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〜山吹〜

ハァイ皆さんお久しぶり!長い沈黙、続かない会話!アタシだよ!!
そんでさ、前回さ。亜久津と一緒に帰る事になってさ。ウチ来いよとか言われてさ。なんかもう分かんないよね。なんなの?これは何?試練?分かんねえ、分かんねえよ…
「あのさぁ〜ウチ来いって…お母さんとか居ないの?急にお邪魔しちゃったらさ、ほら色々あるじゃん」どうだ、真っ当な意見だろう!お母さん居ない亜久津の家に行くなんて怖すぎるだろう!どうだ!よし、これで居ねえとか言うもんなら エ〜!じゃあ行けないよ〜!とか女丸出しにして言ってみよう。私の中の少ねえ女の部分丸出しにしてやろうじゃねえの!!
「は?居るに決まってんだろ」
居るんか〜い!!!!居るに決まってんのか〜い!!!!なんなの亜久津!!!なんでちゃんとしてんのそんな所!!!
「ケーキでも買ってくか」
「え?あぁうん」「テメエ何食うんだよ」
「チョコなら何でも良いよ」「バカが」
「なんだとこの野郎」「うるせえ」
え〜ちょっと、え〜????何だよこれ普通にお邪魔する感じじゃんしかもお母さん居るって何それちょっと緊張しちゃうじゃん…。
「着いたぞ」着いたよ急に。こういう細かい時間軸の調整怠り過ぎだぞ、騒音。細かい描写にももっと寄り添えよ!(うっせぇ〜!)
「お邪魔します!!!」私は新入社員ばりの声量とフレッシュさで亜久津宅に突入。もうどうにでもなれ。
「あら〜〜!!!仁!!ちょっと!!やだ仁ったら!!!!彼女?!ねえ!!彼女?!やだ〜!!あら〜!!!いらっしゃい!!!ほら入って入って!!」いや圧よ。この圧。親近感沸く圧よ。あと彼女って飛躍し過ぎじゃないですかお母さん。否定しろ亜久津。
「は、初めまして。お邪魔します!」
「え!何ケーキ?!そんな気にしなくていいのに〜〜!わざわざありがとうね!!お茶淹れたらお部屋持って行ってあげるから!!ごゆっくり〜〜!!」いや圧よ。再びの圧。お母さん、それお宅の仁くんが買ってくれたんだよ。私は1円も払ってないよ。お母さん、それ私じゃないよ。ねえ。
「ねえあのケーキ私が買ったんじゃないって言っといてよ」「なんでだよ」
「いやだって買ってねえもん」「別に良いだろ」
「亜久津ってそういう所は気が利くよね…」「うるせえ」
「てか今日急にどうしたんよ、何家に連れ込んでアンタ」「…別に」ねぇ!この人すぐ黙るしすぐうるせえとか言うの!私分かんないの!あんまり汲み取れない!え?!この状況は何?!
またもや訪れる沈黙に白目を剥いていたらお母さん突入、静寂を粉々にしてまた去る。
「ねえチョコケーキで良かった?仁はモンブランだもんね!ハイ!じゃあごゆっくり!ごゆっくりね!仲良くね!よろしくね!じゃあね!」
逆にこんな楽しいお母さんでなんで亜久津はこんなドライ&クールなんだ、夏の肌着かよ。
「…あっ!!!!そうだてめえちゃんと否定しといてよ!」「はぁ?何をだよ」
「何をってそりゃ」彼女って事だよ!!!なった覚えねえぞ!!!さっきは否定出来なかったけど!!!だって亜久津めっちゃ私の方見てて怖かったんだもん!!!
「そりゃ、なんだよ」「だからその、アレよその〜アレアレ……………彼女ってやつ」
言ったぞ!!!!珍しくズバーンと言えなかったぜ!!!
「…別に否定しなくても良いだろ」「は?」
いやいやいや、え?ちょっとまってなんか変な雰囲気になって来たぞ!私知ってる、コレ甘い雰囲気のソレ!私知ってるの!やだこういうの私苦手なんだけど!!
「お前俺の女になれ」で、出た〜〜!!!!
こいつ学プリでもドキサバでも同じ様な事言いますやん!!!!!!!!!!!出たよ出た出た!!!ウワッなんかしんどくなってきたヤバイ
「え?いやいやちょっと待ってなんだこれ」
「そういう事だろ」「待って待って、落ち着きたい線香の匂いとか嗅ぎたいヤバイ、え?亜久津?どした?」
「別にどうもしねえよ、今日から俺の女だ。いいな。」「いやもう決まってんじゃん!そりゃ否定しねえわ!」「うるっせえなお前」
「じゃあ何よ今日はその 俺の女 を紹介する為に一緒に帰って家に来させたって事?すげえ強引な手法じゃん」「そうでもしねえと来ねえだろお前」「順序があるだろうが!!」「そんなもん関係ねえ」「あるわ…」
強引過ぎだろコレ、強引過ぎだろ。しかも何コイツ当たり前みたいな顔してモンブラン食べてんの?ムカつくわーー
「…じゃあ亜久津私の事好きなんだね」「…」
「喋れや」「は?うるせえ」
「ここまで強引に事進めて断れなくさせたいぐらいには私の事好きなんだね!…おいシカトすんな!ねえ、私の事好きなんだよね?好きなんだよね?ちゃんと言ってくれないと千石に部屋のレイアウトとか全部伝えるからね明日には鬼門がどうとか言うクソ長いメール入るしなんなら実際に部屋に来て模様替え勝手にされるからね、良いんだね?」「やめろ」
「じゃあちゃんと言えや筋通せやチ●ンコついてんのかそれでもボケが」
「あぁ?やんのかコラ」「やってやろうじゃねえの、表出な!体あっためて待っててやるよ!」「良い度胸してんじゃねえかそういう所が好きなんだよ」トゥンク………
はいはいタンマ、待て待てバカこの野郎
トゥンク…じゃねえんだよ私!!ときめいてどうする!!!!!!
「はぁ?!バカじゃないの!あんた、バカじゃないの!意味分かんなくなってきた亜久津は学プリでちゃんと好きって言わなかったじゃん!ドキサバでしか好き言わなかったじゃん!なん、えー、ちょ不意打ち…アーしんどい」
ちょっと心の声全部出てない?私。大丈夫?
「うるせえな、お前が言えって言ったんだろうが」「そうですけど」「で?」「は?」
「お前からはまだ聞いてねえ」「知らねえなそんなもん」「なめてんのか」「すんません」
怒涛の急展開人生No. 1じゃんコレ…えーヤバイ女丸出しになりそう、コレで良いのか私!
「その内言わせてやるからな」ウワッむかつく〜〜こいつむかつく〜〜好きだわボケ
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