女子高生を拾った森田さんのお話
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テレビが卒業特集をやっていて、ふと思う。
hkrの卒業式、いつなんやろ。
「hkrーー?」
『ん?どうしたのー?』
お風呂上がりの真っ赤な顔を手で挟みながら"卒業式いつなん?"って聞いてみれば、平然とした顔で"明日だけど"なんて答えられる。
「な、明日!?」
『うん、明日、』
「なんで言わんかったと!?」
『なんでって、帰ってきてから報告しようかなぁって、』
「遅い!!!!」
『ふふ、別に卒業式来る訳でもあるまいし〜〜』
これまた普通の顔でそう言うhkrにぽかんとする。私は行く気満々で色々考えていたのに!あぁ、聞くのが遅すぎた。明日は収録が入ってるし、絶対間に合わん。
「…何時からなん?」
『午後からだから、13時に登校してー、13:30から式!』
…間に合うかも。
「それってさお母さんたちとか何時に来るん?」
『13:15分とかだったような気がする。』
『ほら、私の高校の式割と自由な感じだからさ、結構自由に出入りしてるんだよね。』
「そうなんだ。」
『うん。』
『でもまぁ、ひかるちゃんは明日もお仕事だし、私のことは気にせず頑張ってきてくださいっ。』
"髪乾かしてこよ〜"
なんてソファーを離れたhkr。
即保乃ちゃんに連絡をして作戦を立ててみる。
田村「なるほどなぁ、そこさくが早く終われば行けるもんなぁ。(マネージャーの)落合さんに話してみるのが先ずは1番やない?」
「やっぱり?」
「とりあえず連絡してみる!」
田村「うん!!ていうかどうせなら………!!」
こうして落合さんと話し、保乃ちゃんと話し、色々条件を飲み込みそこさくには参加せずhkrの卒業式に行けることになった。
「mrthkrの、親戚です。」
"はい、ではこちらをもって会場へお入りください"
hkrの言っていた通り意外にもすんなりと中へ入れて在校生や、他の親御さんたちのいる体育館の中へ入りなんやかんやで1番前を獲得した。
スマホもそこそこにアナウンスが入り、hkr達がやってくる。想像以上に楽しそうな雰囲気でやってきた彼女たちはそのまま楽しそうに席に着いた。
なんだかんだこうやって学校行事に参加したの初めてだなぁ。
そこからはThe卒業式!って感じで式を終え、3年生たちは1度教室へ、私達は教室の後ろで最後のHRとやらを聞いていた。
そういえばhkrまだ私に気づいとらん。
ていうかこっち自体1回も見てない気がする。
そう思ってやっと分かった。きっと小学生、中学生まではhkrの親御さんが来ていたから、今居ないという状況を確認することで改めて自分の置かれている立場に気づいてしまう、また、傷付いてしまう。
hkrの傷は一生消えないものなんだと、改めて分かってしまった。
教師「んじゃぁ、最後にmrt!」
『え、私!?笑』
教師「軽音部だったろ、ギターあるしせっかくなら歌え!!!」
『えーーー、』
"行けいけ!!!"
"よっ!hkr!!"
"hkrちゃーんっ!"
同級生にも、先生にも好かれているのが一目で分かる。この子の魅力は色んな人に伝わっているんだろうな。
『んん"じゃあ、歌っちゃいますかぁ!』
"ふぅーーっ!!"
"あれ行こ!!その日まで!!"
"ゆっかーオタクー!"
『ふふ、いいね、』
このクラスは櫻坂を好きな子が多い、って聞いていたけれど本当にこんな多いなんて思わなくて、心の底から嬉しくなる。
なんて考えていればギターの音が1回だけ鳴り響いて、
『サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ、悲しくなんてないよ』
「「「「「だっていつかは会えるでしょう、その日まで!!」」」」」
〜♪♪♪〜
菅井さんとの思い出の曲が場面を変えて再び思い出へと変わる。hkrの優しい歌声と、皆の楽しそうな、だけれどほんの少し震えている歌声が教室に響いて、どんどん目頭が熱くなっていく。
『ねえ、ずっと私を待ってて』
「「「「「「ねえ 忘れない あなたを」」」」」」
『っ…サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ、悲しくなんてないよ、また会えるその日まで……』
『「「「「「「じゃあね!じゃあね、じゃあね、」」」」」』
"笑って手を振りながら"
"あなたの心の片隅に残りますように"
"ごめんね ごめんね 勝手なこと言って"
"でも大人になるためには見送って"
『サヨナラはその日まで…、』
歌が終わって拍手に包まれて、そして、みんなが泣いていた。
教卓にいたhkrは初めて視線をこちらに向けて、びっくりしたような顔をしたあと我慢していたものが徐々に溢れるように泣き出した。
そこから最後の先生からの言葉が告げられて、また泣いて、そしてHRが終わった。
親御さんたちが生徒に駆け寄り共に涙する中を掻き分けてやって来たhkrに思い切り抱きしめられた私。
「ふふ、卒業、おめでとう。」
『ありがとう、っ、』
『来てくれるなんて、思わなかった、っ、』
「ふふ、来るよ。当たり前じゃん。」
…色々な条件は飲み込んだけどね。
hkrは嬉しそうに笑って、寂しそうに泣きながらまた私を抱きしめた。
"hkr!"
