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〜青学〜

タカさんは、いつもニコニコしていて優しくて思いやりがあって力持ちで凄く良い奴です。
私はタカさんが好きなんですよ、本当に好きなんです。でもなかなか進展しなくてヤキモキしてる。
ウチとタカさんの家は近い。コンビニとかスーパーとか、そういう所でもよく会う。
私服のタカさん、シコいよ。本当にシコい。
筋肉が凄いんだこれがまたたまんねぇんだ。
「あっ…また会ったね。こんばんは。」
オカンにおつかい頼まれてスーパーに来たら、タカさんに遭遇。ラッキー。でもちょっと気まずそうだね。なんでってそりゃ、この微妙な関係が我慢出来なくて告白まがいの事をしてしまったんだよね。つい先日。
「私、タカさんの事好きだから。そのつもりで今後私に接してね。」
こんなめちゃくちゃ偉そうな中途半端な告白をかましてしまった。
でも分かってくれ。私がタカさんの事を好きなのを知って欲しかったんだよ、それを踏まえた上で私と接して気持ちの整理をして欲しかったの。ダメならダメで諦めるし…。複雑な女心よ。ところがタカさんたら、それから私を避けるんだよ。悲しさMAX!!!
「こんばんは〜。買い物?私もおつかい頼まれちゃってさ!」
あえて元気に行こう。めげないぞ。
「あ、俺もだよ。おつかい、頼まれてさ…」
「ふーん、そっか」
ダメだ〜!話続かねえじゃねえかこの野郎なんなんだ、恥ずかしそうにモジモジしやがって可愛いじゃねえの好きだ
「えーと、じゃあ帰るわ!またね!」
自分から好きだと宣言しておきながら、いざあんな態度されると怖くなっちゃう。終わったなコレ。
「あ!あのさ!ちょっと時間、あるかな?」
さっきまでモジモジしていた私の好きな男の子は真っ直ぐ私の目を見て言った。なになに顔が良いな本当好きだと心の中で叫びながら、2人でスーパーを出る。
「「…」」
うん、まあこうなるよね。とりあえず沈黙だよね。分かってた分かってた。
「あのさ、この前言ってた事なんだけど」
「この前?」
告白の事ですよね、分かってて聞き直してます性格悪いので
「あの、その…俺の事好きだって、ほら…」
この時のタカさんの顔、真っ赤で凄い可愛くてキュンとした。
「あー…うんうん。あの事ね。」
「それで、その…俺、凄い嬉しかったんだ。俺も…えーと、その好き、だから」
「え、私の事?!」「う、うん」
ちょっと聞きました?タカさん私の事好きだって!フゥ〜〜⤴︎⤴︎マジでか〜嬉しいなぁ〜やだもう〜!!っていう高ぶりを隠しながら
「あ、ありがとう…」って言う私は今だいぶ輝いてると思うよ。
「だから、その、俺たち付き合おうか」
「…うん」
私達が付き合えるなんて思ってなかったよ、変な告白をした時。でもして良かった。今日おつかい頼まれて良かった。
あの時の変なテンションで好きだと言い放った私、良くやった。嬉しい…
「…ハハッ、なんか恥ずかしいな」
「そ、そうだねとりあえずキスでもしとく?!」
また言ったよ私バカかよ、いつもタカさんを困らせるな!バカ!
「え?!えーっと、うん。今度しようか。」
「え?!?!」「え?!?!」
河村隆という男、私の男
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