愛されマネージャー
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理佐「4thを持って、櫻坂46を卒業します。」
遂に来てしまったと思った。
いつかは来ると分かっていても、まだその時ではないと、そう信じていたかった。
「っ…、」
駄目だ、泣いてしまう。
でも、泣いてるところ見られたくない、理佐さんにも、メンバーにも。
『ひかるちゃん、ちょっとおいで、』
「…、hkrさん、」
『おいでおいで、』
『最近このパーカーに飽きてきちゃったからひかるちゃんに上げる。』
「え?」
『だいぶ大っきいと思うけど、使って。』
そう言って、hkrさんは自分の来ていたパーカーを私に掛けてくれ、フードまでかぶせてくれた。そのままメンバーからの視界を遮るように私の前に立ち、"誰も見てないよ"なんて一言だけ声をかけてくれた。
声は出さなかった、hkrさんの背中にくっつくようにして涙を流した。何も言わないでいてくれるhkrさんに甘えた。
気が付けば、大半のメンバーが部屋から居なくなり、残っているのは私と、hkrさんと、由依さんに、理佐さん、この4人だけだった。
「もう、大丈夫、です、」
『ん、これ替えのマスクね、』
「ありがとうございます、」
『最近花粉すごいよね〜、私も涙とくしゃみ止まらないもん。』
「ふふ、そうですね、」
『さーて、私はこの3人を乗せて帰ればいいのかしら。』
小林「運転手hkr?」
『らしい〜。』
『こば、ひかるちゃん花粉凄いらしいからさ花粉から守りながら車まで連れてってもらえるー?』
小林「ふふ、仕方ないなーー。花粉から守ってあげるよ、おいで、ひかる。」
「…はい!」
由依さんと、hkrさんの優しさに甘えながら、私は車へ向かった。
risa side
『…長かったね〜、』
「うん、でも、一瞬だった。」
『あれだ、永遠より長い一瞬。』
「ふふ、そうかも。」
『さすが秋元さん。』
『…いいんだよ、理佐。私の前では、大人にならなくていい。』
「っ…、ぐすっ、ほんっと、hkrには敵わない。」
『私は最強だからね〜〜。』
『よいしょ。』
私のように、先程まで使っていた長机に腰をかけたhkrは、私の肩に優しく手を回してくれる。
「もう、後戻り、出来なくなっちゃ、った、」
『うん、』
「私の選んだ答えは、合ってるのかな、」
『理佐は、選んだ答えがどんな答えでもそれを正解に出来ちゃう人だから、大丈夫。理佐は間違ってないよ。』
hkrはいつだってそうだ。
私の欲しい言葉を、求めてる温もりを、欲しい時に与えてくれる、凄い人だった。
「っ…寂しい、寂しいよ、っ、」
『うん、私も寂しい。』
『みーんな、理佐の事が大好きで、理佐も皆のことが大好きなんだから、寂しいのは当たり前だよ。それを隠さなくていい。寧ろ伝えてくれた方がみんな嬉しいんじゃないかな。』
「…、hkrも、寂しいの?」
『寂しいに決まってるじゃん。理佐はね、私にとっても特別だから。』
「特別…?」
『うん。私がマネージャーになって、初めて担当したのが17歳の理佐ちゃんだったって訳。』
「そうなの?」
『うん、高校で専門的なもの学びながらこの業界に入って、それで、初めて担当っていう立場を貰えたのが理佐だったから。ふふ、まだ高一だった私が理佐の担当になったんだよ。だからかな、私の中でも理佐は特別なんだ〜。』
「そう、なんだ、初めて聞いた。」
『理佐が卒業する時に言おうって思ってた、まぁ、こんな早いとは思わなかったけどね〜、、』
「ふふ、眉下がってるよ、寂しいんだ。」
『だから寂しいって。笑』
『でも、理佐なら大丈夫って分かってるから、ちゃんと前向きに送り出せるよ。』
「そっか、なら私も前向きに踏み出さなきゃね。」
『大丈夫、理佐なら大丈夫だよ。』
「…ん、ありがとう。」