"…え!?も、え!?森、森田さん!?"
『…あー、似てるでしょ、めっちゃ似てるでしょ。』
"え、超似てる。"
"いやまぁ流石に本人は来ないと思うけどさ。"
『ふふ、そう、超似てる、私の、恋人。』
"え!!?これが噂のhkrの恋人さん!?"
"激カワじゃん、やっば"
お友達に囲まれながら楽しそうに笑うhkrを見て私も何故か楽しくなってしまう。
そのまま校門にやってきて写真を撮ったり、後輩からチヤホヤされているhkrを見て少し嫉妬したりしていればいつの間にか解散になって、何一つボタンの残っていない制服を着たhkrと落合さんの回してくれた車に乗り込む。
落合「お疲れ様〜、hkrちゃん卒業おめでとう。」
『ふふ、ありがとうございますっ。』
マネージャーさんにも懐くのが早かったhkrはそれこそメンバーの私達のように可愛がられていた。
『あ、ひかるちゃん。』
「ん??」
『ふふ、これ、あげる。』
「…?ボタン?」
『うん、第二ボタン。欲しかったでしょ?笑』
「ふふ、ちょっと欲しかったかも?」
『あげる。これだけは死守した。』
「やるやん。」
手のひらに転がるhkrのボタン。
それをぎゅっと握りしめて"ありがとう"と口にした。
嬉しそうに、何処か気恥しそうに笑って"どーいたしまして"なんて言ったhkrはやっと、車の方向がお家じゃないことに気づいたらしい。
『…あれ、どこ向かってるの?』
「んー?ちょっとねー、ほら、私仕事抜けてきちゃったけ、色々ね?」
『あぁ!ごめんね、なんでもお付き合いします。』
「ふふ、ありがとう。」
暫くして辿り着いたのは行き慣れたスタジオ。
hkrの手を取り、中へ足を進める。
ここからはもう1つのサプライズストーリー。
そのお話はまた次の時に。
-To be continued-
リクエスト 女子高生を拾った話の夢主の卒業式に森田さんがサプライズで来る話
hkrの卒業式、いつなんやろ。
「hkrーー?」
『ん?どうしたのー?』
お風呂上がりの真っ赤な顔を手で挟みながら"卒業式いつなん?"って聞いてみれば、平然とした顔で"明日だけど"なんて答えられる。
「な、明日!?」
『うん、明日、』
「なんで言わんかったと!?」
『なんでって、帰ってきてから報告しようかなぁって、』
「遅い!!!!」
『ふふ、別に卒業式来る訳でもあるまいし〜〜』
これまた普通の顔でそう言うhkrにぽかんとする。私は行く気満々で色々考えていたのに!あぁ、聞くのが遅すぎた。明日は収録が入ってるし、絶対間に合わん。
「…何時からなん?」
『午後からだから、13時に登校してー、13:30から式!』
…間に合うかも。
「それってさお母さんたちとか何時に来るん?」
『13:15分とかだったような気がする。』
『ほら、私の高校の式割と自由な感じだからさ、結構自由に出入りしてるんだよね。』
「そうなんだ。」
『うん。』
『でもまぁ、ひかるちゃんは明日もお仕事だし、私のことは気にせず頑張ってきてくださいっ。』
"髪乾かしてこよ〜"
なんてソファーを離れたhkr。
即保乃ちゃんに連絡をして作戦を立ててみる。
田村「なるほどなぁ、そこさくが早く終われば行けるもんなぁ。(マネージャーの)落合さんに話してみるのが先ずは1番やない?」
「やっぱり?」
「とりあえず連絡してみる!」
田村「うん!!ていうかどうせなら………!!」
こうして落合さんと話し、保乃ちゃんと話し、色々条件を飲み込みそこさくには参加せずhkrの卒業式に行けることになった。
「mrthkrの、親戚です。」
"はい、ではこちらをもって会場へお入りください"
hkrの言っていた通り意外にもすんなりと中へ入れて在校生や、他の親御さんたちのいる体育館の中へ入りなんやかんやで1番前を獲得した。
スマホもそこそこにアナウンスが入り、hkr達がやってくる。想像以上に楽しそうな雰囲気でやってきた彼女たちはそのまま楽しそうに席に着いた。
なんだかんだこうやって学校行事に参加したの初めてだなぁ。
そこからはThe卒業式!って感じで式を終え、3年生たちは1度教室へ、私達は教室の後ろで最後のHRとやらを聞いていた。
そういえばhkrまだ私に気づいとらん。
ていうかこっち自体1回も見てない気がする。
そう思ってやっと分かった。きっと小学生、中学生まではhkrの親御さんが来ていたから、今居ないという状況を確認することで改めて自分の置かれている立場に気づいてしまう、また、傷付いてしまう。
hkrの傷は一生消えないものなんだと、改めて分かってしまった。
教師「んじゃぁ、最後にmrt!」
『え、私!?笑』
教師「軽音部だったろ、ギターあるしせっかくなら歌え!!!」
『えーーー、』
"行けいけ!!!"
