愛されマネージャー
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『じゃあ、乾杯。』
「「「「「「乾杯!」」」」」」
随分と前に言っていた二期会が開かれた。
仕事の都合で参加出来んかったメンバーも居るけど、1番人数が集まるのが今日だったため決行された。
時刻は21時。てっきり焼肉屋さんかどこかで開かれるのかと思っていたが、私たちを乗せた車が辿り着いたのはhkrさんのお家で、思わぬ展開に胸がドキドキと高鳴っていた。
田村「あれ、hkrさんっていくつでしたっけ。」
『こばとか松田と同い年、24だよ。』
田村「え…、保乃より下なん!?」
『ふふ、そうだよ〜。』
『あ、松田いいよ、私がやるよ。』
松田「え〜、いいんですか〜??」
『いいよいいよ、』
『はい、熱いから気をつけてねー。』
松田「うわぁ〜、ありがとうございます〜、」
藤吉「ふふ、夏鈴も手伝いますよ。」
『えー、ごめんね、ありがとう。』
保乃ちゃん、松田、武元、夏鈴、麗奈ちゃん、天ちゃん、そして私、hkrさん、合計8人がぎゅっとしながらお鍋を囲む図は結構可愛いと思う。
『ひかるちゃんも暑いから気をつけてね。』
「ありがとうございます、」
一通り鍋を配り終えたhkrさんは、嬉しそうに手を合わせて口いっぱいに詰め込んだ。
『ん…あっふ、ん、うま、』
時々見える年相応なhkrさんの素顔。
ふふ、熱そう、かわいい、
『…ん?ふふ、どうした?』
「美味しそうに食べるな〜って笑」
『ふふ、美味しいもん、ほらひかるちゃんも食べな。』
「いただきます、」
守屋「んー!!美味しい!」
田村「なんかスタミナ出てくるなぁ。」
武元「ちょ…、松田、汚い!!白菜口から出てる!」
松田「やーんっ、みないでーーっ、」
『ふふ、』
山﨑「次は皆で二期会したいね。」
『そうだねぇ、』
田村「1期会はよくやってますよね?」
『うん、やってるかも、1期は人数も少ないしすぐ集まれちゃうからね笑笑』
山﨑「1期さんの話聞きたい!」
『え〜、なんだろ、あ!こばが超可愛いかった話聞く?』
田村「聞きたーい!」
由依さんの話から、理佐さんや1期さんの話になって、そこから3期ちゃん、グループの話を永遠としていた私たち。
気が付けばそれぞれ、アルコールもいい具合に、人によっては結構回り出していた。
『…本当、皆が入ってきてくれて良かった。』
松田「もう、そんな真剣な顔で言わんでよ〜、」
「ふふ、まりな酔っ払っとー、」
松田「ぐすっ…、ううっ、」
「え、え、ちょっ…、」
藤吉「嘘やろ、」
山﨑「どうしたの〜〜、」
田村「ふふ、どうしたん〜、」
『あらあらあら、松田〜、なに〜、なんかあった?』
松田「入って、すぐの頃、思い出してたらなんかっ、色々あったなぁって、」
「…そうやね、色々あったね。」
山﨑「私とか本当子供やったもん。」
『中学生天ちゃんかぁ、懐かしいなぁ。』
守屋「…沢山悔しい思いしたなぁ、」
『それでも、諦めないでいてくれて、ありがとう。』
守屋「へへ、だってhkrさんが支えてくれたから。」
『そんな大したこと出来てなかったよ、麗奈ちゃんだけじゃなくて、皆にも、今になって、もっとこうすれば良かったって思うことばっかだもん。』
「そんなことないです、」
「所属が決まった時、1番に私達に会いに来てくれて、先輩達は人見知りなだけだから怖がらないであげてねって、」
山﨑「好きなことしていい、私が皆を守るからって言ってくれたよね。」
田村「うん、保乃あの時のこと凄い覚えてる。」
守屋「私達の時も同じこと言ってくれましたよね。」
『ふふ、なんか掘り返されると恥ずかしいね。』
