愛されマネージャー
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"代々木リハよろしくお願いしますー!"
「「「「「「「お願いしまーす!!!」」」」」」」
ついに始まった3rdツアーのリハ。
一期二期は見慣れた会場、テープの位置に"遂に始まるね〜"なんて楽しそうな様子を浮かべている。逆に3期生は初のツアー参戦で楽しみ半分緊張半分と言った所。
後どのくらい、彼女たちと共に過ごせるのだろうか、出来ることならば1期生が全員卒業するまではここに残っていたいな。
"じゃあ最初、Overtureからの、桜月フォーメーション確認行きまーす!"
「「「「「「「はい!」」」」」」」
それぞれが立ち位置に付くまでの道のりを指示されながらメモをしている姿は何年経っても一生懸命なもので、誰1人手を抜いているメンバーが居ないことに誇らしい気持ちになる。
麗奈ちゃん、いつも以上に集中してるなぁ。
センターに立った子は皆より一層強さを増していく、シングルを重ねる度にそう思うようになった。ひかるちゃんも、天も、夏鈴ちゃんも、保乃ちゃんも、理佐も、皆センターに立つ前と、立ったあとでは人が変わったように強くなる。
5thも例外ではなかった。
麗奈ちゃん、玲、そして愛李ちゃんも、センターという立ち位置が彼女たちを強くしているようだった。
『…格好良いなぁ。』
川村茜「何浸ってんの。」
『うわ、びっくりした。茜ちゃん、お疲れ様。』
川村茜「お疲れ様。今年のツアーも去年を超える物にしようね。」
『ふふ、そうだね。』
『ご指導のほどよろしくお願いします。』
川村茜「お任せ下さい。」
TAKAHIRO先生や茜ちゃんを含むINFINITYの皆、私たちマネージャー、現場監督や照明の方々、その他大勢の人、そして櫻坂46というアイドルが一つの世界を作り上げていく。
その感覚がずっと好きだ。
"じゃあ次、三期ちゃんいこうか!"
「「「「「「「「「はい!!」」」」」」」」」
『お、頑張れ〜〜。』
森田「hkrさん!!」
『ん?ひかるちゃん、どうした、』
森田「私の勘違いかもしれないんですけど、」
『うん、』
森田「もしかしたら保乃ちゃん、体調悪いかもしれないです。」
『分かった、様子みて声掛けるね、ありがとう。』
森田「いえ…、お願いします、」
『ん、ひかるちゃんも無理しちゃ駄目だよ。』
森田「ふふ、はいっ。」
バタバタと忙しい中、保乃ちゃんの小さな変化に気づけるひかるちゃんは言葉では表せないくらい優しくて、強い子。ほんの少しだけ、平手に似てるかも。
さてと、保乃ちゃんは何処かな。
あ、居た。
『保乃ちゃん、』
田村「ん、hkrさん、お疲れ様ですっ」
『お疲れ様〜〜。』
『保乃ちゃん、ちょっとごめんね。』
田村「…ん?」
『…んー、熱いねぇ、』
保乃ちゃんの額に触れれば、想像よりも熱くて、これは止めるべきか迷ってしまう。
田村「大丈夫です、まだやれます。」
先輩や、他のマネージャーならきっとここでストップを掛ける。ライブよりも何よりも彼女達の心身が1番大事だから。
でも、頑張る事を辞めさせていいのだろうか。
今、保乃ちゃんからライブを取ってしまった方が体はともかく心に大きな負担を与えてしまうんじゃないのだろうか。
『んーーー…、』
『絶対に無理はしないで、約束してくれるならストップは掛けない。』
田村「はい、ちゃんと限界がきたらhkrさんの所に行きます。」
『ん、約束ね。』
田村「約束、」
『ふふ、ひかるちゃんも心配してたからステージ上で危なくなったらひかるちゃんに頼るんだよ。』
田村「ひぃちゃんが…、はいっ、分かりました。」
『ん!じゃあ、もうちょっと頑張ろう。』
可愛い笑顔をうかべた保乃ちゃんはほんの少しふらついたけど、気合いを入れ直しステージへと上がって行った。
ツアー期間、一日の休みがかなりの遅れをとる。それを誰もが分かっているから保乃ちゃんも休むという選択肢は取りたくないのかもしれない。
山﨑「しめじーーー!!!」
『!!!?』
『天?笑笑』
山﨑「ふふ、ごめん、大きい声出したくなった。」
