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〜立海〜


「アデュー!」
こんにちは皆様。私、柳生比呂士です。寒い日が続いておりますが、私の側にはこの暑苦しい…いえ……暑苦しいですね、それ以外言い難いです。暑苦しい方がおりますので、あまり実感が出来ません。
「オラァ!もういっちょ!アデュー!!」
「やめたまえ」
彼女はクラスメイトですが、このハイテンションと突拍子も無い言動、思うがままに生きるスタイル。もうほぼ蛮族ですね。蛮族とクラスメイトです、私。
「ねえアデューの時の腕の角度はこんな感じ?」
「甘いです、こうですよ」「流石ホンモノ〜!」
「というか、ここ男子トイレなんですが…」
「は?知ってるけど?」
「何故そんな高圧的なんでしょうか」
「別に掃除してるだけなんだからいいじゃねえかよ」
「あなたの担当は女子トイレでは?」
「ちょっと男子〜!ちゃんと掃除して!」
「納得出来ませんね…」
お分り頂けましたか?こんな感じです。常にですよ。どんな種族なんでしょうか。ほぼ牙一族でしょう。
「今日部活何時に終わんのよ〜」
「いつも通りではないでしょうか。」
「ふーん」「待って頂けるんですか?」
「うん、いいよ〜」「ありがとうございます。」
まぁそんな牙一族とお付き合いしてるのは私なんですがね。一族の仲間入りでしょうか。
「そういえば、丸井くんが貸していた漫画を返して欲しいと言ってましたよ。」
「やっべまた忘れたわごめんって言っといて!」
「もう3ヶ月くらい借りてませんか…?」
「いやブン太こそ私が貸してる花より男子返してないからね、あいつもう半年以上返してないからね。つくしと道明寺の恋の行方追いすぎだろあいつ。」
ちょっと何言ってるのか分かりませんね。
「…まぁ、とりあえずまた教室で待っていて下さい。」「はい喜んで〜〜!」

「なぁ。アイツ漫画持って来てた?」
「いえ、また忘れたと言ってましたよ。」
「どうせヘラヘラしながらだろ?!ったく〜〜」
「丸井くんも花より男子借りているのでは?」
「ッシャア〜!今日も気合入れてくぞ〜〜!」
「待ちたまえ」
きっとこの2人はいつまでも漫画を返さないでしょうね。
「てかさぁ〜〜なんであんな奴と付き合ってんの?」失礼な。私も何でか分かりません。
「どっちから告ったんだよ」
「私ですよ、当たり前でしょう。」
「ヒュウ〜〜!なんて?!なんて?!」
「言う訳ないでしょう…」
「え〜〜!じゃあアイツの返事は?」
「オッケー!任せな!でしたね……」
「はぁ…??」
ですよね。分かります。私まだ好きだと言われてませんから。
「ちゃんと言ってってお願いしてみたら良いだろぃ」
「言いませんよあの人は。」
もう何度も試みてはいるのですがダメですね。照れ隠しでしょうが急にソーラン節踊り出したり筋トレしたりするんです。意味がわからないでしょう?でもそんなものです、あの人は。
無理強いもしませんし、いつか自然と口から出て来るのです。待ちますよ、私は。
「私も待ってるんだけど」
「急に現れるのはやめたまえ!」「んだよやめたまえってよぉ!現代人は使わねえから!早くしろよ!」
「はいはい」
いつか好きと言ってくれるといいですがこの様子だと当分無理ですね。
「アッ!お前いつになったら漫画持ってくるんだよ!」
「だろぃ野郎!お前もいつ花より男子持って来るんだよ!」
「お前こそギャグマンガ日和返せよ!」
「お前が持って来たらな!」
しばらくはこの喧騒の中に身を置いて楽しみたいと思います、紳士なので。


騒音「紳士って何スカ?????(アホ)」
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