黄色と青色
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売店内に足を踏み入れると
南国の甘い香りがいっぱい広がっていた
パイナップルが山積みになっていたり
珍しい加工食品や調味料まで棚に所狭しと並べてある
サッチ隊長へのお土産にしたら喜んでくれるかも
これはエースに買っていこうかな
オヤジ様やハルタ隊長には何を買おう
皆へのお土産を選ぶのも観光の楽しみの一つだ
私が商品に目移りしているとマルコさんが声を掛けてくる
「俺が取りに行ってくるよい。名無しさんは適当に座ってな」
「マルコさんありがとうございます。じゃあ、待っていますね」
マルコさん優しいな
言われた通り窓際のベンチに座ると外を眺めた
さっき私たちも乗った汽車が一面のパイナップル畑の中を
走っているのが見える
遠くに見える真っ青な海
開け放してある窓からは爽やかな風が吹き込む
とても気持ちがいい日だ
「名無しさん、待たせたよい」
「わぁ!美味しそう」
声のした方へ向くとマルコさんは黄色味がかったソフトクリームを私に手渡すと隣に腰を下ろす
自分にはアイスコーヒーを注文したみたいだ
ソフトクリームは夏島の暑さで既に溶けかかっていたので
急いでさっそく一口頂く
生のパイナップルをそのまま食べたかのような
ジューシーな甘酸っぱさが口内いっぱいに
広がってほっぺが落ちそう
こんなソフトクリームは初めて食べた
「マルコさん!すっごく美味しいです」
「あぁ、良かったな」
彼はアイスコーヒーのカップをベンチに置くと
ソフトクリームを持つ私の手を取る
「だが、早く舐めねェと垂れてきてるよい」
私から見えてない反対側が溶けかかっていて
指にまで付きそうになっていた
「わ!ほんとだッ…マ、マルコさん?!」
マルコさんが溶けたところを丁寧に舐め取っていく
伏し目がちになりながらソフトクリームを舐める表情は
すごく官能的で勝手に心臓が早鐘を打ち出す
ざらりとした舌の感触が指先に少し当たって思わず肩が跳ねた
「名無しさん、ここにも付いてるよい」
目を蒼く光らせたマルコさんと視線が合うと
今度は逆の手で顎を掴まれ上を向かされたら
降ってくる柔らかい感触