『TAKAHIRO先生まで振り向いちゃってたから笑』
山﨑「あははっ、TAKAHIRO先生ごめんなさーい、笑笑」
『ふふ、どう、リハいい感じ?』
山﨑「うんっ、ほんとに楽しい。」
『そっかそっか、良かった。』
山﨑「hkrちゃんは、1期さんとずっと一緒だったんだよね?」
『ん〜?そうだよ〜。』
山﨑「てことは、リハも7年?8年目とか?」
『そうだね〜、ふふ、初期の頃のこばとか超可愛かったな〜。』
山﨑「え〜、由依さんは今でも可愛いよ〜?」
『いや勿論今も可愛いんだけど、なんて言うんだろう、初期の頃はねただただ子犬だった。狂犬のきの字も入ってない。』
山﨑「え〜、なにそれ、気になる〜。」
『ふふ、今度教えてあげる。』
山﨑「やった〜。」
"天ちゃーん、"
山﨑「はーーい!!」
『行ってらっしゃい。』
山﨑「いってきまーす!」
無事午前のリハが終わった。
ステージに1列になって松田が代表して挨拶を終える。各自がメンバーや、マネージャーとステージを降りていく中一直線に私の方へやってきた保乃ちゃん。
『保乃、ちゃ……、』
ドサッ
田村「限界、です、」
『ん、ちゃんと教えてくれてありがとう。』
こんなに熱い状態のまま、肩で息をするくらいになるまで、弱音を吐くことなく午前のリハを終えた保乃ちゃん。
『本当によく頑張りました。』
『こば!!ごめん、車椅子持ってきてもらってもいい?』
小林「ん、待ってて。」
『ありがとう。』
ステージ脇、メンバーの目にはつかないところで保乃ちゃんを腕の中に閉じ込めたまま床に腰を下ろす。
田村「…、保乃、保乃、」
『ん??』
田村「もっと頑張ります、だから、まだ保乃達の傍に居って下さい、辞めないで、ください、」
『っ…、ふふ、辞めたりしないよ。居れるだけ、保乃ちゃん達のそばにいる。』
何故保乃ちゃんがこんなことを口にしたのか分かったのはもう少しあとのことだった。
田村「っ…、約束です、」
『ふふ、うん。約束。』
小林「hkr、お待たせ。」
『お、こばありがとう。』
『よいしょ、保乃ちゃん乗れる?』
田村「はいっ…、」
小林「よく頑張ったね。」
田村「っ…ありがとう、ございます、」
その後医務室に連れて行ってから保乃ちゃんをお家まで送り届け、ツアーリハ一日目を終えた。
-fin-
「「「「「「「お願いしまーす!!!」」」」」」」
ついに始まった3rdツアーのリハ。
一期二期は見慣れた会場、テープの位置に"遂に始まるね〜"なんて楽しそうな様子を浮かべている。逆に3期生は初のツアー参戦で楽しみ半分緊張半分と言った所。
後どのくらい、彼女たちと共に過ごせるのだろうか、出来ることならば1期生が全員卒業するまではここに残っていたいな。
"じゃあ最初、Overtureからの、桜月フォーメーション確認行きまーす!"
「「「「「「「はい!」」」」」」」
それぞれが立ち位置に付くまでの道のりを指示されながらメモをしている姿は何年経っても一生懸命なもので、誰1人手を抜いているメンバーが居ないことに誇らしい気持ちになる。
麗奈ちゃん、いつも以上に集中してるなぁ。
センターに立った子は皆より一層強さを増していく、シングルを重ねる度にそう思うようになった。ひかるちゃんも、天も、夏鈴ちゃんも、保乃ちゃんも、理佐も、皆センターに立つ前と、立ったあとでは人が変わったように強くなる。
5thも例外ではなかった。
麗奈ちゃん、玲、そして愛李ちゃんも、センターという立ち位置が彼女たちを強くしているようだった。
『…格好良いなぁ。』
川村茜「何浸ってんの。」
『うわ、びっくりした。茜ちゃん、お疲れ様。』
川村茜「お疲れ様。今年のツアーも去年を超える物にしようね。」
『ふふ、そうだね。』
『ご指導のほどよろしくお願いします。』
川村茜「お任せ下さい。」
TAKAHIRO先生や茜ちゃんを含むINFINITYの皆、私たちマネージャー、現場監督や照明の方々、その他大勢の人、そして櫻坂46というアイドルが一つの世界を作り上げていく。
その感覚がずっと好きだ。
"じゃあ次、三期ちゃんいこうか!"
