愛されマネージャー
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これは、まだ私達が大人になれずにいた頃の話。
『って感じだから、今日もみんなで頑張ってこう〜!!』
「「「「「「「「はーい!!!」」」」」」」」
『後、平手、ちょっといい?』
平手「んーー?」
『ほい、こっちこっち。』
平手「ふふ、なに。」
『この日のシフトなんだけど、オフに変えてもいい?』
平手「…私は、いいけど、大丈夫なの?」
『うん、それまでが忙しいからこの日はオフにしたいかなぁ。』
平手「なら、オフで、」
『ふふ、ありがとう〜。』
『てか、ご飯ちゃんと食べてないでしょ〜。』
平手「え〜、食べてるよ、今日もお味噌汁食べたし。」
『主食は??』
平手「…、」
『ほら。ちゃんと食べなきゃダメだからね〜。』
平手「はーい。」
この時は不協和音から丁度風ふかの準備をしている頃だった。徐々に変わっていく平手を1番気にして、1番守っていたのはhkrだった。
「hkr、」
『ん?どうした、こば。』
「大丈夫?」
『ん〜??』
「ちゃんと寝てる?」
『ふふ、うん、寝てるよ。』
「ご飯食べてる?」
『食べてるよ〜。』
「…hkrもあんまり無理しないでね。」
『ありがとう。』
『それはこばも一緒。何かあったらすぐ言ってね。私はいつでも味方だから。』
「ありがとう。」
いつもそうだった。
どんなときも優しくて、笑顔で、hkrのゆったりとした空気感が好きだった。
そんなhkrが泣いてるところを初めて見たのはあの時だった。
『紅白お疲れ様!!皆本当によく頑張りました。格好良かったよ。』
平手が出れなくなって、私が代打センターを務めた紅白。緊張と、不安と、プレッシャー、それらを全てぶちまけたステージ。
正直怖かった。苦しかった。
でも、舞台袖でギリギリまで抱き締めてくれていたhkrの優しさが、メンバーの温かさが私を守ってくれた。
初めて、自分でも納得できたパフォーマンスだった。
でも、やっぱり世間は認めてくれないみたい。
"平手坂"
"平手じゃなきゃなぁ"
"センターの子もいいけど、やっぱり平手がいいよね"
自分の最大の力を出しても、彼女には届かない。そんなの分かっていたはずなのに、悔しくて、悔しくて、止めることも出来ない涙が溢れた。
楽屋の端で、色んなメンバーが記念撮影をしてる中、私はただただ悔し涙を流していた。
ポンッ
『こば。』
「っ…hkr、」
『…、』
私の頭に優しく手を置いたhkrはちらっと私のスマホの画面を見てから、同じように悔しそうな顔をした。
そのまま私の両手をhkrの暖かい手が包んで、椅子に座る私を見上げるようにhkrは膝立ちをして、一言、ごめんと呟いた。
「…え?」
『私がもっと、皆の良さを色んな人に届かせることができてたら、もっと平手の事を、皆のことを守る強さがあったら、こばにこんな顔、させなくて済んだのにね。』
そう言って、一筋の綺麗な涙を流したままぎゅっと私の首に腕を回した。
『欅坂は、平手だけじゃない。こば、理佐、友香、メンバー皆が居ての欅坂だから。ここで負けないでっ…、負けないでっ、欲しい、』
ただひたすら負けないで、と言いながら泣き続けるhkrに、私もさらに涙が溢れてきて、その光景に理佐やふーちゃんが飛んできて、最終的にhkrを囲むように、メンバー全員が集まっていた。
『っ…、皆の頑張りを、認めてくれない人もいる、壊そうとしてくる人もいる、それで、傷つく事も、苦しむことも、これからある、んーん、これまでだって沢山あったよね、皆傷付いてきたよね、』
「っ…、」
『私がまだまだだから、皆に沢山傷をつけてしまった。嫌な思いをさせた、本当にごめん。ごめんなさい。』
理佐「違う、hkrのせいじゃない、」
齋藤「そうだよ、hkrがいてくれたから私たちは頑張れてるの、ごめん、なんて言わないでよ。」
『っ…、これからもっと、もっともっと、皆を守れる強い人になるから、頼れる人間になるから、今はっ、今だけは負けないでほしいっ、欅を、辞めないでほしいっ、』
簡単には揃えなくなってしまった21人。
それでも皆欅が大好きで、大事なのは何一つ変わらなかった。
「辞めないよ、辞める気なんて、無いよ。」
『ぐすっ…、』
菅井「うんっ、もっともっと沢山の坂を登り続けるから!!hkrも側にいてよ!」
理佐「まだまだやりたいこと沢山あるんだから、叶えてよね、マネージャー。」
齋藤「そうだそうだー!」
この日から数年、5年という長いようで一瞬だった永遠に幕を閉じた。
緑の葉から、桜に変わり、それと共に私たちは少女から大人になった。
『ふぁ〜〜、あ、おはよ〜、こば〜。』
「おはよ。ふぁ〜、あくび釣られるからやめてー。」
『勝手につられてるだけじゃ〜ん、』
『大丈夫?疲れてない?』
「ふふ、うん、大丈夫だよ。」
「今日も一日よろしくね、マネージャー。」
『勿論!ばんばん売り出してくよー!』
「ふふ、」
この人がいればこのグループはいつまでも華麗に咲き誇れるだろう。
そんな気がする。
-fin-
リクエスト 愛されマネージャー欅編読みたいです!
