ハートのリズム
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
親愛なるキャプテン
トラファルガー・ロー様へ
貴方を初めて見たときから私の心臓はあなたに鷲掴みされました
動悸が激しくなり
それはもう、息をするのもやっとで
立っている事も覚束無いくらい
そんな私を拾って船に乗せてくれた
心優しいキャプテン
あぁ、お姫様抱っこされたと同時に気を失ってしまった自分を恨みます
こんなチャンス二度とないのに
隈が濃くて、目付きも悪いけど
そんなところもまたカッコいいです
極悪非道な死の外科医かと思いきや
ちゃんと血の通った人間だってこと
私はちゃんと知ってます
あぁ、キャプテンの事を考えるだけで
胸が痛いくらいに締め付けられる
キャプテンの事を思っているとどれだけ心臓がドキドキするか伝わるといいのに
と言うか、キャプテン好きです
ずっと前から一目惚れしてました
ロー様大好きです!
キャー、書いちゃった!
あ、あと…
「おい。」
「キャー!びっくりした…キャプテン何時からそこに居たんですか!?」
「さっきから百面相して何書いてやがる。なに…親愛なるキャプテン、トラファルガー・ロー様へ」
私が書いていたラブレターは一瞬の隙をつきキャプテンの手に渡った。
「イヤー!やめてください!」
ジャンプして取り返そうと試みるが身長の高いキャプテンには届きそうにない。
「何だ名無しさん。おれ宛てに書いた手紙なんだろ。ならおれが読む権利がある。」
にやっと笑ったその顔は正しく私の心臓を貫く。
「あぁ、キャプテンの事を考えるだけで」
「キャー!音読しないで下さい!恥ずかしいから!」
私の反応を見て面白がっている。
クックッと肩を揺らして笑う。
分かっててやってるキャプテンは狡い。
「ここ、字間違ってるぞ。」
「え、どこですか?」
手紙を覗き込んだ私に重なる影。
唇にやわらかい感触の一瞬の温もり。
「~~!!??」
「ROOM、メス。」
それがキャプテンからのキスだって気付いた瞬間に体から切り離される私の心臓。