▶︎ 小林由依
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"小林さんさぁ、ソロでもやって行けるんだから櫻辞めちゃえば?"
「っ…、」
きっとこの人にとっては何気ない一言なんだと思う。より私の活躍出来る場を想像して口にしてくれた言葉。
それでも欅が、櫻が大切で、それだけのために頑張ってきた私にとってその一言は、まるで、"お前は要らない"と言われている気分だった。
『そんな事言わないでくださいよ〜、由依抜けちゃったら私たちやってけないんで〜笑笑』
頭にポンと置かれた手、私よりも身長の高いhkrは少しだけ足を屈ませて"ね"なんて笑いかけてくれる。
「…うん、まだ櫻坂に居たい。」
"いやいや、僕はそっちの線もありなんじゃない?ってことを言いたかっただけだよ〜〜、そんな笑顔の圧掛けないで〜〜笑"
『あはは、すみません。』
『じゃあ私たち着替えがあるので、』
"はーい、ありがとねー"
『行こう。』
スタッフさんとは反対方向を向き、歩き始めた私たち。hkrの顔をちらっと見れば険しい顔をしていた。
「hkr、ありがとね、」
『ん?別に。』
『ただ、必死に笑顔浮かべるように頑張っただけ。』
「…やっぱり怒ってたんだ。」
『そりゃね。由依になんてこと言ってくれてんだって言いそうになったもん。』
「ふふ、抑えてくれてよかった。笑」
『由依は櫻にとっても、私にとっても、必要な存在なんだよ。それを忘れないで。』
「…ん、ありがとう。」
言葉足らずで不器用なhkrが、素直に思いを伝えてくれたのは久々だな。ラストライブ以来、かな。
『…何でもかんでも1人で抱え込むから笑えなくなるんだよ。』
「え…?ちょっ、いひゃい、」
私の両ほっぺを親指と上げるように抓ったhkrは、そのまま真面目な顔でこう言った。
『もっと私を頼って。』
「っ…、頼ってるよ、」
『足りない。』
『もっと、思ってること全部口に出していいんだよ。』
「…普段は私のとこなんて全然来ないくせに、不仲説流れてんだよ、知ってる?」
『あぁ、うん。』
「私にだけ、皆より当たり冷たいし、私もひかるみたいに抱き着いたりとかしたいのに、させてくれないし、なのに、」
「…なのに、私が困ってる時直ぐに助けてくれるし、泣きそうな時は近くに立って周りから隠してくれるし、私が辛い時は、ずっと側にいてくれる、」
『…、』
「hkrと話したら全部伝えちゃいそうになるから、だから、自分からはいけなかった、いきたくなかったの、」
『馬鹿。』
『…私が好きな人に弱いの、由依が1番知ってるでしょ。』
「っ…、」
hkrに抱きしめられた体は、どんどん暖かくなっていく。
『本当はずっと由依の傍に居たいよ。でも、居れば居るだけ好きになっちゃって、苦しかった。』
「ばか、ばかぁ、」
『…好き、です。由依のことが、』
「…だから、?」
『付き合って、ください。』
「…はいっ、お願いしますっ、」
『…よし、やっぱあのスタッフさん1発、』
「…それはやめて。」
『だって私の可愛い彼女傷つけた罪は重いよ。』
「っ…馬鹿、良いから、早く着替えに行こう。」
『あ、ちょっ…、はぁ、次会ったらそんときはボコボコにしてやる。』
「やめて、アイドルがボコボコとかシャレになんないから。」
『…はい。』
hkrはいつだって、私が欲しい時に欲しい優しさをくれた。さっきも、私の深読みしすぎた考えを正すように、"由依が必要"なんて言葉にしてくれた。
私は一生この人には敵わないのかもしれない。
でも、それでいい。
私より少し先を歩くこの人にずっと着いていこう。
不器用で、言葉足らずな君を、愛し抜こう。
-fin-
「っ…、」
きっとこの人にとっては何気ない一言なんだと思う。より私の活躍出来る場を想像して口にしてくれた言葉。
それでも欅が、櫻が大切で、それだけのために頑張ってきた私にとってその一言は、まるで、"お前は要らない"と言われている気分だった。
『そんな事言わないでくださいよ〜、由依抜けちゃったら私たちやってけないんで〜笑笑』
頭にポンと置かれた手、私よりも身長の高いhkrは少しだけ足を屈ませて"ね"なんて笑いかけてくれる。
「…うん、まだ櫻坂に居たい。」
"いやいや、僕はそっちの線もありなんじゃない?ってことを言いたかっただけだよ〜〜、そんな笑顔の圧掛けないで〜〜笑"
『あはは、すみません。』
『じゃあ私たち着替えがあるので、』
"はーい、ありがとねー"
『行こう。』
スタッフさんとは反対方向を向き、歩き始めた私たち。hkrの顔をちらっと見れば険しい顔をしていた。
「hkr、ありがとね、」
『ん?別に。』
『ただ、必死に笑顔浮かべるように頑張っただけ。』
「…やっぱり怒ってたんだ。」
『そりゃね。由依になんてこと言ってくれてんだって言いそうになったもん。』
「ふふ、抑えてくれてよかった。笑」
『由依は櫻にとっても、私にとっても、必要な存在なんだよ。それを忘れないで。』
「…ん、ありがとう。」
言葉足らずで不器用なhkrが、素直に思いを伝えてくれたのは久々だな。ラストライブ以来、かな。
『…何でもかんでも1人で抱え込むから笑えなくなるんだよ。』
「え…?ちょっ、いひゃい、」
私の両ほっぺを親指と上げるように抓ったhkrは、そのまま真面目な顔でこう言った。
『もっと私を頼って。』
「っ…、頼ってるよ、」
『足りない。』
『もっと、思ってること全部口に出していいんだよ。』
「…普段は私のとこなんて全然来ないくせに、不仲説流れてんだよ、知ってる?」
『あぁ、うん。』
「私にだけ、皆より当たり冷たいし、私もひかるみたいに抱き着いたりとかしたいのに、させてくれないし、なのに、」
「…なのに、私が困ってる時直ぐに助けてくれるし、泣きそうな時は近くに立って周りから隠してくれるし、私が辛い時は、ずっと側にいてくれる、」
『…、』
「hkrと話したら全部伝えちゃいそうになるから、だから、自分からはいけなかった、いきたくなかったの、」
『馬鹿。』
『…私が好きな人に弱いの、由依が1番知ってるでしょ。』
「っ…、」
hkrに抱きしめられた体は、どんどん暖かくなっていく。
『本当はずっと由依の傍に居たいよ。でも、居れば居るだけ好きになっちゃって、苦しかった。』
「ばか、ばかぁ、」
『…好き、です。由依のことが、』
「…だから、?」
『付き合って、ください。』
「…はいっ、お願いしますっ、」
『…よし、やっぱあのスタッフさん1発、』
「…それはやめて。」
『だって私の可愛い彼女傷つけた罪は重いよ。』
「っ…馬鹿、良いから、早く着替えに行こう。」
『あ、ちょっ…、はぁ、次会ったらそんときはボコボコにしてやる。』
「やめて、アイドルがボコボコとかシャレになんないから。」
『…はい。』
hkrはいつだって、私が欲しい時に欲しい優しさをくれた。さっきも、私の深読みしすぎた考えを正すように、"由依が必要"なんて言葉にしてくれた。
私は一生この人には敵わないのかもしれない。
でも、それでいい。
私より少し先を歩くこの人にずっと着いていこう。
不器用で、言葉足らずな君を、愛し抜こう。
-fin-