『さ、森林のお2人が待ってることですし、車向かいますか〜。』
「だねーーー。」
「あ、ひかるちゃん、大丈夫?」
『ん?うん、なんか重度の花粉症らしいよ。』
「…ふふ、そっか。」
『だから、少しだけ気にしてみてあげてね。』
「うん。分かった。」
『…ティッシュなくて困ってることとかあるかもしれないし?』
「あはは、確かに。気をつけて見なきゃ。」
『理佐もなんかあったらすぐ言ってね。』
「うん、ありがとう、hkr。」
『はーい。』
『じゃ、車に向かいまーす。』
「はーい。」
『おはー』
『今日はー、そこさく収録からの、Mステリハだからそこさくは出来るだけ巻いて巻いて巻きすぎくらいで行こー』
「「「「「「「はい!」」」」」」」
理佐さんが保乃たちに卒業を発表をしてからも毎日は当たり前のようにやってきて、そのうちファンの人達にもこの話が伝わって、ニュースになって、そして気づけば理佐さんは櫻坂から居なくなってしまうのだろう。
最初は恐れ多くてしっかりと話を出来ずにいた先輩。それなのにいつの日からか気づけばふざけ合ったり、お話をしたり、相談を聞いてもらったり、保乃にとって頼れるお姉さん的立ち位置にいた理佐さん。あと何回、理佐さんとお話出来るのだろう。あと何日、理佐さんと一緒にアイドルやれるのかな。
『保乃ちゃん。』
「…hkrさん、お疲れ様です!!」
『お疲れ様〜〜、』
『今日、かなり冷え込むみたいだよー、』
「え〜〜、そうなんですか?」
『らしい。ちなみにこば情報。』
「ふふ、由依さん情報なんかい、笑」
『こば情報。』
『あ、そろそろ暖かい。これあげる。』
「ん、カイロ!いいんですか?」
『うん、あっためといたからそれで暖とって〜』
「ふふ、ありがとうございます。」
『いーえー。』
齋藤「hkrーーー、ちょっと来てーー」
『はいはーい。じゃあ保乃ちゃんまた後でね。』
「はい!ありがとうございます!」
hkrさんからもらったカイロ、ほんとに暖かい。あれ、裏になんか、書いてある。
"保乃ちゃんのそばに居るからね"
「っ…、」
"ほのちゃんの抱えてることぜーんぶ半分こしよう"
「これ…、」
━━━━━━━━━━━━━━━
「もう、どうしたらいいんか分からんくて、でも、理佐さんがいてくれて本当に良かったです、」
理佐「声に出してくれてありがとう、」
「これから沢山悩むこと、苦しむこと、沢山あると思うんだ。だからさ、その時は、」
"保乃ちゃんの抱えてることぜーんぶ、半分こしよう?"
「っ…、良いんですか?」
理佐「ふふ、うん。まぁこれ受け売りの言葉なんだけどね?笑」
「でもこの言葉に私も救われたから、保乃ちゃんも私をもっと頼って欲しい。」
「ありがとう、ございますっ…、っ、」
━━━━━━━━━━━━━━━
そっか、これ、hkrさんの言葉やったんや。
きっと理佐さんの優しさは、理佐さんだけじゃなくて、hkrさんの優しさも入っているんだと思う。どんな人にも優しくて、絶対に人を傷つけない、そんな2人だから皆に愛されて、求められているんだろうな。
「愛されマネージャー、やなぁ、」
なんて、理佐さんと笑いあっているhkrさんを見て思う。少しだけ、理佐さんの卒業に前向きになれたのは、手の中にあるこの温もりのお陰だろう。
今度なんかお返しせんとな〜。
『寂しいなぁ…、』
小林「理佐のこと大好きだもんね。」
『勿論こばも、みんなも好きだよ。大好きだよ。』
小林「ふふ、知ってるよ。」
「けど、理佐はhkrにとっても特別なんだろうなぁって思うからさ。」
『んーまぁねぇ、初めて担当した子ってやっぱ強いよねぇ。』
小林「まあさ、卒業まであと半年。後悔ないように行こうよ。hkrらしく、ね?」
『ふふ、だね。ありがとう、こば。』
小林「いーえ。んじゃ、飲み物奢ってください。」
『言うと思った。』
『好きなの選んでいいよ。』
小林「ふふ、やったぁ。」
-fin-
