新しい世界
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ロビンは大量の本を運んで持っていた。
「ここは私とロビンさんでやってるので大丈夫ですよ。お気遣いありがとうございます。」
長身のブルックと、ロビンの能力があれば図書館の掃除は簡単なものだろう。
「そういえばサンジが探してたわ。キッチンに行ってみたら?」
「何の用事だろう…。分かった、ロビンありがとう。」
ロビンの言葉を受けて名無しさんはキッチンへと向かった。
「あ、名無しさんちゃん探してたんだよ。座って座って。」
キッチンに入るなり、背後に回ったサンジに勧められカウンターの席に座る。
「どうしたの?何か用事だった?」
「用事ってほどでもないけど、掃除して疲れてるだろうと思ってね。はい、どうぞ。」
コトッ…と目の間に置かれた無色透明な液体が入ったグラス。
「サンジ…これは?」
「レディ達の為のスペシャルドリンクさ。」
グラスにストローを差してくれてウィンクするサンジ。
「わぁ!掃除して汗かいちゃったし、ちょうど喉が渇いてたの。ありがとう。」
程よく冷やされた飲み物は身体を潤してくれる。
「喜んでもらえて嬉しいよ。」
名無しさんと受け答えする間もサンジは手を休める事なく忙しそうだ。
「私も何か手伝おうか?」
「いんや、レディに手伝わせるなんて事出来ないから俺一人で大丈夫だよ。」
「それ、何作ってるの?」
カウンターの上に身を乗り出してキッチンを覗き込めば、見慣れない四角い器に料理を詰めていくサンジ。
お弁当箱みたいだけど違うみたい。
「これは出来てからのお楽しみさ。」
いい匂いがする鍋の中身や、サンジの包丁さばきで作り出される豪華な食材に目を奪われた。
「サンジの料理はいつ見てもスゴイよね、楽しみだなぁ~。」
料理の味を思い浮かべながら残りの飲み物をストローで吸った。
そこへ…。
「お前何サボってんだよ。」
「ゾロ…。」
キッチンに名無しさんの想い人であるゾロが入って来た。
麦わら海賊団の一員になってから名無しさんが秘かに恋い焦がれている相手。
「サボってなんか…。」
未だにゾロと話すのは慣れなくて思わず目を反らしてしまう。
「名無しさんちゃんは俺が呼んだんだ。マリモ、てめぇこそサボりに来たんじゃねえだろうな。」