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〜山吹〜

「ラッキー!!」
「るっせー!!」
今日も朝からラッキーラッキー言うとりますけど、このオレンジ頭。大体髪の毛オレンジってなんなの?派手だろ、この野郎。
「待って待って、今日は運勢1位なんだよ!ラッキーアイテムはごま油」
「いっそ浴びろよごま油」
そうしようかな?!なんてマジの目して聞いてくるけど、こいつなんでこんな運勢に敏感なんだか。
「あんた、そんな占い信じてて一周回ってキモいよね」
「え、なにめちゃくちゃ酷くない?」
ウケるんですけどこいつ
「待ってね、君のも調べる…オッ3位だって!ラッキーアイテムはオレンジ!俺じゃん?色味!色味が俺」
なんだかんだで仲良くなったオレンジ頭のラッキー千石くんですが、なんでか割とモテるんですわ。なんでかは分かりません。接しやすさ??
「千石側において笑い取れるなら何だってやるわ」
「そういう所だけ妙にギラギラしてんの本当謎だよね」
「お互い様だろうが」
「そうだねぇ〜。で!そんなお互い様同士って事で今週末どう?俺とデートしない?」
出たよ、こいつ。聞きました?俺とデートしない?しねえよアホンダラこいつしょっちゅう女の子に声掛けてデートしまくってんだよ、ありえなくない?節操なくない?
「しねえ」「ねえお願いもうちょっと悩むフリとかして」「いや無理でしょ」
「ありゃ〜残念!運勢1位のハズなんだけどな!」「そこ運勢関係ないでしょ」
「いやいや!あるんだなぁコレが!この前の席替えの日も1位だったんたよ!そしたら君と隣の席になれた♡」
「あっ南だ、南〜今日放課後コロッケ食べ行こうや〜」
「ねえ聞いてよ!今ちょっとキュンとする所じゃないの?!ねえってば!」


「なぁ、もうちょっと千石の相手してやってくれよ」
「なんだ南てめぇお前も千石の味方か!」
「いやいや、違うけどさ!千石が昨日何話してたんだとかネチネチ聞いてきて面倒なんだよ」
「てか逆にそれ聞いて相手してやろう!って思わなくない??甘いよ南、切手でも舐めてな!!!」
「酷くない?」


「うぜえ、近寄るんじゃねぇ」
「なんでだよ!近寄ってねえよ!今から近寄る所だよ!」
「バカかてめえは」「ッハー!バカ言う奴がバカ〜〜!!」
「本当うるせえなてめぇも千石も」「は?」
「お前と話してると千石が拗ねるんだよ、めんどくせえから失せろ」「なんなんだよ千石は!きめえな!」
「そんなの前からだろ」「そうでした」


「あら〜〜!太一!よーしよしよし!可愛いねぇ今日も可愛いねぇあと2年もしたら立派な青年になるねぇそれもオイシイねぇ可愛いねぇよしよし!」
「せ、先輩!恥ずかしいです!あと先輩と話してると千石先輩が絡んできて病むのでちょっと遠慮して欲しいです!」「私が病むわ」


なんなんすか?なんなんすか?これ。
どいつと話しても千石が〜〜って言われて怖いんだけど。キモくね?見てんだろあいつ。ストーカー規制法に引っかかりまくりだろ。せめてグレーゾーン攻めろよ。最初からクライマックスなんだよ。
「や、やぁ!奇遇だね!一緒に帰らない?」
「失せろこのド変態野郎!」「え?!」
「誰と話してても千石が拗ねるからって私と全然話してくれねえんだよ!この野郎!お前のせいだ!キメエよ!」「ものすごい純度の高い悪口だね!」
「なんなのお前。つけてんの?私の事」
「いや、つけてるっていうか…なんか行く先々でキミがいるからさぁ〜」
それを人はストーキング行為と呼ぶのだ
「そしたら南とか亜久津とかと仲良さげに話しててちょっと嫉妬しちゃった💫」
「星飛ばすな」
「いやでも!本当!偶然だから!嘘じゃないからね!」「本当かよ…」
「本当だよ!この目を見て!」
「ウワッ汚い!」「人の目見て汚い言わないで!」
なんか変なとこでこいつのラッキー発動してたのかな、どうでも良いけど
「いやもうなんか、どうでもいいわ」
「ホラ!とりあえず帰ろう帰ろう!アイスおごるよ!」「ッシャー!行くぞ!」
「そ、それと週末デートにも行かない?!映画でも行こうかな〜〜なんて…」
「行かねえ」「アンラッキー!!!」




千石、ラブコメ映画好きそうだけど案外サスペンスとか好きだったら見直しちゃう。
ラブコメ映画が1番好き!って言うのであれば爪の先をギュッて潰したい。
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