トリック・オア・トリート
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ダイニングに仮装したクルー全員が集まった。
テーブルの上には所狭しと豪華な料理が並べられていて美味しそうな湯気を立てている。
「うまほー!皆、カボチャパーティだぁ!」
デビルに扮したルフィの掛け声を合図に皆がグラスを合わせた。
「「乾杯!!」」
「サンジ!トリックオアトリート!」
料理を次々と平らげながらルフィは言った。
「へいへい。分かったよ。お前は食べられれば何でもいいのか。」
サンジは呆れながらもデザートの皿をルフィの前に置く。
「レディ達には後でスペシャルデザートを用意してありますので、お楽しみに。」
「何かしら、楽しみね。」
ふふ、と妖艷に笑うロビンは化け猫の衣装ですごく色っぽい。
「あれ、ブルックは仮装してねぇのか?」
「はい。私はこのままで大丈夫だとナミさんが言うもので…。」
「フランキーのフランケンもそのまんまじゃねーか!」
「アウ!そう言うウソップの天狗だっておかしいだろ!」
「俺はカボチャお化けだぞ。ゾロはミイラ男か?」
「あぁ、みてぇだな…。」
麦わらの一味のハロウィンパーティは大盛り上がり、夜も更けていく。
「ふー、やっと落ち着いたか。」
サンジは煙草に火をつけてダイニングのソファに腰を下ろす。
夜中まで続いた宴も終わり、皆各部屋へと戻って行った。
「サンジ今日もお疲れさま。」
私もサンジの隣に座る。
「名無しさんちゃんが片付け手伝ってくれたから早く終わったよ。ありがとな。」
「ううん、いいの。私がやりたかったから…。」
自然とサンジの手が肩に回されて身を固くした。
「そんなに緊張しないで、やっと二人きりになれたんだ。」
ふーっと紫煙を吐いて私の頭を撫でてくる。
私の長い毛束を手に取りキスを落とす動作に心臓が大きく跳ねる。
「名無しさんちゃんは白ひげんトコのナース衣装だね。よく似合ってるよ…クソ可愛い。」
「あ…ありがと、サンジは吸血鬼だよね。カッコいいよ。」
「いつもの俺とどっちが?」
「え?」
急に真剣な顔付きになって目を反らせないでいると、髪をくしゃっとして。
「ごめん、変なこと聞いた。」
二人の間に暫く沈黙が流れて、サンジが切り出した。