甘酸っぱく苦い日々
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夜も更けてきた頃、自室の机に向かっていると
耳を澄ましていないと聞こえないくらい
遠慮がちな音で扉がノックされた
開けてみると風呂上がりらしいラフな格好の名無しさんが
本を数冊抱えて立っていた
「あの…マルコさんのお仕事終わるまで待っていたら
駄目ですか?」
俺を下から覗き込むような丸い目に思わず気が緩みそうになるがそれをグッと我慢する
書類チェックの仕事がまだまだ山積みだからだ
「駄目なわけねェだろ。さ、入れよい。」
そう言うと不安そうに揺れていた彼女の瞳は嬉しそうに輝く
腰に手を添えて部屋の中へ引き入れると
後ろ手で扉を閉めてベッドに座らせる
毎回、寄港が近くなると仕事も増えて忙しくなり
ろくに相手にしてやれないから
名無しさんに我慢ばかりさせちまう
ついこの間だって、俺のシャツを抱き締めていたのを見た時はさすがの俺も少し胸が痛んだ
寂しい、と一言も言わない名無しさんに甘えすぎていたな
「名無しさん、いつも悪いな。すぐに終わらせるよい」
身を屈めて名無しさんの唇にキスを落とす
しっとりと濡れていて吸い付きがいい
あぁ、このまま一緒にベッドに倒れ込みたいくらいだ
そんな気持ちを再び堪えて自制し唇を離す
「ううん。私がマルコさんと少しでも一緒に居たかったから…本読んで待っているし大丈夫です」
くしゃ…と髪の毛を撫でてやると
嬉しそうに目を細めて笑う名無しさん
キスしたせいか少し頬が紅く染まっている
…まったく、自覚がないのにも困ったモンだな
「俺も、名無しさんと一緒に過ごせて嬉しいよい。来てくれてありがとな」
平静を装い机に向かって、眼鏡をかける
今夜中に終わるか微妙なところだが
何より名無しさんを待たせているので
なる早で終わらせようと緩みかけた気持ちを引き締めると
既に冷めきっている残りの珈琲に口を付けた
耳を澄ましていないと聞こえないくらい
遠慮がちな音で扉がノックされた
開けてみると風呂上がりらしいラフな格好の名無しさんが
本を数冊抱えて立っていた
「あの…マルコさんのお仕事終わるまで待っていたら
駄目ですか?」
俺を下から覗き込むような丸い目に思わず気が緩みそうになるがそれをグッと我慢する
書類チェックの仕事がまだまだ山積みだからだ
「駄目なわけねェだろ。さ、入れよい。」
そう言うと不安そうに揺れていた彼女の瞳は嬉しそうに輝く
腰に手を添えて部屋の中へ引き入れると
後ろ手で扉を閉めてベッドに座らせる
毎回、寄港が近くなると仕事も増えて忙しくなり
ろくに相手にしてやれないから
名無しさんに我慢ばかりさせちまう
ついこの間だって、俺のシャツを抱き締めていたのを見た時はさすがの俺も少し胸が痛んだ
寂しい、と一言も言わない名無しさんに甘えすぎていたな
「名無しさん、いつも悪いな。すぐに終わらせるよい」
身を屈めて名無しさんの唇にキスを落とす
しっとりと濡れていて吸い付きがいい
あぁ、このまま一緒にベッドに倒れ込みたいくらいだ
そんな気持ちを再び堪えて自制し唇を離す
「ううん。私がマルコさんと少しでも一緒に居たかったから…本読んで待っているし大丈夫です」
くしゃ…と髪の毛を撫でてやると
嬉しそうに目を細めて笑う名無しさん
キスしたせいか少し頬が紅く染まっている
…まったく、自覚がないのにも困ったモンだな
「俺も、名無しさんと一緒に過ごせて嬉しいよい。来てくれてありがとな」
平静を装い机に向かって、眼鏡をかける
今夜中に終わるか微妙なところだが
何より名無しさんを待たせているので
なる早で終わらせようと緩みかけた気持ちを引き締めると
既に冷めきっている残りの珈琲に口を付けた
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