!!」
トロッコを降りて、配信用のカメラにお礼を告げる。皆でいたステージに戻ろうと階段を降りて顔を上げた。
「ええぇぇえ!!?」
「「「「「「理佐(さーん)!!!!!」」」」」」
こんなサプライズ聞いてないよ、
菅井「ちょっと私たちの方からも理佐に感謝の気持ちを伝えたいなぁって、まず、井上ちゃんから!」
メンバー 一人一人が向日葵と一言を送ってくれる。じっくりと目を見て話を聞いて、1人、また1人と話し終えていく度に目から涙溢れてしまう。
『理佐。』
「hkr!」
『7年間お疲れ様。』
「ありがとう、」
『理佐は器用な人じゃない。だから、もっと頼って。』
「っ…」
『なんて、あの時は言ったけど気付けば頼ってたのは私の方だったね。理佐の全部に救われてました、本当にありがとう。櫻坂46は理佐の分も私が、私たちが守っていくから、安心して卒業してください。』
「うんっ、ありがとう。」
『またね。』
ぎゅっとhkrを抱きしめる。マイクを遠ざけて、hkrにだけ聴こえるように、
「7年間頑張ってこれたのはhkrのお陰だから、本当にありがとう。ずっと、大好きです。」
そう伝えれば涙を流しながら笑顔をうかべたhkr。あの日、せかあいの制作期間悩んでいる私に言ってくれたhkrの一言が、hkrの存在が私の救いだった。本当にありがとう。これからもよろしくね。
「本当にありがとうございました。」
「またねーー!!!!!」
ステージに一礼して階段を降りる。
幕を開ければメンバー全員が待っていてくれてもう一度ありがとうを告げる。
「「「「「「「「理佐(さん)卒業おめでとう(ございます)!」」」」」」」」
「ありがとう〜〜!!!!!」
皆が笑顔で言ってくれる中1人だけ顔を挙げず俯いてる人がいた。
友香の顔、みんなの顔を見れば"早く行ってあげて"なんて視線を送られて向日葵をスタッフさんに渡して俯いてる彼女の元へと向かった。
「hkrー?」
『っ…やだ、今やだ、』
「ふふ、素直になるんでしょ?笑」
『嫌だ、待って、見ないで、』
「hkr、」
『っ…』
俯いていたhkrの頬を両手で包みそっと上げた。目と目が合い、普段見ることの少ないhkrの泣き顔を見る。
「可愛いよ、hkr。」
『っ…寂しい、寂しいよ、理佐っ、』
ぎゅっと抱きつかれたかと思えばわんわんと泣き出したhkr、ずっと溜めてたものが溢れ出た、そんな感じだった。
私の目からも止まることを知らないかのように涙が流れて、天を仰ぐ。
『理佐ともっと、一緒にいたかったっ、もっと歌いたかった、踊りたかったっ、櫻坂をやりたかった、』
「うん、っ、」
『なんでっ…なんで、』
「ん、」
何かを言おうとして辞めたhkr。
これはきっと聞き返していい言葉じゃないんだろうな。
『っ…ごめん、もう、大丈夫、』
「ほんとに?」
『うん。』
『……理佐、』
「ん?」
『卒業おめでとう。』
卒業発表をしてから初めてhkrから聞いた言葉。これを言うまでにどれだけの葛藤があったのか私には想像も出来ないけど、でも、私を送り出そうとしてくれている。ならば、私はそれにちゃんと答えよう。
「ありがとう、hkr。」
涙を流したまま笑うhkrは、少し自信がなさそう、でも大丈夫。hkrにはひかるちゃん達がいる。ひかるちゃん達の存在がhkrの自信になる。私はもう、何も後悔はない。
「みんな、本当にありがとう。」
櫻坂46の渡邉理佐に幕を閉じよう。
7年間本当にありがとう。
またね
-fin-
天「んん、やだぁ、むり、」
田村「嫌やなぁ、辛いなぁ。」
「あれ、ぴえんーー?笑笑」
天「お姉ちゃんっー、」
「大丈夫、天ちゃんは大丈夫だよ。」
