甘酸っぱく苦い日々
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*
あれからどのくらい時間が過ぎただろうか
まだ仕事は残っているが終わる目処はついた
それよりもずっと同じ姿勢で本を読んでいる名無しさんの方が
気になっちまって仕方ねェ
ベッドの上で壁を背にして膝を立てて座り
膝の上に本を置いている
その目は真剣に文字を追っているように細かく動いている
俺はぐっと伸びをしながら眼鏡を外し椅子から立つと
ベッドに乗り上げた
名無しさんと壁の体の隙間に自分の体を滑り込ませれば
足の間にすっぽりと収まる名無しさんの体
それでも微動だにしない彼女は分厚い本に夢中の様だ
髪の毛からふわっと石鹸のいい香りが立ち、鼻腔を擽った
腰に手を回して背中と胸板をぴったりとくっつけると
名無しさんの頭越しに、開かれている本を覗き込む
ワノ国独特の文字が並んでいるのでたぶんイゾウに借りた本だろう
…本の虫にも弱ったモンだよい
自分も仕事仕事で散々彼女を相手にしてなかったくせに
こう相手にされないのは寂しいものがある
腰に回した腕をぎゅっと力を込めて抱きつき
肺いっぱいに香りを吸い込む
はぁ…いい匂いだよい
この香りに包まれて寝てェな
くんくんと首筋に鼻を寄せていくと
名無しさんがぴくりと少し動く
悪戯心がむくむくと湧き上がる
首筋の柔らかい皮膚に唇を近付けて、キツく吸った
「んッ…マルコさん…!っ、今いい所なんです!
少し待ってて下さい」
体を捩る名無しさんだがそんなもんで
俺の手は簡単に解けるワケはねェ
「待てねェよい」
吸った箇所は赤く小さい跡になっている
脇腹に手を伸ばして少し出来心のつもりで擽ってやった
「あっ、はははは!だめ…くすぐったいって…ッ
マルコさん…待って、ページが折れちゃう!置くから待って下さい…!」
その言葉を聞いて擽る手を止めると
名無しさんは本に栞を挟んでサイドテーブルに置いた
「もうっ!くすぐるのは反則ですよ」
「名無しさんが向いてくれねェから寂しかったんだよい」
「それにしたって…借りた本なんですから大事に扱わないと
イゾウさんに怒られちゃいます」
「俺が一緒に怒られてやるよい。それに、今はお前から他の男の名前は聞きたくねェな」
少しむくれた頬をしながら振り返る名無しさんの顎に手を添えて上を向かせた
あれからどのくらい時間が過ぎただろうか
まだ仕事は残っているが終わる目処はついた
それよりもずっと同じ姿勢で本を読んでいる名無しさんの方が
気になっちまって仕方ねェ
ベッドの上で壁を背にして膝を立てて座り
膝の上に本を置いている
その目は真剣に文字を追っているように細かく動いている
俺はぐっと伸びをしながら眼鏡を外し椅子から立つと
ベッドに乗り上げた
名無しさんと壁の体の隙間に自分の体を滑り込ませれば
足の間にすっぽりと収まる名無しさんの体
それでも微動だにしない彼女は分厚い本に夢中の様だ
髪の毛からふわっと石鹸のいい香りが立ち、鼻腔を擽った
腰に手を回して背中と胸板をぴったりとくっつけると
名無しさんの頭越しに、開かれている本を覗き込む
ワノ国独特の文字が並んでいるのでたぶんイゾウに借りた本だろう
…本の虫にも弱ったモンだよい
自分も仕事仕事で散々彼女を相手にしてなかったくせに
こう相手にされないのは寂しいものがある
腰に回した腕をぎゅっと力を込めて抱きつき
肺いっぱいに香りを吸い込む
はぁ…いい匂いだよい
この香りに包まれて寝てェな
くんくんと首筋に鼻を寄せていくと
名無しさんがぴくりと少し動く
悪戯心がむくむくと湧き上がる
首筋の柔らかい皮膚に唇を近付けて、キツく吸った
「んッ…マルコさん…!っ、今いい所なんです!
少し待ってて下さい」
体を捩る名無しさんだがそんなもんで
俺の手は簡単に解けるワケはねェ
「待てねェよい」
吸った箇所は赤く小さい跡になっている
脇腹に手を伸ばして少し出来心のつもりで擽ってやった
「あっ、はははは!だめ…くすぐったいって…ッ
マルコさん…待って、ページが折れちゃう!置くから待って下さい…!」
その言葉を聞いて擽る手を止めると
名無しさんは本に栞を挟んでサイドテーブルに置いた
「もうっ!くすぐるのは反則ですよ」
「名無しさんが向いてくれねェから寂しかったんだよい」
「それにしたって…借りた本なんですから大事に扱わないと
イゾウさんに怒られちゃいます」
「俺が一緒に怒られてやるよい。それに、今はお前から他の男の名前は聞きたくねェな」
少しむくれた頬をしながら振り返る名無しさんの顎に手を添えて上を向かせた