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〜氷帝〜

ハァイ皆さん!アタシです!秋やね!秋!
今私は日吉と心霊スポットに来ています!なんでやねん!どないやねん!しんどい!
「おい、聞いてるのか」
てかなんで急に心霊スポットだよ、そりゃ私もオカルト大好きですよ、心霊だって怪談だって大好きですけどそりゃテメェが行くとなるとちょっと事情変わって来ませんか
「なんでお前俺の話の時だけ全部シカトすんだよ」
そりゃね、稲川淳◯とかね聞きますし動画とか観ますよ観ますけどもし行ってなんかあったらもう跡部しか私を助けられないと思うんだよね????
「おい聞け」
悪魔崇拝系のオカルトチックなのとかもうご飯にかけてサラサラ行きたいぐらい好きです、ええそりゃ。2ちゃんみたいな洒落怖みたいな?そんなのも塩胡椒で下味付けて料理酒で臭み飛ばした後焼いてニンニク醤油でジュッとしてから白米に乗せてスプーンでかっこみたいくらい好きなんですけどね、いやいや行くってのは聞いてないよォ日吉ィ。
「聞いてないよォ日吉ィ。」
「なんだ気持ち悪いな」
「テメェこの野郎」「そんなに怖いならついて来なくてもいいんだぞ」
「バッカ、オメエもしなんかあったらどうすんの!知らないの!稲川淳◯の怪談ロケで行った所が実は殺人鬼の隠れ家みたいな所だったって話!」
「よくそんなボヤけた話大声で出来るなお前」
「何があるか分かんないんだよ!お前ってやつは!」
「分かった分かった、うるさいから静かにしろ。今回は中に入るんじゃなくて外観の写真撮るだけだ」
「そうなの?」「流石に自分に何か憑いたりしたら笑えないしな」
「下剋上じゃん」「意味分かってないだろ」
さぁて、外観の写真撮るだけなら私も元気モリモリですよ焼きそば3玉くらい食べちゃう!今回行くのは有名な空き家ですって。曰く付きなんだって。
「まあ目的地は家だけどな、その前にあるトンネルから既にヤバイらしいぞ。」
「ねえそんなニチャニチャした笑顔向けないでくれる?フラッシュで目潰したろかお前」
「ニチャニチャなんかしてねえだろ」
「でも待ってマジでイヤな感じしたら帰るからね!」「分かった分かった」
あんねぇ〜私が昔住んでた家心霊写真かエグかったんよねぇ〜〜他にも色々あってねぇ〜〜ちょっと嫌なんだよねぇ〜〜
「よし、じゃあ入るぞ」
「ねぇおかしくない?すぐトンネルじゃん、まもなく目的地に到着ですとかじゃないじゃん、到着してんじゃん」
「うるさいなお前は本当に、少し入るぐらい大丈夫だろ」
「分かった分かったもう写真撮ろハイチーズ🤳」
「お前勝手に撮るなよ」
「分かった分かったハイチーズチーズ」
「…………お前今の聞いたか?」「は?」
「静かにしろ」「ねえちょっとやめてよそういうのフラグだよ言い出しっぺは死ぬし初めに異変に気付いた奴は漏れなく痛い目に遭うってばねぇ早くとんずらしよとんずら」
「お前静かにし———


その後私達は耳元で私達以外の声を聞いてガンダで逃げて来ました、私は半狂乱で何を言われたか分かんなかったんですけどねぇ、やだなぁ怖いなぁと思いつつ撮った写真を見返してみたんですね。そしたら気付いた。私達はトンネルの奥に背を向けて写真を撮ったんですね、まだまだ長く続くトンネル、ましてや夜だもんで奥にはもう暗闇しか無いんだ。でもねぇ、私と日吉の間に白い光が映ってたんですねぇ。ライトは手元、フラッシュを焚いて撮った、ライトの光ではないはずなんですねぇ。そんな話がありましたねぇ。
「それがこの写真ですドン!」
「……へぇ〜〜」
「いやへぇ〜って」
渾身の稲川淳◯の真似して写真見せたのにこのオシャレおかっぱ向日パイセンはこの反応ですよ、明らかに供給過多。もっとお釣り下さい。
「なんか綺麗じゃんこの写真、盛れてるし」
「あ、やっぱ盛れてます?これ奇跡の1枚なんすわ盛れてますよね。私。」
「日吉も結構盛れてね?」「盛れてますねこう見ると可愛いですね」
「まぁこれはマジで心霊写真かもしれねえけどなんか別に良いんじゃね?」
「向日パイセンが言うならそっかー!それで行きます!あざーす!」
「そいや日吉もその写真気に入ってるみたいでな、待受にしてたぞ」
「マジ?」「マジ」「ヤダァ〜〜そんなの誰かに見られたら交際が噂されてしまう〜〜!」
「え?お前ら付き合ってんじゃねえの?」
「付き合ってねえですよ」「マジかよ」
「………向日さん」「ヤベッ日吉だじゃあな!」
「よぉ探検隊長!おめえ私との2ショ待受にしてんの?」
「しちゃ悪いかよ」「いや別に良いけど。てかこの写真の私盛れてね?」
「興味ない」
「待受にしてんのに?」「…」
「待受にしてんのに?」「やめろ」
「全く素直じゃないんだから〜〜ヒューヒュー!」
「まさか2019年にもなってヒューヒューって聞くと思わなかった」


稲川淳◯好きです
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