天「んんっー、」
「ふふ、ほのちゃんよろしくね。」
田村「はいっ、」
「天ー??また後でね?」
天「んんー!!天って呼ぶのずるい!!早くhkrさんのとこ行って!!」
「あははっ、はいはい、いってきます」
hkrは何処にいるんだろ。
あ、居た。
「hkr!」
『ん?…ん??ねぇ、由依、私、今なんか天使見えてるんだけど。』
小林「うん、理佐ね。」
『…』
「ふふ、どう?」
『綺麗、』
「ほんとにー?笑」
『うん、凄く綺麗。綺麗すぎて、目のやり場に、困る、』
「よかった、じゃあ、行ってくるね。」
『ん、あ、理佐』
「ん?」
カシャ
『いってらっしゃいっ、』
「いってきます。」
yui side
ステージに理佐が上がり、その様子をモニター越しに見ていた。メンバーそれぞれ言葉を交わすことなく理佐の紡ぐ言葉一つ一つを聞き零さないように真剣に聞いていた。
"辛いなぁって、思うことも沢山あって"
『っ…、』
隣にいるhkrが天を仰いだ。涙をこぼさないように、なんてやっているこの癖、理佐から受け継いだのかな。それとも理佐がhkrから受け継いだのかな。
森田「hkrさん、」
hkrの左隣にいたひかるがぎゅっとhkrの手を握った。hkrはそのままひかるに抱きついて寂しそうに、泣いた。
メンバー全員二人の姿を視界に入れなかった。まるで2人のことが見えていないかのように、それが私たちにできる唯一の優しさだったと思う。
『ごめん、ありがとう、』
森田「ふふ、hkrさん赤ちゃんみたい。」
『え、』
「hkrは元から赤ちゃんだよ」
『えぇ、』
「ふふ、そろそろ出番だよ。」
『ん、』
『由依。』
「ん?」
『ん、』
手を広げて待っているhkr。
……え?これは、来いってこと?
「ふふ、言葉にしてよ笑」
『…ん、由依、来て。』
「はいはい。」
ぎゅぅぅぅって潰されるんじゃないかって位抱きしめられてそして耳元でhkrが言った。
"理佐の代わりにはなれないけど、でも、私は由依のそばに居たい、由依の気持ちを分かりたいって思ってるよ"
不器用なhkrなりに気持ちを伝えてくれたことが嬉しくて口元が緩む。
「同じこと思ってるよ。」
なんて言えば眉を上げびっくりしたように笑った。理佐の代わりにはなれないけど、hkrのこと守りたいって私も思ってるよ。
そんなやり取りを終えステージに上がった私たち。1期だけのMCを終え、理佐と友香が2人で会場を回り、そして、太陽は見上げる人を選ばないが終わった。
理佐とやる最後の楽曲。
理佐「危なっかしい計画ー!!!」
risa side
こば、友香、私の順(すみません、ちょっとあやふやです)で煽りを入れる。最後の曲が始まった。
〜大人しいコだね、なんて言われるけど〜
それぞれが花道へ走り出す。
田村「理佐さん〜〜!」
「ふふ、ほのちゃん!ありがとね〜!!」
森田「理佐さん!」
「お、ひかるちゃん、hkrの事よろしくね。ありがとう〜〜!!」
すれ違うメンバーそれぞれに一言一言声をかける。この曲が終われば、このコンサートが終われば、もう私は、アイドルじゃなくなってしまう。
「っ…hkr!」
『理佐、』
「ふふ、今日も可愛いよ。」
『理佐も可愛いよ、卒業してもずっとBuddiesだから。』
「ふふ、うんっ!」
きっとhkrにはなんでもお見通しなんだ。
〜全部渋谷で 学ぶんだ〜
「ありがとう〜!!!!!」
最後メンバーが掃けて私一人で会場を回る。
"渡邉理佐"その文字をこんなにも多く見る日が来るなんて思わなかったな。青と白のペンライト、推しタオル、うちわなんかもあって、泣いてるファンの人を見ると心の底から"ありがとう"という気持ちになる。
