▶︎ 渡邉理佐
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「4thをもって櫻坂46を卒業します。」
理佐がそう告げた時ほぼ皆泣いていた。
その中で唯一泣いていなかったのがhkrだった。静かに理佐を見て、そして、微笑んでいた。
「hkrは聞いてた?」
『うん、聞いてたよ。』
『友香もでしょ?』
「うん、聞いてた。寂しくなるね、」
『そうだね。でも、理佐の前では絶対に泣かない。』
「私も泣かないようにする。」
『うん、友香は笑顔が似合うよ。』
「ありがとう、笑笑」
普段物静かなhkrだけど、やっぱり理佐の事になると沢山話してくれるし表情も明るくなる、理佐のこと本当に大好きなんだろうな。
you side
理佐「ふふ、もう泣かないの。」
「夏鈴ちゃん、可愛いよ。」
藤吉「っ…」
小林「理佐、卒業するんだね。」
『ん。』
小林「なんとなく感じてたけど、改めて言われると、っ…あー、だめだ、」
『…、』
小林「っ…こんなこと見られたら浮気かと思われるよ。」
『大丈夫。私理佐のこと大好きだから。』
小林「ふふ、そうだね、っ、」
泣いてるこばを抱きしめたのはこばの為なんかじゃない、ただ普段泣かないこばが泣いてるのを見てしまったら嫌でも理佐が卒業するんだって感じてしまうから。
こんな弱い自分に嫌気が差す。でもこんなに弱くなってしまうくらい私にとって理佐が大きすぎるんだ。
yui side
理佐が卒業発表してからメンバーは皆今まで以上に理佐の所に行くことが多くなった。勿論私もその中に居た。
理佐「後2回でそこさくも終わりかーー、」
「辞めてよ、寂しくなるじゃん笑」
理佐「ふふ、可愛いね〜。」
「そーゆうのは恋人に言ってあげな?」
理佐「毎日言ってます〜。」
「でもさぁ、hkr強がってんのか全然寂しいとか言わなくてさ。」
「hkrらしいね。」
理佐「少しくらい言って欲しいんだけどねー?笑」
なんて後ろで友香とわちゃわちゃしているhkrを見ながら言った理佐。
大丈夫だよ、理佐、あなたが思ってるより何百倍もhkrは寂しがってるよ。
理佐の卒コンリハが始まった。
代々木第一体育館、ラストライブで立った以来の会場。あの頃とは違う、会場がステージ、座席で埋まっている。
『今回花道多いね。』
「沢山の人に理佐の最後を焼き付けて貰えそうだね。」
『うん。』
通しのリハが無言の宇宙から始まって、欅曲に入った。振りと立ち位置確認をするだけなのに、曲がかかるとあの頃を思い出して目頭が熱くなる。
〜階段を駆け上がると夏の青い空がすぐそこにあった〜
あの頃、平手との実力の差を感じて悔しくて理佐に泣きついたなぁ、なんて、そっと隣の理佐を盗み見しながら思い出す。
スタッフ「じゃあ一旦休憩入ります、30分後再開します!」
その声が掛かり、それぞれが振りの確認や理佐との思い出作りに励む。
理佐「ね、誰かhkr知らなーい?」
森田「…あー、トイレ行ってた気がします!」
理佐「ありがと!迎えいってこよー」
森田「…あ!えっと、私丁度行くとこなので理佐さんが待ってますーって伝えときますよ!」
理佐「あ、ほんと?ありがと。」
森田「はい!」
hikaru side
リハ休憩に入る直前に見たhkrさんの表情は今にも泣き出してしまいそうでそっと隣に立てば"ごめん、理佐には、皆には言わないで"なんて頭を下げられた。言いませんよ、なんて返せば"ありがとう"って言われて、この人は強いんじゃなくてただ強がっているだけなんだ、なんて思い知らされる。
「hkrさん、」
『っ…、ひかるちゃん、ごめん、今見ないで、』
トイレではなく、誰にも見つからないような部屋にいたhkrさん、きっとここに居るhkrさんを見つけられるのは私だけ。
「あの時も、そう言ってましたね、」
LAST LIVE2日目、リハを終え休憩時間に飲み物を買おうとした私が道に迷いたどり着いたこの部屋。中から泣き声が聞こえて入れば子供のように泣いているhkrさんが居た。
