ハッピーバレンタインデー
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ドタドタドタドタ!
!
「キャプテーン!大変だー!」
ノックもされずにいきなり開けられた扉の向こうにはペンギン。
「あ。」
「あ?」
部屋の中には当然、名無しさんの上に跨がり、これからコトを致そうとしているロー。
まだ最中でなかっただけ良いのかもしれないが。
「わわわ!キャプテンすみません!」
「ペンギン…てめェ。」
ローは名無しさんの上から下りると、ゆらり…と扉へ向かう。
後ろ姿だけで怒っている事が分かる。
これはマズイ空気だ。
「キャプテン!それより九時の方向に海軍が来ています!まだこちらには気付いていないと思いますが…。どうしましょうか…?」
「ちッ。仕方ねェ…。追い払ってくる。」
立て掛けてあった愛刀を担ぐと、指を立てた。
「名無しさん。」
思い出したかの様にこちらを振り返るロー。
「すぐ戻ってくるからそこで待ってろ。逃げたらどうなるか、分かっているな?」
フッと口角を上げて笑ったと思ったら、ローはROOMを発動し、その姿は消えた。
残されたペンギンと名無しさんはその場に立ち尽くす。
「名無しさん…何か、悪ぃな。」
「いいの、気にしないで…。」
見られた恥ずかしさからペンギンの顔が直視出来ない。
「あ、そういや。クッキー、旨かったぜ。ありがとな。」
そう言って扉は静かに閉められた。
足音は小さくなり、遠くから大砲みたいな戦闘の音が聞こえてくる。
ローが海軍と戦っているに違いない。
きっとローなら無傷で直ぐ帰ってくるだろう。
お預けくらった分、名無しさんがめちゃくちゃに抱かれたのはまた別の話。
fin.