愛されマネージャー

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『誤解なんだって!』


小林「じゃあわかるようにちゃんと説明しろよ!!」


ただいま櫻坂46の楽屋内で論争が起きています。
事の発端は、、、遡ること30分前。


『お、ひかるちゃんお疲れ様。今日は一番乗りだね。』


「お疲れ様です。あ、別の現場あったので!」


『ドラマの撮影だよね、お疲れ様。』


「ありがとうございます…、」


『…よいしょ、ふふ、隣座っちゃった。』


「お仕事、良いんですか?」


『ん〜、たまにはいいでしょ〜。』
『ひかるちゃんとお話したい気分。』


「…、」


『ドラマ決まったこと、まだみんなには言ってないんだっけ?』


「はい、公開と一緒に言いたいなぁって、」


『そっか、ふふ、楽しみだね。』


そう、事の発端は私とhkrさんだった。
撮影で失敗してしまって落ち込んでいた私に気付いてくれたhkrさんは、話を聞いてくれようと隣に座って、私が話し出すのを待っていた。


「……、今日の撮影でその、告白されて、押し倒されるシーンがあったんですけど、私上手く対応出来なくて、」


『そっか〜、』


「何回も練習してたんですけど、やっぱり相手の人が居るのと居ないのとじゃ全然違くて、」


『ん〜、なら、私と練習してみる?』


「良いんですか?」


『演技なんて練習あるのみだし、私でよければやってみよう!』


そう、これがいけなかったのだ。




『ひかるが好き。好きだよ。』


そう言って私をソファーに押し倒したhkrさん。その瞬間開かれたドア。やってきたメンバーたちの目の前に広がるのはソファーに私を押し倒したhkrさんと、押し倒された私の図。


小林「なに、してんの?」


『…あー、いや、これは、なんていうか、ね、事故!そう!事故!ね、ひかるちゃん!』


「は、はい!事故です、すごく、」


小林「いや、hkr、好きって言ってたよね。」
「大体、2人付き合ってんの?」


「へ!?」


『付き合ってないよ!!!!!?』


田村「付き合ってないのに、ソファーに、押し倒してたんや、」


『そ、れは色々事情がありまして、』


hkrさん、私が公開と一緒に言いたい、なんて言っちゃったから私の我儘を守ってくれてるんだ。


小林「事情??何?」


『…言えません。』


小林「はあ?hkrはいつからメンバーに手出すようになったわけ?」


『誤解なんだって!』


小林「じゃあわかるようにちゃんと説明しろよ!!」


あ、まずい、由依さん、本気で怒ってる。
というか、きっと、皆怒ってる、いや、怒ってるんやないんやろうな、嫉妬、してるんかも。


「ごめんなさい!!!!」
「…実は、私ドラマが決まって、」


田村「え!!ひぃちゃんドラマ決まったん!?」


「うん、今日も撮影してきたんやけど、上手く出来なくて、それでhkrさんに相談乗ってもらって、一緒に練習してました。」


山﨑「じゃあhkrさんがひかるのこと押し倒してたのも、好きって言ってたのも全部、」


「演技、です。」


小林「…、ごめん、何も知らないのに声上げた。」


『んーん、ちゃんと説明できなかった私が悪いから。』


「違うんです、私が公開と一緒に皆に言いたいって我儘言っちゃったから、hkrさんはそれを守ってくれてただけで、」


田村「…はぁ、なんや〜、結局はいつものhkrさんやったってことやん〜。」


小林「まじでごめんじゃん。」


『いや、ほんとに、うん、私もごめん。』


齋藤「ふふ、久々に狂犬出たね〜〜?」


小林「いや、なんか、抑えられなかったわ。」


『流石に色々縮まった。』


山﨑「顔引き攣ってましたもんね笑笑」


『あはは…、』
『ま、そーゆー事だから、皆でひかるちゃんのこと支えていこうね。』


「「「「「「「「はーい!」」」」」」」」
















『ひかるちゃん!!』


「はい!あ、さっきは本当にすみませんでした。」


『んーん、全然、』
『ごめんね、サプライズ出来なくなっちゃって。』


「全然、大丈夫です、皆に喜んでもらえたので、」


『代わりに、なんてならないかもしれないんだけどさ、これ、』


「え、これって、」


『私が前に使ってたフィルムカメラ。ひかるちゃんずっと欲しがってたでしょ。』


「でも、これ、もう作られてないんじゃ、」


『うん、だから、私ので良ければ、貰って欲しいなぁって思って。』


「え!?なんで、え!?」


『夢を1つ叶えたお祝い。前から演技のお仕事するのが夢って言ってたから。』


「っ…いいんですか、」


『ふふ、はい。』
『サプライズ、返し、みたいな?』


「ふふ、私がされる側やったんですね笑」
「ありがとうございます、大事に使わせてもらいます。」


『ん、じゃあ、車行こっか。』


「はい!」


ーひかるが好き。好きだよ。


「っ…、」


何今の、思い出すな思い出すな思い出すな。
思い出したらいけん、絶対だめ。


『ひかるちゃん?』


「は、はい!」


『ふふ、大丈夫?』


「大丈夫です、先車行ってますね、」


『はいよー。』


落ち着け、私の心臓。
こんなの絶対にダメ、あんなライバル多い人すきになったら、後悔する。分かっとるのに。


「……、好き、」


-fin-
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