遂に来てしまったと思った。
いつかは来ると分かっていても、まだその時ではないと、そう信じていたかった。
「っ…、」
駄目だ、泣いてしまう。
でも、泣いてるところ見られたくない、理佐さんにも、メンバーにも。
『ひかるちゃん、ちょっとおいで、』
「…、hkrさん、」
『おいでおいで、』
『最近このパーカーに飽きてきちゃったからひかるちゃんに上げる。』
「え?」
『だいぶ大っきいと思うけど、使って。』
そう言って、hkrさんは自分の来ていたパーカーを私に掛けてくれ、フードまでかぶせてくれた。そのままメンバーからの視界を遮るように私の前に立ち、"誰も見てないよ"なんて一言だけ声をかけてくれた。
声は出さなかった、hkrさんの背中にくっつくようにして涙を流した。何も言わないでいてくれるhkrさんに甘えた。
気が付けば、大半のメンバーが部屋から居なくなり、残っているのは私と、hkrさんと、由依さんに、理佐さん、この4人だけだった。
「もう、大丈夫、です、」
『ん、これ替えのマスクね、』
「ありがとうございます、」
『最近花粉すごいよね〜、私も涙とくしゃみ止まらないもん。』
「ふふ、そうですね、」
『さーて、私はこの3人を乗せて帰ればいいのかしら。』
小林「運転手hkr?」
『らしい〜。』
『こば、ひかるちゃん花粉凄いらしいからさ花粉から守りながら車まで連れてってもらえるー?』
小林「ふふ、仕方ないなーー。花粉から守ってあげるよ、おいで、ひかる。」
「…はい!」
由依さんと、hkrさんの優しさに甘えながら、私は車へ向かった。
risa side
『…長かったね〜、』
「うん、でも、一瞬だった。」
『あれだ、永遠より長い一瞬。』
「ふふ、そうかも。」
『さすが秋元さん。』
『…いいんだよ、理佐。私の前では、大人にならなくていい。』
「っ…、ぐすっ、ほんっと、hkrには敵わない。」
『私は最強だからね〜〜。』
『よいしょ。』
私のように、先程まで使っていた長机に腰をかけたhkrは、私の肩に優しく手を回してくれる。
「もう、後戻り、出来なくなっちゃ、った、」
『うん、』
「私の選んだ答えは、合ってるのかな、」
『理佐は、選んだ答えがどんな答えでもそれを正解に出来ちゃう人だから、大丈夫。理佐は間違ってないよ。』
hkrはいつだってそうだ。
私の欲しい言葉を、求めてる温もりを、欲しい時に与えてくれる、凄い人だった。
「っ…寂しい、寂しいよ、っ、」
『うん、私も寂しい。』
『みーんな、理佐の事が大好きで、理佐も皆のことが大好きなんだから、寂しいのは当たり前だよ。それを隠さなくていい。寧ろ伝えてくれた方がみんな嬉しいんじゃないかな。』
「…、hkrも、寂しいの?」
『寂しいに決まってるじゃん。理佐はね、私にとっても特別だから。』
「特別…?」
『うん。私がマネージャーになって、初めて担当したのが17歳の理佐ちゃんだったって訳。』
「そうなの?」
『うん、高校で専門的なもの学びながらこの業界に入って、それで、初めて担当っていう立場を貰えたのが理佐だったから。ふふ、まだ高一だった私が理佐の担当になったんだよ。だからかな、私の中でも理佐は特別なんだ〜。』
「そう、なんだ、初めて聞いた。」
『理佐が卒業する時に言おうって思ってた、まぁ、こんな早いとは思わなかったけどね〜、、』
「ふふ、眉下がってるよ、寂しいんだ。」
『だから寂しいって。笑』
『でも、理佐なら大丈夫って分かってるから、ちゃんと前向きに送り出せるよ。』
「そっか、なら私も前向きに踏み出さなきゃね。」
『大丈夫、理佐なら大丈夫だよ。』
「…ん、ありがとう。」
『さ、森林のお2人が待ってることですし、車向かいますか〜。』
「だねーーー。」
「あ、ひかるちゃん、大丈夫?」
『ん?うん、なんか重度の花粉症らしいよ。』
「…ふふ、そっか。」
『だから、少しだけ気にしてみてあげてね。』