藤吉「夏鈴は凄く、救われましたよ。」
「大人にも良い人って居るんやなぁって、」
武元「え、てか、その時hkrさん20歳なってなくない?」
『あー、多分、19とか、そんくらいだったと思う。』
「……、見えなかったなぁ、」
田村「え、芸能界入ったのって、」
「高1の時、高校で専門的なこと学びながら、見習としてやってた感じ。半年くらいで初めて担当持つことになってさ、それがきゃぴきゃぴの理佐だったんだよ。笑」
松田「きゃぴきゃぴの理佐さん…、秘蔵写真的なのないんですか〜!」
『えー、いっぱいあるよ。』
『あ、ちょっと待っててね、昔使ってたカメラがあるはず。』
そう言って席を立って寝室らしき部屋へ消えていったhkrさん。その間に麗奈ちゃん、武元辺りがウトウトしだして、間に合うことも無く寝てしまった。
『あったよ…って、あら、2人寝ちゃったか。』
『まだ動かさない方がいいかな。』
山﨑「え、今日って、お泊まりしてってもいいの?」
『ん?勿論、そのために明日オフのメンバー集めたんだもん〜、笑笑』
「お泊まり…、」
『お泊まりグッズはそこのクローゼットに全般入ってるから、こばの服とか結構あるし、みんな好き勝手着ちゃっていいよ笑笑』
田村「え〜!保乃、由依さんの着たーい。」
という事で、一旦食器やら鍋やらを片付け、シラフに近い人から順番にお風呂に入り、諸々終わらせてからhkrさんの思い出話に移った。
『ふふ、じゃあ、第2夜に乾杯、』
「「「「「乾杯。」」」」」
結局第2夜に進出できたのは、私と保乃ちゃんと夏鈴、松田とお酒を飲んでいない天ちゃんの5人やった。
『パソコンの画面見ててね、行くよ、でーんっ』
「え!?めっちゃ初期の理佐さん、」
田村「かわええ、」
山﨑「お姉ちゃん〜〜、」
『これはね、確か理佐が初めてモデル雑誌の撮影が決まって、どうしよう、どんな顔すればいいんだろう〜って悩んでたから練習として撮ったやつかな。』
藤吉「ふふ、理佐さんずっと可愛ええ、」
『お次はー、どーんっ』
松田「んー!由依さん!」
「ええ…、子犬、」
『え、だよね、めっちゃ子犬だよね?』
『これは、シンプルに可愛すぎて盗撮したやつ。』
田村「ふふ、由依さん可愛い〜、今と全然雰囲気違う、」
山﨑「凄い大人になったんやね、」
『甘えられるメンバーがどんどん卒業しちゃったからねえ、大人になるしかなかったんだと思う。』
その後も沢山の思い出話を聞かせてくれるhkrさんの横顔は楽しそうで、寂しそうで、なんだか子供のように思えた。
『って…、あれ、起きてるの私とひかるちゃんだけだ。』
気がつけば、保乃ちゃんも、まりなも、夏鈴も、あんなに元気だった天ちゃんさえも床に引かれた布団に寝転んでいて、思わぬ2人きりに心臓がドキドキと脈を打つ。
「みんな、寝ちゃいましたね、」
『ね、ひかるちゃんもう寝る?』
「あー、いや、まだ眠気は、」
『……じゃあ、もう一本だけ付き合ってくれる?』
「…はいっ、」
珍しいhkrさんからのお願いにNoは無く、二つ返事でOKをした。
起こさないように、2人で広いベランダに出て、2人がけのソファーに背を預けながらプッシュっと音を鳴らし、缶を開けた。
『「乾杯、」』
いつもは完璧で、近くに居るようで遠くにいるhkrさんが今日だけは凄く近くに感じて、触れ合う肩と肩に口角が上がる。
『ねぇ、ひかるちゃん。』
「ん〜?どうしました?」
『私って、どんな人に見える?』
「どんな人……、ん〜、暖かくて、優しくて、皆の1歩後ろで誰も置いていかれないように守ってくれる、強い人、に見えます、」
『ふふ、そっか。』
『なら、幻滅させちゃうかも。』