愛されマネージャー×平手さんの絡みとか気になる!
『って感じだから、今日もみんなで頑張ってこう〜!!』
「「「「「「「「はーい!!!」」」」」」」」
『後、平手、ちょっといい?』
平手「んーー?」
『ほい、こっちこっち。』
平手「ふふ、なに。」
『この日のシフトなんだけど、オフに変えてもいい?』
平手「…私は、いいけど、大丈夫なの?」
『うん、それまでが忙しいからこの日はオフにしたいかなぁ。』
平手「なら、オフで、」
『ふふ、ありがとう〜。』
『てか、ご飯ちゃんと食べてないでしょ〜。』
平手「え〜、食べてるよ、今日もお味噌汁食べたし。」
『主食は??』
平手「…、」
『ほら。ちゃんと食べなきゃダメだからね〜。』
平手「はーい。」
この時は不協和音から丁度風ふかの準備をしている頃だった。徐々に変わっていく平手を1番気にして、1番守っていたのはhkrだった。
「hkr、」
『ん?どうした、こば。』
「大丈夫?」
『ん〜??』
「ちゃんと寝てる?」
『ふふ、うん、寝てるよ。』
「ご飯食べてる?」
『食べてるよ〜。』
「…hkrもあんまり無理しないでね。」
『ありがとう。』
『それはこばも一緒。何かあったらすぐ言ってね。私はいつでも味方だから。』
「ありがとう。」
いつもそうだった。
どんなときも優しくて、笑顔で、hkrのゆったりとした空気感が好きだった。
そんなhkrが泣いてるところを初めて見たのはあの時だった。
『紅白お疲れ様!!皆本当によく頑張りました。格好良かったよ。』
平手が出れなくなって、私が代打センターを務めた紅白。緊張と、不安と、プレッシャー、それらを全てぶちまけたステージ。
正直怖かった。苦しかった。
でも、舞台袖でギリギリまで抱き締めてくれていたhkrの優しさが、メンバーの温かさが私を守ってくれた。
初めて、自分でも納得できたパフォーマンスだった。
でも、やっぱり世間は認めてくれないみたい。
"平手坂"
"平手じゃなきゃなぁ"
"センターの子もいいけど、やっぱり平手がいいよね"
自分の最大の力を出しても、彼女には届かない。そんなの分かっていたはずなのに、悔しくて、悔しくて、止めることも出来ない涙が溢れた。
楽屋の端で、色んなメンバーが記念撮影をしてる中、私はただただ悔し涙を流していた。
ポンッ
『こば。』
「っ…hkr、」
『…、』
私の頭に優しく手を置いたhkrはちらっと私のスマホの画面を見てから、同じように悔しそうな顔をした。
そのまま私の両手をhkrの暖かい手が包んで、椅子に座る私を見上げるようにhkrは膝立ちをして、一言、ごめんと呟いた。
「…え?」
『私がもっと、皆の良さを色んな人に届かせることができてたら、もっと平手の事を、皆のことを守る強さがあったら、こばにこんな顔、させなくて済んだのにね。』
そう言って、一筋の綺麗な涙を流したままぎゅっと私の首に腕を回した。
『欅坂は、平手だけじゃない。こば、理佐、友香、メンバー皆が居ての欅坂だから。ここで負けないでっ…、負けないでっ、欲しい、』
ただひたすら負けないで、と言いながら泣き続けるhkrに、私もさらに涙が溢れてきて、その光景に理佐やふーちゃんが飛んできて、最終的にhkrを囲むように、メンバー全員が集まっていた。
『っ…、皆の頑張りを、認めてくれない人もいる、壊そうとしてくる人もいる、それで、傷つく事も、苦しむことも、これからある、んーん、これまでだって沢山あったよね、皆傷付いてきたよね、』
「っ…、」
『私がまだまだだから、皆に沢山傷をつけてしまった。嫌な思いをさせた、本当にごめん。ごめんなさい。』
理佐「違う、hkrのせいじゃない、」
齋藤「そうだよ、hkrがいてくれたから私たちは頑張れてるの、ごめん、なんて言わないでよ。」
『っ…、これからもっと、もっともっと、皆を守れる強い人になるから、頼れる人間になるから、今はっ、今だけは負けないでほしいっ、欅を、辞めないでほしいっ、』
簡単には揃えなくなってしまった21人。
それでも皆欅が大好きで、大事なのは何一つ変わらなかった。
「辞めないよ、辞める気なんて、無いよ。」
『ぐすっ…、』
菅井「うんっ、もっともっと沢山の坂を登り続けるから!!hkrも側にいてよ!」
理佐「まだまだやりたいこと沢山あるんだから、叶えてよね、マネージャー。」
齋藤「そうだそうだー!」
この日から数年、5年という長いようで一瞬だった永遠に幕を閉じた。
緑の葉から、桜に変わり、それと共に私たちは少女から大人になった。
『ふぁ〜〜、あ、おはよ〜、こば〜。』
「おはよ。ふぁ〜、あくび釣られるからやめてー。」
『勝手につられてるだけじゃ〜ん、』
『大丈夫?疲れてない?』
「ふふ、うん、大丈夫だよ。」
「今日も一日よろしくね、マネージャー。」
『勿論!ばんばん売り出してくよー!』
「ふふ、」
この人がいればこのグループはいつまでも華麗に咲き誇れるだろう。
そんな気がする。
-fin-
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愛されマネージャー×平手さんの絡みとか気になる!