"よっ!hkr!!"
"hkrちゃーんっ!"
同級生にも、先生にも好かれているのが一目で分かる。この子の魅力は色んな人に伝わっているんだろうな。
『んん"じゃあ、歌っちゃいますかぁ!』
"ふぅーーっ!!"
"あれ行こ!!その日まで!!"
"ゆっかーオタクー!"
『ふふ、いいね、』
このクラスは櫻坂を好きな子が多い、って聞いていたけれど本当にこんな多いなんて思わなくて、心の底から嬉しくなる。
なんて考えていればギターの音が1回だけ鳴り響いて、
『サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ、悲しくなんてないよ』
「「「「「だっていつかは会えるでしょう、その日まで!!」」」」」
〜♪♪♪〜
菅井さんとの思い出の曲が場面を変えて再び思い出へと変わる。hkrの優しい歌声と、皆の楽しそうな、だけれどほんの少し震えている歌声が教室に響いて、どんどん目頭が熱くなっていく。
『ねえ、ずっと私を待ってて』
「「「「「「ねえ 忘れない あなたを」」」」」」
『っ…サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ、悲しくなんてないよ、また会えるその日まで……』
『「「「「「「じゃあね!じゃあね、じゃあね、」」」」」』
"笑って手を振りながら"
"あなたの心の片隅に残りますように"
"ごめんね ごめんね 勝手なこと言って"
"でも大人になるためには見送って"
『サヨナラはその日まで…、』
歌が終わって拍手に包まれて、そして、みんなが泣いていた。
教卓にいたhkrは初めて視線をこちらに向けて、びっくりしたような顔をしたあと我慢していたものが徐々に溢れるように泣き出した。
そこから最後の先生からの言葉が告げられて、また泣いて、そしてHRが終わった。
親御さんたちが生徒に駆け寄り共に涙する中を掻き分けてやって来たhkrに思い切り抱きしめられた私。
「ふふ、卒業、おめでとう。」
『ありがとう、っ、』
『来てくれるなんて、思わなかった、っ、』
「ふふ、来るよ。当たり前じゃん。」
…色々な条件は飲み込んだけどね。
hkrは嬉しそうに笑って、寂しそうに泣きながらまた私を抱きしめた。
"hkr!"
"…え!?も、え!?森、森田さん!?"
『…あー、似てるでしょ、めっちゃ似てるでしょ。』
"え、超似てる。"
"いやまぁ流石に本人は来ないと思うけどさ。"
『ふふ、そう、超似てる、私の、恋人。』
"え!!?これが噂のhkrの恋人さん!?"
"激カワじゃん、やっば"
お友達に囲まれながら楽しそうに笑うhkrを見て私も何故か楽しくなってしまう。
そのまま校門にやってきて写真を撮ったり、後輩からチヤホヤされているhkrを見て少し嫉妬したりしていればいつの間にか解散になって、何一つボタンの残っていない制服を着たhkrと落合さんの回してくれた車に乗り込む。
落合「お疲れ様〜、hkrちゃん卒業おめでとう。」
『ふふ、ありがとうございますっ。』
マネージャーさんにも懐くのが早かったhkrはそれこそメンバーの私達のように可愛がられていた。
『あ、ひかるちゃん。』
「ん??」
『ふふ、これ、あげる。』
「…?ボタン?」
『うん、第二ボタン。欲しかったでしょ?笑』
「ふふ、ちょっと欲しかったかも?」
『あげる。これだけは死守した。』
「やるやん。」
手のひらに転がるhkrのボタン。
それをぎゅっと握りしめて"ありがとう"と口にした。
嬉しそうに、何処か気恥しそうに笑って"どーいたしまして"なんて言ったhkrはやっと、車の方向がお家じゃないことに気づいたらしい。
『…あれ、どこ向かってるの?』
「んー?ちょっとねー、ほら、私仕事抜けてきちゃったけ、色々ね?」
『あぁ!ごめんね、なんでもお付き合いします。』
「ふふ、ありがとう。」
暫くして辿り着いたのは行き慣れたスタジオ。
hkrの手を取り、中へ足を進める。
ここからはもう1つのサプライズストーリー。
そのお話はまた次の時に。
-To be continued-
リクエスト 女子高生を拾った話の夢主の卒業式に森田さんがサプライズで来る話