「…?っ…、hkrさん、?」
不意に肩が重くなって、隣を見ればhkrさんの頭がすぐそこにあって、顔はよく見えないけれど、泣いているようだった。
『本当は私弱いんだ。』
『誰かが卒業する度に寂しくて、辛くて、受け入れられなくて、過去に縋りたくなって…、』
「…、」
『今も、ずっとこの時間が続けばいいのにって思ってる。もう誰も卒業することなく、ずっと皆一緒にいれたらいいのにって、』
初めて聞くhkrさんの本心に心が揺れる。
誰かが卒業していく度に寂しそうに笑っていたhkrさんは、いつも1人でコレを乗り越えていたのだろうか。誰に頼ることもせず戦っていたのだろうか。
そんなの、あまりにも辛すぎる。
「hkrさんには、私が居ます。皆います。」
「いつかは卒業しちゃうかもしれない、永遠は続かないかもしれない。それでも、hkrさんの事が好きです。……皆、大好きです。」
びっ…くりした、思わず自分の気持ちまで伝えてしまった。慌てて付け足したけど、hkrさんにバレていないだろうか。
『っ…、ありがとう、ひかるちゃん。』
『私も好きだよ。大好き。』
今度は目を見て、そう言ってくれたhkrさん。
あぁ、やっぱり、好きやなぁ。
『…ふふ、ごめんね、変なとこ見せちゃった。』
"酔っ払ったかな〜"なんて笑顔を浮かべたhkrさんに少し寂しくなって、パーカーの袖を掴んだ。
『…?どうした、?』
「私の前では、もっとありのままのhkrさんでいてください。幻滅したりしません。寧ろそっちの方が好きです。」
『っ…、ふふ、ありがとう、』
『これから、頼ってもいいかな。』
「はいっ、私なんかで良ければ。」
『ありがとう。』
『ひかるちゃんも、頼ってね。』
「ふふ、はいっ。」
気持ちが伝わることは無かったけれど、それでいい。
この気持ちに、関係に、名前をつけてしまったらもう戻れんくなってしまう。
今はまだ、好きなだけ。
-Fin-
「「「「「「乾杯!」」」」」」
随分と前に言っていた二期会が開かれた。
仕事の都合で参加出来んかったメンバーも居るけど、1番人数が集まるのが今日だったため決行された。
時刻は21時。てっきり焼肉屋さんかどこかで開かれるのかと思っていたが、私たちを乗せた車が辿り着いたのはhkrさんのお家で、思わぬ展開に胸がドキドキと高鳴っていた。
田村「あれ、hkrさんっていくつでしたっけ。」
『こばとか松田と同い年、24だよ。』
田村「え…、保乃より下なん!?」
『ふふ、そうだよ〜。』
『あ、松田いいよ、私がやるよ。』
松田「え〜、いいんですか〜??」
『いいよいいよ、』
『はい、熱いから気をつけてねー。』
松田「うわぁ〜、ありがとうございます〜、」
藤吉「ふふ、夏鈴も手伝いますよ。」
『えー、ごめんね、ありがとう。』
保乃ちゃん、松田、武元、夏鈴、麗奈ちゃん、天ちゃん、そして私、hkrさん、合計8人がぎゅっとしながらお鍋を囲む図は結構可愛いと思う。
『ひかるちゃんも暑いから気をつけてね。』
「ありがとうございます、」
一通り鍋を配り終えたhkrさんは、嬉しそうに手を合わせて口いっぱいに詰め込んだ。
『ん…あっふ、ん、うま、』
時々見える年相応なhkrさんの素顔。
ふふ、熱そう、かわいい、
『…ん?ふふ、どうした?』
「美味しそうに食べるな〜って笑」
『ふふ、美味しいもん、ほらひかるちゃんも食べな。』
「いただきます、」
守屋「んー!!美味しい!」
田村「なんかスタミナ出てくるなぁ。」
武元「ちょ…、松田、汚い!!白菜口から出てる!」
松田「やーんっ、みないでーーっ、」
『ふふ、』
山﨑「次は皆で二期会したいね。」
『そうだねぇ、』
田村「1期会はよくやってますよね?」