あの時も"ごめん、今は見ないで"なんて言っていたhkrさん。ほんと、何処までも弱くて強い人。
「これは独り言なんですけども。」
「私は、まだまだ櫻坂で頑張りたいなーって思ってて、これからも何回だってセンターに立ちたいし、何百人、何千人、何万人の人に櫻坂を届けられるように頑張りたいなーって、でも、その頑張る未来にはhkrさんが居て欲しいんです。hkrさんに背中を押して貰いたいし、時には抱きつかせて欲しいです。」
『っ…』
「だから、理佐さんが卒業しちゃってもhkrさんはまだ、まだまだ辞めないでくださいね。」
『ひかるちゃん、っ、』
「ふふ、独り言ですけど、」
きっと私だけじゃない、メンバー全員が思っていたと思う。理佐さんが卒業発表をしてから、ふとした時のhkrさんの表情は儚くて、でも悔しそうで、私たちが目を離した隙にどこかに消えてしまうような、そんな感じ。
だから、hkrさんを縛り付ける一言を探していた。こうでもしないときっと、hkrさんは辞めてしまう。何処かに居なくなってしまう。この想いが伝わればいい、そう思って紡いだ言葉、hkrさんには届いただろうか。
『っ…ひかるちゃんにはお見通しだったね。理佐が卒業するって知ってから、なんか、んー、なんて言うか、理佐がもっと居たいって思えるような櫻坂に出来てなかったのかなぁとか考えたら、悔しくて、これから理佐が居なくなって、頑張れるかな、とか思ったら、もう頭ごちゃごちゃで、』
加入してから約3年半、弱音を吐くhkrさんを見たのはこれが初めてだった。いつもは物静かで、あまり沢山話すタイプでは無いけど、改名の時も、LAST LIVEの時も、hkrさんは理佐さんと一緒に前向きにずっと明るく振舞っていた。けど、きっと裏では今みたいに悩んで、苦しんでいたんだと思うと胸がきゅっと苦しくなる。
「理佐さん、もっと居たいって言ってましたよ。」
『…、?』
「でも、今のこのタイミングが自分にとって1番後悔なく卒業できるタイミングだからって、hkrさんが背中を押してくれたんだーって、」
『私が背中を押した、?』
「あ、これ言うなって言われてたんだ、ま、いっか、内緒にしててくださいね。」
『うん、』
「理佐さんが、卒業しようか迷ってる時に、hkrさんが何も言ってないのに、理佐なら大丈夫、理佐が決めたことに間違いはないんだからって、言ってくれて、それで櫻坂にはこの人が居るんだから大丈夫だ、って、ふふ、嬉しそうに言ってましたよ。」
『っ…そっか、私が背中押しちゃってたんだ、』
「ふふ、そうですね、押しちゃってたみたいです。」
『…背中押しちゃった分、しっかり送り出さなきゃ、』
「そうですね。」
「でも、きっと寂しいし苦しくなります。」
「だから、そうなったらちゃんと頼ってください、こーやって1人で抱え込まないで、ほしいです。」
『っ…ありがとう、ひかる、今度から頼ってもいいかな。』
「っ…はい!!!!ぜひ!」
『、ありがと。ふぅ、戻ろっか、ごめんね付き合わせちゃって。』
「いや、全然、でも泣いてたのバレちゃいますよ、」
『え、目腫れてる?』
「腫れてはないですけど、真っ赤っかです。」
『えーー、あ、大丈夫。いい嘘思いついた。』
理佐「あーー、やっと帰ってきた、遅い。」
『ごめん、コンタクトがズレちゃったまま取れなくて、ほら、目真っ赤っかになった。』
理佐「わ、ほんとだ。大丈夫?笑笑」
『ん、大丈夫。』
理佐「それならいいけど。」
「ちょっと、ひかるちゃんとこ行ってきまーす」
『はーい。』
理佐「ひかるちゃーーん」
「はーーい」
理佐「hkrのこと、ありがとね。」
「え?…ふふ、なんでもお見通しですね。」
理佐「何年hkrの恋人やってると思ってんの〜?笑」
「でも、本当にありがとう。今回はなんか私も行くにいけないからさ、ひかるちゃんがいてくれて良かった。」
「いや、私なんか、ほんと全然、」
理佐「ふふ、卒業まであとちょっと、よろしくね。」