「うん。分かった。」
『…ティッシュなくて困ってることとかあるかもしれないし?』
「あはは、確かに。気をつけて見なきゃ。」
『理佐もなんかあったらすぐ言ってね。』
「うん、ありがとう、hkr。」
『はーい。』
『じゃ、車に向かいまーす。』
「はーい。」
『おはー』
『今日はー、そこさく収録からの、Mステリハだからそこさくは出来るだけ巻いて巻いて巻きすぎくらいで行こー』
「「「「「「「はい!」」」」」」」
理佐さんが保乃たちに卒業を発表をしてからも毎日は当たり前のようにやってきて、そのうちファンの人達にもこの話が伝わって、ニュースになって、そして気づけば理佐さんは櫻坂から居なくなってしまうのだろう。
最初は恐れ多くてしっかりと話を出来ずにいた先輩。それなのにいつの日からか気づけばふざけ合ったり、お話をしたり、相談を聞いてもらったり、保乃にとって頼れるお姉さん的立ち位置にいた理佐さん。あと何回、理佐さんとお話出来るのだろう。あと何日、理佐さんと一緒にアイドルやれるのかな。
『保乃ちゃん。』
「…hkrさん、お疲れ様です!!」
『お疲れ様〜〜、』
『今日、かなり冷え込むみたいだよー、』
「え〜〜、そうなんですか?」
『らしい。ちなみにこば情報。』
「ふふ、由依さん情報なんかい、笑」
『こば情報。』
『あ、そろそろ暖かい。これあげる。』
「ん、カイロ!いいんですか?」
『うん、あっためといたからそれで暖とって〜』
「ふふ、ありがとうございます。」
『いーえー。』
齋藤「hkrーーー、ちょっと来てーー」
『はいはーい。じゃあ保乃ちゃんまた後でね。』
「はい!ありがとうございます!」
hkrさんからもらったカイロ、ほんとに暖かい。あれ、裏になんか、書いてある。
"保乃ちゃんのそばに居るからね"
「っ…、」
"ほのちゃんの抱えてることぜーんぶ半分こしよう"
「これ…、」
━━━━━━━━━━━━━━━
「もう、どうしたらいいんか分からんくて、でも、理佐さんがいてくれて本当に良かったです、」
理佐「声に出してくれてありがとう、」
「これから沢山悩むこと、苦しむこと、沢山あると思うんだ。だからさ、その時は、」
"保乃ちゃんの抱えてることぜーんぶ、半分こしよう?"
「っ…、良いんですか?」
理佐「ふふ、うん。まぁこれ受け売りの言葉なんだけどね?笑」
「でもこの言葉に私も救われたから、保乃ちゃんも私をもっと頼って欲しい。」
「ありがとう、ございますっ…、っ、」
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そっか、これ、hkrさんの言葉やったんや。
きっと理佐さんの優しさは、理佐さんだけじゃなくて、hkrさんの優しさも入っているんだと思う。どんな人にも優しくて、絶対に人を傷つけない、そんな2人だから皆に愛されて、求められているんだろうな。
「愛されマネージャー、やなぁ、」
なんて、理佐さんと笑いあっているhkrさんを見て思う。少しだけ、理佐さんの卒業に前向きになれたのは、手の中にあるこの温もりのお陰だろう。
今度なんかお返しせんとな〜。
『寂しいなぁ…、』
小林「理佐のこと大好きだもんね。」
『勿論こばも、みんなも好きだよ。大好きだよ。』
小林「ふふ、知ってるよ。」
「けど、理佐はhkrにとっても特別なんだろうなぁって思うからさ。」
『んーまぁねぇ、初めて担当した子ってやっぱ強いよねぇ。』
小林「まあさ、卒業まであと半年。後悔ないように行こうよ。hkrらしく、ね?」
『ふふ、だね。ありがとう、こば。』
小林「いーえ。んじゃ、飲み物奢ってください。」
『言うと思った。』
『好きなの選んでいいよ。』
小林「ふふ、やったぁ。」
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