『うん、やってるかも、1期は人数も少ないしすぐ集まれちゃうからね笑笑』
山﨑「1期さんの話聞きたい!」
『え〜、なんだろ、あ!こばが超可愛いかった話聞く?』
田村「聞きたーい!」
由依さんの話から、理佐さんや1期さんの話になって、そこから3期ちゃん、グループの話を永遠としていた私たち。
気が付けばそれぞれ、アルコールもいい具合に、人によっては結構回り出していた。
『…本当、皆が入ってきてくれて良かった。』
松田「もう、そんな真剣な顔で言わんでよ〜、」
「ふふ、まりな酔っ払っとー、」
松田「ぐすっ…、ううっ、」
「え、え、ちょっ…、」
藤吉「嘘やろ、」
山﨑「どうしたの〜〜、」
田村「ふふ、どうしたん〜、」
『あらあらあら、松田〜、なに〜、なんかあった?』
松田「入って、すぐの頃、思い出してたらなんかっ、色々あったなぁって、」
「…そうやね、色々あったね。」
山﨑「私とか本当子供やったもん。」
『中学生天ちゃんかぁ、懐かしいなぁ。』
守屋「…沢山悔しい思いしたなぁ、」
『それでも、諦めないでいてくれて、ありがとう。』
守屋「へへ、だってhkrさんが支えてくれたから。」
『そんな大したこと出来てなかったよ、麗奈ちゃんだけじゃなくて、皆にも、今になって、もっとこうすれば良かったって思うことばっかだもん。』
「そんなことないです、」
「所属が決まった時、1番に私達に会いに来てくれて、先輩達は人見知りなだけだから怖がらないであげてねって、」
山﨑「好きなことしていい、私が皆を守るからって言ってくれたよね。」
田村「うん、保乃あの時のこと凄い覚えてる。」
守屋「私達の時も同じこと言ってくれましたよね。」
『ふふ、なんか掘り返されると恥ずかしいね。』
藤吉「夏鈴は凄く、救われましたよ。」
「大人にも良い人って居るんやなぁって、」
武元「え、てか、その時hkrさん20歳なってなくない?」
『あー、多分、19とか、そんくらいだったと思う。』
「……、見えなかったなぁ、」
田村「え、芸能界入ったのって、」
「高1の時、高校で専門的なこと学びながら、見習としてやってた感じ。半年くらいで初めて担当持つことになってさ、それがきゃぴきゃぴの理佐だったんだよ。笑」
松田「きゃぴきゃぴの理佐さん…、秘蔵写真的なのないんですか〜!」
『えー、いっぱいあるよ。』
『あ、ちょっと待っててね、昔使ってたカメラがあるはず。』
そう言って席を立って寝室らしき部屋へ消えていったhkrさん。その間に麗奈ちゃん、武元辺りがウトウトしだして、間に合うことも無く寝てしまった。
『あったよ…って、あら、2人寝ちゃったか。』
『まだ動かさない方がいいかな。』
山﨑「え、今日って、お泊まりしてってもいいの?」
『ん?勿論、そのために明日オフのメンバー集めたんだもん〜、笑笑』
「お泊まり…、」
『お泊まりグッズはそこのクローゼットに全般入ってるから、こばの服とか結構あるし、みんな好き勝手着ちゃっていいよ笑笑』
田村「え〜!保乃、由依さんの着たーい。」
という事で、一旦食器やら鍋やらを片付け、シラフに近い人から順番にお風呂に入り、諸々終わらせてからhkrさんの思い出話に移った。
『ふふ、じゃあ、第2夜に乾杯、』
「「「「「乾杯。」」」」」
結局第2夜に進出できたのは、私と保乃ちゃんと夏鈴、松田とお酒を飲んでいない天ちゃんの5人やった。
『パソコンの画面見ててね、行くよ、でーんっ』
「え!?めっちゃ初期の理佐さん、」
田村「かわええ、」
山﨑「お姉ちゃん〜〜、」
『これはね、確か理佐が初めてモデル雑誌の撮影が決まって、どうしよう、どんな顔すればいいんだろう〜って悩んでたから練習として撮ったやつかな。』