「「「「「「「「「はい!!」」」」」」」」」
『お、頑張れ〜〜。』
森田「hkrさん!!」
『ん?ひかるちゃん、どうした、』
森田「私の勘違いかもしれないんですけど、」
『うん、』
森田「もしかしたら保乃ちゃん、体調悪いかもしれないです。」
『分かった、様子みて声掛けるね、ありがとう。』
森田「いえ…、お願いします、」
『ん、ひかるちゃんも無理しちゃ駄目だよ。』
森田「ふふ、はいっ。」
バタバタと忙しい中、保乃ちゃんの小さな変化に気づけるひかるちゃんは言葉では表せないくらい優しくて、強い子。ほんの少しだけ、平手に似てるかも。
さてと、保乃ちゃんは何処かな。
あ、居た。
『保乃ちゃん、』
田村「ん、hkrさん、お疲れ様ですっ」
『お疲れ様〜〜。』
『保乃ちゃん、ちょっとごめんね。』
田村「…ん?」
『…んー、熱いねぇ、』
保乃ちゃんの額に触れれば、想像よりも熱くて、これは止めるべきか迷ってしまう。
田村「大丈夫です、まだやれます。」
先輩や、他のマネージャーならきっとここでストップを掛ける。ライブよりも何よりも彼女達の心身が1番大事だから。
でも、頑張る事を辞めさせていいのだろうか。
今、保乃ちゃんからライブを取ってしまった方が体はともかく心に大きな負担を与えてしまうんじゃないのだろうか。
『んーーー…、』
『絶対に無理はしないで、約束してくれるならストップは掛けない。』
田村「はい、ちゃんと限界がきたらhkrさんの所に行きます。」
『ん、約束ね。』
田村「約束、」
『ふふ、ひかるちゃんも心配してたからステージ上で危なくなったらひかるちゃんに頼るんだよ。』
田村「ひぃちゃんが…、はいっ、分かりました。」
『ん!じゃあ、もうちょっと頑張ろう。』
可愛い笑顔をうかべた保乃ちゃんはほんの少しふらついたけど、気合いを入れ直しステージへと上がって行った。
ツアー期間、一日の休みがかなりの遅れをとる。それを誰もが分かっているから保乃ちゃんも休むという選択肢は取りたくないのかもしれない。
山﨑「しめじーーー!!!」
『!!!?』
『天?笑笑』
山﨑「ふふ、ごめん、大きい声出したくなった。」
『TAKAHIRO先生まで振り向いちゃってたから笑』
山﨑「あははっ、TAKAHIRO先生ごめんなさーい、笑笑」
『ふふ、どう、リハいい感じ?』
山﨑「うんっ、ほんとに楽しい。」
『そっかそっか、良かった。』
山﨑「hkrちゃんは、1期さんとずっと一緒だったんだよね?」
『ん〜?そうだよ〜。』
山﨑「てことは、リハも7年?8年目とか?」
『そうだね〜、ふふ、初期の頃のこばとか超可愛かったな〜。』
山﨑「え〜、由依さんは今でも可愛いよ〜?」
『いや勿論今も可愛いんだけど、なんて言うんだろう、初期の頃はねただただ子犬だった。狂犬のきの字も入ってない。』
山﨑「え〜、なにそれ、気になる〜。」
『ふふ、今度教えてあげる。』
山﨑「やった〜。」
"天ちゃーん、"
山﨑「はーーい!!」
『行ってらっしゃい。』
山﨑「いってきまーす!」
無事午前のリハが終わった。
ステージに1列になって松田が代表して挨拶を終える。各自がメンバーや、マネージャーとステージを降りていく中一直線に私の方へやってきた保乃ちゃん。
『保乃、ちゃ……、』
ドサッ
田村「限界、です、」
『ん、ちゃんと教えてくれてありがとう。』
こんなに熱い状態のまま、肩で息をするくらいになるまで、弱音を吐くことなく午前のリハを終えた保乃ちゃん。
『本当によく頑張りました。』
『こば!!ごめん、車椅子持ってきてもらってもいい?』
小林「ん、待ってて。」
『ありがとう。』
ステージ脇、メンバーの目にはつかないところで保乃ちゃんを腕の中に閉じ込めたまま床に腰を下ろす。
田村「…、保乃、保乃、」
『ん??』
田村「もっと頑張ります、だから、まだ保乃達の傍に居って下さい、辞めないで、ください、」
『っ…、ふふ、辞めたりしないよ。居れるだけ、保乃ちゃん達のそばにいる。』
何故保乃ちゃんがこんなことを口にしたのか分かったのはもう少しあとのことだった。
田村「っ…、約束です、」
『ふふ、うん。約束。』
小林「hkr、お待たせ。」
『お、こばありがとう。』
『よいしょ、保乃ちゃん乗れる?』
田村「はいっ…、」
小林「よく頑張ったね。」
田村「っ…ありがとう、ございます、」
その後医務室に連れて行ってから保乃ちゃんをお家まで送り届け、ツアーリハ一日目を終えた。
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