「またね〜〜!!!」
トロッコを降りて、配信用のカメラにお礼を告げる。皆でいたステージに戻ろうと階段を降りて顔を上げた。
「ええぇぇえ!!?」
「「「「「「理佐(さーん)!!!!!」」」」」」
こんなサプライズ聞いてないよ、
菅井「ちょっと私たちの方からも理佐に感謝の気持ちを伝えたいなぁって、まず、井上ちゃんから!」
メンバー 一人一人が向日葵と一言を送ってくれる。じっくりと目を見て話を聞いて、1人、また1人と話し終えていく度に目から涙溢れてしまう。
『理佐。』
「hkr!」
『7年間お疲れ様。』
「ありがとう、」
『理佐は器用な人じゃない。だから、もっと頼って。』
「っ…」
『なんて、あの時は言ったけど気付けば頼ってたのは私の方だったね。理佐の全部に救われてました、本当にありがとう。櫻坂46は理佐の分も私が、私たちが守っていくから、安心して卒業してください。』
「うんっ、ありがとう。」
『またね。』
ぎゅっとhkrを抱きしめる。マイクを遠ざけて、hkrにだけ聴こえるように、
「7年間頑張ってこれたのはhkrのお陰だから、本当にありがとう。ずっと、大好きです。」
そう伝えれば涙を流しながら笑顔をうかべたhkr。あの日、せかあいの制作期間悩んでいる私に言ってくれたhkrの一言が、hkrの存在が私の救いだった。本当にありがとう。これからもよろしくね。
「本当にありがとうございました。」
「またねーー!!!!!」
ステージに一礼して階段を降りる。
幕を開ければメンバー全員が待っていてくれてもう一度ありがとうを告げる。
「「「「「「「「理佐(さん)卒業おめでとう(ございます)!」」」」」」」」
「ありがとう〜〜!!!!!」
皆が笑顔で言ってくれる中1人だけ顔を挙げず俯いてる人がいた。
友香の顔、みんなの顔を見れば"早く行ってあげて"なんて視線を送られて向日葵をスタッフさんに渡して俯いてる彼女の元へと向かった。
「hkrー?」
『っ…やだ、今やだ、』
「ふふ、素直になるんでしょ?笑」
『嫌だ、待って、見ないで、』
「hkr、」
『っ…』
俯いていたhkrの頬を両手で包みそっと上げた。目と目が合い、普段見ることの少ないhkrの泣き顔を見る。
「可愛いよ、hkr。」
『っ…寂しい、寂しいよ、理佐っ、』
ぎゅっと抱きつかれたかと思えばわんわんと泣き出したhkr、ずっと溜めてたものが溢れ出た、そんな感じだった。
私の目からも止まることを知らないかのように涙が流れて、天を仰ぐ。
『理佐ともっと、一緒にいたかったっ、もっと歌いたかった、踊りたかったっ、櫻坂をやりたかった、』
「うん、っ、」
『なんでっ…なんで、』
「ん、」
何かを言おうとして辞めたhkr。
これはきっと聞き返していい言葉じゃないんだろうな。
『っ…ごめん、もう、大丈夫、』
「ほんとに?」
『うん。』
『……理佐、』
「ん?」
『卒業おめでとう。』
卒業発表をしてから初めてhkrから聞いた言葉。これを言うまでにどれだけの葛藤があったのか私には想像も出来ないけど、でも、私を送り出そうとしてくれている。ならば、私はそれにちゃんと答えよう。
「ありがとう、hkr。」
涙を流したまま笑うhkrは、少し自信がなさそう、でも大丈夫。hkrにはひかるちゃん達がいる。ひかるちゃん達の存在がhkrの自信になる。私はもう、何も後悔はない。
「みんな、本当にありがとう。」
櫻坂46の渡邉理佐に幕を閉じよう。
7年間本当にありがとう。
またね
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