藤吉「ふふ、理佐さんずっと可愛ええ、」
『お次はー、どーんっ』
松田「んー!由依さん!」
「ええ…、子犬、」
『え、だよね、めっちゃ子犬だよね?』
『これは、シンプルに可愛すぎて盗撮したやつ。』
田村「ふふ、由依さん可愛い〜、今と全然雰囲気違う、」
山﨑「凄い大人になったんやね、」
『甘えられるメンバーがどんどん卒業しちゃったからねえ、大人になるしかなかったんだと思う。』
その後も沢山の思い出話を聞かせてくれるhkrさんの横顔は楽しそうで、寂しそうで、なんだか子供のように思えた。
『って…、あれ、起きてるの私とひかるちゃんだけだ。』
気がつけば、保乃ちゃんも、まりなも、夏鈴も、あんなに元気だった天ちゃんさえも床に引かれた布団に寝転んでいて、思わぬ2人きりに心臓がドキドキと脈を打つ。
「みんな、寝ちゃいましたね、」
『ね、ひかるちゃんもう寝る?』
「あー、いや、まだ眠気は、」
『……じゃあ、もう一本だけ付き合ってくれる?』
「…はいっ、」
珍しいhkrさんからのお願いにNoは無く、二つ返事でOKをした。
起こさないように、2人で広いベランダに出て、2人がけのソファーに背を預けながらプッシュっと音を鳴らし、缶を開けた。
『「乾杯、」』
いつもは完璧で、近くに居るようで遠くにいるhkrさんが今日だけは凄く近くに感じて、触れ合う肩と肩に口角が上がる。
『ねぇ、ひかるちゃん。』
「ん〜?どうしました?」
『私って、どんな人に見える?』
「どんな人……、ん〜、暖かくて、優しくて、皆の1歩後ろで誰も置いていかれないように守ってくれる、強い人、に見えます、」
『ふふ、そっか。』
『なら、幻滅させちゃうかも。』
「…?っ…、hkrさん、?」
不意に肩が重くなって、隣を見ればhkrさんの頭がすぐそこにあって、顔はよく見えないけれど、泣いているようだった。
『本当は私弱いんだ。』
『誰かが卒業する度に寂しくて、辛くて、受け入れられなくて、過去に縋りたくなって…、』
「…、」
『今も、ずっとこの時間が続けばいいのにって思ってる。もう誰も卒業することなく、ずっと皆一緒にいれたらいいのにって、』
初めて聞くhkrさんの本心に心が揺れる。
誰かが卒業していく度に寂しそうに笑っていたhkrさんは、いつも1人でコレを乗り越えていたのだろうか。誰に頼ることもせず戦っていたのだろうか。
そんなの、あまりにも辛すぎる。
「hkrさんには、私が居ます。皆います。」
「いつかは卒業しちゃうかもしれない、永遠は続かないかもしれない。それでも、hkrさんの事が好きです。……皆、大好きです。」
びっ…くりした、思わず自分の気持ちまで伝えてしまった。慌てて付け足したけど、hkrさんにバレていないだろうか。
『っ…、ありがとう、ひかるちゃん。』
『私も好きだよ。大好き。』
今度は目を見て、そう言ってくれたhkrさん。
あぁ、やっぱり、好きやなぁ。
『…ふふ、ごめんね、変なとこ見せちゃった。』
"酔っ払ったかな〜"なんて笑顔を浮かべたhkrさんに少し寂しくなって、パーカーの袖を掴んだ。
『…?どうした、?』
「私の前では、もっとありのままのhkrさんでいてください。幻滅したりしません。寧ろそっちの方が好きです。」
『っ…、ふふ、ありがとう、』
『これから、頼ってもいいかな。』
「はいっ、私なんかで良ければ。」
『ありがとう。』
『ひかるちゃんも、頼ってね。』
「ふふ、はいっ。」
気持ちが伝わることは無かったけれど、それでいい。
この気持ちに、関係に、名前をつけてしまったらもう戻れんくなってしまう。
今はまだ、好きなだけ。
-Fin-