黄色と青色
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しかし流石商売人といったところか
すぐに笑顔になりマルコさんの手を引き寄せると
私の横に立たせた
「あっはっは!恋人同士だったか、そりゃ悪い事したな!」
バンバンと背中を叩きながら私たち二人をキャラクターの
隣に並ばせるとおじさんは離れていく
マルコさんの手が私の肩を強く抱き寄せたので
心臓がドキリと大きく跳ねた
びっくりして彼の方を見ると笑顔でカメラの方を指差し
カメラマンさんの合図でシャッターが切られる
「撮りますよ~はい、笑顔で!」
おじさんはさっきのお詫びだと言い、売店で使える無料チケットを一枚ずつくれた
「写真楽しみですね、マルコさん」
そういえば二人で一緒に写真を撮ったのなんて初めてかもしれない
嬉しいなぁ
帰ったら自分の部屋に飾ろう
「…名無しさん、お父さんに間違えられるこんなおっさんで悪かったよい」
おじさんにさっき言われた事を気にしているのか
顎に手を当ててぶつぶつと呟いているマルコさん
心做しか髪の毛もしょんぼりしてみえる
なんか、ちょっと可愛いかも
「おっさんでもマルコさんはカッコイイんですから自信持ってください!ほら、パイナップル狩り体験ありますよ。行ってみますか?」
「……よい」
元気をなくして流石に少し可哀想になってきたので
彼の大好物のパイナップルで釣って
少しでも元気を取り戻してもらう作戦だ
写真が出来上がるまで少し時間がかかるとのことだったので他の施設も回ってみることする
パイナップル狩り体験をし、採れたてのパイナップルを味わった
相変わらずマルコさんはパイナップルを皮ごと食べて周りの人を驚かせる
園内を走る汽車に乗って気持ちいい潮風を感じ
そして改めて畑の広さに驚いた
スタッフさんによると夜は島の崖岸で花火が上がるらしい
スタンプラリーも楽しんだ
クリアした景品でパイナップル妖精のキーホルダーをお揃いで貰った
「名無しさん、疲れただろい。それじゃあ夜までもたねェぞ。そろそろ休憩にしねェか?」
「私まだ全然大丈夫ですよ。マルコさんは疲れてないですか?」
「年寄り扱いするんじゃねェよい。お前には体力残しておいてもらわねェと俺が困るんだよい」
マルコさんがくしゃくしゃと頭を撫でてくる
「じゃあ、売店行きましょうか」
デートが楽しくて正直疲れなんて忘れていたけどおじさんに貰った売店のチケットがあるので私達は建物へ向かうことにした