「はい!!!、」
そんなこんなで理佐さんの卒コンを迎えた。
-続く-
理佐がそう告げた時ほぼ皆泣いていた。
その中で唯一泣いていなかったのがhkrだった。静かに理佐を見て、そして、微笑んでいた。
「hkrは聞いてた?」
『うん、聞いてたよ。』
『友香もでしょ?』
「うん、聞いてた。寂しくなるね、」
『そうだね。でも、理佐の前では絶対に泣かない。』
「私も泣かないようにする。」
『うん、友香は笑顔が似合うよ。』
「ありがとう、笑笑」
普段物静かなhkrだけど、やっぱり理佐の事になると沢山話してくれるし表情も明るくなる、理佐のこと本当に大好きなんだろうな。
you side
理佐「ふふ、もう泣かないの。」
「夏鈴ちゃん、可愛いよ。」
藤吉「っ…」
小林「理佐、卒業するんだね。」
『ん。』
小林「なんとなく感じてたけど、改めて言われると、っ…あー、だめだ、」
『…、』
小林「っ…こんなこと見られたら浮気かと思われるよ。」
『大丈夫。私理佐のこと大好きだから。』
小林「ふふ、そうだね、っ、」
泣いてるこばを抱きしめたのはこばの為なんかじゃない、ただ普段泣かないこばが泣いてるのを見てしまったら嫌でも理佐が卒業するんだって感じてしまうから。
こんな弱い自分に嫌気が差す。でもこんなに弱くなってしまうくらい私にとって理佐が大きすぎるんだ。
yui side
理佐が卒業発表してからメンバーは皆今まで以上に理佐の所に行くことが多くなった。勿論私もその中に居た。
理佐「後2回でそこさくも終わりかーー、」
「辞めてよ、寂しくなるじゃん笑」
理佐「ふふ、可愛いね〜。」
「そーゆうのは恋人に言ってあげな?」
理佐「毎日言ってます〜。」
「でもさぁ、hkr強がってんのか全然寂しいとか言わなくてさ。」
「hkrらしいね。」
理佐「少しくらい言って欲しいんだけどねー?笑」
なんて後ろで友香とわちゃわちゃしているhkrを見ながら言った理佐。
大丈夫だよ、理佐、あなたが思ってるより何百倍もhkrは寂しがってるよ。
理佐の卒コンリハが始まった。
代々木第一体育館、ラストライブで立った以来の会場。あの頃とは違う、会場がステージ、座席で埋まっている。
『今回花道多いね。』
「沢山の人に理佐の最後を焼き付けて貰えそうだね。」
『うん。』
通しのリハが無言の宇宙から始まって、欅曲に入った。振りと立ち位置確認をするだけなのに、曲がかかるとあの頃を思い出して目頭が熱くなる。
〜階段を駆け上がると夏の青い空がすぐそこにあった〜
あの頃、平手との実力の差を感じて悔しくて理佐に泣きついたなぁ、なんて、そっと隣の理佐を盗み見しながら思い出す。
スタッフ「じゃあ一旦休憩入ります、30分後再開します!」
その声が掛かり、それぞれが振りの確認や理佐との思い出作りに励む。
理佐「ね、誰かhkr知らなーい?」
森田「…あー、トイレ行ってた気がします!」
理佐「ありがと!迎えいってこよー」
森田「…あ!えっと、私丁度行くとこなので理佐さんが待ってますーって伝えときますよ!」
理佐「あ、ほんと?ありがと。」
森田「はい!」
hikaru side
リハ休憩に入る直前に見たhkrさんの表情は今にも泣き出してしまいそうでそっと隣に立てば"ごめん、理佐には、皆には言わないで"なんて頭を下げられた。言いませんよ、なんて返せば"ありがとう"って言われて、この人は強いんじゃなくてただ強がっているだけなんだ、なんて思い知らされる。
「hkrさん、」
『っ…、ひかるちゃん、ごめん、今見ないで、』
トイレではなく、誰にも見つからないような部屋にいたhkrさん、きっとここに居るhkrさんを見つけられるのは私だけ。
「あの時も、そう言ってましたね、」
LAST LIVE2日目、リハを終え休憩時間に飲み物を買おうとした私が道に迷いたどり着いたこの部屋。中から泣き声が聞こえて入れば子供のように泣いているhkrさんが居た。
あの時も"ごめん、今は見ないで"なんて言っていたhkrさん。ほんと、何処までも弱くて強い人。
「これは独り言なんですけども。」
「私は、まだまだ櫻坂で頑張りたいなーって思ってて、これからも何回だってセンターに立ちたいし、何百人、何千人、何万人の人に櫻坂を届けられるように頑張りたいなーって、でも、その頑張る未来にはhkrさんが居て欲しいんです。hkrさんに背中を押して貰いたいし、時には抱きつかせて欲しいです。」
『っ…』
「だから、理佐さんが卒業しちゃってもhkrさんはまだ、まだまだ辞めないでくださいね。」
『ひかるちゃん、っ、』
「ふふ、独り言ですけど、」
きっと私だけじゃない、メンバー全員が思っていたと思う。理佐さんが卒業発表をしてから、ふとした時のhkrさんの表情は儚くて、でも悔しそうで、私たちが目を離した隙にどこかに消えてしまうような、そんな感じ。
だから、hkrさんを縛り付ける一言を探していた。こうでもしないときっと、hkrさんは辞めてしまう。何処かに居なくなってしまう。この想いが伝わればいい、そう思って紡いだ言葉、hkrさんには届いただろうか。
『っ…ひかるちゃんにはお見通しだったね。理佐が卒業するって知ってから、なんか、んー、なんて言うか、理佐がもっと居たいって思えるような櫻坂に出来てなかったのかなぁとか考えたら、悔しくて、これから理佐が居なくなって、頑張れるかな、とか思ったら、もう頭ごちゃごちゃで、』
加入してから約3年半、弱音を吐くhkrさんを見たのはこれが初めてだった。いつもは物静かで、あまり沢山話すタイプでは無いけど、改名の時も、LAST LIVEの時も、hkrさんは理佐さんと一緒に前向きにずっと明るく振舞っていた。けど、きっと裏では今みたいに悩んで、苦しんでいたんだと思うと胸がきゅっと苦しくなる。
「理佐さん、もっと居たいって言ってましたよ。」
『…、?』
「でも、今のこのタイミングが自分にとって1番後悔なく卒業できるタイミングだからって、hkrさんが背中を押してくれたんだーって、」
『私が背中を押した、?』
「あ、これ言うなって言われてたんだ、ま、いっか、内緒にしててくださいね。」
『うん、』
「理佐さんが、卒業しようか迷ってる時に、hkrさんが何も言ってないのに、理佐なら大丈夫、理佐が決めたことに間違いはないんだからって、言ってくれて、それで櫻坂にはこの人が居るんだから大丈夫だ、って、ふふ、嬉しそうに言ってましたよ。」
『っ…そっか、私が背中押しちゃってたんだ、』
「ふふ、そうですね、押しちゃってたみたいです。」
『…背中押しちゃった分、しっかり送り出さなきゃ、』
「そうですね。」
「でも、きっと寂しいし苦しくなります。」
「だから、そうなったらちゃんと頼ってください、こーやって1人で抱え込まないで、ほしいです。」
『っ…ありがとう、ひかる、今度から頼ってもいいかな。』
「っ…はい!!!!ぜひ!」
『、ありがと。ふぅ、戻ろっか、ごめんね付き合わせちゃって。』
「いや、全然、でも泣いてたのバレちゃいますよ、」
『え、目腫れてる?』
「腫れてはないですけど、真っ赤っかです。」
『えーー、あ、大丈夫。いい嘘思いついた。』
理佐「あーー、やっと帰ってきた、遅い。」
『ごめん、コンタクトがズレちゃったまま取れなくて、ほら、目真っ赤っかになった。』
理佐「わ、ほんとだ。大丈夫?笑笑」
『ん、大丈夫。』
理佐「それならいいけど。」
「ちょっと、ひかるちゃんとこ行ってきまーす」
『はーい。』
理佐「ひかるちゃーーん」
「はーーい」
理佐「hkrのこと、ありがとね。」
「え?…ふふ、なんでもお見通しですね。」
理佐「何年hkrの恋人やってると思ってんの〜?笑」
「でも、本当にありがとう。今回はなんか私も行くにいけないからさ、ひかるちゃんがいてくれて良かった。」
「いや、私なんか、ほんと全然、」
理佐「ふふ、卒業まであとちょっと、よろしくね。」
「はい!!!、」
そんなこんなで理佐さんの卒コンを迎えた。
-続く-